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〃
(結局、思い出してるし……)
すぐに切り替えて仕事に取り掛かろうとしたのだが、有坂に遮られた。
「榛名主任、昨日は霧咲先生にどこに連れてってもらったんですかぁ? やっぱりイケメンだから、オシャレなレストランとかですかぁ!?」
「あ、それ私も気になる~! 教えてよ、榛名君! ……じゃなくて、榛名主任」
有坂だけだったなら『おしゃべりしてないで仕事するよ』と言えたのだが、榛名よりも年上の富永にまで聞かれたら答えないわけにはいかない。
「ふつーのラーメン屋でしたよ。霧咲先生の行きつけらしくて、ラーメンと餃子とビールをご馳走になりました。美味しかったですよ。有坂さん、相手がイケメンだからって絶対オシャレなレストランなんかに連れてってくれるわけないでしょ? 偏見だよ、偏見」
イケメンというだけで過度な期待をされるなんて、自分はイケメンじゃなくてよかった、と榛名は思った。
決して負け惜しみではない。
「それは主任が男だからですよぉ~! 女の子が相手だったらラーメン屋とかに連れてくわけがないじゃないですか! あんなイケメンが!」
「んまあ、確かにねぇ……」
有坂と同じように、昨日ラーメン屋に着くまでいったいどんなオシャレな店に連れて行かれるのだろうかとうっすら期待していた自分を殴りたい。
ラーメン自体はとても美味しかったが。
「でも、イケメンなのに普通のラーメン屋に行くなんてそれも素敵なギャップじゃない? 気取ってないっていうか。それに自分の行きつけに連れてってくれるなんて特別感があるじゃない! ふふ、若い有坂ちゃんにはまだわっかんないかな~?」
特別感、という言葉にギクッとしたが、富永は一般的な例を言っているだけだ、と榛名は自分に言い聞かす。
「あ~そうやって若者を馬鹿にしてぇ!」
ここで、富永を逆におばさん扱いしないのが有坂が皆に好かれる所以なんだろうな、と榛名は思う。
しかしそろそろ、頃合いだ。
「さ、おしゃべりはここまで、仕事するよ! 有坂さん、今日は君の大好きな穿刺をいっぱいさせてあげよう」
「えー! ううっ……ガンバります」
「でも無理だって思ったらちゃんと言うんだよ? すぐ交代するからね」
「はーいっ」
そこで榛名は、何故か堂島が自分をジッと見ていることに気付いた。
すぐに切り替えて仕事に取り掛かろうとしたのだが、有坂に遮られた。
「榛名主任、昨日は霧咲先生にどこに連れてってもらったんですかぁ? やっぱりイケメンだから、オシャレなレストランとかですかぁ!?」
「あ、それ私も気になる~! 教えてよ、榛名君! ……じゃなくて、榛名主任」
有坂だけだったなら『おしゃべりしてないで仕事するよ』と言えたのだが、榛名よりも年上の富永にまで聞かれたら答えないわけにはいかない。
「ふつーのラーメン屋でしたよ。霧咲先生の行きつけらしくて、ラーメンと餃子とビールをご馳走になりました。美味しかったですよ。有坂さん、相手がイケメンだからって絶対オシャレなレストランなんかに連れてってくれるわけないでしょ? 偏見だよ、偏見」
イケメンというだけで過度な期待をされるなんて、自分はイケメンじゃなくてよかった、と榛名は思った。
決して負け惜しみではない。
「それは主任が男だからですよぉ~! 女の子が相手だったらラーメン屋とかに連れてくわけがないじゃないですか! あんなイケメンが!」
「んまあ、確かにねぇ……」
有坂と同じように、昨日ラーメン屋に着くまでいったいどんなオシャレな店に連れて行かれるのだろうかとうっすら期待していた自分を殴りたい。
ラーメン自体はとても美味しかったが。
「でも、イケメンなのに普通のラーメン屋に行くなんてそれも素敵なギャップじゃない? 気取ってないっていうか。それに自分の行きつけに連れてってくれるなんて特別感があるじゃない! ふふ、若い有坂ちゃんにはまだわっかんないかな~?」
特別感、という言葉にギクッとしたが、富永は一般的な例を言っているだけだ、と榛名は自分に言い聞かす。
「あ~そうやって若者を馬鹿にしてぇ!」
ここで、富永を逆におばさん扱いしないのが有坂が皆に好かれる所以なんだろうな、と榛名は思う。
しかしそろそろ、頃合いだ。
「さ、おしゃべりはここまで、仕事するよ! 有坂さん、今日は君の大好きな穿刺をいっぱいさせてあげよう」
「えー! ううっ……ガンバります」
「でも無理だって思ったらちゃんと言うんだよ? すぐ交代するからね」
「はーいっ」
そこで榛名は、何故か堂島が自分をジッと見ていることに気付いた。
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