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18 再びローズへ
自慰をしたあとは急激に眠気が襲ってきて、榛名はティッシュで手と自身を綺麗に拭いてから再びベッドに横になって目を閉じた。
そして次に目を開けたときには、もう16時半になっていた。
(ちょっと寝すぎた……まあ、暇だったからいいか)
眠気覚ましにシャワーを浴びて、出かける準備をした。
霧咲と会うのは20時だが、お昼も食べていなかったため、早めに街へ出て何か腹に入れた後にローズで霧咲を待とうと思ったのだ。
(何着て行こうかなー……って、デートじゃあるまいし何気合い入れようとしてんだ!)
榛名はぶんぶんと首を振った。
しかしローズはとても洒落たバーだったし、この間はいちおうデートの帰りだったのでちゃんとした格好をしていたからなんとかサマになっていた。
霧咲の私服はいうまでもなくカッコいいし、ダサい格好で隣に座りたくない。
けど、この前と同じ格好をしてたら何か言われそうで嫌だし……と、榛名は悶々とコーディネートについて考え込んでしまった。
もともと、オシャレは苦手なのだ。
この間のコーデだって、マネキンが着ていたものをそのまま一式購入した。
だから着回しなんてできないし、服はあるのに着る服がない状態だ。
雑誌でも買って参考にするにしても、もう時間的に遅い。
「あ」
こんなときにパソコンを使えばいいんじゃないかということに気付き、榛名はすぐにノートパソコンを再起動した。
(変じゃないかな……)
流行のファッションを検索して、自分が持ってるアイテムを組み合わせてみた。スキニージーンズに白いVネックのシャツを着て、濃いグレーのジャケットを羽織る。
これでアクセサリーの一つでもつければいいんだろうけど、あいにく榛名はアクセサリーの類は一つも持っていなかった。
そもそも病院では装飾品は禁止だし、している男性職員など見たこともない。
堂島は見た目はチャラいが、勿論装飾品は付けていない。
(うーん、ちょっと派手かな?)
全然派手ではないのだが、普段はジーンズやチノパンに無地のシャツ、みたいな服装の榛名はなんとなく鏡の中の自分に違和感を感じた。
しかし目的はバーなのだし、多少胸元が開いてたって別にいいいよな……と自分に言い聞かせた。
榛名はそわそわした気持のままマンションを出て、地下鉄に乗って街へ向かった。
どうせならもうローズのある駅で降りて、どこか適当に食べるところを探すことにした。
駅前は結構にぎわっていたはずだ。
(なんかこの街……男同士多くないか?)
なんとなくそう思った。
別に自分がゲイだと自覚したからではない──と思い、榛名はあまり周りを見るのはやめて目についたファミレスにさっさと入った。
(なんか本でも持って来ればよかったかなぁ……)
とにかく街に行けば時間をつぶせると思った。この間がそうだったから。
でも今はネットカフェを探すのも面倒くさいし、カラオケにも行きたくない。
悔しいけれど、頭の中は霧咲のことばかりだ。
(ああもう、なんでこんなに気になるんだよ……)
これから会う相手なのだし、成り行きとはいえ二回も体を重ねているのだから気にならないわけがない、と思う。
決して好きだから──では、ない。
女性を好きになれないと分かったところで、じゃあ霧咲を好きだ、と短絡的に決めつけられない。
(大体気にはなるけど『好き』って、どういうのが『好き』なんだっけな……)
まさかそんなことがこの年になって今更わからなくなるなんて……と、榛名はまた自分自身に驚いた。
だって、今までとは違うのだ。
霧咲への気持ちは、今まで好きだと思っていた歴代の彼女たちに抱く想いとは、全然。
霧咲はかなりのイケメンだが、少し──いや、かなり意地悪で、すぐに榛名を『マジメだ』とからかってくる。
正直かなりムカつく。
でも榛名が黙りこむと急に優しくしてくれて、とろけそうになる甘いキスと最高に気持ちのいいセックスをしてくれて……
(ああっ! 今はそういうことは考えてる場合じゃなかった)
それとぽかんとした顔が年上なのに可愛くて、強引なところもあるけど引っ込み思案な榛名としては正直それは嫌ではない。
医者としても、患者に対して丁寧で的確な指示を出してくれて、正直もうかなり尊敬しているというか──
(あれ? 嫌なところって結局どこだよ……)
とにかく今までは彼女に対して『優しくしてあげなきゃ』だとか『守ってあげなきゃ』とばかり思っていた。
相手のことを可愛いとか、常にエッチをしたいとか、そういうことはまったく考えていなかったような気がする。
榛名が考えていたのは、いつも世間体のみで──
「……」
なんだか、歴代の彼女に対して今さら申し訳なく思った。
そして次に目を開けたときには、もう16時半になっていた。
(ちょっと寝すぎた……まあ、暇だったからいいか)
眠気覚ましにシャワーを浴びて、出かける準備をした。
霧咲と会うのは20時だが、お昼も食べていなかったため、早めに街へ出て何か腹に入れた後にローズで霧咲を待とうと思ったのだ。
(何着て行こうかなー……って、デートじゃあるまいし何気合い入れようとしてんだ!)
榛名はぶんぶんと首を振った。
しかしローズはとても洒落たバーだったし、この間はいちおうデートの帰りだったのでちゃんとした格好をしていたからなんとかサマになっていた。
霧咲の私服はいうまでもなくカッコいいし、ダサい格好で隣に座りたくない。
けど、この前と同じ格好をしてたら何か言われそうで嫌だし……と、榛名は悶々とコーディネートについて考え込んでしまった。
もともと、オシャレは苦手なのだ。
この間のコーデだって、マネキンが着ていたものをそのまま一式購入した。
だから着回しなんてできないし、服はあるのに着る服がない状態だ。
雑誌でも買って参考にするにしても、もう時間的に遅い。
「あ」
こんなときにパソコンを使えばいいんじゃないかということに気付き、榛名はすぐにノートパソコンを再起動した。
(変じゃないかな……)
流行のファッションを検索して、自分が持ってるアイテムを組み合わせてみた。スキニージーンズに白いVネックのシャツを着て、濃いグレーのジャケットを羽織る。
これでアクセサリーの一つでもつければいいんだろうけど、あいにく榛名はアクセサリーの類は一つも持っていなかった。
そもそも病院では装飾品は禁止だし、している男性職員など見たこともない。
堂島は見た目はチャラいが、勿論装飾品は付けていない。
(うーん、ちょっと派手かな?)
全然派手ではないのだが、普段はジーンズやチノパンに無地のシャツ、みたいな服装の榛名はなんとなく鏡の中の自分に違和感を感じた。
しかし目的はバーなのだし、多少胸元が開いてたって別にいいいよな……と自分に言い聞かせた。
榛名はそわそわした気持のままマンションを出て、地下鉄に乗って街へ向かった。
どうせならもうローズのある駅で降りて、どこか適当に食べるところを探すことにした。
駅前は結構にぎわっていたはずだ。
(なんかこの街……男同士多くないか?)
なんとなくそう思った。
別に自分がゲイだと自覚したからではない──と思い、榛名はあまり周りを見るのはやめて目についたファミレスにさっさと入った。
(なんか本でも持って来ればよかったかなぁ……)
とにかく街に行けば時間をつぶせると思った。この間がそうだったから。
でも今はネットカフェを探すのも面倒くさいし、カラオケにも行きたくない。
悔しいけれど、頭の中は霧咲のことばかりだ。
(ああもう、なんでこんなに気になるんだよ……)
これから会う相手なのだし、成り行きとはいえ二回も体を重ねているのだから気にならないわけがない、と思う。
決して好きだから──では、ない。
女性を好きになれないと分かったところで、じゃあ霧咲を好きだ、と短絡的に決めつけられない。
(大体気にはなるけど『好き』って、どういうのが『好き』なんだっけな……)
まさかそんなことがこの年になって今更わからなくなるなんて……と、榛名はまた自分自身に驚いた。
だって、今までとは違うのだ。
霧咲への気持ちは、今まで好きだと思っていた歴代の彼女たちに抱く想いとは、全然。
霧咲はかなりのイケメンだが、少し──いや、かなり意地悪で、すぐに榛名を『マジメだ』とからかってくる。
正直かなりムカつく。
でも榛名が黙りこむと急に優しくしてくれて、とろけそうになる甘いキスと最高に気持ちのいいセックスをしてくれて……
(ああっ! 今はそういうことは考えてる場合じゃなかった)
それとぽかんとした顔が年上なのに可愛くて、強引なところもあるけど引っ込み思案な榛名としては正直それは嫌ではない。
医者としても、患者に対して丁寧で的確な指示を出してくれて、正直もうかなり尊敬しているというか──
(あれ? 嫌なところって結局どこだよ……)
とにかく今までは彼女に対して『優しくしてあげなきゃ』だとか『守ってあげなきゃ』とばかり思っていた。
相手のことを可愛いとか、常にエッチをしたいとか、そういうことはまったく考えていなかったような気がする。
榛名が考えていたのは、いつも世間体のみで──
「……」
なんだか、歴代の彼女に対して今さら申し訳なく思った。
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