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〃
「いやだって言ったのに……ひどい!」
ぼろぼろ涙を流しながら、榛名は霧咲に抗議した。しかしそれがこの年上のイジワルな恋人には何の効果もないことは分かっている。
霧咲は榛名の代わりにトイレを流して、零れる涙を舌で優しく舐めとりながら、とんでもないことを言った。
「だって堂島ばっかりずるいじゃないか。あいつは君が吐いているところを見たんだろう?」
「!? ……ど、堂島君が来たのは吐き終わってからですよ!? その、吐いたものは見られましたけど……」
「なんだ、そうなの?」
(ま、まさか、そんな理由で……!?)
榛名はショックというか、呆れ果てて次の言葉が出てこなかった。
榛名が黙っているので、霧咲は調子に乗った様子で爽やかに言った。
「じゃあ次は吐いてるとこ、見せてくれる? 勿論今日じゃなくても構わないよ」
表情と台詞が噛み合っていない。爽やかにそう言いのけた霧咲に、榛名が返した言葉は――
「変態医者……!」
自分がよく行為中に霧咲に言われている言葉だった。
というか、自分よりも霧咲の方がよっぽど変態だと榛名は思った。
そしてどんなに嫉妬しようとも、二度と吐くまで酒は煽らないぞ、と心に誓った。
「……そうは言うけどね、暁哉。俺はやっぱり君の方が変態だって思うんだよ」
「え? んぁっ……!」
急に下半身に甘い痺れが走った。
用は足し終ったのに、まだソレは霧咲に握られたままでいたのだ。
「ほら……俺にオシッコしてるところを見られて勃ててるなんて、君の方が変態だろう?」
霧咲の言うとおり、榛名は勃起していた。
霧咲はそのまま両手で榛名のモノをゆるゆると上下に刺激し始めた。
次第に先走り液が溢れ始めて、グチュグチュという水音が狭いトイレの中で鳴り響いている。
「あ……っあ、こんなの、貴方が触るから……!」
「俺は軽く握ってただけだよ? そしたら君が勝手にこんなに大きくしたんだ……そんなに俺にコレ握られてるのが嬉しいの?」
「あっ! やぁあっ、だめぇ」
あまりにも恥ずかしくて、榛名は身体を捩って嫌がってみせる。
しかしその行動は何の意味もなさず、ただ猫が甘えるように霧咲に身体を擦り付けただけだった。
そして霧咲は、榛名の耳元でそっと囁いた。
「ふふ、まあいいんじゃないの? 素直な君は最高に可愛いから。……ほら、もっといやらしい顔してみせて?」
「あっ……あっ……!」
「すごく可愛いよ、暁哉」
目の前で無理矢理排尿させられて、その上扱かれている――。
恥ずかしくてどうにかなりそうなのに、『可愛い』という単語一つで何もかも霧咲に許してさらけ出してしまう自分は、本当に頭が弱いと榛名は思った。
けど、それで霧咲が喜んでくれるならいい。
多分、霧咲のためならもっと恥ずかしいことでもできる。
もっともっと、霧咲に愛されたい……好きすぎて、もうおかしくなっていると思った。
「君が可愛いすぎるから、俺もこのまま君のナカに入りたくなってきたな。ねえ……俺の指、舐めてくれる?」
榛名のモノを弄っていた右手を離して、今度は口許へ持っていく。
自分の雄の匂いがしたけれど、榛名は霧咲が望む通りに指を口内へ迎え入れて、唾液をまとわりつかせるようにいやらしく舐めた。
「はぁっ、あふっ、チュ、あむぅ……」
そんな榛名を、霧咲はうっとりした顔で見つめている。
「本当に、君はなんていやらしいんだろう。最高の恋人だよ」
そして固くなった自身を榛名の尻に擦り付けた。
それに合わせて、榛名の下半身もゆるゆると動き出す。
(霧咲さんが欲しい、欲しい、欲しい!)
「……はやく、挿れてくださいっ」
榛名の頭の中はもう、期待しかなかった。
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