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〃
そんな榛名の後ろから、霧咲が声を掛ける。
「暁哉、座りなさい。熱くならなくていい。君が怒鳴ったところでこいつは……」
「これが黙っていられるわけないでしょう!!」
榛名はその勢いのまま、霧咲にも怒鳴った。
霧咲はその瞬間、『やっぱり会わせるんじゃなかった』というような表情をした。
榛名は、別室に亜衣乃がいることもすっかり忘れて逆上した。
霧咲の言ってたことも忘れたわけではないが、ここで黙っているのは絶対にダメだと思った。
自分のためにも。そして、亜衣乃のためにも。
「俺が母親になりたいのが笑えるとか、あなたの方がよっぽど母親失格じゃないか!! あなたに比べたら誰だって、男の俺の方がよっぽど立派な母親ができるよ!! 文字通り産んだだけのくせに、図々しく母親ヅラしてるのはそっちのほうだ!!」
「あ、あきちか、」
「アハハハハ! ついに本性を現したわね!! 文字通り産んだだけですって? 随分と簡単に言ってくれんじゃない!こっちはね、命掛けてんのよ!! 簡単に種付けするだけの男がエラソーに言うんじゃないわ!! ああ、でもあんたは男の癖に種付けられる方だったわね、それも絶対に育たない種をね!!」
「今はそんなことどうでもいいだろ! 育てる気がないなら産むなって言ってんだよ!! ほっとくのだってネグレクトっていう立派な虐待だって知らないのか!?」
「二人とも落ち着、」
「妊娠したのはあたしが望んだわけじゃないわよ!! 全部あの男が、あいつがあたしを騙したから! あいつが兄さんの恋人だったから!!」
「誠人さんは関係ないだろ! 子どもを作ったときはあなた達は既に大人で、夫婦で、合意の上だったんだからそんな子どもみたいな言い訳が通用するか!!」
「おい、……」
「アンタなんかに何がわかんのよ!! 部外者が後からゴチャゴチャと口出しすんじゃないわよ!!」
「部外者じゃない!! 俺をここに呼んだのはあなたのくせに!!」
「……二人とも、落ち着けっ!! 亜衣乃に聞こえるだろう!!」
霧咲が一際大きな声を出して、とりあえず2人の言い合いはピタリと止まった。
霧咲の言葉に、榛名はさーっと蒼くなる。
いくら榛名が蓉子のことを母親失格だと思っているとはいえ、亜衣乃の母親に変わりはない。
そして亜衣乃は、蓉子のことが大好きなのだ。
(たとえどんな親でも、悪く言われて傷つかない子はいないよな……)
遊園地に行ったときに、母親を馬鹿にした男子たちに亜衣乃が怒ったことも思い出した。
「大人しそうな顔して結構なこと言ってくれんじゃない。兄さん、こんな猫被ってる奴のどこがいいの? 床上手とか?」
「それも含めて、全部だよ」
「ちょっ!!」
何ナチュラルにノロけてんだ! と榛名は霧咲に突っ込もうとしたが。
「はっ……馬っ鹿みたい」
蓉子にまた鼻で笑われたので、出来なかった。
「今まで亜衣乃ちゃんを手放さなかったのは、本当にお金のためだけなんですか?」
榛名は神妙な顔で、蓉子に聞いた。
たとえ何度否定されても、金のためだけに蓉子が亜衣乃と一緒にいたとは思いたくない。
それが真実では、亜衣乃が可哀想すぎる。
「暁哉、座りなさい。熱くならなくていい。君が怒鳴ったところでこいつは……」
「これが黙っていられるわけないでしょう!!」
榛名はその勢いのまま、霧咲にも怒鳴った。
霧咲はその瞬間、『やっぱり会わせるんじゃなかった』というような表情をした。
榛名は、別室に亜衣乃がいることもすっかり忘れて逆上した。
霧咲の言ってたことも忘れたわけではないが、ここで黙っているのは絶対にダメだと思った。
自分のためにも。そして、亜衣乃のためにも。
「俺が母親になりたいのが笑えるとか、あなたの方がよっぽど母親失格じゃないか!! あなたに比べたら誰だって、男の俺の方がよっぽど立派な母親ができるよ!! 文字通り産んだだけのくせに、図々しく母親ヅラしてるのはそっちのほうだ!!」
「あ、あきちか、」
「アハハハハ! ついに本性を現したわね!! 文字通り産んだだけですって? 随分と簡単に言ってくれんじゃない!こっちはね、命掛けてんのよ!! 簡単に種付けするだけの男がエラソーに言うんじゃないわ!! ああ、でもあんたは男の癖に種付けられる方だったわね、それも絶対に育たない種をね!!」
「今はそんなことどうでもいいだろ! 育てる気がないなら産むなって言ってんだよ!! ほっとくのだってネグレクトっていう立派な虐待だって知らないのか!?」
「二人とも落ち着、」
「妊娠したのはあたしが望んだわけじゃないわよ!! 全部あの男が、あいつがあたしを騙したから! あいつが兄さんの恋人だったから!!」
「誠人さんは関係ないだろ! 子どもを作ったときはあなた達は既に大人で、夫婦で、合意の上だったんだからそんな子どもみたいな言い訳が通用するか!!」
「おい、……」
「アンタなんかに何がわかんのよ!! 部外者が後からゴチャゴチャと口出しすんじゃないわよ!!」
「部外者じゃない!! 俺をここに呼んだのはあなたのくせに!!」
「……二人とも、落ち着けっ!! 亜衣乃に聞こえるだろう!!」
霧咲が一際大きな声を出して、とりあえず2人の言い合いはピタリと止まった。
霧咲の言葉に、榛名はさーっと蒼くなる。
いくら榛名が蓉子のことを母親失格だと思っているとはいえ、亜衣乃の母親に変わりはない。
そして亜衣乃は、蓉子のことが大好きなのだ。
(たとえどんな親でも、悪く言われて傷つかない子はいないよな……)
遊園地に行ったときに、母親を馬鹿にした男子たちに亜衣乃が怒ったことも思い出した。
「大人しそうな顔して結構なこと言ってくれんじゃない。兄さん、こんな猫被ってる奴のどこがいいの? 床上手とか?」
「それも含めて、全部だよ」
「ちょっ!!」
何ナチュラルにノロけてんだ! と榛名は霧咲に突っ込もうとしたが。
「はっ……馬っ鹿みたい」
蓉子にまた鼻で笑われたので、出来なかった。
「今まで亜衣乃ちゃんを手放さなかったのは、本当にお金のためだけなんですか?」
榛名は神妙な顔で、蓉子に聞いた。
たとえ何度否定されても、金のためだけに蓉子が亜衣乃と一緒にいたとは思いたくない。
それが真実では、亜衣乃が可哀想すぎる。
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