219 / 322
〃
榛名が自分からこんなことを言いだすのは珍しい。
なので霧咲は一瞬目を丸くしたが、すぐに「いいよ」と返事をした。
許可を貰った榛名は嬉しそうに微笑んで、霧咲のほどよく筋肉の付いた腹をツウーっとゆっくり指で撫でながら、霧咲のモノが目の前に来る位置までしゃがみ込む。
そしてうっとりとした顔つきで先端に口付け、先走りをジュルッと吸ったあと、口に入るところまで咥えた。
「んっ……」
なまあたたかい粘膜に包まれて、思わず霧咲の口から色っぽい声が漏れる。
榛名はその声を聴きながら、唇と舌を巧みに動かし、口のものを愛撫し始めた。
霧咲がもっと興奮するように、沢山の唾液を絡ませながら頭を前後に動かし、浴室内にジュプジュプという音をわざと響かせていく。
「暁哉、ん……ッ、すごく、気持ちいいよ」
優しく自分の顔を撫でる霧咲を見上げて、榛名は咥えたままで嬉しそうに微笑んだ。
すると、口の中のモノは更にグッと質量感を増してくる。
「んッ……ふぅ、んぐ」
もごもごと口いっぱいに頬張りながら、今自分は世界で一番美味しい物を食べているような気分になってきた。
自分でも、どうかと思うくらいに興奮している。
霧咲を愛する気持ちが溢れすぎて、自分では到底止められないのだ。
ゆっくりねっとりとした愛撫をしばらく続けていると、ついに霧咲が限界を訴えてきた。
「はぁッ……悪いけど、気持ち良すぎて君の口の中に出してしまいそうだからもう離してくれる?」
「んむ……むうぅ」
榛名は妙な声を上げて『このまま出してもいい』、という意思を霧咲に伝える。
今、止めたくないと思ったのだ。
「暁哉……俺としては君の中でイキたいんだけど」
(どうせ、一回だけじゃ治まらないくせに)
そう言いたげな顔で、榛名は霧咲のモノを咥えたまま霧咲を見つめた。
絶対にイクまで離しません、という強固な意思表示のつもりだ。
「ええー」
霧咲は珍しく少し呆れたような声を出したが、けど観念した、という表情で黙った。
自分の言い分が勝ったと理解した榛名は、止まっていた愛撫を再開した。
(舐めてるだけなのに、なんでか俺も気持ちいい……誠人さんも、気持ちよくしたい)
いつも自分の方がほぼされるがままに気持ちよくなっているので、榛名は少し気にしていたのだ。
そう思うのは、自分も男だからだろうか。
霧咲に挿れたいなどと思ったことは、今まで一度もないのだけれど……。
でも自分の愛撫で霧咲が感じている顔を見るのは、すごく恍惚な気分だ。
そして、ラストスパートとばかりに榛名は先端のスリットをジュルジュルと吸い出していく。
苦みと塩気の交じった味がするが、気にせずに唾液とともに飲み込む。
「ッ出すよ、」
霧咲の切羽詰まった声がして、一瞬グッと顔を強く抑え込まれる。
そしてそのまま喉の奥に、熱い液体が注ぎ込まれた。
「ん、んん……ッ!」
噎せないように気を付けながら、榛名は先端から溢れてくる苦みの強いドロリとした霧咲の精液を上手に飲み干した。
「はぁ、んふ……っ」
霧咲の精液を全て飲み込んだあと、榛名はその場にペタンと座り込んでしまった。
まだ殆ど何もされてないというのに、なんだか身体に力が入らない。
「大丈夫? 別に飲まなくてもよかったのに。ほら、そこの椅子に座って? 身体を洗ってあげるから」
「え、あの」
榛名はグイッと腕を掴まれて立たされ、檜製の椅子に座らされた。
霧咲も自分が座る椅子を持って来て、榛名の真後ろを陣取っていた。
なんだか少し拍子抜けな気がして、榛名は無言で霧咲の方を振り返る。
「そんな残念そうな顔しないで? 気持ちよくしてくれたお礼に、俺も今から沢山やらしいことしてあげるから」
「……っ!」
期待している気持ちを見透かされて恥ずかしい。
けれど、自分も早く全身を触れられたくてたまらないのは事実だった。
なので恥ずかしさを誤魔化すように、催促をした。
「早く……」
「うん。ここ一応時間制限があるみたいだから、早くしないとね」
「あ」
そうだった。確か家族風呂の制限時間は一時間だったはず。
ゆっくり口淫などしてる場合ではなかったのだ。
少し正気を取り戻しかけた榛名の身体に、霧咲はゆっくりとお湯を掛けた。
「あつっ」
「え、気持ちいだろ? 熱いの苦手だったっけ」
「や、ちょっとびっくりしただけです」
「だよね」
霧咲はボディーソープを手に取ると、自分の手のひらで泡立て始めた。
「あ、身体洗うタオル脱衣所に忘れました……」
「そんなのいらないよ、手で洗ってあげるから。それにその方が君に沢山触れるだろう?」
「……」
何故か、霧咲の言葉が聞いていて恥ずかしい。
さっきまで、自分の方がひどく大胆なことをしていたというのに。
でも、同時に期待してしまう自分があさましいとも思う。
早く霧咲にグチャグチャにされたい。
その立派な肉棒で、いつものように身体の芯まで貫かれて、頭がおかしくなるほど気持ち良くなって、ドロドロに溶かされたい。
「お待たせ、洗うよ?」
優しくて裏がありそうな霧咲の声に、榛名は喉を鳴らして反応した。
あなたにおすすめの小説
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~
柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】
人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。
その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。
完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。
ところがある日。
篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。
「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」
一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。
いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。
合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科
空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する
高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体
それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった
至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する
意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク”
消える教師
山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
俺は夜、社長の猫になる
衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。
ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。
言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。
タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。
けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。
魔性の男
久野字
BL
俺はとにかくモテる。学生の頃から、社会人になった今でも、異性問わずにモテてしまう。
最近、さえない同性の先輩に好意を持たれている。いつものことだろう。いい人だから、傷つけたくはないな。
そう、思っていた。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕