8 / 8
8
しおりを挟む
でも殺す前に、これだけは言っとく!!
「誰にでも流されるかバカヤロー!! だいたい俺はお前ともっと仲良くなりたかったからノコノコ泊まりに来たんだよ!! 他の奴だったら家に遊びには行ってもわざわざ泊まらねぇし! だいたいお前以外にそこまで仲良くなりたい奴あん中にいねぇし、よ……」
反論するつもりが、だんだん尻すぼみになっていった。
だって俺、なんかすげぇ恥ずかしいこと言ってねぇ?
気の所為かな? そう思いたい。
「茎田……」
「で、でも、昨日の夜はまだお前が好きだなんて気付いてなかったぞ。暑さで頭がイカレただけだと思ってたし……あ、お前がな」
「……」
そうだ、だから話が通じないと思って説得を諦めたんだ。
キスがめちゃくちゃ気持ちよかったから、それで流された感はあるっちゃあるけど。
「そのあとは自分の頭がイカレたと思ったしな」
「なんでだよ?」
「花森のことが好きだって思ったから……あ」
今、墓穴を掘ったのが自分でも分かった。
「ふうん? 朝から熱烈な告白をどうも」
「い、いやそのっ」
なんで俺、今から殺そうとしてる相手にコクってんだよぉ!!
殺すってのはまあ、冗談だけどさぁ!!
クソ、ニヤニヤしやがって。ムカつく!!
やっぱり花森ころ……
「ビッチなんて言って悪かったよ。あと、お前の気持ちをちゃんと確認せずに抱いてしまったのもごめんな」
……さ、ない。
「お、俺もお前のことヤリチンのクソ野郎なんて言ってごめん……」
花森が素直に謝ってきたから、俺もつい素直になっちまったじゃん。
つうか冷静になると俺の方がだいぶひでぇこと言ってるな、マジゴメン花森。
「ははっ! 茎田って素直だと本当に可愛いよな……いいよ、許す。その代わり、今日から俺と付き合えよ?」
「お、おう……」
「やったー!」
やったーって、なんだよ。
どう見てもかわいいのはお前の方じゃねぇか、花森。
俺がかわいいだなんて、やっぱり花森は暑さで頭がイカレてるだけなのかもしれない。
だとすれば、秋になれば花森は元に戻るんだろうか。
俺のことはもう可愛く見えなくなっちまうんだろうか。
それって正常だけど、なんか悲しい。
「春に初めて話したときから、お前のことが好きだったんだよな」
……ん?
【了】
「誰にでも流されるかバカヤロー!! だいたい俺はお前ともっと仲良くなりたかったからノコノコ泊まりに来たんだよ!! 他の奴だったら家に遊びには行ってもわざわざ泊まらねぇし! だいたいお前以外にそこまで仲良くなりたい奴あん中にいねぇし、よ……」
反論するつもりが、だんだん尻すぼみになっていった。
だって俺、なんかすげぇ恥ずかしいこと言ってねぇ?
気の所為かな? そう思いたい。
「茎田……」
「で、でも、昨日の夜はまだお前が好きだなんて気付いてなかったぞ。暑さで頭がイカレただけだと思ってたし……あ、お前がな」
「……」
そうだ、だから話が通じないと思って説得を諦めたんだ。
キスがめちゃくちゃ気持ちよかったから、それで流された感はあるっちゃあるけど。
「そのあとは自分の頭がイカレたと思ったしな」
「なんでだよ?」
「花森のことが好きだって思ったから……あ」
今、墓穴を掘ったのが自分でも分かった。
「ふうん? 朝から熱烈な告白をどうも」
「い、いやそのっ」
なんで俺、今から殺そうとしてる相手にコクってんだよぉ!!
殺すってのはまあ、冗談だけどさぁ!!
クソ、ニヤニヤしやがって。ムカつく!!
やっぱり花森ころ……
「ビッチなんて言って悪かったよ。あと、お前の気持ちをちゃんと確認せずに抱いてしまったのもごめんな」
……さ、ない。
「お、俺もお前のことヤリチンのクソ野郎なんて言ってごめん……」
花森が素直に謝ってきたから、俺もつい素直になっちまったじゃん。
つうか冷静になると俺の方がだいぶひでぇこと言ってるな、マジゴメン花森。
「ははっ! 茎田って素直だと本当に可愛いよな……いいよ、許す。その代わり、今日から俺と付き合えよ?」
「お、おう……」
「やったー!」
やったーって、なんだよ。
どう見てもかわいいのはお前の方じゃねぇか、花森。
俺がかわいいだなんて、やっぱり花森は暑さで頭がイカレてるだけなのかもしれない。
だとすれば、秋になれば花森は元に戻るんだろうか。
俺のことはもう可愛く見えなくなっちまうんだろうか。
それって正常だけど、なんか悲しい。
「春に初めて話したときから、お前のことが好きだったんだよな」
……ん?
【了】
50
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
Sランク冒険者クロードは吸血鬼に愛される
あさざきゆずき
BL
ダンジョンで僕は死にかけていた。傷口から大量に出血していて、もう助かりそうにない。そんなとき、人間とは思えないほど美しくて強い男性が現れた。
やけ酒して友人のイケメンに食われたら、付き合うことになった
ふき
BL
やけ酒の勢いで友人に抱かれた榛名は、友人の隠された想いに気付いてしまう。
「お前、いつから俺のこと好きなの?」
一夜をなかったことにしようとする瑞生と、気付いたからには逃げない榛名。
二人の関係が、少しずつ変わっていく。
瑞生(ミズキ)×榛名(ハルナ)
気づいたらスパダリの部屋で繭になってた話
米山のら
BL
鎌倉で静かにリモート生活を送る俺は、極度のあがり症。
子どものころ高い声をからかわれたトラウマが原因で、人と話すのが苦手だ。
そんな俺が、月に一度の出社日に出会ったのは、仕事も見た目も完璧なのに、なぜか異常に距離が近い謎のスパダリ。
気づけば荷物ごとドナドナされて、たどり着いたのは最上階の部屋。
「おいで」
……その優しさ、むしろ怖いんですけど!?
これは、殻に閉じこもっていた俺が、“繭”という名の執着にじわじわと絡め取られていく話。
学内一のイケメンアルファとグループワークで一緒になったら溺愛されて嫁認定されました
こたま
BL
大学生の大野夏樹(なつき)は無自覚可愛い系オメガである。最近流行りのアクティブラーニング型講義でランダムに組まされたグループワーク。学内一のイケメンで優良物件と有名なアルファの金沢颯介(そうすけ)と一緒のグループになったら…。アルファ×オメガの溺愛BLです。
「大好きです」と言ったらそのまま食べられそうです
あまさき
BL
『「これからも応援してます」と言おうと思ったら誘拐された』のその後のお話
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
リクエストにお答えしましてその後のお話🔞を書きました。
⚠︎
・行為に必要な色んな過程すっ飛ばしてます
・♡有り
国民的アイドルの元ライバルが、俺の底辺配信をなぜか認知している
逢 舞夏
BL
「高校に行っても、お前には負けないからな!」
「……もう、俺を追いかけるな」
中三の卒業式。幼馴染であり、唯一無二のライバルだった蓮田深月(はすだ みつき)にそう突き放されたあの日から、俺の時間は止まったままだ。
あれから15年。深月は国民的アイドルグループのセンターとして芸能界の頂点に立ち、俺、梅本陸(うめもと りく)は、アパートでコンビニのサラミを齧る、しがない30歳の社畜になった。
誰にも祝われない30歳の誕生日。孤独と酒に酔った勢いで、俺は『おでん』という名の猫耳アバターを被り、VTuberとして配信を始めた。
どうせ誰も来ない。チラ裏の愚痴配信だ。
そう思っていた俺の画面を、見たことのない金額の赤スパ(投げ銭)が埋め尽くした。
『K:¥50,000 誕生日おめでとう。いい声だ、もっと話して』
『K』と名乗る謎の太客。
【執着強めの国民的アイドル】×【酒飲みツンデレおじさんV】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる