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八章 再出発
第六十八話
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「アレンもイグリードも国王になったの!?」
「あぁ」
アレンもイグリードも笑っている。
「国王なのにこんな気軽に会ってて良いの!?」
「お前たちは特別だからな」
アレンがニッと笑った。
「結婚もして子供もいるぞ」
「えっ!! 二人とも!?」
「あぁ。リシュとディルアスはまだだけどな!」
ディルアスのほうを見てアレンはニヤッとした。
「私は陛下に一生お仕えする使命がありますからね。伴侶に構う暇はないのです」
リシュレルさんは澄ました顔で言った。そうなると視線は全てディルアスに……。
「俺は! ……俺はいいんだ……」
ディルアスは俯いた。
俺はいい? いらないということ? 一人が良いってことなのかな……。そっか……。
「ふ~ん。いいのか……そうか。ちなみにお前たちはこれから一緒に住むのか?」
「? 一緒に住むって?」
「ユウのロッジにだよ」
「えっ! あ! そっか、今ディルアスが住んでるんだよね」
「そうそう、だからどうすんのかな、と」
「あー、そうだね、今はディルアスの家だし、私はまた別のところ探すよ」
私が消えてからディルアスがずっと住んでたんだ、もうディルアスの家だろう。
一緒に住むなんて考えられないし、一人が良いなら嫌がられそうだし、嫌がられたらさすがに凹むし……。
凹んでるのがバレないように笑顔を取り繕った。
「いや! ユウの家だ! ユウが住めば良い!」
ディルアスが顔を上げて慌てて言った。
「今はディルアスの家だよ」
「いや、ユウの家だ」
「あー、めんどくさい奴らだな! 一緒に住めば良いだろうが!」
イグリードが言い放った。
「何部屋かあるんだろ? なら良いだろうが! ディルアスが一人が良いとかバカな発言するなら出て行くのはディルアスだがな! その時はユウ! ルナと一緒に住め!」
「は!?」
え? 一緒に住め? ダメならルナと? いやいや、意味が分からない。
ルナは急に名指しされビクッとしたが、そのまま膝で蹲っている。
「ディルアスはユウが出て行こうが、誰かと住もうが関係ないんだろ?」
イグリードがディルアスに言い放った。
「俺は……」
何だか居たたまれない気分になってきた。
「あ、あのさ、ディルアスは私と住むなんて嫌だろうし、私が違うところに住むから……」
笑顔を取り繕いながら言った。
「ユウと住むのが嫌な訳じゃない! 逆に俺と住むのは嫌かと……」
最後は尻すぼみになって聞こえなかった。
「い、嫌じゃないよ! 私は……全然……」
否定してから何だか恥ずかしくなり、私も尻すぼみになってしまった。
「タイミングを間違うと大事なものを失うぞ」
アレンがディルアスに小声で、しかし強く言った。
ディルアスは俯いていた顔を上げ、こちらを向いた。
「ユウが嫌じゃないなら一緒に住まないか?」
「え、あ、うん。ディルアスが良いなら……」
良いのかな。嫌々じゃないかな。アレンやイグリードに無理矢理言わされたんじゃないかな。不安だった。
それを察したのかアレンが耳打ちしてきた。
「ディルアスはあのロッジでずっとお前の居場所を守ってたよ。帰ることのないお前の居場所を」
切ないような顔でアレンは微笑んだ。
からかっているとか、無理に焚き付けたとか、そんな風には思えない優しげな顔だった。
そうなんだ……ディルアスがずっと私の居場所を……。
嬉しいと思う気持ちと同時に、帰ることのない私の居場所を守ってくれていた、という言葉に胸が締め付けられた。
やっぱりディルアスが好きだ。
ディルアスに何とも思われていなくても、ただの仲間としてとかでも何でも良いや、私は好きなんだから。
嫌がられない限りは側にいたい。
何だか吹っ切れた。
「あぁ」
アレンもイグリードも笑っている。
「国王なのにこんな気軽に会ってて良いの!?」
「お前たちは特別だからな」
アレンがニッと笑った。
「結婚もして子供もいるぞ」
「えっ!! 二人とも!?」
「あぁ。リシュとディルアスはまだだけどな!」
ディルアスのほうを見てアレンはニヤッとした。
「私は陛下に一生お仕えする使命がありますからね。伴侶に構う暇はないのです」
リシュレルさんは澄ました顔で言った。そうなると視線は全てディルアスに……。
「俺は! ……俺はいいんだ……」
ディルアスは俯いた。
俺はいい? いらないということ? 一人が良いってことなのかな……。そっか……。
「ふ~ん。いいのか……そうか。ちなみにお前たちはこれから一緒に住むのか?」
「? 一緒に住むって?」
「ユウのロッジにだよ」
「えっ! あ! そっか、今ディルアスが住んでるんだよね」
「そうそう、だからどうすんのかな、と」
「あー、そうだね、今はディルアスの家だし、私はまた別のところ探すよ」
私が消えてからディルアスがずっと住んでたんだ、もうディルアスの家だろう。
一緒に住むなんて考えられないし、一人が良いなら嫌がられそうだし、嫌がられたらさすがに凹むし……。
凹んでるのがバレないように笑顔を取り繕った。
「いや! ユウの家だ! ユウが住めば良い!」
ディルアスが顔を上げて慌てて言った。
「今はディルアスの家だよ」
「いや、ユウの家だ」
「あー、めんどくさい奴らだな! 一緒に住めば良いだろうが!」
イグリードが言い放った。
「何部屋かあるんだろ? なら良いだろうが! ディルアスが一人が良いとかバカな発言するなら出て行くのはディルアスだがな! その時はユウ! ルナと一緒に住め!」
「は!?」
え? 一緒に住め? ダメならルナと? いやいや、意味が分からない。
ルナは急に名指しされビクッとしたが、そのまま膝で蹲っている。
「ディルアスはユウが出て行こうが、誰かと住もうが関係ないんだろ?」
イグリードがディルアスに言い放った。
「俺は……」
何だか居たたまれない気分になってきた。
「あ、あのさ、ディルアスは私と住むなんて嫌だろうし、私が違うところに住むから……」
笑顔を取り繕いながら言った。
「ユウと住むのが嫌な訳じゃない! 逆に俺と住むのは嫌かと……」
最後は尻すぼみになって聞こえなかった。
「い、嫌じゃないよ! 私は……全然……」
否定してから何だか恥ずかしくなり、私も尻すぼみになってしまった。
「タイミングを間違うと大事なものを失うぞ」
アレンがディルアスに小声で、しかし強く言った。
ディルアスは俯いていた顔を上げ、こちらを向いた。
「ユウが嫌じゃないなら一緒に住まないか?」
「え、あ、うん。ディルアスが良いなら……」
良いのかな。嫌々じゃないかな。アレンやイグリードに無理矢理言わされたんじゃないかな。不安だった。
それを察したのかアレンが耳打ちしてきた。
「ディルアスはあのロッジでずっとお前の居場所を守ってたよ。帰ることのないお前の居場所を」
切ないような顔でアレンは微笑んだ。
からかっているとか、無理に焚き付けたとか、そんな風には思えない優しげな顔だった。
そうなんだ……ディルアスがずっと私の居場所を……。
嬉しいと思う気持ちと同時に、帰ることのない私の居場所を守ってくれていた、という言葉に胸が締め付けられた。
やっぱりディルアスが好きだ。
ディルアスに何とも思われていなくても、ただの仲間としてとかでも何でも良いや、私は好きなんだから。
嫌がられない限りは側にいたい。
何だか吹っ切れた。
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