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最終章 勇者と魔王
第八十三話
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『あれは勇者で間違いないと思うぞ。だからユウが関われないのは仕方のないことだ』
「うん、ありがとう」
ルナは私が何を考え込んでいたのか分かるんだなぁ、やっぱりルナには勝てないな。
部屋の扉が叩かれた。
扉を開けるとオブが飛び込んで来た。
『僕を置いて行かないでよ~!』
ディルアスがオブを連れてきてくれたようだ。
「ごめん、オブ」
撫でながらも、何だか拗ねたオブが可愛くて笑った。絵に描いたようにプンプンしてる。可愛いな。
「大丈夫か?」
ディルアスが複雑そうな顔で聞いてきた。
「うん、ごめん、心配かけて。大丈夫だから」
心配しなくても大丈夫、と伝えたつもりだが、ディルアスは何だか納得していないような複雑な顔のままだった。
「大丈夫だよ?」
もう一度言ってみた。
「あぁ、いや、うん、大丈夫なら良いんだ」
歯切れが悪い。何だろう?
どうしたのか聞こうとしたら、またルナが抱き上げた。
「えっ! えっ!? 何!? ルナ!?」
何で二回も抱き上げられてるの!?
またディルアスが呆気に取られている。あぁ……。
『今日はもう休め』
ベッドに運ばれ頬を合わされ耳元で言われた。
ルナのお肌スベスベ~……、じゃなくて!
何か強引だし色気ムンムンだし、ルナもどうしちゃったのよ!
『おやすみ』
そう言うとルナはおでこに軽く唇を押し当てキスをした。
「!!」
「!! ル、ルナ!!」
『何だ? 人間は親しい者とこうするのだろう?』
開いた口が塞がらないとはこのことか! じゃなーい! 思わず口がパクパクしてしまった。
ディルアスをチラッと見たら俯いていて表情分からないし!
「いや、そうだけど! そうでもなくて!」
『どっちなんだ』
ディルアスがルナの肩を掴んだ。
『何だ?』
「くっ……、それなら……」
ボソッとディルアスが呟いた。
「それなら俺も……」
ディルアスが近付き、ルナを通り過ぎ、ベッドに座る私の頬を手で支え上に向けると優しくおでこにキスをした。
「!!」
ルナも驚いた顔をした。
私は固まって動けなくなった。
ディルアスは顔を赤くし、小さくおやすみと呟くと、そのまま部屋を出て行った。
な、な、何!? 何が起こった!? 何でディルアスまで!?
『ユウ』
ルナが覗き込んで来て思わずベッドに顔を埋めた。
「何!? 何なの!? 二人とも!! どうしちゃったの!?」
『ディルアスは意外だったな』
「え? 何!? 何のこと!?」
『…………、ユウは人間にしては鈍いな……』
「え! 何それ! 鈍いって何!?」
『いいから、もう休め』
ルナはもう一度されたくなければ寝ろ、と脅してきた。
そして小型化し、ちゃっかりベッドの上で丸まっている。
オブはキョトンとしながら、同じようにベッドで丸くなった。
だ、だって! ディルアスが私のこと好きかも!? とか考えられないし!
そりゃちょっとは期待したときもあったけど、歳の差だって凄い出来ちゃったし……、子供扱いぽいし……、戦わないと決めたとき酷く傷付けたし……、だから好きになってもらえるとは思えなかった。
期待して違ったら辛すぎるし……。
うぅぅ……、こんな状態で寝られない!
悶々とした夜を過ごす羽目になってしまった。
おかげでサクヤのことはすっかり忘れていたけど……。
「うん、ありがとう」
ルナは私が何を考え込んでいたのか分かるんだなぁ、やっぱりルナには勝てないな。
部屋の扉が叩かれた。
扉を開けるとオブが飛び込んで来た。
『僕を置いて行かないでよ~!』
ディルアスがオブを連れてきてくれたようだ。
「ごめん、オブ」
撫でながらも、何だか拗ねたオブが可愛くて笑った。絵に描いたようにプンプンしてる。可愛いな。
「大丈夫か?」
ディルアスが複雑そうな顔で聞いてきた。
「うん、ごめん、心配かけて。大丈夫だから」
心配しなくても大丈夫、と伝えたつもりだが、ディルアスは何だか納得していないような複雑な顔のままだった。
「大丈夫だよ?」
もう一度言ってみた。
「あぁ、いや、うん、大丈夫なら良いんだ」
歯切れが悪い。何だろう?
どうしたのか聞こうとしたら、またルナが抱き上げた。
「えっ! えっ!? 何!? ルナ!?」
何で二回も抱き上げられてるの!?
またディルアスが呆気に取られている。あぁ……。
『今日はもう休め』
ベッドに運ばれ頬を合わされ耳元で言われた。
ルナのお肌スベスベ~……、じゃなくて!
何か強引だし色気ムンムンだし、ルナもどうしちゃったのよ!
『おやすみ』
そう言うとルナはおでこに軽く唇を押し当てキスをした。
「!!」
「!! ル、ルナ!!」
『何だ? 人間は親しい者とこうするのだろう?』
開いた口が塞がらないとはこのことか! じゃなーい! 思わず口がパクパクしてしまった。
ディルアスをチラッと見たら俯いていて表情分からないし!
「いや、そうだけど! そうでもなくて!」
『どっちなんだ』
ディルアスがルナの肩を掴んだ。
『何だ?』
「くっ……、それなら……」
ボソッとディルアスが呟いた。
「それなら俺も……」
ディルアスが近付き、ルナを通り過ぎ、ベッドに座る私の頬を手で支え上に向けると優しくおでこにキスをした。
「!!」
ルナも驚いた顔をした。
私は固まって動けなくなった。
ディルアスは顔を赤くし、小さくおやすみと呟くと、そのまま部屋を出て行った。
な、な、何!? 何が起こった!? 何でディルアスまで!?
『ユウ』
ルナが覗き込んで来て思わずベッドに顔を埋めた。
「何!? 何なの!? 二人とも!! どうしちゃったの!?」
『ディルアスは意外だったな』
「え? 何!? 何のこと!?」
『…………、ユウは人間にしては鈍いな……』
「え! 何それ! 鈍いって何!?」
『いいから、もう休め』
ルナはもう一度されたくなければ寝ろ、と脅してきた。
そして小型化し、ちゃっかりベッドの上で丸まっている。
オブはキョトンとしながら、同じようにベッドで丸くなった。
だ、だって! ディルアスが私のこと好きかも!? とか考えられないし!
そりゃちょっとは期待したときもあったけど、歳の差だって凄い出来ちゃったし……、子供扱いぽいし……、戦わないと決めたとき酷く傷付けたし……、だから好きになってもらえるとは思えなかった。
期待して違ったら辛すぎるし……。
うぅぅ……、こんな状態で寝られない!
悶々とした夜を過ごす羽目になってしまった。
おかげでサクヤのことはすっかり忘れていたけど……。
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