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カナデ編
第四話 新たな人生
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今話から日本のお話になりますが、
奏のいる日本は架空の日本でフィクションです。
現実の話とは全く関係はありません。
************************************
気付くと私は暗闇の中、一人倒れていた。
ゆっくり身体を起こし周りを見渡す。
見覚えのある和室。畳の匂い。見慣れた箪笥。小さな机に小さな本棚。机の上には教科書が並んでいた。
見慣れた景色。カナデの記憶。
カナデは祖母と暮らしたこの小さなアパートで一人誕生日を迎えていた。
コンビニで買って来たケーキを食べ、一人の寂しさを少しだけ感じ、就寝しようとしていたところだった。
部屋に置いてあった鏡から、突然眩い光が放たれカナデは意識を失い、あの空間に引きずり込まれた。
「カナデ……」
部屋には祖母の写真が飾られてあった。
「おばあちゃん……」
カナデは祖母が大好きだった。病気でなくなるまで、ずっとカナデを愛してくれていた。サラのように。記憶が重なり涙が出る。
「カナデも大事な人を亡くしているのね……」
祖母の写真に想いを馳せながら、祖母と暮らした部屋を懐かしいような嬉しいような、悲しいような、複雑な心境で眺めた。
私は水嶌奏になった。
大学には奨学金で合格し、一人暮らしのためのアパートも決まっていた。
子供の頃からずっと助けてくれていた、母親の親友という女性が一人暮らしのアパートも保証人になってくれた。
祖母が一ヶ月前に亡くなったため、今住んでいるアパートは早々に解約しなければならなくなった。
誕生日のこの日も引越しのための準備をしていたところだった。
一週間後にはこのアパートから退去しなくてはならない。
祖母との思い出が詰まったこの部屋。両親が亡くなってからずっと過ごしたこの部屋。
寂しさが込み上げる。涙が零れる。この感情が「カナデ」のものなのか、「リディア」のものなのか、どちらの感情かは分からなかったが、今はただ思い出に浸るだけだった。
一週間の間に新しい一人暮らし用アパートに少しずつ荷物を運んだ。
春から通う大学の近く。祖母と暮らしたアパートから電車で一時間程の場所。アパートから大学まで通える距離だが一人暮らしを始めた理由、祖母が入院した病院も大学の近くだから。
大学に通いながら病院にも通えるように、一人暮らしを決めた。しかし春になる前に祖母は亡くなり病院へ通う必要はなくなってしまったのだけれど。
しかしそのおかげで今のアパートの退去が決まっても、慌てることはなかった。
母の親友の女性、穂積さんが大きな荷物は手伝ってくれた。
祖母と暮らしたアパートにはさほど荷物も多くなく、一人で何度か往復をすれば済む程度だった。
「奏ちゃん、これで荷物は全部?」
「はい、穂積さん、手伝っていただいてありがとうございます」
ガランとした部屋を眺め、少し寂しくなり涙が滲む。
穂積さんは何も言わず頭を撫でてくれた。
「さ、行こうか」
「はい」
さようなら、おばあちゃん。私は行くね。見守っててね。
一人暮らしのアパートまで車で送ってくれた穂積さんは、何かあったらすぐに連絡するように、と念を押し、そして少しだけ頭を撫で、帰って行った。
「さあ、今日からここで私は一人で生きて行くのよね」
新しいアパートは少し古いが内装はリノベーションされ綺麗だった。
三階建ての二階角部屋。ワンフロアに四部屋ある。駅から離れていて不便な場所なため家賃も控えめ。
今は祖母が遺してくれた僅かなお金で家賃と生活費を賄う。
「早々にバイトを見付けないとね」
リディアでいたときには自ら働くという行為はしたことがない。ひたすら勉強の日々だったが、周りが何でもしてくれた。
カナデになり、何て恵まれていたのだろうと実感する。
カナデの記憶はリディアのものとは全く違う。
世界が違う、というだけでなく、生活スタイル自体が違い、それに取り組む姿勢が違う。
カナデは祖母と二人だけだったからか、何でも自分でこなしていた。料理も洗濯も祖母に教わりながら、幼い頃からずっと行い、成長してからは祖母の体調を慮り全てを一人でこなしていた。
リディアとは全く違う人生。情けない。
カナデはこんなにも自分で何かも行い生きて来たのに、私は周りに恵まれていながらそれを放棄してしまった。何て我儘で愚かなんだろう。
巻き込んでしまったカナデのためにも一生懸命生きなければ。
「よし! 頑張らないと! 落ち込むのはこれで終わり!」
真新しい部屋を眺め、一人で気合いを入れる。
「カナデ、貴女の前向きな性格を少し分けてくださいね」
一度だけしか会ったことのないカナデを思い出し、クスッと笑う。
「お隣さんに挨拶したほうが良いのかしら」
玄関から外をチラッと見る。角部屋なためお隣さんは左隣に一部屋だけ。
「うーん、穂積さんに女の子の一人暮らしだと悟られないようにしなさい、って注意されたし……、ちょっと様子見たほうが良いかしら」
そう考えていると階段を上がる音がし、一人の男性が現れ早々にバレた。
ど、どうしたら……、早々に女性の一人暮らしだとバレてしまったわ! ど、どうしよう……。
玄関にしがみついたまま固まってしまい、その男性と目が合った。しかも運が良いのか悪いのか、お隣さんだった。
同い年くらいかしら? 男性は私よりも少し背が高く、ふんわりとした短い髪に、眼鏡を掛けた優しげな顔付きの人だった。
「あ、お隣さんですか? 越して来られたんですね。古城と言います。よろしくお願いします」
男性は目が合うと一瞬驚いた顔をし、しかしすぐにこやかにとても紳士的に挨拶をしてくれた。
「あ、今日越して来ました、よろしくお願いします!」
勢い良くお辞儀をし、ハッとした。
やだ、緊張で大声になってしまったわ! 恥ずかしい……。
恐る恐る顔を上げると案の定男性は驚いた顔をしていた。しかしすぐに穏やかな顔で笑った。
「ハハ、元気な方ですね、女性にお名前を聞くのもよくないかと思いますので、これで失礼しますね」
にこりと穏やかに微笑んだ男性はそう言うと、部屋の中へ入って行った。
緊張のあまり、「あ、はい」と間抜けな返事しか出来ず、そのまま私も部屋に戻るのだった。
「あぁ…………」
あんなに紳士的に対応してくださったのに、何て間抜けな返事! もう少しまともな返事は出来なかったのかしら! せっかく優しそうな方だったのに……。
リディアでいたときの社交テクニックは何の役にも立たなかったわ。情けない……。
「仕方ないわね、次にお会いしたときに頑張りましょう!」
さて、とりあえず目下の目標はバイト探しね!
パソコンを持ち出しインターネットでバイトを探す。近くで時給が良くて……、カナデの記憶のおかげでバイトをするということにも違和感はなかったが、それと同時にもうすでに何年も前からカナデは働いていたのだと実感する。
「バイトが出来る年齢になったらすぐに始めて……、そのお金を全ておばあちゃんに渡していたわね……」
カナデにはきっと私はずっと敵わないのだろう。同い年であることが恥ずかしくなる。
「頑張らないと」
カナデに負けないように。
しばらく探していると一つのバイト募集が目に留まった。
《昼はカフェ、夜はバーでの給仕募集! 賄い付き! 時給千円! 高校生不可、十八歳以上求む。その他条件あり》
「これ良いのじゃないかしら! …………、その他条件あり? 何なのかしら……」
ちょっと気になるけど、時給千円、賄い付き! それに惹かれ面接の申し込みをした。電話で連絡をすると本日夕方五時頃面接にお越しくださいとのこと。
早速で緊張するけど……
「よし! 頑張るわよ!」
リディアでいた頃にはない気合いを入れた。夕方になりバイト募集のあった店へと向かう。
その店はアパートから近く、駅からは少し離れた場所にあった。表通りから少し外れた場所にあり、あまり目立たない。
小さいビルの一階にそのカフェはあった。ガラス張りの店先から中を覗き見ると、アンティークのものだろうか、古い振り子時計が壁に見え、そこかしこにレトロなものが飾られている。
カウンターと手前にテーブルが四つだけ置かれ、店自体はそれ程広くはなかった。
扉を開けるとカランコロンとベルが鳴り、カウンターにいた店の人らしき男性がこちらを向いた。
だ、男性よね? とても綺麗な人だった。
奏のいる日本は架空の日本でフィクションです。
現実の話とは全く関係はありません。
************************************
気付くと私は暗闇の中、一人倒れていた。
ゆっくり身体を起こし周りを見渡す。
見覚えのある和室。畳の匂い。見慣れた箪笥。小さな机に小さな本棚。机の上には教科書が並んでいた。
見慣れた景色。カナデの記憶。
カナデは祖母と暮らしたこの小さなアパートで一人誕生日を迎えていた。
コンビニで買って来たケーキを食べ、一人の寂しさを少しだけ感じ、就寝しようとしていたところだった。
部屋に置いてあった鏡から、突然眩い光が放たれカナデは意識を失い、あの空間に引きずり込まれた。
「カナデ……」
部屋には祖母の写真が飾られてあった。
「おばあちゃん……」
カナデは祖母が大好きだった。病気でなくなるまで、ずっとカナデを愛してくれていた。サラのように。記憶が重なり涙が出る。
「カナデも大事な人を亡くしているのね……」
祖母の写真に想いを馳せながら、祖母と暮らした部屋を懐かしいような嬉しいような、悲しいような、複雑な心境で眺めた。
私は水嶌奏になった。
大学には奨学金で合格し、一人暮らしのためのアパートも決まっていた。
子供の頃からずっと助けてくれていた、母親の親友という女性が一人暮らしのアパートも保証人になってくれた。
祖母が一ヶ月前に亡くなったため、今住んでいるアパートは早々に解約しなければならなくなった。
誕生日のこの日も引越しのための準備をしていたところだった。
一週間後にはこのアパートから退去しなくてはならない。
祖母との思い出が詰まったこの部屋。両親が亡くなってからずっと過ごしたこの部屋。
寂しさが込み上げる。涙が零れる。この感情が「カナデ」のものなのか、「リディア」のものなのか、どちらの感情かは分からなかったが、今はただ思い出に浸るだけだった。
一週間の間に新しい一人暮らし用アパートに少しずつ荷物を運んだ。
春から通う大学の近く。祖母と暮らしたアパートから電車で一時間程の場所。アパートから大学まで通える距離だが一人暮らしを始めた理由、祖母が入院した病院も大学の近くだから。
大学に通いながら病院にも通えるように、一人暮らしを決めた。しかし春になる前に祖母は亡くなり病院へ通う必要はなくなってしまったのだけれど。
しかしそのおかげで今のアパートの退去が決まっても、慌てることはなかった。
母の親友の女性、穂積さんが大きな荷物は手伝ってくれた。
祖母と暮らしたアパートにはさほど荷物も多くなく、一人で何度か往復をすれば済む程度だった。
「奏ちゃん、これで荷物は全部?」
「はい、穂積さん、手伝っていただいてありがとうございます」
ガランとした部屋を眺め、少し寂しくなり涙が滲む。
穂積さんは何も言わず頭を撫でてくれた。
「さ、行こうか」
「はい」
さようなら、おばあちゃん。私は行くね。見守っててね。
一人暮らしのアパートまで車で送ってくれた穂積さんは、何かあったらすぐに連絡するように、と念を押し、そして少しだけ頭を撫で、帰って行った。
「さあ、今日からここで私は一人で生きて行くのよね」
新しいアパートは少し古いが内装はリノベーションされ綺麗だった。
三階建ての二階角部屋。ワンフロアに四部屋ある。駅から離れていて不便な場所なため家賃も控えめ。
今は祖母が遺してくれた僅かなお金で家賃と生活費を賄う。
「早々にバイトを見付けないとね」
リディアでいたときには自ら働くという行為はしたことがない。ひたすら勉強の日々だったが、周りが何でもしてくれた。
カナデになり、何て恵まれていたのだろうと実感する。
カナデの記憶はリディアのものとは全く違う。
世界が違う、というだけでなく、生活スタイル自体が違い、それに取り組む姿勢が違う。
カナデは祖母と二人だけだったからか、何でも自分でこなしていた。料理も洗濯も祖母に教わりながら、幼い頃からずっと行い、成長してからは祖母の体調を慮り全てを一人でこなしていた。
リディアとは全く違う人生。情けない。
カナデはこんなにも自分で何かも行い生きて来たのに、私は周りに恵まれていながらそれを放棄してしまった。何て我儘で愚かなんだろう。
巻き込んでしまったカナデのためにも一生懸命生きなければ。
「よし! 頑張らないと! 落ち込むのはこれで終わり!」
真新しい部屋を眺め、一人で気合いを入れる。
「カナデ、貴女の前向きな性格を少し分けてくださいね」
一度だけしか会ったことのないカナデを思い出し、クスッと笑う。
「お隣さんに挨拶したほうが良いのかしら」
玄関から外をチラッと見る。角部屋なためお隣さんは左隣に一部屋だけ。
「うーん、穂積さんに女の子の一人暮らしだと悟られないようにしなさい、って注意されたし……、ちょっと様子見たほうが良いかしら」
そう考えていると階段を上がる音がし、一人の男性が現れ早々にバレた。
ど、どうしたら……、早々に女性の一人暮らしだとバレてしまったわ! ど、どうしよう……。
玄関にしがみついたまま固まってしまい、その男性と目が合った。しかも運が良いのか悪いのか、お隣さんだった。
同い年くらいかしら? 男性は私よりも少し背が高く、ふんわりとした短い髪に、眼鏡を掛けた優しげな顔付きの人だった。
「あ、お隣さんですか? 越して来られたんですね。古城と言います。よろしくお願いします」
男性は目が合うと一瞬驚いた顔をし、しかしすぐにこやかにとても紳士的に挨拶をしてくれた。
「あ、今日越して来ました、よろしくお願いします!」
勢い良くお辞儀をし、ハッとした。
やだ、緊張で大声になってしまったわ! 恥ずかしい……。
恐る恐る顔を上げると案の定男性は驚いた顔をしていた。しかしすぐに穏やかな顔で笑った。
「ハハ、元気な方ですね、女性にお名前を聞くのもよくないかと思いますので、これで失礼しますね」
にこりと穏やかに微笑んだ男性はそう言うと、部屋の中へ入って行った。
緊張のあまり、「あ、はい」と間抜けな返事しか出来ず、そのまま私も部屋に戻るのだった。
「あぁ…………」
あんなに紳士的に対応してくださったのに、何て間抜けな返事! もう少しまともな返事は出来なかったのかしら! せっかく優しそうな方だったのに……。
リディアでいたときの社交テクニックは何の役にも立たなかったわ。情けない……。
「仕方ないわね、次にお会いしたときに頑張りましょう!」
さて、とりあえず目下の目標はバイト探しね!
パソコンを持ち出しインターネットでバイトを探す。近くで時給が良くて……、カナデの記憶のおかげでバイトをするということにも違和感はなかったが、それと同時にもうすでに何年も前からカナデは働いていたのだと実感する。
「バイトが出来る年齢になったらすぐに始めて……、そのお金を全ておばあちゃんに渡していたわね……」
カナデにはきっと私はずっと敵わないのだろう。同い年であることが恥ずかしくなる。
「頑張らないと」
カナデに負けないように。
しばらく探していると一つのバイト募集が目に留まった。
《昼はカフェ、夜はバーでの給仕募集! 賄い付き! 時給千円! 高校生不可、十八歳以上求む。その他条件あり》
「これ良いのじゃないかしら! …………、その他条件あり? 何なのかしら……」
ちょっと気になるけど、時給千円、賄い付き! それに惹かれ面接の申し込みをした。電話で連絡をすると本日夕方五時頃面接にお越しくださいとのこと。
早速で緊張するけど……
「よし! 頑張るわよ!」
リディアでいた頃にはない気合いを入れた。夕方になりバイト募集のあった店へと向かう。
その店はアパートから近く、駅からは少し離れた場所にあった。表通りから少し外れた場所にあり、あまり目立たない。
小さいビルの一階にそのカフェはあった。ガラス張りの店先から中を覗き見ると、アンティークのものだろうか、古い振り子時計が壁に見え、そこかしこにレトロなものが飾られている。
カウンターと手前にテーブルが四つだけ置かれ、店自体はそれ程広くはなかった。
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