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放課後
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きっかり午後三時。校庭に植わる木々の間を花風が流れ、葉擦れの音がザワザワとさざめく。俺は小学部校舎からすぐの、東の校門脇に車をつけ我が主人を待っていた。
ほどなくして里梨様は友人らと共に靴箱と玄関を抜けてくる。
「雪路!」
俺に気付いた彼女は速やかに駆けてきた。
「待たせたな、雪路」
「いいえ」
彼女がうっすら浮かれている。俺だけが察知する、ごく微量な熱を醸している。
「確かに忠犬みたいな男だな」
「なついているのはさとりんの方じゃない?」
まだこちらを窺っているお三方は、よほど里梨様が気にかかるらしい。このように懇意にしてくれていることはとてもありがたい。
「また明日ね。さとりん!」
彼らもそれぞれ迎えを待たせている。
「綾鷹、あの人の前だと学校での顔とはずいぶん違うな。マスクしてても、なんか分かる」
「たとえ結ばれることはなくても、きっとあの人はさとりんにとって永遠にヒーローなのよ。小さい時に助けてもらって、それからずっと支えてくれてるなんて。ああ~いいなぁ!」
この学園に通う子女は両親と一定の距離を保っていることもしばしば。血縁のあるなしに関わらず、大人の包容力に飢えていることもある。
「私もあんなイケメンの執事に付き添われたい! で、高校生になったらカケオチ!」
「「親に頼めば?」」
その勢いに男子は到底付き合いきれない。
ほどなくして里梨様は友人らと共に靴箱と玄関を抜けてくる。
「雪路!」
俺に気付いた彼女は速やかに駆けてきた。
「待たせたな、雪路」
「いいえ」
彼女がうっすら浮かれている。俺だけが察知する、ごく微量な熱を醸している。
「確かに忠犬みたいな男だな」
「なついているのはさとりんの方じゃない?」
まだこちらを窺っているお三方は、よほど里梨様が気にかかるらしい。このように懇意にしてくれていることはとてもありがたい。
「また明日ね。さとりん!」
彼らもそれぞれ迎えを待たせている。
「綾鷹、あの人の前だと学校での顔とはずいぶん違うな。マスクしてても、なんか分かる」
「たとえ結ばれることはなくても、きっとあの人はさとりんにとって永遠にヒーローなのよ。小さい時に助けてもらって、それからずっと支えてくれてるなんて。ああ~いいなぁ!」
この学園に通う子女は両親と一定の距離を保っていることもしばしば。血縁のあるなしに関わらず、大人の包容力に飢えていることもある。
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