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【 第九章 】 運命が許さなくても
⑤ そなたの夢に居座るぞ
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『あはははは!』と豪快な笑い声を上げている、光輝く美しい女性は────
「まさか……、先代……だい、せい……」
『どうじゃ、私の幻術は? 見事じゃろ? アリアンロッドに似ておったじゃろ??』
アンヴァルに迫って問いただす彼女は、以前お目見えした、先代の大聖女の尊顔であった。しかし、ここでの彼女はおそらく10代の、若さはちきれんばかりの姿である。
「なぜお若い姿で……というか、これは夢の中……ええー…っと?」
彼女は混乱した彼の言葉を吐き出させるため、まずは黙っていたが、やはり口を挟まずにはいられない、といった様子。
『ほほう。そなたの目に映る私は、人が最も活力に満ちる年頃の姿なのか。さてはそなた……』
アンヴァルの面前に、顔をぐっと突き出して彼女は煽る。
『熟女より若い娘のほうが好きなのじゃな!? あーあーそなたもしょせん並の男じゃの! ガッカリじゃのう!』
「あなたにガッカリされるいわれはありませんが!?」
顔面で顔面ギリギリに迫られたアンヴァルは、そんな彼女の顔を思わず平手で張り出した。
『あん。……なんじゃそなた。かつての女王に対し無礼じゃな!』
「うっ……??」
やりすぎたか、と尻込みするアンヴァル。
『まぁ良い。今はただの霊魂じゃ』
彼女はつんとすました。霊魂になっても大聖女の自尊心は失せないらしい。
「俺は霊と口をきくような力は持ち合わせていないはずだが……」
アンヴァルがこっそり零すと、
『私が力を持っておるからな。私は夢枕に立ち放題じゃ』
すかさず説明してくれる。
彼女のこの調子になかなか乗っかれずに、アンヴァルはどうしたものかと考えあぐねるのだった。
(これが夢なら早く覚めたい……。)
『さて、話を急ぐぞ。他でもない、私がそなたの夢枕にたった理由はじゃな。そなたの今滞在しておるこの国と、我らが国の関係を、どうか良くして帰ってと頼みにきたのじゃ』
「……もしかして、今の国家間の状況はあなたの手によって引き起こされたものなのですか?」
『うっ』
彼は王宮を発つ時、詳しいことをろくに聞かされずであったが、ここでパズルのピースが当てはまったような感覚を得た。
『まぁ、断交なんて馬鹿げた状態に陥ってしまったのは、私にも多少の責があるというわけじゃな』
目線を斜め上にズラす彼女を凝視してみたらアンヴァルは、マリルに案内された慰霊碑の王子のことを思い出した。
(あれだよな。痴情のモツレかなんかか)
『元大聖女として、そなたにタダ働きはさせぬぞ。こたび無事に国交が回復したら、そなたには礼として、1度だけアリアンロッドの仕事を手伝ってやろう』
「は? なんで礼があいつの仕事を手伝うになるんです?」
アンヴァルの先代に対する態度もこのように、もはやそれほど恭しくは振舞えないようだ。
『そなたは自分が何かを得るより、アリアンロッドの助けになった方が嬉しいじゃろう? 違うか?』
「…………」
二の句が継げなかった。
『上手くいったら帰ってあの子に伝えると良い、自身の功績を。私がよろしくと言っておったと、話しても良いぞ』
「いや、あいつとは顔を合わせることも、もうないですし……」
合わせる顔がない、とは、まだ素直に言えないらしい。
『なんじゃ、けんかでもしたのか? いつも傍におったそなたたちじゃ、少し離れれば次第に恋しうなって、仲直りもできよう。女子には何か贈れば、まもなく機嫌を直すぞ。ドレスなんてどうじゃ?』
「…………」
アンヴァルは何を思い出してか顔を赤くした。
「いや、俺、そんなつもりは」
『?』
「……他なら?」
アンヴァルは拗ねたような照れたような、でも切実そうな顔をして、夢の中ふわふわ浮かぶ彼女に尋ねた。
『なら、装飾品じゃの』
「装飾品……」
「きゃぁぁ!!」
甲高い叫び声に揺さぶられ、アンヴァルは目覚めた。
「この声は、マリル?」
マリルはアンヴァルの泊まる客室の向かい側に寝ている。
アンヴァルが駆け付けたら、彼女はドアに背を付け項垂れていた。
「どうした!? こんな夜中に」
「化け物が……」
「化け物?」
彼女は何か得体の知れない大きな影を見たと言った。しかしアンヴァルが室内を確認しても、何も見つからない。
「ご迷惑をおかけしました……」
彼女はとても申し訳なさそうに頭を垂れる。
「いや、また何かあったら言ってくれ」
アンヴァルは真剣な顔で彼女にそう告げた。
翌日の昼間、マリルがアンヴァルのところに食事を持ってきた。
「昨夜は本当にお騒がせいたしました」
「いや、いいって」
「確かに大きな陰を見たのですが……今の私の寝室には、円の木板を掲げていないからでしょうか。前王子の、祟りなのかも……」
言われてみれば、アンヴァルの客室の隅にはそれが吊るされてあった。
「まあ、狼藉者が悪霊だとしたら俺の出る幕ではないが。生きてる奴ならなんとかするから」
食事を終えて満足なアンヴァルは、部屋のソファに腰をボフッと落とした。
「アンヴァル様はお客さまですのに……。ありがとうございます、あなたは親切ですね」
彼としてはそう言われて悪い気がしない。普段仕事でそれほど礼を言われることもないのだ。
そこで、マリルがアンヴァルの隣にちょこんと腰掛けた。
「お礼といってはなんですが、良ければ私と交わってみませんか?」
「……は?」
アンヴァルは真横の彼女に振り向いた。が、言葉が出てこず、そこはいったん静かな空間となった。
「あなたのような方の力になれるものならと、日ごろから思っておりましたので」
「……??」
アンヴァルは幻聴かなと、耳をほじった。すると彼女が顔の前で口を突き出してきたので、
「んんっ??」
大慌てでソファに座ったまま後退りする。
「いっ、いや、なんでそうなる!?」
「何か不都合でも?」
「不都合とか不都合じゃないとか、そういう問題じゃないだろっ」
そんな彼を追い込んで、彼女は耳元で囁く。
「愛しいお人がいるのでしょう?」
アンヴァルはまったく意味が分からず、ずりずりとソファの端まで後退りするだけだ。しかし彼女にしてみたら、なぜ男である彼が自分を避けるのか、といったふう。
そこで再度、彼女が彼の胸に右手を差し出した時、近くで甲高い声が上がった。
「だめっ! だめですわ! アンヴァル様はっ」
ローズが飛び込んできた。そして二人の間に割って入り、マリルから隠すように、がしっとアンヴァルにしがみつく。
「でも、私を抱くことは、彼のためになりますよ?」
ローズも彼女が何を言っているのかさっぱり分からなくて、唖然とした。が。
「わ、私もそういうことでしたら、自信のあるほうですけれど!」
このように収集が付かなくなった。少なくともアンヴァルにはどうにかできそうもない。
「ところで、アンヴァル様」
「ん?」
ローズはアンヴァルに言いたいことがあったのだった。
「今、私がこちらへ向かってまいりました時、ここから離れて行く人影が……。どなたかがここを覗いていたのではないかしら?」
「そうか、気を付けておく」
その不審な者とやらがいた数分前、アンヴァルはこのとおり、それどころではなかった。
そしてまたこの3人の問答に戻る。
「とにかくだめですわっ。アンヴァル様は一度抱いたら情が湧きそうですし」
「情なんて湧かなくても構いませんよ?」
またも彼女は涼しい顔して言うので、ローズはアンヴァルに抱きつきながらも震えてしまう。
「あなたそんなに男性が恋しいなら、王宮には他にいくらでもいるではありませんか!」
「……男性が恋しいのではないです。恋しいのは、ひとりだけです……」
そこまでは仮面の様に変わらぬ表情でいた彼女が、今度はほろほろと泣き出した。
アンヴァルもローズも顔を見合わせて困り果てる。
「えっと、一体どういうことだ……?」
アンヴァルは、普段なら首を突っ込むようなことはしない。しかし、ここにアリアンロッドがいたら事情を聞くだろうなと、またも思い出してしまったのだった。彼女のことはできたら心の深層に仕舞い入れておきたい彼だが、このような旅先での経験があらゆる状況で蘇ってしまう。彼女の表情、彼女の言いようが、嫌というほど。
マリルは形の良い小さな唇を開き、ぽつりと語り始めた。
「私はもうかれこれ、百年の時を生きています……」
「まさか……、先代……だい、せい……」
『どうじゃ、私の幻術は? 見事じゃろ? アリアンロッドに似ておったじゃろ??』
アンヴァルに迫って問いただす彼女は、以前お目見えした、先代の大聖女の尊顔であった。しかし、ここでの彼女はおそらく10代の、若さはちきれんばかりの姿である。
「なぜお若い姿で……というか、これは夢の中……ええー…っと?」
彼女は混乱した彼の言葉を吐き出させるため、まずは黙っていたが、やはり口を挟まずにはいられない、といった様子。
『ほほう。そなたの目に映る私は、人が最も活力に満ちる年頃の姿なのか。さてはそなた……』
アンヴァルの面前に、顔をぐっと突き出して彼女は煽る。
『熟女より若い娘のほうが好きなのじゃな!? あーあーそなたもしょせん並の男じゃの! ガッカリじゃのう!』
「あなたにガッカリされるいわれはありませんが!?」
顔面で顔面ギリギリに迫られたアンヴァルは、そんな彼女の顔を思わず平手で張り出した。
『あん。……なんじゃそなた。かつての女王に対し無礼じゃな!』
「うっ……??」
やりすぎたか、と尻込みするアンヴァル。
『まぁ良い。今はただの霊魂じゃ』
彼女はつんとすました。霊魂になっても大聖女の自尊心は失せないらしい。
「俺は霊と口をきくような力は持ち合わせていないはずだが……」
アンヴァルがこっそり零すと、
『私が力を持っておるからな。私は夢枕に立ち放題じゃ』
すかさず説明してくれる。
彼女のこの調子になかなか乗っかれずに、アンヴァルはどうしたものかと考えあぐねるのだった。
(これが夢なら早く覚めたい……。)
『さて、話を急ぐぞ。他でもない、私がそなたの夢枕にたった理由はじゃな。そなたの今滞在しておるこの国と、我らが国の関係を、どうか良くして帰ってと頼みにきたのじゃ』
「……もしかして、今の国家間の状況はあなたの手によって引き起こされたものなのですか?」
『うっ』
彼は王宮を発つ時、詳しいことをろくに聞かされずであったが、ここでパズルのピースが当てはまったような感覚を得た。
『まぁ、断交なんて馬鹿げた状態に陥ってしまったのは、私にも多少の責があるというわけじゃな』
目線を斜め上にズラす彼女を凝視してみたらアンヴァルは、マリルに案内された慰霊碑の王子のことを思い出した。
(あれだよな。痴情のモツレかなんかか)
『元大聖女として、そなたにタダ働きはさせぬぞ。こたび無事に国交が回復したら、そなたには礼として、1度だけアリアンロッドの仕事を手伝ってやろう』
「は? なんで礼があいつの仕事を手伝うになるんです?」
アンヴァルの先代に対する態度もこのように、もはやそれほど恭しくは振舞えないようだ。
『そなたは自分が何かを得るより、アリアンロッドの助けになった方が嬉しいじゃろう? 違うか?』
「…………」
二の句が継げなかった。
『上手くいったら帰ってあの子に伝えると良い、自身の功績を。私がよろしくと言っておったと、話しても良いぞ』
「いや、あいつとは顔を合わせることも、もうないですし……」
合わせる顔がない、とは、まだ素直に言えないらしい。
『なんじゃ、けんかでもしたのか? いつも傍におったそなたたちじゃ、少し離れれば次第に恋しうなって、仲直りもできよう。女子には何か贈れば、まもなく機嫌を直すぞ。ドレスなんてどうじゃ?』
「…………」
アンヴァルは何を思い出してか顔を赤くした。
「いや、俺、そんなつもりは」
『?』
「……他なら?」
アンヴァルは拗ねたような照れたような、でも切実そうな顔をして、夢の中ふわふわ浮かぶ彼女に尋ねた。
『なら、装飾品じゃの』
「装飾品……」
「きゃぁぁ!!」
甲高い叫び声に揺さぶられ、アンヴァルは目覚めた。
「この声は、マリル?」
マリルはアンヴァルの泊まる客室の向かい側に寝ている。
アンヴァルが駆け付けたら、彼女はドアに背を付け項垂れていた。
「どうした!? こんな夜中に」
「化け物が……」
「化け物?」
彼女は何か得体の知れない大きな影を見たと言った。しかしアンヴァルが室内を確認しても、何も見つからない。
「ご迷惑をおかけしました……」
彼女はとても申し訳なさそうに頭を垂れる。
「いや、また何かあったら言ってくれ」
アンヴァルは真剣な顔で彼女にそう告げた。
翌日の昼間、マリルがアンヴァルのところに食事を持ってきた。
「昨夜は本当にお騒がせいたしました」
「いや、いいって」
「確かに大きな陰を見たのですが……今の私の寝室には、円の木板を掲げていないからでしょうか。前王子の、祟りなのかも……」
言われてみれば、アンヴァルの客室の隅にはそれが吊るされてあった。
「まあ、狼藉者が悪霊だとしたら俺の出る幕ではないが。生きてる奴ならなんとかするから」
食事を終えて満足なアンヴァルは、部屋のソファに腰をボフッと落とした。
「アンヴァル様はお客さまですのに……。ありがとうございます、あなたは親切ですね」
彼としてはそう言われて悪い気がしない。普段仕事でそれほど礼を言われることもないのだ。
そこで、マリルがアンヴァルの隣にちょこんと腰掛けた。
「お礼といってはなんですが、良ければ私と交わってみませんか?」
「……は?」
アンヴァルは真横の彼女に振り向いた。が、言葉が出てこず、そこはいったん静かな空間となった。
「あなたのような方の力になれるものならと、日ごろから思っておりましたので」
「……??」
アンヴァルは幻聴かなと、耳をほじった。すると彼女が顔の前で口を突き出してきたので、
「んんっ??」
大慌てでソファに座ったまま後退りする。
「いっ、いや、なんでそうなる!?」
「何か不都合でも?」
「不都合とか不都合じゃないとか、そういう問題じゃないだろっ」
そんな彼を追い込んで、彼女は耳元で囁く。
「愛しいお人がいるのでしょう?」
アンヴァルはまったく意味が分からず、ずりずりとソファの端まで後退りするだけだ。しかし彼女にしてみたら、なぜ男である彼が自分を避けるのか、といったふう。
そこで再度、彼女が彼の胸に右手を差し出した時、近くで甲高い声が上がった。
「だめっ! だめですわ! アンヴァル様はっ」
ローズが飛び込んできた。そして二人の間に割って入り、マリルから隠すように、がしっとアンヴァルにしがみつく。
「でも、私を抱くことは、彼のためになりますよ?」
ローズも彼女が何を言っているのかさっぱり分からなくて、唖然とした。が。
「わ、私もそういうことでしたら、自信のあるほうですけれど!」
このように収集が付かなくなった。少なくともアンヴァルにはどうにかできそうもない。
「ところで、アンヴァル様」
「ん?」
ローズはアンヴァルに言いたいことがあったのだった。
「今、私がこちらへ向かってまいりました時、ここから離れて行く人影が……。どなたかがここを覗いていたのではないかしら?」
「そうか、気を付けておく」
その不審な者とやらがいた数分前、アンヴァルはこのとおり、それどころではなかった。
そしてまたこの3人の問答に戻る。
「とにかくだめですわっ。アンヴァル様は一度抱いたら情が湧きそうですし」
「情なんて湧かなくても構いませんよ?」
またも彼女は涼しい顔して言うので、ローズはアンヴァルに抱きつきながらも震えてしまう。
「あなたそんなに男性が恋しいなら、王宮には他にいくらでもいるではありませんか!」
「……男性が恋しいのではないです。恋しいのは、ひとりだけです……」
そこまでは仮面の様に変わらぬ表情でいた彼女が、今度はほろほろと泣き出した。
アンヴァルもローズも顔を見合わせて困り果てる。
「えっと、一体どういうことだ……?」
アンヴァルは、普段なら首を突っ込むようなことはしない。しかし、ここにアリアンロッドがいたら事情を聞くだろうなと、またも思い出してしまったのだった。彼女のことはできたら心の深層に仕舞い入れておきたい彼だが、このような旅先での経験があらゆる状況で蘇ってしまう。彼女の表情、彼女の言いようが、嫌というほど。
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