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ボリジの章
④ さっそくだけどウェディング
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塩分濃度のやや高い海に浮かぶ、ここヴェルザンティ大陸は、始祖神の加護により通年穏やかな気候の土地柄だ。陸地はフェニックスを象ったようだと伝わる。
そのフェニックスは上半身と下半身に……北と南に分かれたふたつの国を有する。私の生国、ウルズは、大陸の南方側に位置する。
実家スコル邸を出、北方へ向かい、国境付近までは馬車で10日かかった。
「もうすぐ国を出るのね……」
「ええ。半年前に崩壊した“ノルンの壁”の存在した街、ディースに入りました」
「和平への記念すべき第一歩! ノルンの壁崩壊のニュースは、全国の人々が熱狂しましたよね!」
両国の間には百何十年前から、両国民を断絶する壁がそびえ立っていた。その壁の撤去をこのたび指揮したのは、スクルド国の軍部総司令官に就任したばかりの第三王子……私の伴侶になるお方だという。
己の武力に絶対的な自信を持ち、尊大で怖いもの知らずな、しかしリベラルで、おおよそ王子らしからぬご気性の殿方であるとの噂だ。
そうは聞いても、特段、恐ろしく思わない。むしろ、そのような精神性の方であるなら……この群青の髪も笑い飛ばすような、大らかな対応をいただけるかもしれない……なんて。
楽観すぎるわ。そんな期待、持つだけ無駄よね。
ディースの街の丘で眺める夕暮れ。地と橙の空を分ける山際を、右から左へ目でなぞる。
私はめったにお出かけすることがなかったから、こんなにも広々とした景色に吸い込まれそうな錯覚をおぼえる。
この国にはなんの未練もないけれど、どこかに……あの山々の向こうに私のお母様が今も暮らしているかもしれない。どうかお母様が安らかな日々をお過ごしになっておられるように。
こうして私は生国に別れを告げた。
「ユニ様。翌朝あの門をくぐれば、そこはもうスクルド国です。王都へは丸1日も駆ければ到着するとのことです」
「王都はわりと国境に近いのね」
「北にいくほど寒いですからね~、快適な地域を選んで遷都したんですね」
さすがに馬車の旅にも疲れた。それもほどなく着くというなら耐えられる。
共生を誓った国同士、とはいえ、ここからは何が起こるか分からない。したがって、お忍びのような輿入れとなる。
今回、ラスとアンジュの他に従者を付けてはもらえなかった。もちろんそれで良い。
王城に入る時にも、できるだけ存在感を消して。ウルズからの一行とは悟られないように。王家のやんごとなき方のところに、新しく使用人が遣わされるかの如く……私にふさわしいお嫁入りの仕方ね。
にぎわう城下町を横目に通り過ぎ、王家の城に着いた。
我が国のそれに引けを取らぬ広大な敷地に、歴史を感じさせる数多の荘厳で堅牢な建物。煌びやかで珍しい建築様式が、私の瞳に流れるように映る。
堂舎に招き入れられ、通された部屋は、床も机上も書類やら地図やらでずいぶん煩雑なところだ。壁には多くの史料を抱える書棚が並び、使用者の博学さを思わせる。
こちらに、私のお相手となるお方が?
ああ、緊張する。身だしなみはふたりがきちんと整えてくれたけど、不備はないかしら。
『おお、南からの御方様ですね。長い旅路をよくいらっしゃいました』
突如、地を張る低い声。とてものびやかな……。部屋の奥を仕切るカーテンから、男性が大きな書物を抱え出てきた。
「!」
綺麗な人。琥珀色の瞳に、さらりと流れる透明の髪はうっすら紫味を帯びている。
「あ、あなたが……」
そういえば宮廷に入ってから目にした、王族貴族然とした人々はみな、色素の薄い印象の容姿だった。ここでも私は異端な存在となるのだろう……。
ああ、だめ。まさに初対面の時という大事な今、余計なことを考えていては。
『あなたが私の夫になる、ダインスレイヴ王子ですか?』
『…………』
はっ、挨拶をしようという第一声で、あなた誰? なんて言ってしまった!
緊張で頭に浮かんだ疑問がそのまま口から零れてしまって。これだから人付き合いに不慣れな人間は。余裕も礼儀もなさすぎるわ……。
『ははは。楽しみにされていたところを申し訳ないが、私はあなたの伴侶ではありません』
あら。気の抜けたお顔をされてしまった。
……い、いえ、そんな、楽しみというわけでは。
『私はダインスレイヴ殿下の筆頭近衛を務めるラーグルフ・フィルギャと申します。以後お見知りおきを』
最側近、というお立場かしら。
『よろしくお願いいたします……』
『あなたの王子は今、この王都にはおられない』
えっ……。この日に到着するとお伝えしていたはずなのに。
……分かっていたことじゃない。別に歓迎されているわけじゃないの。
いざという時のための人質として、ここに迎え入れられたのだから。
それも、私自身の価値を見出されたわけでもない。国のお嬢様方が誰も来たがらなかったから、私が、というだけ。
私なんてもう28で、花嫁としてはとっくにトウが立っていて……。しかもこんな陰気な女だと知られれば、また軟禁状態にされるのでしょう。それなら、書庫だけでも使用許可をいただきたいわ……。
『いや、王子はあなたにお会いするのを楽しみしておいでです』
『あ……』
顔を曇らせうつむいてしまって、そんなだから考えを見抜かれて。
『だからこそ、今は身を粉にして励んでおられます。普段から精力的な方ですが、現在拍車をかけてお忙しくされているのは婚姻の後、あなたとの時間を確保するためなのですよ』
『…………』
『あなたも3日後の挙式のために、支度をお済ませください』
『……3日後、ですか?』
『はい。あと2日しかありません。婚礼衣装は仕立ててありますので、サイズ直しにご協力を』
『なんとも急な話ですね……』
私には口出しする権利なんてないのだけど。
『あなた方の挙式は、王家の歴史に刻まれる再出発のこの時に、両国の結束を強める肝要なセレモニーではあります。しかし昨今の情勢を鑑み、厳重体制のなか要人のみを参列者とした慎ましいものとする、との王陛下のご意向です』
情勢……両国の間にはまだわだかまりが? 国民感情はすぐに変わらない? そうよね、和平への道は開けたばかり。
『パレード等で王子と共に披露されたかったですか?』
へ?
『とんでもないです!』
情勢を理由にこぢんまりのセレモニーで良かったわ! 私なんかがパレードに出たら、『魔女は国へ帰れ』なんて罵声を浴びせられ石を投げつけられ……。
……私も偏見の塊かしら……。
国王陛下があらせられるであろう主宮殿から少し離れた、城の敷地の南側に建つ、第三王子の所有する邸宅に案内された。王子は不在だが、ここで挙式の日を待つようにと。
「まぁ! なんて素敵なお部屋……」
広々としたお部屋の、ライムグリーンのカーテンの奥には、日差しを存分に招き入れる大きな窓。高い天井、伝統を感じさせるアンティーク家具。可愛らしいテーブルにはティータイムセットが用意されている。
「私がこんなところを使っていいの?」
思いもよらない好待遇に、逆に不安になってしまった。
そんな私の顔をのぞきながら、アンジュはこの手を取り、お茶菓子のクッキーを乗せて。
「リラックスですよ。あ、ノックの音が。ドレスのサイズ直しの人たちですね」
侍女らに促され私は、花模様の銀縁の、姿見の前に立った。
婚礼衣装が私のフォルムに合わせて、着々と変化する。細やかにきらめきを見せる真っ白なドレス。こんな清らかな衣装に袖を通したことなんて今までになかった。あまりに綺麗で浮かれてしまう……。
だけどこんな純白、この髪色を余計に目立たせる……。
『お願い……』
縫い直しを手際よく進める侍女の手が、ぴたりと止まる。
『ヴェールを、もっと何重にも重ねて』
『はい?』
『分厚いヴェールをお願い。花飾りもできるだけ大きいものに……』
『はぁ、承知いたしました』
サイズ直しは順調に終わった。
「ユニ様……?」
私が神妙な顔をしているから、アンジュが心配している。
「アンジュ、当日は私の髪をしっかり結い上げて。後ろ頭でかっちりまとめてちょうだい」
「…………。お任せください!」
この子はいつも私の気持ちを慮って、余計なことを言わない賢い子だ。
私の群青の頭を灰にも薄紫にもごまかして、この国に紛らせてもらわなくては。
私にはもう、帰る処なんてないのだから。
そのフェニックスは上半身と下半身に……北と南に分かれたふたつの国を有する。私の生国、ウルズは、大陸の南方側に位置する。
実家スコル邸を出、北方へ向かい、国境付近までは馬車で10日かかった。
「もうすぐ国を出るのね……」
「ええ。半年前に崩壊した“ノルンの壁”の存在した街、ディースに入りました」
「和平への記念すべき第一歩! ノルンの壁崩壊のニュースは、全国の人々が熱狂しましたよね!」
両国の間には百何十年前から、両国民を断絶する壁がそびえ立っていた。その壁の撤去をこのたび指揮したのは、スクルド国の軍部総司令官に就任したばかりの第三王子……私の伴侶になるお方だという。
己の武力に絶対的な自信を持ち、尊大で怖いもの知らずな、しかしリベラルで、おおよそ王子らしからぬご気性の殿方であるとの噂だ。
そうは聞いても、特段、恐ろしく思わない。むしろ、そのような精神性の方であるなら……この群青の髪も笑い飛ばすような、大らかな対応をいただけるかもしれない……なんて。
楽観すぎるわ。そんな期待、持つだけ無駄よね。
ディースの街の丘で眺める夕暮れ。地と橙の空を分ける山際を、右から左へ目でなぞる。
私はめったにお出かけすることがなかったから、こんなにも広々とした景色に吸い込まれそうな錯覚をおぼえる。
この国にはなんの未練もないけれど、どこかに……あの山々の向こうに私のお母様が今も暮らしているかもしれない。どうかお母様が安らかな日々をお過ごしになっておられるように。
こうして私は生国に別れを告げた。
「ユニ様。翌朝あの門をくぐれば、そこはもうスクルド国です。王都へは丸1日も駆ければ到着するとのことです」
「王都はわりと国境に近いのね」
「北にいくほど寒いですからね~、快適な地域を選んで遷都したんですね」
さすがに馬車の旅にも疲れた。それもほどなく着くというなら耐えられる。
共生を誓った国同士、とはいえ、ここからは何が起こるか分からない。したがって、お忍びのような輿入れとなる。
今回、ラスとアンジュの他に従者を付けてはもらえなかった。もちろんそれで良い。
王城に入る時にも、できるだけ存在感を消して。ウルズからの一行とは悟られないように。王家のやんごとなき方のところに、新しく使用人が遣わされるかの如く……私にふさわしいお嫁入りの仕方ね。
にぎわう城下町を横目に通り過ぎ、王家の城に着いた。
我が国のそれに引けを取らぬ広大な敷地に、歴史を感じさせる数多の荘厳で堅牢な建物。煌びやかで珍しい建築様式が、私の瞳に流れるように映る。
堂舎に招き入れられ、通された部屋は、床も机上も書類やら地図やらでずいぶん煩雑なところだ。壁には多くの史料を抱える書棚が並び、使用者の博学さを思わせる。
こちらに、私のお相手となるお方が?
ああ、緊張する。身だしなみはふたりがきちんと整えてくれたけど、不備はないかしら。
『おお、南からの御方様ですね。長い旅路をよくいらっしゃいました』
突如、地を張る低い声。とてものびやかな……。部屋の奥を仕切るカーテンから、男性が大きな書物を抱え出てきた。
「!」
綺麗な人。琥珀色の瞳に、さらりと流れる透明の髪はうっすら紫味を帯びている。
「あ、あなたが……」
そういえば宮廷に入ってから目にした、王族貴族然とした人々はみな、色素の薄い印象の容姿だった。ここでも私は異端な存在となるのだろう……。
ああ、だめ。まさに初対面の時という大事な今、余計なことを考えていては。
『あなたが私の夫になる、ダインスレイヴ王子ですか?』
『…………』
はっ、挨拶をしようという第一声で、あなた誰? なんて言ってしまった!
緊張で頭に浮かんだ疑問がそのまま口から零れてしまって。これだから人付き合いに不慣れな人間は。余裕も礼儀もなさすぎるわ……。
『ははは。楽しみにされていたところを申し訳ないが、私はあなたの伴侶ではありません』
あら。気の抜けたお顔をされてしまった。
……い、いえ、そんな、楽しみというわけでは。
『私はダインスレイヴ殿下の筆頭近衛を務めるラーグルフ・フィルギャと申します。以後お見知りおきを』
最側近、というお立場かしら。
『よろしくお願いいたします……』
『あなたの王子は今、この王都にはおられない』
えっ……。この日に到着するとお伝えしていたはずなのに。
……分かっていたことじゃない。別に歓迎されているわけじゃないの。
いざという時のための人質として、ここに迎え入れられたのだから。
それも、私自身の価値を見出されたわけでもない。国のお嬢様方が誰も来たがらなかったから、私が、というだけ。
私なんてもう28で、花嫁としてはとっくにトウが立っていて……。しかもこんな陰気な女だと知られれば、また軟禁状態にされるのでしょう。それなら、書庫だけでも使用許可をいただきたいわ……。
『いや、王子はあなたにお会いするのを楽しみしておいでです』
『あ……』
顔を曇らせうつむいてしまって、そんなだから考えを見抜かれて。
『だからこそ、今は身を粉にして励んでおられます。普段から精力的な方ですが、現在拍車をかけてお忙しくされているのは婚姻の後、あなたとの時間を確保するためなのですよ』
『…………』
『あなたも3日後の挙式のために、支度をお済ませください』
『……3日後、ですか?』
『はい。あと2日しかありません。婚礼衣装は仕立ててありますので、サイズ直しにご協力を』
『なんとも急な話ですね……』
私には口出しする権利なんてないのだけど。
『あなた方の挙式は、王家の歴史に刻まれる再出発のこの時に、両国の結束を強める肝要なセレモニーではあります。しかし昨今の情勢を鑑み、厳重体制のなか要人のみを参列者とした慎ましいものとする、との王陛下のご意向です』
情勢……両国の間にはまだわだかまりが? 国民感情はすぐに変わらない? そうよね、和平への道は開けたばかり。
『パレード等で王子と共に披露されたかったですか?』
へ?
『とんでもないです!』
情勢を理由にこぢんまりのセレモニーで良かったわ! 私なんかがパレードに出たら、『魔女は国へ帰れ』なんて罵声を浴びせられ石を投げつけられ……。
……私も偏見の塊かしら……。
国王陛下があらせられるであろう主宮殿から少し離れた、城の敷地の南側に建つ、第三王子の所有する邸宅に案内された。王子は不在だが、ここで挙式の日を待つようにと。
「まぁ! なんて素敵なお部屋……」
広々としたお部屋の、ライムグリーンのカーテンの奥には、日差しを存分に招き入れる大きな窓。高い天井、伝統を感じさせるアンティーク家具。可愛らしいテーブルにはティータイムセットが用意されている。
「私がこんなところを使っていいの?」
思いもよらない好待遇に、逆に不安になってしまった。
そんな私の顔をのぞきながら、アンジュはこの手を取り、お茶菓子のクッキーを乗せて。
「リラックスですよ。あ、ノックの音が。ドレスのサイズ直しの人たちですね」
侍女らに促され私は、花模様の銀縁の、姿見の前に立った。
婚礼衣装が私のフォルムに合わせて、着々と変化する。細やかにきらめきを見せる真っ白なドレス。こんな清らかな衣装に袖を通したことなんて今までになかった。あまりに綺麗で浮かれてしまう……。
だけどこんな純白、この髪色を余計に目立たせる……。
『お願い……』
縫い直しを手際よく進める侍女の手が、ぴたりと止まる。
『ヴェールを、もっと何重にも重ねて』
『はい?』
『分厚いヴェールをお願い。花飾りもできるだけ大きいものに……』
『はぁ、承知いたしました』
サイズ直しは順調に終わった。
「ユニ様……?」
私が神妙な顔をしているから、アンジュが心配している。
「アンジュ、当日は私の髪をしっかり結い上げて。後ろ頭でかっちりまとめてちょうだい」
「…………。お任せください!」
この子はいつも私の気持ちを慮って、余計なことを言わない賢い子だ。
私の群青の頭を灰にも薄紫にもごまかして、この国に紛らせてもらわなくては。
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