世界を発展させろ

世界を征服する者

文字の大きさ
4 / 5
学園生活

テストの日

しおりを挟む
 僕はいつもより早く起き、日課をし、プラスで太刀を舞っておいた。そしてスライム君をバックの中に入れ、馬に乗って都市に行った。
 8時半についたがテストは10時からだったので散歩したり、屋台で何かを食べたりして時間をつぶしながら学園に向かって歩いた。
 学園は機能を休みだったらしく静かだったが、今日は休みではないようで慌ただしかった。
「おはようございます。今日テストを受ける石崎康成です。テスト会場はどこですか」
「おはようそんなに硬くならくていいよ。会場までは私が案内するわ」
 僕は事務の女の人について行った。
「ここよ。試験監督が来るまで待っていてねぇ」
「はい」
 僕はバックを机の上において1番前の席に座った。
 がらっ
「おはよう。じゃぁテストについての説明を始めるよ~。まず1番最初に数学、次の自然科学、次に、魔法、そして最後に、技術試験だ。質問は?」
「途中で、お昼になったら昼休憩は取れますか。」
「12時~13じまでゃ昼休憩は取る。他は」
「ありません」
「よろしい、それではプリントを渡すので終わったら持ってきなさい」
「はじめ」
 ぺらっ
 1+2=・・・  5✕6=・・・  42÷7=・・・
(なんだこれは小学生か、簡単じゃないか。馬鹿にするなよ)
 十分に見直した後
「おわりました」
「お、早いなぁ。ちょとまってろ。」
「天才って言ったことだけはあるな。100点だ。次はこれだ」
・・・・・・・・
「ほほぉ、やるなぁ。数学の問題は次で最後だ」
 sin45度=・・・・直角三角形ABCのAB=3、AC=5、A=90度のときBCはなに…
(三角形の定理か~、楽勝)
「終わりました」
「早いなぁ、ちょっと待て」
「数学は全部100点ですごいなぁ・・・私でも全部理解するのにかなりかかったのに・・・そしたら、次の監督が来るまで待っとれ」
「はい」
 がらっ ピシャ
(高校数Ⅰレベルか~、たいしたことないな~)
 十五分後
 がらっ
「数学は終わったか~」
「はい。十五分後ぐらい前に終わりました」
「え、うそ」
「本当です。数学の先生は帰りましたよ」
「おおっ、そうかそいつは早かったな。じゃぁ予定より早いが自然科学のテストをするか。プリントは3枚、時間は1時間終わって暇になったら提出してもいい。だがさっきのように1枚ずつ採点はしない。今かやると12時に引っかかるが終わった後でちゃんと1時間休憩はある。では始め!」
 自然科学は難しいものから簡単なものまでいっぱいあった。だが学習範囲というか中学レベルだった。だが一部は魔石についてだったのでわからなかった。
 例を出そう水の状態変化について書け…雨の出来方を説明せよ。
 金属を知っているだけ書け…魔石がどのようにできるか説明しろ。
 1時間しっかり使ってSiRiは使わずに書いてみた。
「やめ。さあて何点かな」
「84点だ。自然現象に関しては完璧だ。考えればすぐに覚えるで~~13時15分まで昼休憩だ。魔法の先生にはちゃんと言っておく。あと魔法試験はそこのグランドだ。らしいから最初からグランドに行くように」
「はい、ありがとうございます。」
 昼は屋台に行き少し多めに肉お食べた。13時15分からとは言っていたが悪いのでグランドには12時50分に行って13時5分にアラームをSiRiに頼んでかけて昼寝をし、13時5分になったアラームで起きると生徒と先生に上からのぞかれていた。
「あこんにちは」
「テストだとというのよく寝られるねぇ。13時過ぎているよ~」
「へ?12時五15分に科学資源が終わったので13時15分からって聞いたんですけど」
「起きた瞬間でもしっかりと記憶がちゃんとしていて話せるって君、本当に5歳?小さいけど?」
「あの~そんな風にのぞき込まれると起き上がるのが難しいんですけど」
「確かにそうね。どいてあげるよ。そしたらみんなは整列して君は起き上がってテストを始めるよ。」
「よっこらしょ。ではよろしくお願いいたします。」
「君は魔法を何種類使える?そして魔力はどのくらい持ってる?後スキルは何?」
「魔法は6種類、魔力はわかりません。あとスキルは<剣><馬術><鍛冶><錬金術><探索><鑑定><料理><最大魔力変換>の8つです」
「多いねぇ。と言ってもC、D,C,C,D,C,B,Bかぁ。多いわりにレベルが低いねぇ。こんなに多いと勇者に間違えられるかもしれないけど、S級がないから勇者ではないね。じゃぁ、魔法を使ってみて」
「はい<Fire><Water><Earth><Wind><Light><Dark>」
 この前のように六角形にするのではなく1種類5個ずつ出して自分の周りに漂わせた。
「すごい何個あるの?紺穴に多重詠唱できた人初めて見たわ。初級魔法しか使えないのがとてももったいない感じがするわ。」
「僕はいろんな魔法について知るためにこの学校に入学することにしました」
「へぇー。じゃぁテストで少し面白いもの見せてくれたから詠唱魔法について簡単に教えるね。詠唱が必要な魔法といらない魔法があるけどね。詠唱の意味が通っていたら魔力が答えてくれて実現させてくれるから1人1人詠唱が違うものだったあるのよ。だから知っている魔法言語とその原理を説明する様に詠唱したら魔法は出来るからねぇ。この後の技術試験頑張ってねぇ。それまで生徒たちがやっている魔法を見ていってねぇ。」
「はいありがとうございました」
 そのあとみんなが練習している魔法を見ながら少し学んでいるとチャイムが鳴り生徒が公社に帰り、違う生徒が校舎から出てきた。先生と一緒にね。
「おまえが石崎康成か」
「はいそうです」
「最後にテストを始めるので準備しろ」
「はいわかりました」
僕はバックから刀を出し腰に差しスライム君を出した。
「ん、スライムはちゃんと支配しているのか」
「はい、しています」
「ということはお前は闇魔法が得意なのか?」
「いいえ魔法は初級しか使えませんですか。大量の魔力をスライムに合った得ると支配が出来ました。そのため新種のスライムに変化しています。」
「へぇーそんな風に支配できるんだなぁ」
「ですが闇魔法の方が効率がいいらしいです。スライムが言っていたのでたぶんそうだと思います。そしてこのスライムは僕の魔力を食べていることもあり、初級魔法が使えます」
「ほぉ。そいつは偶然のたまものだな。だが1つ最初に行っても苦ことがある。一瞬で殺してしまう魔法は禁止。大やけどぐらいのけがなら大商だ。わかったな」
{わかったか。火力は低くていいから初級魔法をさっきの生徒が使っていた<Shot>を使って相手にあてるだけでいい分裂はお前の判断でやっていい。ま、僕にあてたら承知しないけどな}
{へい。わかったよ。全方向から分裂して適当に攻撃しとくよ}
{了解。じゃぁ勝ちにいくぞ}
{おう}
「準備終わりました」
「そうか。じゃぁ小手調べにこっちの生徒と戦ってもらう。ガルホンこっちにこい」
「こいつと戦ってやれ。殺さない程度に本気でやれ」
「はーい」
「ガルホンは魔法が得意。スキルは<分子移動能力>を持っている。このスキルは範囲内の分を一種類動かすことが出来る」
(なんだそのチート級みたいなスキルは!酸素を動かされたらたまったもんじゃないな。常に動きながら攻撃しよっと)
「そしてもう1つ<狙撃>も持っているから。気を付けるように」
「それでは・・・はじめ!」
{<Big><Dissolve>}
「<Fire><Dark><Light>」
 スライム君は分裂し移動ぢ手魔法を打ち始めた。そして僕は刀を抜きながらスライムが使った円の中に入り走りながら火を24個、闇を2個、光を4個出して日は僕周りを漂わせや闇と光は胸の前に置いた。
「すごいねぇ。多重魔法にこれだけのスライムを支配するとはだけど<風の壁現れろ><Wind Wall><炎よ敵を焼き尽くせ><Conflagration>」
 ガルホンは風の壁でスライムの攻撃を防ぎ、ありえないくらいの火炎放射をしてきた。
 僕は何とかその攻撃をかわし
「<Shot><Shot><Shot>」
 相手が攻撃してきた風の穴めがけて、火、闇、光の順番に発射し、火は適当にそして闇と光はガルホンの目にめがけて発射した。
「<水の壁現れろ><Water Wall>」
 火弾は水の壁には阻まれたが闇と光は目に順番に当たり、実を2つの闇が遅い2つの光が闇を消し、最後の2つの光が目を襲い少しの間目を使いえないにした。そしてスライムたちが攻撃していた風の壁がなくなっていきガルホンを攻撃し僕は間合いを詰めガルホンの腰に刀を当てた。本当は首にしたかったが僕より身長が高かったので腰にした。
「そこまで」
{スライム君、攻撃をやめろ}
{了解}
 ガルホンをスライムの攻撃を受けて大の字に倒れた。
「<負傷者の傷を治したまえ><Heal><疲れを癒したまえ><Relax>」
 すると大の字に倒れたガルホンの傷が癒え起き上がった。そして生徒のところに帰っていった。
「石崎、お前は実戦に慣れているみたいだな。お前は剣を腰に差しているが使えるか?使えるなら剣の試合もする」
「はい使えます」
「ならリーン出てこい」
「はい」
「一応聞くが実剣の寸止めでいいか」
「はいそれでいいです」
「それでは実剣による寸止めとするなお双方は剣に魔法をまとわせて戦うことを許可するが発射や先ほどの様に漂わせるのは禁止である。双方の準備は」
 そういわれ僕は刀を2本とも抜いた。リーンは大剣を抜いた。
「かまえ」
 僕は太刀を舞って考え出した構えを(右手の刀は頭の上を振りかぶり左手の刀は横に寝かして僕をかばうように目に出している)リーンは両手剣の構えを(目の先に剣の先がある)した。
「はじめ」
 その子とともにリーンは剣を上にあげ、振り下ろしてきた。僕は左の刀で受け、体を半時計周りに1回転しながら右の刀を上から下におろした。どんな考えをしていたかはわからないがあ驚いた顔をしながら2歩分後ろにさっがた。僕は回転しながら相手の動きを確認し、開店に合わせて左の刀、右の刀の順に振り下ろしながら半時計周りに1回転した。リーンはその追撃を剣で受けていた。だが見たことのない戦い方をする僕に驚きを見せながらも動きを観察するような目でリーンは僕を見ていた。僕はそれを気にせず追撃を繰り返した。神楽の基本と言ってもいい「順」と「逆」を使って。僕はしゃがんで一気に踏み込み、相手の間合いに入り上に左の剣を突き上げ右の刀で相手の腰を切るかのように一閃した。だがそれはよけられた。そしてリーンは
「<氷の刀よ刀身を伸ばせ><Ice Sword>」
 すると詠唱通り体験が伸びた。そしてその長体験を僕の頭に振り下ろしてきた。
(やべ、これじゃ逃げ場ないじゃん。氷の剣を溶かす。いや剣ごと破壊しないとこいつは無理だ。なんでも溶かすマグマレベルの熱が…いやいっそマグマを出して剣にまとわせればなんとかなるだろ。詠唱は~自分で作れるんだ無理やりやってやんらぁ…)この思考はコンマ0.01秒であった。超大剣になったおかげで喧騒は遅いだが大きすぎるのだ。これはリーンのいつもの勝ちパターンだった。だが今回だけは少し違った。
「<火山主よ我の力に力を与えよ、そして刀に触れたものをとかせ><Magma Cover>」
 僕はマグマの刀をクロスさせ、刀に超大剣が当たった瞬間、僕は超大剣切った。なのに、
「やめ」
 リーンは僕に切られた剣を僕の首筋にあてていた。
(なんつう奴だ。そしてなんつう執念だ)
 先生やほかの生徒たちはほっとした顔をした。
「<負傷者の傷を治したまえ><Heal><疲れを癒したまえ><Relax>」
 先生はリーンと僕に魔法をかけて癒してくれた。
 僕は初めて自分にかけられた魔法に驚いた。なんといっても痛みが消え、疲れが一瞬に消えたからである。
「二人とも立て」
「あはいすいません」
「久しぶり石崎君。あとで話をしたいけどいい?」
(久しぶりって言ってたけど誰だろう)
「あはい。ではまたあとで」
 そうやって僕の耳でささやいて生徒の中に紛れていった。
「石崎康成、テストを終了だ。試験監督で話し合って学園を決めるから明日の9島に学園に来なさい」
「わかりました」
 僕はそれを聞いて学園を出て馬に乗って帰り忘れずにアラームかけて寝た。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

​『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』

月神世一
SF
​【あらすじ】 ​「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」 ​ 坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。  かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。  背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。 ​ 目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。  鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。 ​ しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。  部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。 ​ (……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?) ​ 現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。  すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。  精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。 ​ これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

アガルタ・クライシス ―接点―

来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。 九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。 同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。 不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。 古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。

処理中です...