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第一章:チュートリアル
第12話:新たなトレーニングマシーン
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「お前はここで待ってろよ!」
取りあえずファングをセーブ部屋に置いて、ダッシュでさっきの化け物にリベンジに行く。
目が6個もある牛の化け物だけど、あれだけ強いんだ!
きっと経験値も美味しいはずです。
想像しただけで、笑いがこみあげてくる。
やっと、マンネリ気味の基礎ステータスの大幅強化が図れるかと思うと、オラ、ワクワクすっぞ!
「先手必勝!」
「ガアッ?」
やべ、勢いに乗って全力で叫んで襲い掛かったから、振り向かれた。
黙って殴りかかればよかったと、少しだけ後悔。
けど、気にするか!
全力で爪を使った抜き手を放つ。
「グッ!」
「おお! かてー!」
なんと、爪は牛男が手を交差させただけで簡単に防がれてしまった。
取りあえず正面からジッと見るけど、目が6個てキモイ。
でも取りあえず呼び名は牛男で良いか。
「とおっ!」
「ガッ!」
そのままの反動で、牛男の肩に一回転して踵落としを叩き込むと相手の背後に飛び退る。
「あれっ?」
と思ったら素早く反応した牛男に足を掴まれた。
「やべっ!」
そして思いっきり振り回されて、壁に投げつけられたわ。
まあ、痛くないんだけどね。
取りあえず、すぐに立ち上がって服に付いた埃を手で払う。
ちょっとだけ、今の仕草は強者っぽくないかと自画自賛。
満足げにムフーと、鼻息が荒くなってしまった。
目の前の牛と、大差ないな。
「しかし、強すぎるだろう」
「ガアッ?」
おや?
またやらかしたようだ。
牛男は興味を失って、全然違う方を向いて他っぽい。
俺の声に反応して、慌ててこっちに振り返ってるのを見て溜息がでる。
おお、なんか余裕の現れみたいだな。
こう立ち上がって、無傷で服の埃を手でパパっと払う。
そして、淡々と相手を褒めてからの溜息。
これが、強者ムーブってやつか。
牛男完全に俺の事、殺したと思ってたみたいだ。
俺が普通に起き上がった事に驚きを隠せない様子だね。
今回も黙って静かに近づいて、不意打ちすれば良かったよ。
それで倒せたら、かっこいいけど。
不意打ち全力で倒せなかったら、一気に小物臭が倍増。
不意打ちは、相手に気付かれずに殺してこそ。
相手が気付いた時には、すでに死が確定してたら強者ムーブだな。
とりあえず、仕切り直しだな!
「グアアッ!」
「キタコレ!」
動揺した牛男が火の玉を放ってきたので、そのまま突っ込んでいってその目を目がけて突きを放つ。
勿論火を煙幕替わりにして、どこを狙っているかバレないようにね。
「ギャアア!」
「オラッ!」
よしよし、取りあえず2個ずつ3段になってる目の一番上の一組は潰せたか。
でも、4つもあったら全然見えるんでしょうけどね。
ガシッ!
ほらっ!
すぐに腕を掴まれる。
「ガッ?」
「ん?」
そして目いっぱい握ってるようだけど、首を傾げている。
「ガーーーーッ!」
おお、段々と顔が赤くなっていってるけど何がしたいんだ?
必死な形相で腕を押さえる牛男。
何が起こってるんだ?
ミシミシッ……
あれ、腕から変な音が……
「ガガガガ!」
あれれ?
もしかして俺の腕を握り潰そうとしてるとか?
ミキッ……
てか、これ折れるわたぶん。
どんだけ馬鹿力なんだこいつ。
ああ、でもたぶんあいつもどんだけ固いんだ? とか思ってそうだな……ププッ
ちょっと面白くなって吹き出したら、牛男が余計にムキになって手をプルプルさせてる。
隙だらけだ。
「ギャッ!」
バキン!
「あっ!」
目いっぱい俺の右腕を睨んで握りつぶそうとしてたから、空いている左手で2段目の目を付いたらその勢いで腕をへし折られた。
うん……でも、君の方がダメージ大きいよね?
「ガウアッ!」
「ああ、それは効かない」
目の前に居た為に首に噛み付かれたが、突き刺さるわけな……あれ?
バキン!
「ゲッ!」
普通に鎖骨と首の骨をかみ砕かれたわ。
でも牛男が微妙な表情してる。
そりゃそうか。
想像してみるに、骨付き肉を食べようとしてかぶりついて、骨だけ砕けて肉の弾力に押し返されたら不思議な食感だわな。
というか、気持ち悪いんだろうね。
口に何も入ってないのに、ペッペッってしてるし。
失礼な奴め。
個人的にはさっさと冷気の塊ぶつけてもらいたいんですけど?
「ガルァッ!」
と思ったらバチバチっという音がして、角から電撃を放たれた。
おお、馬鹿か……
電撃を喰らった俺は、それを吸収して回復に使用してしまう。
腕も肩も首も元通り。
無傷ですね。
「ガガガ……」
目の前で首をコキッコキッと鳴らして、右腕をブンブン振ってみると牛男が不気味なものを感じたのか後ろに後ずさる。
でも残念。
めっちゃ強そうに効いてないフリしてるけど、ぶっちゃけ倒す手段が無いんだよね。
取りあえず、殴れるだけ殴って死んだときに上がる攻撃力を稼いどこう。
それから無駄に20分くらい殴りあいをして、ようやく冷気の塊をぶつけて貰えた。
有難うございます。
――――――
「アウーン!」
「おわっ!」
復活した瞬間にファングにタックルくらった。
めっちゃ尻尾振ってるけど、寂しかったのか?
でも、あの部屋まで10分で辿り着いて、せいぜい1時間も掛からずに死んだんだけどね?
なに?死ぬのを止めろ?
心臓に悪い?
ははっ、いま生きてるんだから問題無いだろ?
「ガウワッ!」
「痛い!」
またファングに噛まれた。
何故だ……
――――――
レベル:135
名前:ヨシキ・クラタ
スキル
上級スキル
状態異常無効レベル:6(飢餓、毒、窒息、恐怖、威圧、溶解)←NEW
電撃吸収レベル:10←NEW
風刃吸収レベル:10←NEW
――――――
取りあえず、新たな耐性を上げられる要素が見つかってちょっと嬉しくなった。
こいつを倒したら、本格的にここを探索するんだ。
死亡フラグでも立てとかないと、中々死ねなくなってきたからね。
取りあえずファングをセーブ部屋に置いて、ダッシュでさっきの化け物にリベンジに行く。
目が6個もある牛の化け物だけど、あれだけ強いんだ!
きっと経験値も美味しいはずです。
想像しただけで、笑いがこみあげてくる。
やっと、マンネリ気味の基礎ステータスの大幅強化が図れるかと思うと、オラ、ワクワクすっぞ!
「先手必勝!」
「ガアッ?」
やべ、勢いに乗って全力で叫んで襲い掛かったから、振り向かれた。
黙って殴りかかればよかったと、少しだけ後悔。
けど、気にするか!
全力で爪を使った抜き手を放つ。
「グッ!」
「おお! かてー!」
なんと、爪は牛男が手を交差させただけで簡単に防がれてしまった。
取りあえず正面からジッと見るけど、目が6個てキモイ。
でも取りあえず呼び名は牛男で良いか。
「とおっ!」
「ガッ!」
そのままの反動で、牛男の肩に一回転して踵落としを叩き込むと相手の背後に飛び退る。
「あれっ?」
と思ったら素早く反応した牛男に足を掴まれた。
「やべっ!」
そして思いっきり振り回されて、壁に投げつけられたわ。
まあ、痛くないんだけどね。
取りあえず、すぐに立ち上がって服に付いた埃を手で払う。
ちょっとだけ、今の仕草は強者っぽくないかと自画自賛。
満足げにムフーと、鼻息が荒くなってしまった。
目の前の牛と、大差ないな。
「しかし、強すぎるだろう」
「ガアッ?」
おや?
またやらかしたようだ。
牛男は興味を失って、全然違う方を向いて他っぽい。
俺の声に反応して、慌ててこっちに振り返ってるのを見て溜息がでる。
おお、なんか余裕の現れみたいだな。
こう立ち上がって、無傷で服の埃を手でパパっと払う。
そして、淡々と相手を褒めてからの溜息。
これが、強者ムーブってやつか。
牛男完全に俺の事、殺したと思ってたみたいだ。
俺が普通に起き上がった事に驚きを隠せない様子だね。
今回も黙って静かに近づいて、不意打ちすれば良かったよ。
それで倒せたら、かっこいいけど。
不意打ち全力で倒せなかったら、一気に小物臭が倍増。
不意打ちは、相手に気付かれずに殺してこそ。
相手が気付いた時には、すでに死が確定してたら強者ムーブだな。
とりあえず、仕切り直しだな!
「グアアッ!」
「キタコレ!」
動揺した牛男が火の玉を放ってきたので、そのまま突っ込んでいってその目を目がけて突きを放つ。
勿論火を煙幕替わりにして、どこを狙っているかバレないようにね。
「ギャアア!」
「オラッ!」
よしよし、取りあえず2個ずつ3段になってる目の一番上の一組は潰せたか。
でも、4つもあったら全然見えるんでしょうけどね。
ガシッ!
ほらっ!
すぐに腕を掴まれる。
「ガッ?」
「ん?」
そして目いっぱい握ってるようだけど、首を傾げている。
「ガーーーーッ!」
おお、段々と顔が赤くなっていってるけど何がしたいんだ?
必死な形相で腕を押さえる牛男。
何が起こってるんだ?
ミシミシッ……
あれ、腕から変な音が……
「ガガガガ!」
あれれ?
もしかして俺の腕を握り潰そうとしてるとか?
ミキッ……
てか、これ折れるわたぶん。
どんだけ馬鹿力なんだこいつ。
ああ、でもたぶんあいつもどんだけ固いんだ? とか思ってそうだな……ププッ
ちょっと面白くなって吹き出したら、牛男が余計にムキになって手をプルプルさせてる。
隙だらけだ。
「ギャッ!」
バキン!
「あっ!」
目いっぱい俺の右腕を睨んで握りつぶそうとしてたから、空いている左手で2段目の目を付いたらその勢いで腕をへし折られた。
うん……でも、君の方がダメージ大きいよね?
「ガウアッ!」
「ああ、それは効かない」
目の前に居た為に首に噛み付かれたが、突き刺さるわけな……あれ?
バキン!
「ゲッ!」
普通に鎖骨と首の骨をかみ砕かれたわ。
でも牛男が微妙な表情してる。
そりゃそうか。
想像してみるに、骨付き肉を食べようとしてかぶりついて、骨だけ砕けて肉の弾力に押し返されたら不思議な食感だわな。
というか、気持ち悪いんだろうね。
口に何も入ってないのに、ペッペッってしてるし。
失礼な奴め。
個人的にはさっさと冷気の塊ぶつけてもらいたいんですけど?
「ガルァッ!」
と思ったらバチバチっという音がして、角から電撃を放たれた。
おお、馬鹿か……
電撃を喰らった俺は、それを吸収して回復に使用してしまう。
腕も肩も首も元通り。
無傷ですね。
「ガガガ……」
目の前で首をコキッコキッと鳴らして、右腕をブンブン振ってみると牛男が不気味なものを感じたのか後ろに後ずさる。
でも残念。
めっちゃ強そうに効いてないフリしてるけど、ぶっちゃけ倒す手段が無いんだよね。
取りあえず、殴れるだけ殴って死んだときに上がる攻撃力を稼いどこう。
それから無駄に20分くらい殴りあいをして、ようやく冷気の塊をぶつけて貰えた。
有難うございます。
――――――
「アウーン!」
「おわっ!」
復活した瞬間にファングにタックルくらった。
めっちゃ尻尾振ってるけど、寂しかったのか?
でも、あの部屋まで10分で辿り着いて、せいぜい1時間も掛からずに死んだんだけどね?
なに?死ぬのを止めろ?
心臓に悪い?
ははっ、いま生きてるんだから問題無いだろ?
「ガウワッ!」
「痛い!」
またファングに噛まれた。
何故だ……
――――――
レベル:135
名前:ヨシキ・クラタ
スキル
上級スキル
状態異常無効レベル:6(飢餓、毒、窒息、恐怖、威圧、溶解)←NEW
電撃吸収レベル:10←NEW
風刃吸収レベル:10←NEW
――――――
取りあえず、新たな耐性を上げられる要素が見つかってちょっと嬉しくなった。
こいつを倒したら、本格的にここを探索するんだ。
死亡フラグでも立てとかないと、中々死ねなくなってきたからね。
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