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第二章:ダンジョンマスターと魔物と人とチーター
第1話:メラミの街
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「ほへー……こんな感じなのか」
「どんな感じなんですか?」
横に来たジェシカが尋ねてくる。
「いや、もうちょっと近代っぽいかと思ったけど……思ったより時代設定が古い」
「えっ? ここは現代ですよ?」
ああ、あんたらにとってはそうだろうね。
まあ、そんな事を言ってもこいつらは認めないだろうから不毛だけどな。
ちなみに目の前には、でっかい石組の城壁がある。
門は木製の大きな扉が開かれ、中にある鉄の格子があげられている。
その格子の街側の方に詰所の建物があるらしく、衛兵が居るのが見える。
「基本的には、ここで入門の検問をしてますが身分証は持ってないですよね?」
「そうだね、持ってないね」
ジェウォンが念のためにこちらに確認をしてきたが、持っている訳が無い。
知ってるだろう。
「じゃあ、仮の入門証を発行してもらいましょう。保証金が銀貨3枚です。出門の時に問題が無ければ2枚が返ってきますよ。それと、身分証をどこかで発行してもらったら、そのまま2枚が発行手数料になりますので実質無料で発行できます」
「無料じゃないよねそれ? 本当なら出る時に2枚返って来るんだから、普通に2枚払ってるよね?」
こいつ馬鹿にしてるのか?
「はは、まあ普通は気付きますよね?」
「いや、俺全然気付かなかったぜ? ラッキーって思ってたもん」
「兄さん……」
オーウェンは普通に喜んでたらしい。
アホな子だった。
知ってた。
というか、最初は妹を庇って死ぬなんて立派だなと思ってたけど、話をしてみて分かった。
後先考えない奴だって事が。
いつか死ぬだろう。
死んでたけど。
それがたまたま、俺が居る時で良かったな?オーウェン!
「なんで、そんな生暖かい目で見るん? まるで、俺が可哀想な子みたいじゃないか?」
オーウェンが何か言ってるが、その通りであってるから否定はしない。
まあ、いいや。
取りあえず、受付と。
「おお、ジェウォンじゃないか、もう戻って来たのか? ダンジョンに入れなかったのか?」
衛兵のおっさんが、詰め所に近づくジェウォンに気付いて話しかけてくる。
いかにもな衛兵ですっておっさんだ。
統一規格の装備っぽいけど、一日中門に居るからかかなり日焼けしている。
それに、体格も良く鍛えられているのが分かる。
「いや、博士と一緒にちゃんと探索してきたぞ!」
「いや、行って帰って来るくらいしか、時間経ってね―じゃねーか! そもそも、日帰りとかありえるか?」
「それは私が説明しよう」
衛兵とジェウォンが話しているところにミランが割って入る。
「あっ、博士も無事でなによりです」
おお、博士って普通に呼ばれてる。
普通に偉い人だったんだな。
「私達が見つけたダンジョンは時止まりのダンジョンと呼ばれているらしい」
「時止まり?」
「ああ、そのダンジョンの中は時間が止まっているらしく、中にいる間外の時間は進まないらしい」
「らしい?」
「そこのジトッとした目で見ている男が教えてくれた」
そう言って、こっちに視線を送って来る。
うん、巻き込むな。
「ああ、あの兄さんは?」
「ダンジョンの中で私達を救ってくれた方だ。どうやらトラベラーらしい」
「トラベラー?」
途端に衛兵さんの目が鋭いものに変わる。
急に睨まれてイラッとしたので、取りあえず睨み返してみた。
ちょっと表情青くして、すぐに目を逸らしたので許してやろう。
ちょっとスカッとしたし。
「なんだありゃ! とてもじゃないが人間とは思えねーぞ!」
「トラベラーだと言っただろう。気を付けろよ? 指一本でコボルトの頭を吹き飛ばすくらいに強いから」
「指一本で? 嘘だろ?」
「私は冗談をよく言うが、これは残念ながら事実だ。だからトラベラーだと言っただろう」
うん、小声で話してるけど丸聞こえだからね?
別に俺の耳が特別良い訳じゃないよ?
単純に、おっさんの地声がデカいだけだからね。
「という事で、国賓だ。入門を許可してもらえるな?」
「はいっ!」
あれっ?
「あっ!」
横でロンが声をあげる。
「そう言えば、トラベラーって保護された場合、入門料取られないんだったっけ?」
「そうなのか?」
「ああ、殆どトラベラーなんて見つからないから、ジェウォンも忘れてたんだろう。気を悪くしないでくれ」
「うん、別にまだお金払って無いから良いけどね」
なんだろう。
どっちかっていうと、ジェウォンよりロンの方がリーダーに向いてる気がするのは気のせいじゃないだろうな。
オーウェンは別の衛兵と話をしているが、めっちゃ笑ってるけどなんの話してるんだろう。
「ああ、一応保証人はミラン博士で宜しいでしょうか?」
「良いよ、さっさと処理してくれ」
にしてもミランめっちゃ偉そうだな。
ダンジョンだとどう見てもお子ちゃまにしか見えなかったんだけどな。
そんな事を考えていると、処理が終わったのかミランがトテトテと走って来る。
手には板のようなものを持っている。
「おーい! ヨシキ―! 滞在許可証貰ったー!」
「お……おう、ありがとう」
さっきまでの威厳ある喋り方はどこ行った?
まあ、良いけどさ。
こっちが素なんだろうとは思うけど。
「ほらっ!」
「ああ、これが許可証か……ん?」
許可証を受け取ると、ミランがこっちを見上げてキラキラとした笑顔を向けている。
なんだ?
良く分からんが、つい頭を撫でてしまう。
「ん!」
『ムッ!』
ミランは満足したのか、頷いて手を引っ張り始める。
あれか? もしかして、こいつヒロイン的攻略キャラの一人なのか?
とてもじゃないが、色々な部分の魅力が低いが。
まあ、色々な年齢層のプレイヤーがいるだろうし、こいつの見た目にまっちした年頃の子もいるか。
あとは、こう幼女趣味的な。
合法ロリ的な、人物設定だろうし。
もしくは、マスコットやアイドル的ポジションか……需要あるか?
ターゲットのゾーンが狭いな。
ただ、こいつと仲良くすると、セーブポイントが不機嫌になるんだよな。
性別も無い無機物の癖に妬いているのか?
もしかして、こいつもヒロイン的攻略キャラだったりして。
石とか、マジ需要無いだろうけど。
『呆』
はいはい、文字で石ころに呆れられても、何も感じないけどな!
「ほらっ、さっさと中に入ろうよ! 色々と案内したいんだけど、まずは領主様のとこからだな!」
「ええ? なんか面倒くさそうなんだけど」
いきなり厄介事の匂いがしてきた。
普通にここから別行動でいいんだけど?
町を適当にぶらつきたいし……案内は欲しいけど、行先はこっちで決めたいし。
あのRPGにありがちな、NPCに連れられての移動って面倒くさいんだよね。
なんであんなノロノロと行列で移動して、長い話を聞くイベントをやらなきゃいけないんだ?
移動の場面なんか、飛ばしてもいいだろうと思う。
うん、目を閉じて目を開けたら、領主が目の前にいて話が始まれば良いと思うよ。
「そう、嫌そうにしないの。領主様に挨拶というよりは、領主様が挨拶しないといけないんだから。本来なら、向こうから出向くべきだけど、ヨシキには招く家が無いもんね」
「そうなのか? いや、だったら気にしないでって伝えて貰っても……」
「国王が国の客と公言しているから、一応陛下の客扱いなんだよ? その部下の領主様が無視するわけにもいかないじゃん。それに、顔つなぎくらいしといた方がいいよ! 色々と過ごしやすくなるから」
強制イベントか。
そういう意味合いだけなら、まあ我慢はできるけど。
こういうのって、厄介事もセットだったりするんだよな。
君の力を見越して、是非協力してもらいたいとか。
事件があって、その裏に魔族や強力な魔物がいるパターン。
めんどくせ。
取りあえず、仲良くしてもらうだけなら損は無いと信じたいけど、もし厄介事になりそうだったら力づくでなんとかするか……それとも、石ころから猛毒もらって死ぬか。
フフッ……殺すより、死ぬのが楽な世界ってどうなんだろう。
「どんな感じなんですか?」
横に来たジェシカが尋ねてくる。
「いや、もうちょっと近代っぽいかと思ったけど……思ったより時代設定が古い」
「えっ? ここは現代ですよ?」
ああ、あんたらにとってはそうだろうね。
まあ、そんな事を言ってもこいつらは認めないだろうから不毛だけどな。
ちなみに目の前には、でっかい石組の城壁がある。
門は木製の大きな扉が開かれ、中にある鉄の格子があげられている。
その格子の街側の方に詰所の建物があるらしく、衛兵が居るのが見える。
「基本的には、ここで入門の検問をしてますが身分証は持ってないですよね?」
「そうだね、持ってないね」
ジェウォンが念のためにこちらに確認をしてきたが、持っている訳が無い。
知ってるだろう。
「じゃあ、仮の入門証を発行してもらいましょう。保証金が銀貨3枚です。出門の時に問題が無ければ2枚が返ってきますよ。それと、身分証をどこかで発行してもらったら、そのまま2枚が発行手数料になりますので実質無料で発行できます」
「無料じゃないよねそれ? 本当なら出る時に2枚返って来るんだから、普通に2枚払ってるよね?」
こいつ馬鹿にしてるのか?
「はは、まあ普通は気付きますよね?」
「いや、俺全然気付かなかったぜ? ラッキーって思ってたもん」
「兄さん……」
オーウェンは普通に喜んでたらしい。
アホな子だった。
知ってた。
というか、最初は妹を庇って死ぬなんて立派だなと思ってたけど、話をしてみて分かった。
後先考えない奴だって事が。
いつか死ぬだろう。
死んでたけど。
それがたまたま、俺が居る時で良かったな?オーウェン!
「なんで、そんな生暖かい目で見るん? まるで、俺が可哀想な子みたいじゃないか?」
オーウェンが何か言ってるが、その通りであってるから否定はしない。
まあ、いいや。
取りあえず、受付と。
「おお、ジェウォンじゃないか、もう戻って来たのか? ダンジョンに入れなかったのか?」
衛兵のおっさんが、詰め所に近づくジェウォンに気付いて話しかけてくる。
いかにもな衛兵ですっておっさんだ。
統一規格の装備っぽいけど、一日中門に居るからかかなり日焼けしている。
それに、体格も良く鍛えられているのが分かる。
「いや、博士と一緒にちゃんと探索してきたぞ!」
「いや、行って帰って来るくらいしか、時間経ってね―じゃねーか! そもそも、日帰りとかありえるか?」
「それは私が説明しよう」
衛兵とジェウォンが話しているところにミランが割って入る。
「あっ、博士も無事でなによりです」
おお、博士って普通に呼ばれてる。
普通に偉い人だったんだな。
「私達が見つけたダンジョンは時止まりのダンジョンと呼ばれているらしい」
「時止まり?」
「ああ、そのダンジョンの中は時間が止まっているらしく、中にいる間外の時間は進まないらしい」
「らしい?」
「そこのジトッとした目で見ている男が教えてくれた」
そう言って、こっちに視線を送って来る。
うん、巻き込むな。
「ああ、あの兄さんは?」
「ダンジョンの中で私達を救ってくれた方だ。どうやらトラベラーらしい」
「トラベラー?」
途端に衛兵さんの目が鋭いものに変わる。
急に睨まれてイラッとしたので、取りあえず睨み返してみた。
ちょっと表情青くして、すぐに目を逸らしたので許してやろう。
ちょっとスカッとしたし。
「なんだありゃ! とてもじゃないが人間とは思えねーぞ!」
「トラベラーだと言っただろう。気を付けろよ? 指一本でコボルトの頭を吹き飛ばすくらいに強いから」
「指一本で? 嘘だろ?」
「私は冗談をよく言うが、これは残念ながら事実だ。だからトラベラーだと言っただろう」
うん、小声で話してるけど丸聞こえだからね?
別に俺の耳が特別良い訳じゃないよ?
単純に、おっさんの地声がデカいだけだからね。
「という事で、国賓だ。入門を許可してもらえるな?」
「はいっ!」
あれっ?
「あっ!」
横でロンが声をあげる。
「そう言えば、トラベラーって保護された場合、入門料取られないんだったっけ?」
「そうなのか?」
「ああ、殆どトラベラーなんて見つからないから、ジェウォンも忘れてたんだろう。気を悪くしないでくれ」
「うん、別にまだお金払って無いから良いけどね」
なんだろう。
どっちかっていうと、ジェウォンよりロンの方がリーダーに向いてる気がするのは気のせいじゃないだろうな。
オーウェンは別の衛兵と話をしているが、めっちゃ笑ってるけどなんの話してるんだろう。
「ああ、一応保証人はミラン博士で宜しいでしょうか?」
「良いよ、さっさと処理してくれ」
にしてもミランめっちゃ偉そうだな。
ダンジョンだとどう見てもお子ちゃまにしか見えなかったんだけどな。
そんな事を考えていると、処理が終わったのかミランがトテトテと走って来る。
手には板のようなものを持っている。
「おーい! ヨシキ―! 滞在許可証貰ったー!」
「お……おう、ありがとう」
さっきまでの威厳ある喋り方はどこ行った?
まあ、良いけどさ。
こっちが素なんだろうとは思うけど。
「ほらっ!」
「ああ、これが許可証か……ん?」
許可証を受け取ると、ミランがこっちを見上げてキラキラとした笑顔を向けている。
なんだ?
良く分からんが、つい頭を撫でてしまう。
「ん!」
『ムッ!』
ミランは満足したのか、頷いて手を引っ張り始める。
あれか? もしかして、こいつヒロイン的攻略キャラの一人なのか?
とてもじゃないが、色々な部分の魅力が低いが。
まあ、色々な年齢層のプレイヤーがいるだろうし、こいつの見た目にまっちした年頃の子もいるか。
あとは、こう幼女趣味的な。
合法ロリ的な、人物設定だろうし。
もしくは、マスコットやアイドル的ポジションか……需要あるか?
ターゲットのゾーンが狭いな。
ただ、こいつと仲良くすると、セーブポイントが不機嫌になるんだよな。
性別も無い無機物の癖に妬いているのか?
もしかして、こいつもヒロイン的攻略キャラだったりして。
石とか、マジ需要無いだろうけど。
『呆』
はいはい、文字で石ころに呆れられても、何も感じないけどな!
「ほらっ、さっさと中に入ろうよ! 色々と案内したいんだけど、まずは領主様のとこからだな!」
「ええ? なんか面倒くさそうなんだけど」
いきなり厄介事の匂いがしてきた。
普通にここから別行動でいいんだけど?
町を適当にぶらつきたいし……案内は欲しいけど、行先はこっちで決めたいし。
あのRPGにありがちな、NPCに連れられての移動って面倒くさいんだよね。
なんであんなノロノロと行列で移動して、長い話を聞くイベントをやらなきゃいけないんだ?
移動の場面なんか、飛ばしてもいいだろうと思う。
うん、目を閉じて目を開けたら、領主が目の前にいて話が始まれば良いと思うよ。
「そう、嫌そうにしないの。領主様に挨拶というよりは、領主様が挨拶しないといけないんだから。本来なら、向こうから出向くべきだけど、ヨシキには招く家が無いもんね」
「そうなのか? いや、だったら気にしないでって伝えて貰っても……」
「国王が国の客と公言しているから、一応陛下の客扱いなんだよ? その部下の領主様が無視するわけにもいかないじゃん。それに、顔つなぎくらいしといた方がいいよ! 色々と過ごしやすくなるから」
強制イベントか。
そういう意味合いだけなら、まあ我慢はできるけど。
こういうのって、厄介事もセットだったりするんだよな。
君の力を見越して、是非協力してもらいたいとか。
事件があって、その裏に魔族や強力な魔物がいるパターン。
めんどくせ。
取りあえず、仲良くしてもらうだけなら損は無いと信じたいけど、もし厄介事になりそうだったら力づくでなんとかするか……それとも、石ころから猛毒もらって死ぬか。
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