魔王に転生したけど人間に嫌われ過ぎて辛い!~他の追随を一切許さない最強すぎる魔王は毎日が辛い~

へたまろ

文字の大きさ
10 / 59
魔王編

東の魔王がウザくてやっちまった…辛い…

しおりを挟む
「魔王様……東の魔王様ヒガ様がお越しです……」

 若干緊張した様子でエリーが声を掛けてくる。
 東の魔王? ダレそれ?
 大魔王が居る事はこないだ知ったが、魔王って俺以外にも居るの?

「んっ? 誰じゃそれは?」

 エリーが呆れた様子で溜息を吐いてる。
 いや、だって誰も説明してくれなかったし。
 そもそも俺、ここに転生してきてまだ半年も経ってないからね?
 数百年生きてる君たちと違って、そんな詳しい事情知らないよ?

「なんで知らないんですか? この世界の他に、あと4つ世界がある事くらいはご存知ですよね?」
「知らぬ……」

 エリーが軽く眩暈を起こしてる……大丈夫?
 てか呆れすぎて人が眩暈を起こすって、あれ本当だったんだな。

「取りあえず、お会いしてください。ここで間違えると他の魔王様方を敵に回す事になりますから」
「えー……面倒臭い……」

 次の瞬間思いっきり睨まれた……
 エリー怖いよ……最近、エリーの俺に対する扱いが雑になってる気がする。
 辛い……

 取りあえず転移で応接室へと向かう。

「お待たせいたしました。北の魔王タナカヒトシ様です……」

 エリーが扉をノックしてから開ける。

「初めまして、わしが魔王タナカじゃ!」

 取りあえず、どういう力関係か分からないし普通通りいっとこう。
 あまりへりくだるのも、違うと思うし。

「あっ? おめー、先輩に対してその態度なんだ? 嘗めてんのかコラ!」

 うわぁ……めっちゃ嫌な奴っぽい。
 先輩とか言われても、初めましてだしな……てか一応挨拶してんだから、挨拶返せよ。

「うむ、失礼した。何分この世界の事に詳しくないものでしてな……お気に障ったのなら謝ります」

 あぁ、面倒くさいなー……大体俺生まれて半年なんだけど、いきなり魔王やらされて今度はこんなおっさんの相手させられて、もう魔王やめてーわ……飽きたし。

「ちっ、これだから下剋上あがりは嫌なんだよ! 自分が一番つえーとか思ってんじゃねーぞ!」

 下剋上ってか前魔王がふざけた事言ってたから、ちょっと反抗したら倒しちゃっただけなんだけどね……
 しかも、今まで俺より強い奴に会った事無いし。
 この魔王って強いのかな?
 ここの前の魔王より弱そうなんだけど……
 見た目は40代くらいか?ムキムキマッチョでマジ体育会系って感じだよなぁ……

「大体さー、普通てめぇの方から大魔王様や俺たちに挨拶に来るもんじゃねーの? いつまで待たせんだよ!」

 だって知らなかったし、誰も教えてくれなかったんだもーん。
 いいじゃん、今会えたんだしさ。

「お前んとこの魔族も、キモイ奴ばっかだしさ……大体お前全然勇者殺してねぇらしいじゃん? マグレでキタサン倒したんじゃねーのか?」

 誰だよキタサンって。
 ああ、前の魔王ね。
 そんな名前だったのか。
 歌上手そうだな。
 てかそれよりこいつ、何しに来たんだ? 文句言いに来ただけ?

「はぁ……で、今日は何の用件で?」
「あっ? てめぇがいつまで経っても挨拶にこねーから、こっちから見にきてやったんじゃねーか! 勇者一人も殺せねー腰抜けじゃ俺らに会いになんてこれねーわなー!」

 こいつムカつくなー……
 大体知らなかったつってんだろ! ウジウジグチグチしつけー野郎だな……

「用件はそれだけですか?」
「んだてめぇ、生意気だなぁ? 先輩が来てんだから酒の一杯も用意できねーのかよ!」

 えー……こんな状況でも一緒に酒飲みたいとか思っちゃうの?
 意味がわかんねーこいつ……めんどくせー奴来たなー……
 相手するの辛い……

***

「てかさぁ、お前んとこの魔族みんな気持ちわりーな……」

 あぁ、それは同意できるけどね……
 でも他人に言われると腹立つわ……

「俺んとこはベッピン揃いだぜー? それにメッチャつええから! お前らんとこの魔族なんてうちの幹部一人で瞬コロだぜ? あっ? マジだからな?」

 素面でも飲んでても絡み酒か……

「そういや、ウロ子だっけ? 名前も可愛いけどあいつはイカしてるな! なぁ、俺んとこにくれよ!」

 名前可愛いか? やっぱこの世界の感覚についていけないわ……
 一昔前のヤンキーの先輩みたいだなこの人……イチイチ自慢かどうかよくわかんねー事言ってくるし。
 うちの面々も、みんな死んだ魚みたいな目してるわ。
 この世界に来てからこんな目よく見るようになったな。

「あの、ヒガさん飲み過ぎでは?」
「あっ? 俺が酒に酔ってるっていうのか?俺が酔うわけねーだろ! 本当に生意気だなてめーはよぉ?」

 めっちゃ酔ってますやん……
 いや会った時からこんな感じで変わってないか。
 どっちにしろ面倒くさい……
 連日イケメン勇者んとこのビッチ3人の相手で削られてるのに、ここに来てこいつの相手とかそろそれ限界っす。

「大体さー、こいつらの目も気に食わねーなぁ? 雑魚魔族の癖に、酌くらいしにこいや!」

 そう言ってヒガが盃を投げつける。

 こいつもう殺っちゃってもいいっすか?
 一瞬で部下たちの顔色が変わるのが分かる……
 悪い方向に……顔面蒼白で冷や汗垂らし始める。

「おうおうおう、そういう表情も出来んじゃねーか? 分かってんならいいんだよ!」

 何を勘違いしてるんだか。
 こいつらがビビってるのは俺がやらかさないかで、お前じゃねーぞ?
 横で大馬鹿が馬鹿笑いしてる。
 ああ……こいつ殺して―わ……
 エリーが必死で目で制止してくるのが分かるけど、そろそろ我慢の限界……

「おいっ、あれまずくないか?」
「魔王様……キレてますよね……」
「前魔王様の時の悪夢が蘇って来た……」

 部下達のひそひそ話が聞こえてくる。
 なんか、俺がいっつもいきなりキレるみたいだけど。
 どちらかというと、温厚な方だと思うぞ?
 その証拠に、こいつまだ生きてるし。

『私達は大丈夫ですから、どうか……どうか抑えてください……』

 絶倫がテレパシーを飛ばしてくる。
 お前ら器がデカいな……魔王の俺なんかより全然デケーわ……尊敬するわ……

「今日俺泊まってくわ! ちょっとウロ子貸せよ! どうせお前も毎晩楽しんでんだろ?」

 ウロ子が顔を真っ赤にしてうつむいている。
 そのウロ子からテレパシーが来る……

『魔王様……私は大丈夫ですから……一日くらい……初めてですけど魔王様の為なら……』

 ウロ子ええコやなー……あかん……前世では喧嘩なんかほとんどしたことなかったのに、魔族だからか怒りの沸点が低く……いやこれ普通誰でもキレるだろ?
 もういいかな?
 もういいよ……
 うん、ちょっと度が過ぎてるよ先輩。

「おーおーおー、顔真っ赤にしてまんざらでもねぇって感じだなぁ? よく仕込んでんだろうな! クックック色んな意味でよぉ!」

 ブチッ!

「ぶぶ漬けでもどうどす?」
「なんだそれ?」

 分かるわけねーか……

「【三分調理キューピー】!」
「なんやそれ? 美味そうやなぁ! 俺に食わしてくれるんか?」

 目の前に湯気を上げたお茶漬けが現れる……
 ああ、お前にすぐに食わしてやるよ! 煮えたぎったお茶漬けをなぁ!

「えぇ、俺の居たところの料理でね……これ食ったらとっとと帰れや下種がぁ!」
「魔王様ダメです!」

 俺はそう言って全力でヒガの顔面にお茶漬けを叩き込んでやった!
 やった、やってやった!
 ウロ子がなんか言ってたけど関係ないわ……少しスッキリした!

「アチーッ! なんであちーんだよ! 俺は炎熱耐性マックスなんだぜ!」
「屋上へ行こうぜ・・・久しぶりに・・・キレちまったよ」

 ヒガがメッチャ顔面押さえて転がりまわってる。
 ヒガさんよぉ? その目は意味が分からないって感じだなぁ? お前許さねーよ?
 よくもまあ、人様の家に上がり込んでここまで好き勝手できたもんだ。
 思いっきり睨み付けて顔面を鷲掴みにすると、そのまま転移する。

「魔王様! 魔王同士の争いは大魔王様によって御法度とされてます! このままじゃ……」

 エリーが何か言ってた気がするが、今の俺には聞こえねーよ!
 キレちまったからな……

「どこだここ! それにお前……なんだよその姿! それにその魔力! ヒッ……」
「あぁ? お前は人ん家で何好き勝手やってんの? 調子のってんじゃねーぞ!」

 老化の魔法を解除して、全力の魔力を開放してみたけど……なんか前より魔力上がってる気がするな。
 俺も成長……そういえば、童貞発言ブチ切れ大虐殺事件起こしてレベル爆上げしたんだった。
 てか、うん……俺、キレやすいのかな?
 ちょっと、ショック。

「いや、わりー確かにちょっと調子乗ったわ……ほらっ、同じ魔王同士ブヘラッ!」

 それはそれ、これはこれ。
 こいつだけは許さん。
 だから、思いっきりぶん殴ってやった。
 魔法でもスキルでもない、ただの拳だ……
 うぉーすげー飛んでったなぁ……
 3回くらい跳ねて壁にぶつかったけど……それでも壁が思いっきり凹んでるわ。

「同じ魔王同士? お前みたいな雑魚が俺と同じ魔王だって?」
「ひっ、すまねぇ……まさか勇者も殺せねー奴がそんなにつえーだなんて……」
「おいっ! 敬語使えよ? 雑魚が……口の利き方くらい弁えろ!」

 そう言って転移で目の前に移動すると顔面蹴り上げてみた……
 おー、すげー高く上がったなー……あっ、あれやってみよ!
 なんか、段々面白くなってきた

「【汚物花火爆破ヤサイプリンス】」

 空中でヒガを中心に大爆発が起こる。

「きたねえ花火だ!」
「魔王様!」

 あっ、エリー達が来た。

「ヒガ様は?」
「あそこ!」

 かなり離れたところでボロぞうきんのようになったヒガがピクピクしてる。
 流石魔王を名乗るだけのことはある。
 まだ、生きてるんだもん。
 俺はヒガの記憶を読み取って、ヒガの城の場所を突き止める。

「おいっ! 俺はいつでもお前のところに行けるからな? 分かってるよな?」

 ヒガの耳元でそう告げると俺は【強制送還リパトレイション】を発動させる。
 奴を城に送り返してやった!
 かなりスッキリした!
 あぁ気持ちよかった……

 ……やっちまった。

「魔王様、これはとんでもないことですよ! 下手したら大魔王様や他の魔王様方に粛正を受けるかもしれませんよ!」

 エリーたんがプンプンだけど、顔がそんなに怒ってない……
 おうっふ!
 その時すげー柔らかいものが顔に当たって、下半身を冷たくて柔らかい帯状のもので締め付けられる。
 ただ、全体的に柔らかいものに包まれて、凄く幸せな気持ちに。

「魔王様! 正直……凄く嬉しかったです!」

 ウロ子が抱き着いてきてた……
 てか、ラミアの抱擁ってガッチリホールドやなー……これ絶対抜けられんわ……
 あと気持ち良すぎて、力も入らないし……

「魔王様! まぁ、今回は仕方ないですね……」
「これぞ、我が魔王様だモー!」
「ふっ、我が君はやはりこうでないと……」
「拙者も、このような偉大な魔王様を守れるように精進せねば……」
「いつか妾も……」

 皆が褒めてくれるのが凄く嬉しかった。
 気持ち悪い面々だが、俺の大事な仲間で部下だな……

***
 冷静に考えたら……ヒガはかなり弱かった……
 前魔王よりも弱かった……
 じゃあ、他の魔王も大したことないかもしれない。

 でも大魔王ってどうなんだろ?
 基本的には魔王全員より強いはずだよね……どうしよう……
 胃が痛い……辛い……
 眠れない……辛い……
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜

早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。 食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した! しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……? 「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」 そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。 無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。 だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。 そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。 異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。 チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!? “真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

処理中です...