4 / 77
第1章:赴任
第3話:ゴブリンは所詮ゴブリン
しおりを挟む
結局食べ物は、ジャッキーさんが色々と用意してくれた。
保冷バッグの中に入れて持ってきてくれたけど、一度満タンまで魔力を充填すれば3日は冷やしてくれる逸品らしい。
中の温度は3度程度とのこと。
若干ここ蒸し暑いからアイスとかも食べたいことを伝えたら、無視された。
次来た時に、バニラアイス持ってきてくれた……一個だけ。
個人的な差し入れとのこと。
見た目に寄らず、優しい。
とりあえず、外に出て道を歩くゴブリン共を眺める。
全員が律儀に挨拶をしていってくれてる。
偉くなった気分。
あれこれ報告をしてくれる個体も。
しかしなあ。
うーん……はげ、眉毛も無くてちょっとあれだけど、微妙に鼻筋が通ってたり目がぱっちりしてる猿の容姿が気になって、話が何にも入ってこない。
確かに美男とか美女とか美少女、美少年の要素が感じ取れる顔つきになってはいるけど。
つっても皺も多いし、染みもあるし。
化粧させたらって感じかな?
眉の上が垂れてたりしてたのも、結構なマイナスポイントだったのか。
その辺りもハリが出てきているのは分かる。
うーん……なんだろう。
まあ、結構レベル上がってる個体も多いな。
それと、会話がスムーズに行えそうなのは嬉しい。
洗浄魔法を使える個体が何体か欲しいとこだけど、覚えられるスキルに制限があるのか。
どうやったら解除されるか……
うん、こういう時こそだな。
「ジャッキーさん」
「はいはい」
まだ昼過ぎだからな。
呼んでもいいだろう。
仰々しく炎を纏って現れるくせに、言葉が軽い。
「こいつらに、洗浄魔法を覚えさせたいんだけど?」
「えっと……いや、それ強さに関係ないですよね?」
「いやあ、汚いしすぐ臭くなるんだもん。絶対いるやつですよ」
「あー……ていうか、ステータスの伸び方おかしくないですか? 知性はまだいいですよ、知性は……なんで力がちょっとしか伸びてないんですか? 器用さや敏捷、体力に至っては全く伸びてないじゃないですか! てか、器量とか伸ばさなくてもいいんですよ!」
「だって、見た目がきもすぎてですね……直視するのが辛いんです」
俺の言葉に、ゴブリンどもがどんよりとした空気を纏っている。
いや、本当のことだし。
「あー……綺麗好きなのはいいことですが、今は生存競争を生き抜くことを考えてください。割り振っちゃったもんは仕方ないですが、これからは慎重にお願いしますよ」
「うん、分かったからこいつらに洗浄魔法を覚えさせるには、どうしたらいいんですか?」
「……必要ありません」
「えー、じゃあそれ覚えるまで、とりあえずボーナスポイントは溜めっぱなしにしとくか」
「……種族進化の時に、派生先を選べます。生活魔法を使える進化をさせるしかないですね……全員に覚えさせる必要はないでしょ? 1匹で10匹を引き受けられるようにすれば」
「種族進化かあ……」
***
とりあえず、全員に狩りさせまくったら何体かがゴブリンⅡに進化した。
進化した全員に生活魔法を覚えられるよう、ルートを選択しておいた。
てっきり、ホブゴブリンとかになるかと思ったのに。
それと、ステータスの割り振りも、確かにと思った部分があったので器量と知性と力と敏捷と体力と器用さと精神と魔力をバランスよく振っておいた。
器量を3、知性を2、力と敏捷と体力と器用さを1、精神と魔力を0.5ずつの割合で。
「ジャッキーさん!」
「どうされました?」
「進化したのに、大して見た目が変わらないんだけど?」
「あー……種族名の後に数字がつきましたよね? あれが10になって初めて、見た目が大きく変わるような変化が起こるんですよ」
「なるほど。先は、結構長いんですね」
俺の言葉に、ジャッキーさんが若干呆れた表情を浮かべている。
うん、狼の表情が分かるおれは、ケモナーだな。
「で佐藤さん」
「ん?」
「なんで、全員がややかっこよくなったり、可愛くなったりしてるんですかね?」
「頑張ったからじゃないかな?」
「……ところで、なんで全員が生活魔法しか使えないんですか?」
「やっぱり、衛生管理って大事ですよね? 労務管理の一環です」
「……真面目にやってます?」
「真面目にやるために、必要だったと考えておりますが?」
ちょっと、唸り声混ざってたけど、怯まずに自分の考えを主張する。
いうべきことはハッキリと、言わないとな。
「まあ、それを差し引いても順調に強くなってるので良いですが、頭打ちになるまえにきちんと考えてやってくださいね」
それだけいうと、ジャッキーさんは帰っていった。
真面目にやってるんだけどなー。
***
「ゴブリン?」
「ゴブリン?」
それから数日後に冒険者が来たが、うちのゴブリン達を見て首を傾げていた。
とりあえず俺が土で作った大きな建物の屋上から、全員で石投げまくってたら逃げてったけど。
投げる石も、俺が魔法で作り上げるから無限にできるし。
100匹乗っても壊れない物見櫓兼物置として、その後は有効活用している。
「うーん……確かに無事乗り切ったといえば乗り切ったといえますが。なにか、モヤっとしますが成果報酬として臨時ボーナスです」
ジャッキーさんが来て、俺に封筒を手渡していった。
中身は8万円だった。
いや、こんなところで渡されても。
もしかして、この世界でも円って使えるのかな?
封筒の中に、何か紙が入っていた。
あー、いろいろな商品とその価格表か。
欲しいものは、買ってきてくれるのかな?
倉庫番が一日8時間労働で、週休2日という条件で月給13万だった。
まあ8時間労働とはいえ、基本俺が物を入れたり出したりしないと暇だしな。
呼ばれてすぐ対応できるなら、その時間はスマホいじってたりテレビとか見ててもいいって。
俺がそっちの仕事やりたいわ!
保冷バッグの中に入れて持ってきてくれたけど、一度満タンまで魔力を充填すれば3日は冷やしてくれる逸品らしい。
中の温度は3度程度とのこと。
若干ここ蒸し暑いからアイスとかも食べたいことを伝えたら、無視された。
次来た時に、バニラアイス持ってきてくれた……一個だけ。
個人的な差し入れとのこと。
見た目に寄らず、優しい。
とりあえず、外に出て道を歩くゴブリン共を眺める。
全員が律儀に挨拶をしていってくれてる。
偉くなった気分。
あれこれ報告をしてくれる個体も。
しかしなあ。
うーん……はげ、眉毛も無くてちょっとあれだけど、微妙に鼻筋が通ってたり目がぱっちりしてる猿の容姿が気になって、話が何にも入ってこない。
確かに美男とか美女とか美少女、美少年の要素が感じ取れる顔つきになってはいるけど。
つっても皺も多いし、染みもあるし。
化粧させたらって感じかな?
眉の上が垂れてたりしてたのも、結構なマイナスポイントだったのか。
その辺りもハリが出てきているのは分かる。
うーん……なんだろう。
まあ、結構レベル上がってる個体も多いな。
それと、会話がスムーズに行えそうなのは嬉しい。
洗浄魔法を使える個体が何体か欲しいとこだけど、覚えられるスキルに制限があるのか。
どうやったら解除されるか……
うん、こういう時こそだな。
「ジャッキーさん」
「はいはい」
まだ昼過ぎだからな。
呼んでもいいだろう。
仰々しく炎を纏って現れるくせに、言葉が軽い。
「こいつらに、洗浄魔法を覚えさせたいんだけど?」
「えっと……いや、それ強さに関係ないですよね?」
「いやあ、汚いしすぐ臭くなるんだもん。絶対いるやつですよ」
「あー……ていうか、ステータスの伸び方おかしくないですか? 知性はまだいいですよ、知性は……なんで力がちょっとしか伸びてないんですか? 器用さや敏捷、体力に至っては全く伸びてないじゃないですか! てか、器量とか伸ばさなくてもいいんですよ!」
「だって、見た目がきもすぎてですね……直視するのが辛いんです」
俺の言葉に、ゴブリンどもがどんよりとした空気を纏っている。
いや、本当のことだし。
「あー……綺麗好きなのはいいことですが、今は生存競争を生き抜くことを考えてください。割り振っちゃったもんは仕方ないですが、これからは慎重にお願いしますよ」
「うん、分かったからこいつらに洗浄魔法を覚えさせるには、どうしたらいいんですか?」
「……必要ありません」
「えー、じゃあそれ覚えるまで、とりあえずボーナスポイントは溜めっぱなしにしとくか」
「……種族進化の時に、派生先を選べます。生活魔法を使える進化をさせるしかないですね……全員に覚えさせる必要はないでしょ? 1匹で10匹を引き受けられるようにすれば」
「種族進化かあ……」
***
とりあえず、全員に狩りさせまくったら何体かがゴブリンⅡに進化した。
進化した全員に生活魔法を覚えられるよう、ルートを選択しておいた。
てっきり、ホブゴブリンとかになるかと思ったのに。
それと、ステータスの割り振りも、確かにと思った部分があったので器量と知性と力と敏捷と体力と器用さと精神と魔力をバランスよく振っておいた。
器量を3、知性を2、力と敏捷と体力と器用さを1、精神と魔力を0.5ずつの割合で。
「ジャッキーさん!」
「どうされました?」
「進化したのに、大して見た目が変わらないんだけど?」
「あー……種族名の後に数字がつきましたよね? あれが10になって初めて、見た目が大きく変わるような変化が起こるんですよ」
「なるほど。先は、結構長いんですね」
俺の言葉に、ジャッキーさんが若干呆れた表情を浮かべている。
うん、狼の表情が分かるおれは、ケモナーだな。
「で佐藤さん」
「ん?」
「なんで、全員がややかっこよくなったり、可愛くなったりしてるんですかね?」
「頑張ったからじゃないかな?」
「……ところで、なんで全員が生活魔法しか使えないんですか?」
「やっぱり、衛生管理って大事ですよね? 労務管理の一環です」
「……真面目にやってます?」
「真面目にやるために、必要だったと考えておりますが?」
ちょっと、唸り声混ざってたけど、怯まずに自分の考えを主張する。
いうべきことはハッキリと、言わないとな。
「まあ、それを差し引いても順調に強くなってるので良いですが、頭打ちになるまえにきちんと考えてやってくださいね」
それだけいうと、ジャッキーさんは帰っていった。
真面目にやってるんだけどなー。
***
「ゴブリン?」
「ゴブリン?」
それから数日後に冒険者が来たが、うちのゴブリン達を見て首を傾げていた。
とりあえず俺が土で作った大きな建物の屋上から、全員で石投げまくってたら逃げてったけど。
投げる石も、俺が魔法で作り上げるから無限にできるし。
100匹乗っても壊れない物見櫓兼物置として、その後は有効活用している。
「うーん……確かに無事乗り切ったといえば乗り切ったといえますが。なにか、モヤっとしますが成果報酬として臨時ボーナスです」
ジャッキーさんが来て、俺に封筒を手渡していった。
中身は8万円だった。
いや、こんなところで渡されても。
もしかして、この世界でも円って使えるのかな?
封筒の中に、何か紙が入っていた。
あー、いろいろな商品とその価格表か。
欲しいものは、買ってきてくれるのかな?
倉庫番が一日8時間労働で、週休2日という条件で月給13万だった。
まあ8時間労働とはいえ、基本俺が物を入れたり出したりしないと暇だしな。
呼ばれてすぐ対応できるなら、その時間はスマホいじってたりテレビとか見ててもいいって。
俺がそっちの仕事やりたいわ!
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる