転勤は突然に~ゴブリンの管理をやらされることになりました~

へたまろ

文字の大きさ
12 / 77
第1章:赴任

第11話:美意識高めのゴブリン達

しおりを挟む
「おはようございます、サトウさん」
「ん、おはようほはいまふ」

 洗面台で歯を磨いていたら、後ろからジニーに声を掛けられた。
 冒険者パーティビーストの魔法使い担当の20歳の女性。

「ごめん、すぐ済むから」

 口をすすいでから、顔を洗ってタオルで拭く。
 それから、洗面台を空けてあげる。

「すみません、せかしちゃったみたいで」
「いえ、気にしないでいいですよ。もう、終わってましたから」

 俺がどくとジニーも歯ブラシを取って歯磨き粉をつけて、歯を磨き始める。
 慣れたものだ。
 この集落では、みんな日本製の歯ブラシを使っている。
 もともとゴブリンに歯を磨く習慣はなく、気になった時に柔らかい木の切れ目部分を当ててこする程度。
 そもそもゴブリンは歯が抜けてもまた生えてくるらしく、そこまで歯の健康状態に気を付ける必要もないようだ。

 そして冒険者達だが、この世界には歯ブラシなるものは噂でしか聞いたことないと。
 金持ちや王侯貴族たちが動物の毛を使った歯ブラシを使用しているらしい、といった話を聞いた程度の認識。
 じゃあ、普通の人はどうしているかというと、これまた木の枝の先を噛んでほぐしたものや繊維を針で割いたものを使ってこすっているらしい。
 あとは爪で表面をこすったり、爪楊枝だったりと。
 爪楊枝も、上流階級の人達は装飾の施された真鍮などで作られたものを使っているとか。
 まあ、何もしてないわけじゃないが、現代ほどしっかりと磨けているわけではなかった。

「なんていうか、ここに来て世界観が変わりました」
「いいことだと思うよ。視野は広く持てた方が良い」
「……」
「どうした?」
「サトウさんて……本当に、ゴブリンですか?」
「ゴブリンとは違うかもしれないけど、ゴブリンロードだよ」

 俺の返事に、ジニーが不思議そうに首を傾げていた。
 このジニーだが、確かに最初よりは可愛くなっている。
 いまはスッピンだからちょっとあれだが、朝の支度でアイブロウやファンデーション、リップグロスを使うようになって女性らしさが際立ってきた。
 ゴブリン達に感化されたようだ。
 口の上にあった、薄い髭のような産毛もない。

 普段はそういった毛はピンセットで抜いているらしいが、冒険の間は鏡なんか持ち運べるわけもなく水に映った顔を見て、なんてことも無理なのであの状態だったらしい。
 ムダ毛は一応処理するらしいが、腋毛とか背中の毛とかはあまり手入れしてないらしい。
 貴族や金持ち……それから夜の商売の女性なんかは、そういったプロに金を払って剃ったり抜いたりしているらしい。
 それも噂で聞いた程度とのこと。
 ただこの世界の地球との違いは、刃物の質だろう。
 不思議な鉱石とかあるからそれなりに高品質な刃物があるから、髭やムダ毛の手入れは簡単そうだ。

 ちなみに国や宗教によって毛が無い方が良い派と、女性が飾る必要が無い派の文化があるとか。
 後者は女性蔑視というか、男性優遇社会なのだろう。
 この辺りは、文明レベルが低いと感じる。
 とはいえビーストの連中に聞いたら男性側の意見としては、やはり女性は毛が無い方が良いとのこと。
 うん、そこまで悲惨なことはなさそうで良かった。
 そういえば、男性も金持ちはムダ毛をプロに頼んで処理してもらってるとか。
 ここは古代ローマとかかな?
 まあ、流石に紀元前の世界っぽくは無いと思うが……安易な考えで野蛮な行動を起こすあたり。
 いや、それは中世でも、現代でもそういう事例はあるから一概にはいえない……はず。
 たしかに、男性も女性もムダ毛はあまり無い方が、好ましく感じるけど。
 しかし、無さすぎるのもなー……集落のゴブリン達のことを思い浮かべて、溜息を吐く。
 いまだ、髪の毛も眉毛も生えず。
 眉毛は書けばともかく、髪の毛…… 
 
 ちなみに化粧品は日本製というか、ジャッキーさんに買ってきてもらったもの。
 俺は化粧に詳しくないからとお任せしたら、ジャッキーさんもよく分からないからと部下の若い女性と一緒に買いに行ったらしい。
 なんか色々とモヤっとしたけど……そのあとお礼にと、2人で美味しいレストランで食事したとかなんとか……
 セクハラとパワハラのダブルパンチで訴えられてしまえ!

 来た当初は気にしてなかったみたいだが、この集落のゴブリンの美意識の高さに恥ずかしくなったらしく。
 メスゴブリンに頭を下げて、色々とやってもらってた。
 ……人が魔物を狩り尽くして、そのうえ環境破壊までしまくる世界じゃなかったっけ?

 サーシャも同じように、うちのゴブリン達に色々と手伝ってもらって身だしなみを整えていた。
 髪の毛もセットしてもらってたが、髪の毛の無いゴブリンの分際でなかなか手際が良い。
 それもそうか。
 ファッション・コスメ関係の本を買ってきてもらって渡しているからな。
 数字の1~10までは教えてあるから、写真と数字で手順はなんとなく理解できるみたいだし。
 知性を上げまくったおかげで、平仮名はともかく簡単な漢字なら読めるものも出てきた。
 てか、ゴブリンでもメスはメスか……そういったことに興味があるのだなと言ったら苦笑いされた。

「確かにオスの気を引くためにあれこれしてましたが、一番はロードが望まれたからですよ? 私たちは見るに堪えないくらい醜い存在ですから……ですから、ロードの気分を害さないように一生懸命勉強しました」

 ……人に近い美少女風ゴブリンが、嬉しそうに胸を張って教えてくれたが心が痛い。
 醜くて辛いから器量あげまくりましたとジャッキーさんに言った時の、こいつらの顔を思い出した。
 つっても最初は本当に気持ち悪い、しわくちゃの緑色の毛のない猿だったから。
 仕方ないだろう。

 あまりにも健気な姿に、罪悪感が。
 だから、ジャッキーさんに追加で大量の化粧品やら香水やらをファッション雑誌と国語辞典、漢字辞典と一緒に仕入れてもらった。
 一部のメスゴブリン達がすごい速さで日本語を覚え、化粧の技術を身に着けていった。
 執念がすごい。
 そして軽率なことは言わないようにしようと、学習。
 ゴブリンだってメスは乙女なんだな。
 違うらしい……そういったロマンチックなものではなく、ただ単に俺が気分よく過ごすためだけに頑張っていると……ごめん。
 本当に、ごめんなさい。
 そこまでしなくていいよ……とは、今更言えない雰囲気なので凄く綺麗になったととりあえず褒めてごまかした。

 そこかしこにいる日本のファッション誌で勉強して着飾ったゴブリン達をみて、ジニーとサーシャが惨めな気持ちになったのは仕方ないことだと思う。
 
 ちなみに、この集落で一番身だしなみがだらしないのは、グレンだな。
 ゲイルはなんだかんだで、キチっとしている。
 下手したら、女性陣よりもそういった部分に気を使っていそうだった。
 もしかしたら、良いとこの出なのかもしれない。
 ギイとガードも頓着はしてない感じだったが、男臭いというか男らしいというか。
 グレンは……うん、だらしない。
 服が汚れたら裏返して着ればいいなんて言ってるが、前日の汗を吸ったうえで一日たってさらに汗臭くなった面を外側に向けるとか。
 歩く公害だぞ?
 周りの迷惑を考えろ。

***
「ロード、ちょっと斜め上から私を見ていただけますか? もうちょい、右上の角度から」

 いきなりメスゴブリンに捕まえられて、そんなことを言われた。
 しゃがみこんだゴブリンに言われるがままに、立ち位置や顔の位置を変えて見てみる。
 おおっ!
 これは凄い!
 あの有名女優さんにソックリだ!
 正面から話しかけられた顔も、確かに可愛かったが。
 この角度で見ると、似てる似てる。
 しかもちょっと、唇を突き出すのがコツなのか。
 メイクだけじゃなく顔まで寄せていったらちょっと面白い物まねみたいになってるけど、確かにクオリティは高いぞ!

「この女性のなりきりメイクできてましたか?」
「できてたできてた。凄い凄い!」

 思わず心からの笑みで、手を叩いてはしゃいでしまった。

「ロードに喜んでいただけて、頑張った甲斐がありました」

 メスゴブリンが満面の笑みで頷いている。
 肌も何層もファンデーションを塗ったんだろうな。 
 美白まで表現されてる。
 もともと肌のきめ細かさは、器量を伸ばしていくうちに改善されていってたし。
 胸元からは緑色だけど……でも、凄い技術だと思う。
 
「あれ、ゴブリンだよな?」
「ゴブリンって」
「ま……負けてる」

 離れたところでこっちを変な顔で見ていたグレンとギイが首を傾げ、サーシャが膝から崩れ落ちてた。

「だめだ……この集落に来て、頭がおかしくなってるのかもしれない。なんかあれ見てたら、ゴブリンもありかもとかって思ってしまった」
「ギイ、ここのゴブリンがおかしいだけだから、気にするな」

 いや、それよりもそっちのうちひしがれてる女性を……あっ、うちのメスゴブリン達が回収していった。

***
「こ……このポーズがいいみたいです」

 20分後、ゴブリンに手を引かれて戻ってきたサーシャが、俺の目の前で首を少し傾げて頬の下を手の甲で隠してポーズをとっていた。

「これは、あの歌手だな! あれだろ」
「そうです! どうです? 私たち、かなり上達したと思いませんか?」

 欧米の女性アーティストそっくりになったサーシャを見て、俺が名前をあげるとゴブリン達が手を叩いて喜んでいた。
 本当に凄いな。
 少し離れて薄目で見たら、もう完全に本物だな。

 ……全然、戦闘と関係ない技術ばっかり磨いているみたいだけど、ジャッキーさんにまた呆れられたりして。
 でも、楽しいからいいけどね。

「な……なんでしょうこれ」
「おお! ハリウッドじゃん」

 女優だけじゃなかった。
 ゲイルが超有名ハリウッドスターになって、俺の前に立たされてた。
 髪型がメインで、微妙に薄くメイクを施されている程度。
 素材が良かった例だな。

「うわっ、ゲイルってかっこよかったんだ」
「ミラが惚れ直しそうなクオリティ」

 ゲイルの奥さんはミラっていうのか。
 たぶん一生会うこともないし、どうでも良い情報だな。
 ほんと、どうでもいい。
 ほんと……はあ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜

早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。 食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した! しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……? 「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」 そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。 無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい

夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。 彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。 そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。 しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!

30年待たされた異世界転移

明之 想
ファンタジー
 気づけば異世界にいた10歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」  こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。  右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。  でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。  あの日見た夢の続きを信じて。  ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!  くじけそうになっても努力を続け。  そうして、30年が経過。  ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。  しかも、20歳も若返った姿で。  異世界と日本の2つの世界で、  20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

処理中です...