48 / 77
第1章:赴任
第42話:恐れていた事態
しおりを挟む
この村もだいぶゴブリン以外の人が増えた。
人だけじゃないけど。
人が7人
ジニー、サーシャ、ギイ、ガードの4人と、ミレーネ、イッヌ、ストリング。
エルフが4人。
ミーシャと、オットー。
あとの2人は、マリーとイグナというらしい。
ドワーフが2人。
エドとシド。
獣人が1人。
犬人族で、ワオン。
手のひらを翳したら、お買い物ができそうな名前だ。
骸骨が1人。
アスマさん。
うん、ゴブリンの村に住みたがる奇特な人たちだ。
ジャッキーさんが特に問題ないと言っていたから、別にいいんだけどね。
問題なのはこっち。
目の前にいる、武装した40人の人達。
全員拘束してあるけど。
続々、運ばれてきてるけど。
増えて来てるけど。
いや、もともと120人くらいいたかな?
ミスト王国の騎士団。
そう、ミレーネのいた国の。
あそこの騎士たちが攻めてきた。
また。
本当に、迷惑。
***
遡る事2時間前
「我こそは、バハムル・フォン・ユベンターク! 貴様らが我が妹に行った悪逆非道の行いの数々! 決して許さん! 潔く首を差し出せ」
ここ、ゴブリンの集落だって情報は持ってないのかな?
王族の人って、律儀に名乗りをあげないとだめな決まりがあったり。
「といっても、言葉は通じぬのだろうがな」
そう言って鼻で笑う、ミレーネの面影のある金髪イケメン。
とりあえず外壁に立って、こっちも挨拶。
「言葉分かるよー! それと、初めまして。妹さんはミレーネさんであってますか?」
「えっ? あっ? いや、えっ?」
混乱してるなー。
そしてミレーネの時と違ってすぐに他の騎士たちが、バハムルと名乗ったイケメンの前に盾を構えて並んだ。
普通は、そうだよねー。
あの時が、おかしかったんだよ。
よかった、この世界の人が馬鹿じゃなくて。
「いや、ミレーネさんのお兄さんですか?」
「あっ、うむ……そうだが?」
答えてくれた。
会話ができる相手かな?
「ミレーネさんなら無事ですよ。門を開けるので……そうですね、とりあえず数人で様子を確認に来てはいかがですか?」
「そ……そうなのか?」
おお、好感触。
ちょっと、嬉しそう。
「騙されてはいけません若様! きっと、そういってこっちを油断させて、中に引き込んで殺すつもりなのです。戦力を分散させて各個撃破。基本中の基本です」
うわぁ……ミレーネの時と違って、優秀な参謀もついてるのか。
いまばっかりは、邪魔だなー。
前みたいに、頭の軽い人の集まりならすぐに解決できるのに。
「そ……そうか。そうだな。危ないところだった」
「危なくないですよー」
「もうだまされんぞ! それに、いずれにせよ力で押し通れば済む話だ!」
うわぁ、一瞬で交渉決裂。
ゴブリンの言うことなんて信じられないか。
しかし、この人数。
しかも王子様が連れてきたとなると、精鋭揃いだろう。
騎士たちの動きを見るに、ミレーネの時とは全然違う。
「そんなに、私を引き合いにださなくてもいいだろう」
一応、ミレーネを呼んだが。
横で、何やらプリプリ言ってる。
そのくらい、酷かったんだけどね。
あなたたちは。
「私ならここにいます、お兄様!」
とりあえず、ミレーネを外壁に立たせて叫ばせる。
「ミレーネ!」
「騙されてはいけません! きっとミレーネ殿下の生皮を剥いで被ってるのです」
「そ……そうなのか?」
いやいや、こえーよ!
なんて、発想をするんだよ。
「そもそも、姫殿下はあのようにおしとやかで物腰柔らかい雰囲気ではありません」
「言われてみればそうだな。騙されるところだった……ということは、妹はすでに……」
「残念ですが」
酷い言われようだな。
横でミレーネが凹んでいるが。
「あんまりではないか」
本気で凹んでいるが。
まあ、ドンマイとしか声の掛けようがない。
しかし、バハムルの横にいるじいさん邪魔だな。
それなり以上にやりそうだけど。
「ランスロットは、第一騎士団の副団長だ。第一騎士団は陛下が率いているから、実質騎士たちの中では王の次に位置する。そして、言うまでもなく実力は一位だ」
本気ってわけか。
仕方ない。
「ぬっ!」
「殿下、下がってください」
ゴブリン達が外壁で立ち上がって、石を構える。
なぜかミレーネも石を構えているけど。
「はっはっは、あの姿は妹っぽいな……どこまでも、愚弄する! 許さんぞ!」
そのミレーネを見てバハムルが悲しそうに笑ったあと、キレた。
そして俺の横でミレーネが悲しそうに苦笑いして、キレた。
「一斉に放て!」
真っ先に石をバハムルめがけて投げた後に、号令。
ミレーネが。
うん……それ、俺の仕事。
流石はきちんとした騎士たち。
しっかりと盾で防いで、陣形を整えている。
「破城槌準備!」
おお、門を壊すための大きな杭が用意されている。
あれか……振り子式じゃなくて、完全人力の方か。
確かに、そっちの方が持ち運びとかは便利なのかな?
森だと、道が細かったりするし。
ただ、それはちょっと見逃せない。
ゴブリン達に、硬い石を渡す。
人に向けて投げるのは、砕けやすい石だけど。
あれは、流石に。
一斉に破城槌に向けて、投擲。
一瞬で粉々に。
これだけの数を同じ的に投げて、全部別々の場所に着弾とか。
本当にうちのゴブリン達は、命中精度が異常だ。
それと威嚇のために、その石を敢えて騎士の盾にぶつける。
ゴブエモンとゴブゾウとゴブマルが。
「ぐっ!」
「なっ!」
「ばかな!」
盾がぐしゃりとへしゃげている。
その盾を構えていた騎士は、腕を抑えて後方に慌てて下がっていったけど。
「さてと……まだ、抵抗するならこの石をどんどん投げます。というか、普通に攻撃しますよー!」
「くっ、ブラフだな! そんなことが出来るなら、最初からやっているはずだ!」
俺の言葉に、バハムルが大声で怒鳴り返してきた。
なのでさっき投げたのより、一回りでかい固い石を一部のゴブリン達に構えさせる。
そして、残りのゴブリン達は、弓と矢を構える。
以前のなんちゃって弓矢と違って、エルフとドワーフが監修したちゃんとした弓矢。
結局初期の弓矢は、投石よりも威力が弱かったからなー。
今度は、期待できそうだ。
「……」
バハムルが困った様子で、横の男性に視線を向ける。
ランスロットって言ってたっけ?
その2人の間に石を投げさせる。
綺麗に一列に並ぶように。
さらに同時に、矢も放たせる。
ちょうど一列に並んだ石と石の間に、矢が突き立つように。
うん、違う。
石に突き立てるんじゃなくて。
いや、全部の石に突き立ってるから、わざとだろうけど。
「無理……ですな」
「ランスロット」
「若、撤退命令を。殿は、私が勤めますゆえ」
いや、逃がさないし。
バハムルとランスロットは。
何がなんでも捕まえるから。
ということで、空中に向けて爆発する系の火魔法を次々と放つ。
全員の視線が空に集中している間に、バハムルとランスロットの周りに石の壁を。
「小癪な!」
すぐにランスロットが壁を破壊したから、その先に新しい壁を。
「くっ!」
壊されたらまた壁。
どんどん掘り進む形になってるけど、気付いているのかな?
気付いてないんだろうな。
条件反射で目の前に出てきた新しい壁を破壊して進んでるから。
その後ろをバハムルが後ろを警戒しながら追いかけているけど。
別の出口を作った方が良かったと思う。
「ぬっ! これは頑丈そうじゃな! ちと、本気で!」
そう言って壁を破壊。
その前にまた壁を。
「先ほどので、魔力が尽きたか? また、もろい壁に戻ったな!」
そりゃそうだ。
さっき、ランスロットが壊したのは、この村の外壁だから。
ちなみに、すでにそれも直したけど。
「はい、いらっしゃい!」
俺が両手を広げて出迎えると、ランスロットが唖然とした表情を浮かべていた。
うん、壁をちょっとずつ角度をつけて、この村の中に入ってくるように誘導したんだけど。
思いのほか上手くいって、笑いが堪え切れない。
そして、ランスロットの後をついてきていたバハムルが状況を理解して、怒鳴った。
「ランスロット! 裏切ったのか!」
「ち、違いますぞ! 罠にかけられたのです」
いいのかな?
内輪もめしてる場合じゃないと思うんだけど。
俺の横に、もっと怒れる人がいるんだけど。
「ランスロット!」
「ひっ」
「おしとやかじゃなくて、悪かったわね!」
「ひ……姫!」
ミレーネが思いっきり超至近距離で、ランスロット目掛けて石を投げまくった。
流石に、この距離で見たら分かるか。
ランスロットが慌てた様子で石を弾きながら、視線を泳がせていたけど。
誰も助けてくれないと思うぞ。
諦めろ。
人だけじゃないけど。
人が7人
ジニー、サーシャ、ギイ、ガードの4人と、ミレーネ、イッヌ、ストリング。
エルフが4人。
ミーシャと、オットー。
あとの2人は、マリーとイグナというらしい。
ドワーフが2人。
エドとシド。
獣人が1人。
犬人族で、ワオン。
手のひらを翳したら、お買い物ができそうな名前だ。
骸骨が1人。
アスマさん。
うん、ゴブリンの村に住みたがる奇特な人たちだ。
ジャッキーさんが特に問題ないと言っていたから、別にいいんだけどね。
問題なのはこっち。
目の前にいる、武装した40人の人達。
全員拘束してあるけど。
続々、運ばれてきてるけど。
増えて来てるけど。
いや、もともと120人くらいいたかな?
ミスト王国の騎士団。
そう、ミレーネのいた国の。
あそこの騎士たちが攻めてきた。
また。
本当に、迷惑。
***
遡る事2時間前
「我こそは、バハムル・フォン・ユベンターク! 貴様らが我が妹に行った悪逆非道の行いの数々! 決して許さん! 潔く首を差し出せ」
ここ、ゴブリンの集落だって情報は持ってないのかな?
王族の人って、律儀に名乗りをあげないとだめな決まりがあったり。
「といっても、言葉は通じぬのだろうがな」
そう言って鼻で笑う、ミレーネの面影のある金髪イケメン。
とりあえず外壁に立って、こっちも挨拶。
「言葉分かるよー! それと、初めまして。妹さんはミレーネさんであってますか?」
「えっ? あっ? いや、えっ?」
混乱してるなー。
そしてミレーネの時と違ってすぐに他の騎士たちが、バハムルと名乗ったイケメンの前に盾を構えて並んだ。
普通は、そうだよねー。
あの時が、おかしかったんだよ。
よかった、この世界の人が馬鹿じゃなくて。
「いや、ミレーネさんのお兄さんですか?」
「あっ、うむ……そうだが?」
答えてくれた。
会話ができる相手かな?
「ミレーネさんなら無事ですよ。門を開けるので……そうですね、とりあえず数人で様子を確認に来てはいかがですか?」
「そ……そうなのか?」
おお、好感触。
ちょっと、嬉しそう。
「騙されてはいけません若様! きっと、そういってこっちを油断させて、中に引き込んで殺すつもりなのです。戦力を分散させて各個撃破。基本中の基本です」
うわぁ……ミレーネの時と違って、優秀な参謀もついてるのか。
いまばっかりは、邪魔だなー。
前みたいに、頭の軽い人の集まりならすぐに解決できるのに。
「そ……そうか。そうだな。危ないところだった」
「危なくないですよー」
「もうだまされんぞ! それに、いずれにせよ力で押し通れば済む話だ!」
うわぁ、一瞬で交渉決裂。
ゴブリンの言うことなんて信じられないか。
しかし、この人数。
しかも王子様が連れてきたとなると、精鋭揃いだろう。
騎士たちの動きを見るに、ミレーネの時とは全然違う。
「そんなに、私を引き合いにださなくてもいいだろう」
一応、ミレーネを呼んだが。
横で、何やらプリプリ言ってる。
そのくらい、酷かったんだけどね。
あなたたちは。
「私ならここにいます、お兄様!」
とりあえず、ミレーネを外壁に立たせて叫ばせる。
「ミレーネ!」
「騙されてはいけません! きっとミレーネ殿下の生皮を剥いで被ってるのです」
「そ……そうなのか?」
いやいや、こえーよ!
なんて、発想をするんだよ。
「そもそも、姫殿下はあのようにおしとやかで物腰柔らかい雰囲気ではありません」
「言われてみればそうだな。騙されるところだった……ということは、妹はすでに……」
「残念ですが」
酷い言われようだな。
横でミレーネが凹んでいるが。
「あんまりではないか」
本気で凹んでいるが。
まあ、ドンマイとしか声の掛けようがない。
しかし、バハムルの横にいるじいさん邪魔だな。
それなり以上にやりそうだけど。
「ランスロットは、第一騎士団の副団長だ。第一騎士団は陛下が率いているから、実質騎士たちの中では王の次に位置する。そして、言うまでもなく実力は一位だ」
本気ってわけか。
仕方ない。
「ぬっ!」
「殿下、下がってください」
ゴブリン達が外壁で立ち上がって、石を構える。
なぜかミレーネも石を構えているけど。
「はっはっは、あの姿は妹っぽいな……どこまでも、愚弄する! 許さんぞ!」
そのミレーネを見てバハムルが悲しそうに笑ったあと、キレた。
そして俺の横でミレーネが悲しそうに苦笑いして、キレた。
「一斉に放て!」
真っ先に石をバハムルめがけて投げた後に、号令。
ミレーネが。
うん……それ、俺の仕事。
流石はきちんとした騎士たち。
しっかりと盾で防いで、陣形を整えている。
「破城槌準備!」
おお、門を壊すための大きな杭が用意されている。
あれか……振り子式じゃなくて、完全人力の方か。
確かに、そっちの方が持ち運びとかは便利なのかな?
森だと、道が細かったりするし。
ただ、それはちょっと見逃せない。
ゴブリン達に、硬い石を渡す。
人に向けて投げるのは、砕けやすい石だけど。
あれは、流石に。
一斉に破城槌に向けて、投擲。
一瞬で粉々に。
これだけの数を同じ的に投げて、全部別々の場所に着弾とか。
本当にうちのゴブリン達は、命中精度が異常だ。
それと威嚇のために、その石を敢えて騎士の盾にぶつける。
ゴブエモンとゴブゾウとゴブマルが。
「ぐっ!」
「なっ!」
「ばかな!」
盾がぐしゃりとへしゃげている。
その盾を構えていた騎士は、腕を抑えて後方に慌てて下がっていったけど。
「さてと……まだ、抵抗するならこの石をどんどん投げます。というか、普通に攻撃しますよー!」
「くっ、ブラフだな! そんなことが出来るなら、最初からやっているはずだ!」
俺の言葉に、バハムルが大声で怒鳴り返してきた。
なのでさっき投げたのより、一回りでかい固い石を一部のゴブリン達に構えさせる。
そして、残りのゴブリン達は、弓と矢を構える。
以前のなんちゃって弓矢と違って、エルフとドワーフが監修したちゃんとした弓矢。
結局初期の弓矢は、投石よりも威力が弱かったからなー。
今度は、期待できそうだ。
「……」
バハムルが困った様子で、横の男性に視線を向ける。
ランスロットって言ってたっけ?
その2人の間に石を投げさせる。
綺麗に一列に並ぶように。
さらに同時に、矢も放たせる。
ちょうど一列に並んだ石と石の間に、矢が突き立つように。
うん、違う。
石に突き立てるんじゃなくて。
いや、全部の石に突き立ってるから、わざとだろうけど。
「無理……ですな」
「ランスロット」
「若、撤退命令を。殿は、私が勤めますゆえ」
いや、逃がさないし。
バハムルとランスロットは。
何がなんでも捕まえるから。
ということで、空中に向けて爆発する系の火魔法を次々と放つ。
全員の視線が空に集中している間に、バハムルとランスロットの周りに石の壁を。
「小癪な!」
すぐにランスロットが壁を破壊したから、その先に新しい壁を。
「くっ!」
壊されたらまた壁。
どんどん掘り進む形になってるけど、気付いているのかな?
気付いてないんだろうな。
条件反射で目の前に出てきた新しい壁を破壊して進んでるから。
その後ろをバハムルが後ろを警戒しながら追いかけているけど。
別の出口を作った方が良かったと思う。
「ぬっ! これは頑丈そうじゃな! ちと、本気で!」
そう言って壁を破壊。
その前にまた壁を。
「先ほどので、魔力が尽きたか? また、もろい壁に戻ったな!」
そりゃそうだ。
さっき、ランスロットが壊したのは、この村の外壁だから。
ちなみに、すでにそれも直したけど。
「はい、いらっしゃい!」
俺が両手を広げて出迎えると、ランスロットが唖然とした表情を浮かべていた。
うん、壁をちょっとずつ角度をつけて、この村の中に入ってくるように誘導したんだけど。
思いのほか上手くいって、笑いが堪え切れない。
そして、ランスロットの後をついてきていたバハムルが状況を理解して、怒鳴った。
「ランスロット! 裏切ったのか!」
「ち、違いますぞ! 罠にかけられたのです」
いいのかな?
内輪もめしてる場合じゃないと思うんだけど。
俺の横に、もっと怒れる人がいるんだけど。
「ランスロット!」
「ひっ」
「おしとやかじゃなくて、悪かったわね!」
「ひ……姫!」
ミレーネが思いっきり超至近距離で、ランスロット目掛けて石を投げまくった。
流石に、この距離で見たら分かるか。
ランスロットが慌てた様子で石を弾きながら、視線を泳がせていたけど。
誰も助けてくれないと思うぞ。
諦めろ。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる