10 / 91
第1章:剣と少年
第10話:冒険者再登録
しおりを挟む
「とりあえず、冒険者登録してくれって書いてあるんだけど」
「はあ、そうなんですか?」
「中身知らずに持ってきたの? 呆れた」
戻ってきた受付嬢の質問に、気の抜けた返事をしたニコ。
それに対して、お姉ちゃんが呆れ顔だ。
「ロブスレーの街で冒険者してたんですよね? ランクは?」
「F級です」
「駆け出しなのに、ジークフリードさんから紹介状? まあ、いっか。手紙は本物だし」
「えっと……」
「ちょっと、待っててね。カードを再発行するから」
手紙の内容を知らなかったニコが、困った表情。
本人は冒険者やりたいとかって、一言も言ってないんだけどね。
このお姉ちゃんも、大概人の話聞かないな。
「これで、終わり。どうする? 昇進試験受けてみる?」
「いや、良いです」
「なんで? ジークフリードさんの紹介だから、けっこうやるんじゃないの?」
「いや、全然です」
何も考えが決まってないからか、受付嬢の攻勢をニコが必死で躱している。
まあ、行動の指針もまったく決まってないからな。
一度持ち帰って相談か。
「で、街所属じゃなくてフリーで登録してくれって書いてあるんだけど。それでいい?」
「あー。それも考えさせてください」
「そう? 泊まる当てとかあるの?」
「いえ……」
「そうなの? だったら、このギルドを出て左に真っすぐ行ったところに冒組の宿があるわよ」
「そうなのですか?」
おいっ、ニコ!
冒組の宿ってなんだ?
「名前は、大冒険ってところ」
「分かりやすい」
分かりやすいというか、なんだ?
あと、フィーナを放っておいていいのか?
「えっ?」
ニコが振り返ると、ギルドのロビーが盛り上がっている。
「やべーな、嬢ちゃん!」
「これで5人抜きだ!」
「あんたらが、弱すぎるのよ」
「かーっ、辛辣だな」
何をしてるんだあれは?
「あっ、ニコ様! 今日の晩御飯の心配は大丈夫ですよ!」
「う……うん。うん?」
うん、意味が分からないな。
まあ、良いか。
先にこっちを……
「ちっ、女連れで冒険者登録とか……」
「えっ?」
「あちらの女性の連れは冒険者登録してますかと聞いたのですが?」
嘘つけ!
いま、あからさまに舌打ちしてニコとフィーナを交互に睨んだだろ!
ニコはフィーナの方を見てて気付いてないけど、俺はばっちり見てたからな!
このねーちゃんこえーよ!
「じゃあ、また明日……かな?」
「はいっ、有難うございました!」
お姉さんと別れて、フィーナの方に。
周りに人だかりができてる。
「うそだろ! マッチョールまでやられたぞ!」
「ほへー、その年齢で強化スキルでも身につけてるのか?」
「強化スキルは使えるけど、あんたらじゃ使うまでもないわ」
「ひゅー! 言うねー!」
フィーナは椅子に座っているが、対面の男は椅子ごと地面に転がっている。
うん、仲良く手を繋いでるところを見ると。
あれだな……
腕相撲だな。
「あっ、ニコ様が来たのでここまでで!」
「おうっ、また腕を磨いて挑ませてもらうわ!」
「リンドの街にようこそ! 楽しんでくれよ!」
フィーナが手を振って、こっちに来たが。
手に、なんか小さな紙の束をもってる。
「ニコ様、これ大冒険って宿の食堂の食事券!」
「えっ?」
「腕相撲で勝ったらくれるっていうから」
「そっか……」
ニコが冒険者集団の方に向かうと、頭を下げる。
「フィーナの相手をしてくれて、ありがとうございました」
「なんだ、坊主! あの子の良い人っていうより、保護者みたいだな!」
「まあ、そんなようなものです」
そんな受け応えをしているニコの横で、フィーナが頬を膨らませている。
「私、子供じゃないもん」
「まあまあ」
「ちなみに坊主も強いのか?」
「えっと……僕に強化スキルを使ってもらった状態で、両手で挑んで負けます」
「ははは、大変だなー!」
「頑張れよ!」
「困ったことが、あったら相談しろよ!」
周囲の冒険者達に背中を叩かれて、ギルドから見送られてったが。
良い人たちじゃないか。
「うん……」
ニコ?
「ニコ様?」
外に出たとたん、ニコがうつむいてしまった。
「すっごく緊張したけど……普通に会話してくれた」
地面に水滴の跡が、ポツリポツリと出来ている。
そっか……
結構、勇気出したんだな。
フィーナが世話になったから、怖くてもきちんとお礼を言いたいと思ったし、実際に言えたことにホッとしたのだろう。
加えて、冒険者の人達が好意的だったのも。
ふっ、頑張ったな。
「うん」
ちょっとずつ、進んでいけば良いさ。
せっかくジークフリードってやつが用意してくれた、新しい世界だ。
しっかりと、楽しもうぜ?
「うん!」
「ニコ様、なんで泣いてるんですか?」
「ふふ、嬉しくてさ!」
「嬉しいのに、泣くんですか?」
「うん、そうだよ?」
「痛いとき以外に、泣くことってあるんですね」
ここらへんは、ゴブリンっぽいかな?
ゴブリンも痛いときは泣くらしい。
そういえば、足の小指をぶつけたゴブリンが涙目になってたの見たな。
で、聞きそびれたけど冒組って?
「冒険者組合! 冒険者カードを見せると、ちょっとだけ割引きしてもらえるんだ」
なるほど、冒険者組合略して冒組。
うんうん、ちょっと考えたら分かったけど。
知ったかしてもしょうがないしな。
間違った知識を憶えるくらいなら、面倒でも気になったことは確認しておかないと。
認識の違いで、誤解が生まれても面倒くさいし。
「いらっしゃいっと、おや珍しい。久しぶりのごろつきじゃないお客さんかい。嬉しいね」
宿に入ると、恰幅のいいおかみさんが出迎えてくれた。
「こんな細っこいのに、冒険者かい? しかも、うちに泊まるってことはよそ者だね?」
「あー、はい。ロブスレーの街から来ました」
「おやおや、遠くから来たんだね。そちらの嬢ちゃんと2人パーティかい?」
「えっと、彼女はまだ登録してなくてですな……登録しようかな考えてるところです」
「そうかい? じゃあ、冒険者になるかもしれないってこと、彼女も割り引いてあげるよ」
「ありがとうございます!」
それから会計をして、部屋の鍵を受け取る。
取り合えず、1週間ほど。
大銀貨3枚。
うーん、どれくらいの価値があるか分からないけど。
さっと払えるくらいだから、きっと安いんだと思う。
「この皮袋、金貨とか入ってるんだけど?」
あー、それ?
会計の時に、フィーナに預けてた皮袋を受け取るように言ったけど。
中に入ってるのは、ロブスレーの領主がくれたお金。
金貨の価値が分からない。
親切なおじさんが、使ってくれって。
取り合えず、貰った経緯だけ説明。
「そんな、こんな大金くれる人いるわけなじゃないですか」
だって、くれたんだから仕方ないじゃないか。
ローブ姿の親切なおじさん。
リョウシュって名前だったっかな?
無理があるかな。
「父さん……」
ニコが皮袋を抱きしめて、うつむいてしまった。
「あれっ?」
少しして皮袋を閉じようとしたニコが、中からなにか取り出す。
紙?
紙幣?
「手紙?」
なんて書いてあるんだ?
「うん、あとでしっかりと読みたいから。部屋でね」
そして、部屋に移動。
部屋に入ったニコとフィーナが、少し固まっている。
中はベッドが2つと、テーブルとイス。
あとは収納があるだけだった。
「布団がぺちゃんこ」
「なんにもない……」
あー、部屋のランクが低すぎて固まってたのか。
「途中の村の宿の方が……」
「うん、マシだったね」
ゴブリンの集落で、良い生活を送らせすぎたようだ。
「はあ、そうなんですか?」
「中身知らずに持ってきたの? 呆れた」
戻ってきた受付嬢の質問に、気の抜けた返事をしたニコ。
それに対して、お姉ちゃんが呆れ顔だ。
「ロブスレーの街で冒険者してたんですよね? ランクは?」
「F級です」
「駆け出しなのに、ジークフリードさんから紹介状? まあ、いっか。手紙は本物だし」
「えっと……」
「ちょっと、待っててね。カードを再発行するから」
手紙の内容を知らなかったニコが、困った表情。
本人は冒険者やりたいとかって、一言も言ってないんだけどね。
このお姉ちゃんも、大概人の話聞かないな。
「これで、終わり。どうする? 昇進試験受けてみる?」
「いや、良いです」
「なんで? ジークフリードさんの紹介だから、けっこうやるんじゃないの?」
「いや、全然です」
何も考えが決まってないからか、受付嬢の攻勢をニコが必死で躱している。
まあ、行動の指針もまったく決まってないからな。
一度持ち帰って相談か。
「で、街所属じゃなくてフリーで登録してくれって書いてあるんだけど。それでいい?」
「あー。それも考えさせてください」
「そう? 泊まる当てとかあるの?」
「いえ……」
「そうなの? だったら、このギルドを出て左に真っすぐ行ったところに冒組の宿があるわよ」
「そうなのですか?」
おいっ、ニコ!
冒組の宿ってなんだ?
「名前は、大冒険ってところ」
「分かりやすい」
分かりやすいというか、なんだ?
あと、フィーナを放っておいていいのか?
「えっ?」
ニコが振り返ると、ギルドのロビーが盛り上がっている。
「やべーな、嬢ちゃん!」
「これで5人抜きだ!」
「あんたらが、弱すぎるのよ」
「かーっ、辛辣だな」
何をしてるんだあれは?
「あっ、ニコ様! 今日の晩御飯の心配は大丈夫ですよ!」
「う……うん。うん?」
うん、意味が分からないな。
まあ、良いか。
先にこっちを……
「ちっ、女連れで冒険者登録とか……」
「えっ?」
「あちらの女性の連れは冒険者登録してますかと聞いたのですが?」
嘘つけ!
いま、あからさまに舌打ちしてニコとフィーナを交互に睨んだだろ!
ニコはフィーナの方を見てて気付いてないけど、俺はばっちり見てたからな!
このねーちゃんこえーよ!
「じゃあ、また明日……かな?」
「はいっ、有難うございました!」
お姉さんと別れて、フィーナの方に。
周りに人だかりができてる。
「うそだろ! マッチョールまでやられたぞ!」
「ほへー、その年齢で強化スキルでも身につけてるのか?」
「強化スキルは使えるけど、あんたらじゃ使うまでもないわ」
「ひゅー! 言うねー!」
フィーナは椅子に座っているが、対面の男は椅子ごと地面に転がっている。
うん、仲良く手を繋いでるところを見ると。
あれだな……
腕相撲だな。
「あっ、ニコ様が来たのでここまでで!」
「おうっ、また腕を磨いて挑ませてもらうわ!」
「リンドの街にようこそ! 楽しんでくれよ!」
フィーナが手を振って、こっちに来たが。
手に、なんか小さな紙の束をもってる。
「ニコ様、これ大冒険って宿の食堂の食事券!」
「えっ?」
「腕相撲で勝ったらくれるっていうから」
「そっか……」
ニコが冒険者集団の方に向かうと、頭を下げる。
「フィーナの相手をしてくれて、ありがとうございました」
「なんだ、坊主! あの子の良い人っていうより、保護者みたいだな!」
「まあ、そんなようなものです」
そんな受け応えをしているニコの横で、フィーナが頬を膨らませている。
「私、子供じゃないもん」
「まあまあ」
「ちなみに坊主も強いのか?」
「えっと……僕に強化スキルを使ってもらった状態で、両手で挑んで負けます」
「ははは、大変だなー!」
「頑張れよ!」
「困ったことが、あったら相談しろよ!」
周囲の冒険者達に背中を叩かれて、ギルドから見送られてったが。
良い人たちじゃないか。
「うん……」
ニコ?
「ニコ様?」
外に出たとたん、ニコがうつむいてしまった。
「すっごく緊張したけど……普通に会話してくれた」
地面に水滴の跡が、ポツリポツリと出来ている。
そっか……
結構、勇気出したんだな。
フィーナが世話になったから、怖くてもきちんとお礼を言いたいと思ったし、実際に言えたことにホッとしたのだろう。
加えて、冒険者の人達が好意的だったのも。
ふっ、頑張ったな。
「うん」
ちょっとずつ、進んでいけば良いさ。
せっかくジークフリードってやつが用意してくれた、新しい世界だ。
しっかりと、楽しもうぜ?
「うん!」
「ニコ様、なんで泣いてるんですか?」
「ふふ、嬉しくてさ!」
「嬉しいのに、泣くんですか?」
「うん、そうだよ?」
「痛いとき以外に、泣くことってあるんですね」
ここらへんは、ゴブリンっぽいかな?
ゴブリンも痛いときは泣くらしい。
そういえば、足の小指をぶつけたゴブリンが涙目になってたの見たな。
で、聞きそびれたけど冒組って?
「冒険者組合! 冒険者カードを見せると、ちょっとだけ割引きしてもらえるんだ」
なるほど、冒険者組合略して冒組。
うんうん、ちょっと考えたら分かったけど。
知ったかしてもしょうがないしな。
間違った知識を憶えるくらいなら、面倒でも気になったことは確認しておかないと。
認識の違いで、誤解が生まれても面倒くさいし。
「いらっしゃいっと、おや珍しい。久しぶりのごろつきじゃないお客さんかい。嬉しいね」
宿に入ると、恰幅のいいおかみさんが出迎えてくれた。
「こんな細っこいのに、冒険者かい? しかも、うちに泊まるってことはよそ者だね?」
「あー、はい。ロブスレーの街から来ました」
「おやおや、遠くから来たんだね。そちらの嬢ちゃんと2人パーティかい?」
「えっと、彼女はまだ登録してなくてですな……登録しようかな考えてるところです」
「そうかい? じゃあ、冒険者になるかもしれないってこと、彼女も割り引いてあげるよ」
「ありがとうございます!」
それから会計をして、部屋の鍵を受け取る。
取り合えず、1週間ほど。
大銀貨3枚。
うーん、どれくらいの価値があるか分からないけど。
さっと払えるくらいだから、きっと安いんだと思う。
「この皮袋、金貨とか入ってるんだけど?」
あー、それ?
会計の時に、フィーナに預けてた皮袋を受け取るように言ったけど。
中に入ってるのは、ロブスレーの領主がくれたお金。
金貨の価値が分からない。
親切なおじさんが、使ってくれって。
取り合えず、貰った経緯だけ説明。
「そんな、こんな大金くれる人いるわけなじゃないですか」
だって、くれたんだから仕方ないじゃないか。
ローブ姿の親切なおじさん。
リョウシュって名前だったっかな?
無理があるかな。
「父さん……」
ニコが皮袋を抱きしめて、うつむいてしまった。
「あれっ?」
少しして皮袋を閉じようとしたニコが、中からなにか取り出す。
紙?
紙幣?
「手紙?」
なんて書いてあるんだ?
「うん、あとでしっかりと読みたいから。部屋でね」
そして、部屋に移動。
部屋に入ったニコとフィーナが、少し固まっている。
中はベッドが2つと、テーブルとイス。
あとは収納があるだけだった。
「布団がぺちゃんこ」
「なんにもない……」
あー、部屋のランクが低すぎて固まってたのか。
「途中の村の宿の方が……」
「うん、マシだったね」
ゴブリンの集落で、良い生活を送らせすぎたようだ。
0
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる