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第4章:鬼
第1話:快適な旅
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「本当に、良かったわね」
「うん、思わぬ収穫だよ」
フィーナとニコが向かい合って座っている。
揺れる馬車の中で。
メノウの領主からもらった、立派な馬車。
まあ、元は奴隷を運んでいた馬車だが。
鉄の檻を載せて運ぶ、立派な4頭立ての馬車。
を改良させてもらった。
もちろん、ゴブリンカーペンターズが頑張った。
完全に、技術職のくくりなのかな?
鉄の檻の格子部分をある程度はずして、フレームだけにして……
そこから、なんのかんのとありまして。
まあ、馬車に。
鉄の檻に大量の子供を乗せていた時に比べ、だいぶ軽くなったので馬たちの足取りも軽い。
これだけじゃ分からないだろうから、馬車の仕様を。
誰も興味ないか。
うん、殆ど木造。
合板とかあるわけでもなく、それでも見栄えだけはする状態。
で、取り外した格子部分を加工してサスペンションを作ったり。
マルチリンクやウィッシュボーンが理想だけど、ウィッシュボーンはともかくマルチリンクの複雑な構造はさっぱりわからん。
ダブルウィッシュボーンの仕組みも、アッパーアームとロアアームの2つで車軸を支えるといったふわっとしたもの。
あとは、Aの形をしているとか……
分かるかな?
そこは優秀なゴブリン達、ストラット式のサスペンションが出来上がった……
単純にロアアームでタイヤを固定しつつ、上につけたショックアブソーバーで衝撃を吸収。
俺の説明も悪かったけど、そもそもサスペンションという概念自体がない世界だった。
ただ、バネを利用した衝撃吸収は目から鱗だったようだ。
馬車が大きいから、バネも大きいものが使えるのが結果よかったらしい。
ここから色々と改良を……
そうだよね。
先人たちが試行錯誤して作った技術を、いきなり1足どころか2足飛びで難しいものに挑戦させたのが無茶ぶりだったか。
よくやったとほめてやったら、なぜか悔しそうだった。
あれ?
煽った形になったのかこれ?
まあ、そんな快適な馬車の中でなんとも甘ったるい雰囲気の2人。
フィーナがしばらくニコと別行動をとることになったからか、かなりべったり。
弁当を作って、手ずから食べさせている。
元がサル顔のゴブリンなのを知ってるからか、それとも俺が剣だからか。
はたまた、2人がまだまだ幼くみえるからか……
嫉妬心というものは、湧きあがらない。
普通に微笑ましいものを見ているような感覚。
「これも美味しいですよ」
「さっきから、僕ばっかり食べてて悪いよ。フィーナも食べなよ」
「だって……ニコ様に食べてもらいたんです」
「じゃあ、僕が食べさせてあげるよ。どれも美味しいから1番がいっぱいあるけど、大好物のこのサンドイッチとかどう?」
「ええ? じゃあ……」
「はい、あーん」
「あーん」
うん。
嫉妬はしないが、胸やけがしてきた。
これで、こいつら付き合ってないんだぜ?
信じられないだろ?
まあ、たぶんこのまま結婚するんだろうけど。
『旦那、さっきからすれ違う人間どもが驚いてるみたいだけど?』
『気にするな、お前たちだけで馬車をひいてるのが珍しいんだろう』
あまりにも馬車の中がスイーツなので、外に視点を向けると馬が話しかけてきた。
馬がいうには、すれ違う旅人や馬車の御者がこちを見てビクッとして、不思議そうに見つめてくるらしい。
そうだなろう……
この馬車には御者が乗ってないからな。
馬から血を貰って、馬言語を獲得した俺が中から指示を出すだけで問題無いし。
『そろそろミナのやつが集中力が切れてきたから、休憩がいるかも』
『私はまだ大丈夫! フェリシアが休みたいからって私をだしに使わないでよ』
『あー、少し行ったら西に……えっとフェリシア側に青い花をつけた草原があるからそっちに向かったら水場がある』
『じゃあ』
『そこで、少し休憩にしよう』
それどころか、馬と意思疎通がはかれることで彼らにとっても快適な旅ができて、結果良かった。
「あれ? 馬車が」
『あー、休憩だ。ミナたちが喉が渇いたらしい』
『私じゃなくて、フェリシアが……』
『だから、ミナたちって言ったろ? ミナがとは言ってない』
『むぅ……』
不満そうだが、俺からしたら誰が言い出しっぺでも構わない。
無理をしてストレスをためなければ。
幸いにして気性の荒い馬はいないので、すぐに大人しく草をはみだしたが。
メノウの町の現領主のキオリナが手配してくれただけのことはある。
こういったことに、ごまかしをしないのは良いところだ。
それから、旅を再開。
ミルウェイへはメノウの町からさらに馬車で4日ほど北上したところにある。
途中で、村と町がいくつかあるので、適当に寄り道させながら。
「えっと……」
その途中の町、ジェジェの町の入門審査。
そこで、衛兵が戸惑っている。
それもそうか、御者もいない馬車が整然と列に並んで入ってきたら。
すぐに馬車の影からゴタロウが顔を出す。
ひとの良さそうな執事服をきた、老齢の男性の顔だ。
変装だな。
シノビゴブリン達が、こっそりと護衛についていたが。
もう少し早く出てこさせるべきだったな。
まあ、衛兵さんがホッとした表情を浮かべているからいいけど。
「これは、メノウの領主様の」
「ええ、ちょっとした縁がありまして」
「分かりました、もう通ってもらっていいですよ」
「手続きは宜しいので?」
「この手形があれば、住人と同じ受け入れ扱いですので。町の中で多少の振る舞いは目を瞑りますが、問題を起こせばレオウルフ様に迷惑が掛かりますので、そこだけ気を付けてくださいね」
「あー……そうだ、この書状を領主様に渡してください」
「な……なんの、手紙ですか?」
「そのメノウの町の領主様ですが、代替わりしましたので」
「なるほど……」
優秀な馬にバフかけての急ぎ旅だったから、普通に言伝も頼まれてたんだよな。
馬車と馬を譲るんだからと、暗にほのめかしつつ。
まあ、色々と考えると、その方が効率的だし。
それで通行手形をもらったようなもんだし。
忘れてたけど、ゴタロウがしっかりと覚えていた。
厳密には忘れたというか、どうでもいいと思って意識の奥に封じ込めた感じだけどさ。
「ということは、中にいらっしゃるのはメノウの町の使者様ですか?」
「いえ、普通に新領主のキオリナ様に良くしてもらっただけの、旅行者ですよ」
「……そうですか。分かりました、えっと……できれば、どこに泊まられるかだけでも、教えてもらえたらと思うのですが」
なんか、訝しんでる感じだけど。
まあ、良いか。
「えっと、リバーサイドホテルに宿泊予定です。こちらも、キオリナ様からの紹介で」
「よく、分かりました。もしかしたら、後程こちらから人が向かうかもしれませんが、ご容赦お願いできますか?」
「できれば、普通の旅行者としてそっとしておいてもらいたいのですが」
「申し訳ありません。一応、そのように申し伝えますが、当領主のビルビング様の判断次第になるかと」
「分かりました。もう行っても?」
「ええ、ゆっくり楽しんでください。ようこそジェジェの町へ」
うーん、思った以上にメノウの町の領主ってのは、近隣の町に影響力があったのかな?
『数カ月にわたって、鎖国状態でしたからね……そこにきて、急に代替わりがあったとすれば、しかもその町から旅人が出てこの町に手紙を運ぶ。色々と話を聞きたいと思うのは、当然かと』
そんくらいのこと、俺だって思い至ってたさ!
そこは前提条件として、領主がわざわざ手紙をもってきただけの、得体のしれない旅行者に会って話を聞こうとは流石に……
『ただの旅行者にそんな重要な書状を、領主の紋章を使った通行手形を渡してまで運ばせるとなると、色々と勘繰るかと』
……
何も考えずに、ポンポンと口にして悪かったな。
いや、八つ当たりだけどさ。
なにはともあれ、早速めんどくさそうなことになった。
取り合えず、スムーズとはいえないけど町の中に。
馬車は町の入り口のそばにあった、預かり所に預けて。
一泊で銀貨5枚か。
安いんだか、高いんだか。
あー、馬1頭あたりの世話賃が銀貨1枚なのね。
4頭立てだからか。
「うん、思わぬ収穫だよ」
フィーナとニコが向かい合って座っている。
揺れる馬車の中で。
メノウの領主からもらった、立派な馬車。
まあ、元は奴隷を運んでいた馬車だが。
鉄の檻を載せて運ぶ、立派な4頭立ての馬車。
を改良させてもらった。
もちろん、ゴブリンカーペンターズが頑張った。
完全に、技術職のくくりなのかな?
鉄の檻の格子部分をある程度はずして、フレームだけにして……
そこから、なんのかんのとありまして。
まあ、馬車に。
鉄の檻に大量の子供を乗せていた時に比べ、だいぶ軽くなったので馬たちの足取りも軽い。
これだけじゃ分からないだろうから、馬車の仕様を。
誰も興味ないか。
うん、殆ど木造。
合板とかあるわけでもなく、それでも見栄えだけはする状態。
で、取り外した格子部分を加工してサスペンションを作ったり。
マルチリンクやウィッシュボーンが理想だけど、ウィッシュボーンはともかくマルチリンクの複雑な構造はさっぱりわからん。
ダブルウィッシュボーンの仕組みも、アッパーアームとロアアームの2つで車軸を支えるといったふわっとしたもの。
あとは、Aの形をしているとか……
分かるかな?
そこは優秀なゴブリン達、ストラット式のサスペンションが出来上がった……
単純にロアアームでタイヤを固定しつつ、上につけたショックアブソーバーで衝撃を吸収。
俺の説明も悪かったけど、そもそもサスペンションという概念自体がない世界だった。
ただ、バネを利用した衝撃吸収は目から鱗だったようだ。
馬車が大きいから、バネも大きいものが使えるのが結果よかったらしい。
ここから色々と改良を……
そうだよね。
先人たちが試行錯誤して作った技術を、いきなり1足どころか2足飛びで難しいものに挑戦させたのが無茶ぶりだったか。
よくやったとほめてやったら、なぜか悔しそうだった。
あれ?
煽った形になったのかこれ?
まあ、そんな快適な馬車の中でなんとも甘ったるい雰囲気の2人。
フィーナがしばらくニコと別行動をとることになったからか、かなりべったり。
弁当を作って、手ずから食べさせている。
元がサル顔のゴブリンなのを知ってるからか、それとも俺が剣だからか。
はたまた、2人がまだまだ幼くみえるからか……
嫉妬心というものは、湧きあがらない。
普通に微笑ましいものを見ているような感覚。
「これも美味しいですよ」
「さっきから、僕ばっかり食べてて悪いよ。フィーナも食べなよ」
「だって……ニコ様に食べてもらいたんです」
「じゃあ、僕が食べさせてあげるよ。どれも美味しいから1番がいっぱいあるけど、大好物のこのサンドイッチとかどう?」
「ええ? じゃあ……」
「はい、あーん」
「あーん」
うん。
嫉妬はしないが、胸やけがしてきた。
これで、こいつら付き合ってないんだぜ?
信じられないだろ?
まあ、たぶんこのまま結婚するんだろうけど。
『旦那、さっきからすれ違う人間どもが驚いてるみたいだけど?』
『気にするな、お前たちだけで馬車をひいてるのが珍しいんだろう』
あまりにも馬車の中がスイーツなので、外に視点を向けると馬が話しかけてきた。
馬がいうには、すれ違う旅人や馬車の御者がこちを見てビクッとして、不思議そうに見つめてくるらしい。
そうだなろう……
この馬車には御者が乗ってないからな。
馬から血を貰って、馬言語を獲得した俺が中から指示を出すだけで問題無いし。
『そろそろミナのやつが集中力が切れてきたから、休憩がいるかも』
『私はまだ大丈夫! フェリシアが休みたいからって私をだしに使わないでよ』
『あー、少し行ったら西に……えっとフェリシア側に青い花をつけた草原があるからそっちに向かったら水場がある』
『じゃあ』
『そこで、少し休憩にしよう』
それどころか、馬と意思疎通がはかれることで彼らにとっても快適な旅ができて、結果良かった。
「あれ? 馬車が」
『あー、休憩だ。ミナたちが喉が渇いたらしい』
『私じゃなくて、フェリシアが……』
『だから、ミナたちって言ったろ? ミナがとは言ってない』
『むぅ……』
不満そうだが、俺からしたら誰が言い出しっぺでも構わない。
無理をしてストレスをためなければ。
幸いにして気性の荒い馬はいないので、すぐに大人しく草をはみだしたが。
メノウの町の現領主のキオリナが手配してくれただけのことはある。
こういったことに、ごまかしをしないのは良いところだ。
それから、旅を再開。
ミルウェイへはメノウの町からさらに馬車で4日ほど北上したところにある。
途中で、村と町がいくつかあるので、適当に寄り道させながら。
「えっと……」
その途中の町、ジェジェの町の入門審査。
そこで、衛兵が戸惑っている。
それもそうか、御者もいない馬車が整然と列に並んで入ってきたら。
すぐに馬車の影からゴタロウが顔を出す。
ひとの良さそうな執事服をきた、老齢の男性の顔だ。
変装だな。
シノビゴブリン達が、こっそりと護衛についていたが。
もう少し早く出てこさせるべきだったな。
まあ、衛兵さんがホッとした表情を浮かべているからいいけど。
「これは、メノウの領主様の」
「ええ、ちょっとした縁がありまして」
「分かりました、もう通ってもらっていいですよ」
「手続きは宜しいので?」
「この手形があれば、住人と同じ受け入れ扱いですので。町の中で多少の振る舞いは目を瞑りますが、問題を起こせばレオウルフ様に迷惑が掛かりますので、そこだけ気を付けてくださいね」
「あー……そうだ、この書状を領主様に渡してください」
「な……なんの、手紙ですか?」
「そのメノウの町の領主様ですが、代替わりしましたので」
「なるほど……」
優秀な馬にバフかけての急ぎ旅だったから、普通に言伝も頼まれてたんだよな。
馬車と馬を譲るんだからと、暗にほのめかしつつ。
まあ、色々と考えると、その方が効率的だし。
それで通行手形をもらったようなもんだし。
忘れてたけど、ゴタロウがしっかりと覚えていた。
厳密には忘れたというか、どうでもいいと思って意識の奥に封じ込めた感じだけどさ。
「ということは、中にいらっしゃるのはメノウの町の使者様ですか?」
「いえ、普通に新領主のキオリナ様に良くしてもらっただけの、旅行者ですよ」
「……そうですか。分かりました、えっと……できれば、どこに泊まられるかだけでも、教えてもらえたらと思うのですが」
なんか、訝しんでる感じだけど。
まあ、良いか。
「えっと、リバーサイドホテルに宿泊予定です。こちらも、キオリナ様からの紹介で」
「よく、分かりました。もしかしたら、後程こちらから人が向かうかもしれませんが、ご容赦お願いできますか?」
「できれば、普通の旅行者としてそっとしておいてもらいたいのですが」
「申し訳ありません。一応、そのように申し伝えますが、当領主のビルビング様の判断次第になるかと」
「分かりました。もう行っても?」
「ええ、ゆっくり楽しんでください。ようこそジェジェの町へ」
うーん、思った以上にメノウの町の領主ってのは、近隣の町に影響力があったのかな?
『数カ月にわたって、鎖国状態でしたからね……そこにきて、急に代替わりがあったとすれば、しかもその町から旅人が出てこの町に手紙を運ぶ。色々と話を聞きたいと思うのは、当然かと』
そんくらいのこと、俺だって思い至ってたさ!
そこは前提条件として、領主がわざわざ手紙をもってきただけの、得体のしれない旅行者に会って話を聞こうとは流石に……
『ただの旅行者にそんな重要な書状を、領主の紋章を使った通行手形を渡してまで運ばせるとなると、色々と勘繰るかと』
……
何も考えずに、ポンポンと口にして悪かったな。
いや、八つ当たりだけどさ。
なにはともあれ、早速めんどくさそうなことになった。
取り合えず、スムーズとはいえないけど町の中に。
馬車は町の入り口のそばにあった、預かり所に預けて。
一泊で銀貨5枚か。
安いんだか、高いんだか。
あー、馬1頭あたりの世話賃が銀貨1枚なのね。
4頭立てだからか。
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