74 / 91
第5章:巨人と魔王
第1話:顛末報告
しおりを挟む
「また、よく分からないことになってますね」
ギルドで受付に、依頼の結果報告をしたらサブマスの部屋に連れていかれた。
そして、ベクターさんに再度報告。
ベクターさんが、首を傾げているが。
まあ、あの時のニコの説明じゃ受付の女の子も理解できないのは、当然か。
「えっと、シャバニの村の異変終わった……です。オーガいたんで、えっと、送ってから仲良くなったので、たぶん、もう……大丈夫……かな?」
「はっ? えっと、依頼の報告書は?」
「えっ? あっ、あれ? あった、これ」
なんか、ぎこちないけど自分の言葉できちんと説明できている。
ちょっと、感動。
「はあ……ちょっと、解決の方法が分からないのですが?」
「オーガいたから……家に送ったの? ダメだった?」
「いえ、報告書にはシャバニの村の村長さんのサインがあるので、完了扱いですが……オーガを送った?」
「うん! お父さんとお母さんが、喧嘩してた……で家出してたらしい」
「余計に分からなくなった……」
ニコの説明に、お姉さんが頭を抱え始める。
「誰がですか?」
「リュウキ君ですよ?」
「唐突に人名が……そんな人、今までの話に出てこなかったでしょう」
「あっ、村にいたオーガの子供の名前」
「はあ?」
「でね、なんか修羅場っていう状況になってたみたい」
「修羅場?」
「鈴木さんがそう言ってた」
「鈴木さん?」
あっ、だめだこれ……ニコがパニクって、もう思いついた先から言葉にし始めてる。
「ヨウキさんが、浮気を疑われてて……えっと? 不倫っていうの? 僕のお母さんとお父さんみたいな関係」
「ちょっとちょっと! 重い!」
「えっ? 分かりやすいかと思って」
「いや、私はニコさんの家庭環境知りませんから! というか、こんな子供の口から衝撃的な出生の秘密聞きたくなかった……」
「でね「まだ、続けるの?」」
「お父さんが、お母さんに暴力を振るってて「誰の?」」
「リュウキ君の」
「良かった……いや、良くない!」
「うちは、お父さんだけは……優しかったから」
「お父さんだけとか、切ない!」
「お母さん死んじゃったし……」
「もう無理、誰か!」
「でね「まだ、続けるのっ!?」」
こんな調子で、二コの報告をただただ聞いていた受付のお姉さんの忍耐力に、ちょっとだけ感心した。
そして、ニコの後ろの冒険者の団体……最初は、早くしろよとイライラしてたみたいだけど、途中から聞き入ってた。
むしろワクワクしてたな。
少し、ギャラリーも出来てたし。
主に、お姉さんの突っ込みの声に引き寄せられた感じか。
声でかかったし。
すぐ後ろの冒険者が話終わったあとで、物語みたいな冒険ウラヤマシスとか言ってたけど。
中身日本人とかじゃないよね?
少しだけ、周囲のニコに向けられる視線が柔らかくなったのは良いことか、悪いことか……
これが、ペーター君だったらもう少しまともに話せたんだろうけど。
あっ、ペーター君はギルド職員の傍らで、討伐系の依頼をバイト代わりに受け始めたらしい。
主にB級冒険者の手伝いとして。
どうも、ニコにあっさりとやられたせいで、冒険者熱が再燃したらしい。
ペーター君も冒険者あがりだったみたいだからね。
普通に試験を受けてギルド職員になるものもいれば、冒険者を引退してなるものもいる。
冒険者と職員の二足の草鞋を履いている人もいる。
なるほど、だからどこのギルドも必ず職員が複数人いるのかと。
で、きっちり最後まで聞いたくせに、受付のお姉さんが匙なげてベクターさんに再報告。
「まあ、オーガと縁を持った人の記録は、過去にも多くありますからね」
「みたいだね! リュウキ君の先祖様も人間なんだって! 他にも、人間を祖先に持ってたオーガが何人かいたよ」
ベクターさんの言葉にテンションが上がって、子供みたいな話し方になってるな。
この辺りは、気を付けさせないと。
相手、サブマスだし。
「まあ、無理やり攫われて、子供を産まされてしまった話もありますが」
「リュウキ君の場合は男の人だったよ! どっちも一目惚れだってさ」
「はぁ……オーガの見方がだいぶ変わってしまいましたが、何はともあれ有難うございました」
「いえ、こちらこそ、気を使ってもらってありがとうございます」
なんとか、ベクターさんには理解してもらえたみたいだ。
本当に良かった。
「あっ、ということはニコさんは、オーガとも仲良くなったんですか?」
「うん! いつでも来て良いって言われました! あと、ランドールが何人か配下に加えたって言ってました」
「その人は本当に何者なんですか! 世界征服とか考えてたりしませんよね?」
「うーん……オーガの人達は良い人ばっかりだったから、大丈夫だと思う……あっ! オーガが人のところに行ったら殺されるのに、人がオーガのところに来て殺されたからって野蛮な扱いされるのは心外だって、怒ってる人いました」
「まあ……一理ありますか。冒険者ギルドのサブマスとしても、人としても認めたくありませんが」
「しかも、こっちは人が礼儀をもって訪れたら無下には扱ってないのに、そっちは話も聞かずに問答無用に殺しにかかってくる人間は野蛮だとも」
「いや、まさかオーガがそこまで、話が通じる種族と思ってませんよ! 魔物のくくりですし」
一応、オーガに人と魔物の橋渡しになってくれと頼まれたとベクターさんに説明したら、苦笑いされてた。
それは、大変な期待ですねとも言われてたが。
その後、宿に戻って楽な格好になったニコは、フィーナ達と夕飯に。
ビルビングの屋敷に。
事の顛末を聞いたビルビングに、またも夕飯に誘われたからだ。
「当然、食事は済まされましたよね?」
「えっ、これからだけど」
「チッ!」
と迎えに来たリャーマと、慣れてきたやり取りをしていたが。
「おや、こんなところに街で一番とうたわれるパン屋のパンと、屋台のシチュー、それに鳥の串焼きに、新鮮野菜が」
どこから取り出したのか、大きなバケットが。
いや、ぴったり目の執事服なのに。
いきなり、出てきて俺もびっくりした。
バケットの中にはパンと、木の器に盛られたシチュー、それと木のプレートには鳥と野菜が。
「ちょっと、そこのテーブルで小腹を満たしてもらってきて「お前というやつは……」
そして、そんなリャーマの後ろには、怒れるビルビング。
毎度思うが、もう最初から自分で迎えにきたらいいのに。
轟音を響かせるビルビングの拳を、器のシチューを揺らすことなくよけるリャーマにちょっと興味が。
ニコと、どっちが強いかな?
そして、ビルビングの屋敷で夕飯。
ちなみにリャーマが持ってきてた差し入れも、そのテーブルに並べられていた。
話終わったあとで、リャーマが「そのオーガは、いつこの町を襲いにくるのですか? この屋敷までの手引きはお任せを」と言って、ビルビングと喧嘩になっていた。
なんで、こいつはクビにならないのだろう……
ギルドで受付に、依頼の結果報告をしたらサブマスの部屋に連れていかれた。
そして、ベクターさんに再度報告。
ベクターさんが、首を傾げているが。
まあ、あの時のニコの説明じゃ受付の女の子も理解できないのは、当然か。
「えっと、シャバニの村の異変終わった……です。オーガいたんで、えっと、送ってから仲良くなったので、たぶん、もう……大丈夫……かな?」
「はっ? えっと、依頼の報告書は?」
「えっ? あっ、あれ? あった、これ」
なんか、ぎこちないけど自分の言葉できちんと説明できている。
ちょっと、感動。
「はあ……ちょっと、解決の方法が分からないのですが?」
「オーガいたから……家に送ったの? ダメだった?」
「いえ、報告書にはシャバニの村の村長さんのサインがあるので、完了扱いですが……オーガを送った?」
「うん! お父さんとお母さんが、喧嘩してた……で家出してたらしい」
「余計に分からなくなった……」
ニコの説明に、お姉さんが頭を抱え始める。
「誰がですか?」
「リュウキ君ですよ?」
「唐突に人名が……そんな人、今までの話に出てこなかったでしょう」
「あっ、村にいたオーガの子供の名前」
「はあ?」
「でね、なんか修羅場っていう状況になってたみたい」
「修羅場?」
「鈴木さんがそう言ってた」
「鈴木さん?」
あっ、だめだこれ……ニコがパニクって、もう思いついた先から言葉にし始めてる。
「ヨウキさんが、浮気を疑われてて……えっと? 不倫っていうの? 僕のお母さんとお父さんみたいな関係」
「ちょっとちょっと! 重い!」
「えっ? 分かりやすいかと思って」
「いや、私はニコさんの家庭環境知りませんから! というか、こんな子供の口から衝撃的な出生の秘密聞きたくなかった……」
「でね「まだ、続けるの?」」
「お父さんが、お母さんに暴力を振るってて「誰の?」」
「リュウキ君の」
「良かった……いや、良くない!」
「うちは、お父さんだけは……優しかったから」
「お父さんだけとか、切ない!」
「お母さん死んじゃったし……」
「もう無理、誰か!」
「でね「まだ、続けるのっ!?」」
こんな調子で、二コの報告をただただ聞いていた受付のお姉さんの忍耐力に、ちょっとだけ感心した。
そして、ニコの後ろの冒険者の団体……最初は、早くしろよとイライラしてたみたいだけど、途中から聞き入ってた。
むしろワクワクしてたな。
少し、ギャラリーも出来てたし。
主に、お姉さんの突っ込みの声に引き寄せられた感じか。
声でかかったし。
すぐ後ろの冒険者が話終わったあとで、物語みたいな冒険ウラヤマシスとか言ってたけど。
中身日本人とかじゃないよね?
少しだけ、周囲のニコに向けられる視線が柔らかくなったのは良いことか、悪いことか……
これが、ペーター君だったらもう少しまともに話せたんだろうけど。
あっ、ペーター君はギルド職員の傍らで、討伐系の依頼をバイト代わりに受け始めたらしい。
主にB級冒険者の手伝いとして。
どうも、ニコにあっさりとやられたせいで、冒険者熱が再燃したらしい。
ペーター君も冒険者あがりだったみたいだからね。
普通に試験を受けてギルド職員になるものもいれば、冒険者を引退してなるものもいる。
冒険者と職員の二足の草鞋を履いている人もいる。
なるほど、だからどこのギルドも必ず職員が複数人いるのかと。
で、きっちり最後まで聞いたくせに、受付のお姉さんが匙なげてベクターさんに再報告。
「まあ、オーガと縁を持った人の記録は、過去にも多くありますからね」
「みたいだね! リュウキ君の先祖様も人間なんだって! 他にも、人間を祖先に持ってたオーガが何人かいたよ」
ベクターさんの言葉にテンションが上がって、子供みたいな話し方になってるな。
この辺りは、気を付けさせないと。
相手、サブマスだし。
「まあ、無理やり攫われて、子供を産まされてしまった話もありますが」
「リュウキ君の場合は男の人だったよ! どっちも一目惚れだってさ」
「はぁ……オーガの見方がだいぶ変わってしまいましたが、何はともあれ有難うございました」
「いえ、こちらこそ、気を使ってもらってありがとうございます」
なんとか、ベクターさんには理解してもらえたみたいだ。
本当に良かった。
「あっ、ということはニコさんは、オーガとも仲良くなったんですか?」
「うん! いつでも来て良いって言われました! あと、ランドールが何人か配下に加えたって言ってました」
「その人は本当に何者なんですか! 世界征服とか考えてたりしませんよね?」
「うーん……オーガの人達は良い人ばっかりだったから、大丈夫だと思う……あっ! オーガが人のところに行ったら殺されるのに、人がオーガのところに来て殺されたからって野蛮な扱いされるのは心外だって、怒ってる人いました」
「まあ……一理ありますか。冒険者ギルドのサブマスとしても、人としても認めたくありませんが」
「しかも、こっちは人が礼儀をもって訪れたら無下には扱ってないのに、そっちは話も聞かずに問答無用に殺しにかかってくる人間は野蛮だとも」
「いや、まさかオーガがそこまで、話が通じる種族と思ってませんよ! 魔物のくくりですし」
一応、オーガに人と魔物の橋渡しになってくれと頼まれたとベクターさんに説明したら、苦笑いされてた。
それは、大変な期待ですねとも言われてたが。
その後、宿に戻って楽な格好になったニコは、フィーナ達と夕飯に。
ビルビングの屋敷に。
事の顛末を聞いたビルビングに、またも夕飯に誘われたからだ。
「当然、食事は済まされましたよね?」
「えっ、これからだけど」
「チッ!」
と迎えに来たリャーマと、慣れてきたやり取りをしていたが。
「おや、こんなところに街で一番とうたわれるパン屋のパンと、屋台のシチュー、それに鳥の串焼きに、新鮮野菜が」
どこから取り出したのか、大きなバケットが。
いや、ぴったり目の執事服なのに。
いきなり、出てきて俺もびっくりした。
バケットの中にはパンと、木の器に盛られたシチュー、それと木のプレートには鳥と野菜が。
「ちょっと、そこのテーブルで小腹を満たしてもらってきて「お前というやつは……」
そして、そんなリャーマの後ろには、怒れるビルビング。
毎度思うが、もう最初から自分で迎えにきたらいいのに。
轟音を響かせるビルビングの拳を、器のシチューを揺らすことなくよけるリャーマにちょっと興味が。
ニコと、どっちが強いかな?
そして、ビルビングの屋敷で夕飯。
ちなみにリャーマが持ってきてた差し入れも、そのテーブルに並べられていた。
話終わったあとで、リャーマが「そのオーガは、いつこの町を襲いにくるのですか? この屋敷までの手引きはお任せを」と言って、ビルビングと喧嘩になっていた。
なんで、こいつはクビにならないのだろう……
0
あなたにおすすめの小説
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる