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第3章:覚醒編(開き直り)
第19話:迷惑集団
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「へえ、フォルス様がねえ」
「ええ、その時のフォルス様はとても凛々しくてかっこよかったです」
……いや、まあいいんだけどさ。
リーナも交えて、観光案内する形になったわけだが。
リック殿下達は、今日も今日とてプールで過ごすとのこと。
いや、昼食には合流すると言っていたから、今から向かう料亭にいるはず……
殿下だから、少し遅れてくるか。
俺達より先についていたら、かなり気まずいし。
そして、俺のすぐ後ろでやり取りをする女性2人に少しげんなり。
男爵家の従者について、当人を様付けであれこれと話している。
それって、どうなんだろうと思わなくもない。
そして、今更ながらここは男爵領の領都ですらないただの町。
そこにこんなゴージャス集団が現れたら、それはもう参勤交代状態。
道すがらの住人たちや観光客が、頭を垂れて俺たちが通り過ぎるのを待っている。
まあ土下座姿勢じゃないだけマシだと感謝すべきかもしれないが。
まさに「下に~、下に~」って感じだな。
先ぶれ出してないんだけどな。
人づてに俺達の集団が通る情報が、先走ってる感じか。
「来てくれて嬉しいよ」
「ああ、挨拶し損ねたが、こっちこそ邪魔させてもらって申し訳ない。一応、手土産も用意してあるから後で確認してくれ」
「気を遣ってくれてありがとう」
たぶんブレード家からということだろうけど、きちんと手土産を用意してきてくれたらしい。
ジャスパーともこうやって、仲良くできるのはどこか不思議な感覚だな。
いや、こうしてみると良い子だ。
付き合いが深まれば深まるほど、光の女神が碌な奴じゃないってのが浮き彫りになるくらいに。
といっても元々が、敵視されていたとはいえ筋の通った子だったからな。
「うちからも、色々と用意させてもらってますよ」
「あー……ありがとう」
キーファがこんなことを言っているが、どうなんだろう。
もちろんキャスパル家からということだろうが、彼自身でも何か仕込んで……用意してそうだ。
ちゃんとした物であることを願おう。
面倒ごとを持ち込むことは無いだろうが、面倒なものを持ってきてそうで油断はできないな。
「そう警戒しなくても、大丈夫ですよ」
「いえ、別に素直に感謝してますが?」
「そうですか?」
「そうですよ」
ふふ、ははとお互いに笑いあっているが。
そういう鋭いところが、可愛くない。
他の子たちは、なんだかんだと素直で可愛いというのに。
まあ、ここはこっちが大人になるとしよう。
さてと、あまり周囲に迷惑を掛けてもいけないので、なるべく一直線に目的地に向かうとしよう。
「しかし、伯爵家の御令嬢が男爵家の従者に恋ですか……」
「ジェニファ様! 声が大きいです」
わざとだろうと思わなくもない。
リーナが必死に止めているようで、その視線はフォルスの反応を伺うようにチラチラと向けられている。
あざといというか、なんというか。
三文芝居っていっても良いレベルの、こういった部分は年相応で可愛らしいと素直に思える。
2人ともに対して。
「まるで私が素直じゃないみたいですね」
「何も言ってませんが?」
キーファうるさい。
なんだろう、俺の考えが読めるのが楽しくてからかってきているのだろうが。
まあ、そこまで目くじらを立てるほどのことでもないか。
「お二方もすみません。長旅で疲れているとは思いますが」
「いえ、気にしなくてもいいわよ。今までの移動が嘘みたいに楽だったし」
「ああ、寝心地にだけ関していえば、心地よい揺れでぐっすりと眠れすぎたくらいだな」
マリアとガーラントにも声を掛けておく。
2人とも流石にお姉ちゃんとお兄ちゃんだけのことはある。
俺にも気を遣わせないようにと、さわやかな表情で応えてくれる。
うん、こういう子たちこそ、是非とももてなしてこの町を満喫してもらいたいんだ。
「当然だろう。私の自慢の弟が発明した、史上最高の馬車のキャビンだぞ? むしろ、下手な屋敷の部屋よりもくつろげると自信をもって言えるよ」
アルト……
こんなに大勢の同級生の前で、ブラコンを全力で発揮されても。
ここまで露骨な身内自慢は、流石に恥ずかしいぞ?
「この馬車に乗ったら、他の馬車には乗れません」
「ええ、まさか私たち2人のためだけにも用意していただけるとは思いませんでしたが、噂以上の快適さで驚きました」
そんなことを考えていたら、エルサとクリスタも頷いている。
分からなくもないけど、あまりこう誉めそやされると返って居心地が悪くなるというか。
「照れなくてもいいじゃないですか。胸を張っていいことだと思いますよ」
「ええ、お陰でこうして初日から疲れを感じることなく観光ができるわけですし」
「ああ、この馬車で王都とこの町を繋いだ定期便を作るというのも悪くないな。通常の客馬車の相場の倍の金額でも利用するものは出てくると思うぞ」
マリアやガーラントも褒めてくれるが、もう満足したから他の話題に移ってくれないかな?
ジェニファとリーナは、恋バナ継続中だけど。
「ここが、ルークのお勧めのお店か」
「いやお勧めというか、この日の為に用意したというかなんというか……うちの直営店的な感じで、ジャストール家主催のもてなしとしての……説明が難しい。そうだな、屋敷で招待客をもてなすのと同じだけど、ここは食事特化の建物と思ってもらえれば。食事を最高級レベルでおもてなしするために、食堂専門の屋敷を用意した感じ」
「それはまたスケールがでかいな」
ジャスパーと会話するのが、一番落ち着くな。
この中だと、接する機会が一番多い……ジェニファの方が多いけど。
「お二人は本当に仲が良くて羨ましいですね。私もその中に入りたいのですが?」
「いや、別にキーファを仲間外れにしたつもりはないですよ」
「私にはジャスパーに対するような気安い言葉遣いで、話しかけてくれないのですね」
面倒くさい。
いや、他にも色々な貴族家の子息令嬢どころか家人もいるなかで、侯爵家の子息であるジャスパーに気安い口調で声を掛けるのは憚られるかもしれないが。
そもそもジャスパーと俺の関係性は有名な話でもある。
俺が師でジャスパーが弟子であるというのは、隠すまでもなく有名な話なのだ。
「私にとっても師であるというのに」
「ちょっとエアボードを教えただけじゃないですか」
「それでも、師は師だと思うのですが」
面倒くさい。
からかい半分とはいえ、この絡みは流石にうざい。
まあ、流石に同じ同級生だから差別するわけにはいかないけど。
「まあ、キーファの場合は、色々と裏がありそうで」
「ふふ、裏の裏までありますので、実質表みたいなものですよ」
後ろを見た方が良いんじゃないかな?
マリアが若干呆れたような表情で、お前のこと見てるぞ。
「キーファが年相応にはしゃいでいるのを見るのは、いつぶりかしら」
……これ、はしゃいでるんだ。
色々と面倒臭い集団の引率をやることになったと、今更ながらに後悔。
色々と計画を立てていたのに、リーナの合流込みで予定も計画も色々と狂った。
まあ、これから先の訪問先の全てに、すでにフォルスが1人増えたことを根回ししていたのに感謝だな。
食事所で、いきなり用意された食事が1膳足りないとなったら。
間違いなくリーナのだし、リーナ自身気まずい思いをすることになるからな。
今じゃほぼ無関係の元祖ヒロインだけど、それはそれとして1人の少女として気にかけてしまうのは仕方ないだろう。
子供にそんな辛い思いをさせるのは、とてもじゃないが許せない。
だからといって、俺のを分けてあげても気にするだろうし。
うん、フォルスに感謝だ。
そしてリーナの執事の分の食事等も、別で用意してもらっていると。
気が利きすぎて、うん素晴らしいとしか言いようがない。
持つべき従者は、神に限るな。
「ええ、その時のフォルス様はとても凛々しくてかっこよかったです」
……いや、まあいいんだけどさ。
リーナも交えて、観光案内する形になったわけだが。
リック殿下達は、今日も今日とてプールで過ごすとのこと。
いや、昼食には合流すると言っていたから、今から向かう料亭にいるはず……
殿下だから、少し遅れてくるか。
俺達より先についていたら、かなり気まずいし。
そして、俺のすぐ後ろでやり取りをする女性2人に少しげんなり。
男爵家の従者について、当人を様付けであれこれと話している。
それって、どうなんだろうと思わなくもない。
そして、今更ながらここは男爵領の領都ですらないただの町。
そこにこんなゴージャス集団が現れたら、それはもう参勤交代状態。
道すがらの住人たちや観光客が、頭を垂れて俺たちが通り過ぎるのを待っている。
まあ土下座姿勢じゃないだけマシだと感謝すべきかもしれないが。
まさに「下に~、下に~」って感じだな。
先ぶれ出してないんだけどな。
人づてに俺達の集団が通る情報が、先走ってる感じか。
「来てくれて嬉しいよ」
「ああ、挨拶し損ねたが、こっちこそ邪魔させてもらって申し訳ない。一応、手土産も用意してあるから後で確認してくれ」
「気を遣ってくれてありがとう」
たぶんブレード家からということだろうけど、きちんと手土産を用意してきてくれたらしい。
ジャスパーともこうやって、仲良くできるのはどこか不思議な感覚だな。
いや、こうしてみると良い子だ。
付き合いが深まれば深まるほど、光の女神が碌な奴じゃないってのが浮き彫りになるくらいに。
といっても元々が、敵視されていたとはいえ筋の通った子だったからな。
「うちからも、色々と用意させてもらってますよ」
「あー……ありがとう」
キーファがこんなことを言っているが、どうなんだろう。
もちろんキャスパル家からということだろうが、彼自身でも何か仕込んで……用意してそうだ。
ちゃんとした物であることを願おう。
面倒ごとを持ち込むことは無いだろうが、面倒なものを持ってきてそうで油断はできないな。
「そう警戒しなくても、大丈夫ですよ」
「いえ、別に素直に感謝してますが?」
「そうですか?」
「そうですよ」
ふふ、ははとお互いに笑いあっているが。
そういう鋭いところが、可愛くない。
他の子たちは、なんだかんだと素直で可愛いというのに。
まあ、ここはこっちが大人になるとしよう。
さてと、あまり周囲に迷惑を掛けてもいけないので、なるべく一直線に目的地に向かうとしよう。
「しかし、伯爵家の御令嬢が男爵家の従者に恋ですか……」
「ジェニファ様! 声が大きいです」
わざとだろうと思わなくもない。
リーナが必死に止めているようで、その視線はフォルスの反応を伺うようにチラチラと向けられている。
あざといというか、なんというか。
三文芝居っていっても良いレベルの、こういった部分は年相応で可愛らしいと素直に思える。
2人ともに対して。
「まるで私が素直じゃないみたいですね」
「何も言ってませんが?」
キーファうるさい。
なんだろう、俺の考えが読めるのが楽しくてからかってきているのだろうが。
まあ、そこまで目くじらを立てるほどのことでもないか。
「お二方もすみません。長旅で疲れているとは思いますが」
「いえ、気にしなくてもいいわよ。今までの移動が嘘みたいに楽だったし」
「ああ、寝心地にだけ関していえば、心地よい揺れでぐっすりと眠れすぎたくらいだな」
マリアとガーラントにも声を掛けておく。
2人とも流石にお姉ちゃんとお兄ちゃんだけのことはある。
俺にも気を遣わせないようにと、さわやかな表情で応えてくれる。
うん、こういう子たちこそ、是非とももてなしてこの町を満喫してもらいたいんだ。
「当然だろう。私の自慢の弟が発明した、史上最高の馬車のキャビンだぞ? むしろ、下手な屋敷の部屋よりもくつろげると自信をもって言えるよ」
アルト……
こんなに大勢の同級生の前で、ブラコンを全力で発揮されても。
ここまで露骨な身内自慢は、流石に恥ずかしいぞ?
「この馬車に乗ったら、他の馬車には乗れません」
「ええ、まさか私たち2人のためだけにも用意していただけるとは思いませんでしたが、噂以上の快適さで驚きました」
そんなことを考えていたら、エルサとクリスタも頷いている。
分からなくもないけど、あまりこう誉めそやされると返って居心地が悪くなるというか。
「照れなくてもいいじゃないですか。胸を張っていいことだと思いますよ」
「ええ、お陰でこうして初日から疲れを感じることなく観光ができるわけですし」
「ああ、この馬車で王都とこの町を繋いだ定期便を作るというのも悪くないな。通常の客馬車の相場の倍の金額でも利用するものは出てくると思うぞ」
マリアやガーラントも褒めてくれるが、もう満足したから他の話題に移ってくれないかな?
ジェニファとリーナは、恋バナ継続中だけど。
「ここが、ルークのお勧めのお店か」
「いやお勧めというか、この日の為に用意したというかなんというか……うちの直営店的な感じで、ジャストール家主催のもてなしとしての……説明が難しい。そうだな、屋敷で招待客をもてなすのと同じだけど、ここは食事特化の建物と思ってもらえれば。食事を最高級レベルでおもてなしするために、食堂専門の屋敷を用意した感じ」
「それはまたスケールがでかいな」
ジャスパーと会話するのが、一番落ち着くな。
この中だと、接する機会が一番多い……ジェニファの方が多いけど。
「お二人は本当に仲が良くて羨ましいですね。私もその中に入りたいのですが?」
「いや、別にキーファを仲間外れにしたつもりはないですよ」
「私にはジャスパーに対するような気安い言葉遣いで、話しかけてくれないのですね」
面倒くさい。
いや、他にも色々な貴族家の子息令嬢どころか家人もいるなかで、侯爵家の子息であるジャスパーに気安い口調で声を掛けるのは憚られるかもしれないが。
そもそもジャスパーと俺の関係性は有名な話でもある。
俺が師でジャスパーが弟子であるというのは、隠すまでもなく有名な話なのだ。
「私にとっても師であるというのに」
「ちょっとエアボードを教えただけじゃないですか」
「それでも、師は師だと思うのですが」
面倒くさい。
からかい半分とはいえ、この絡みは流石にうざい。
まあ、流石に同じ同級生だから差別するわけにはいかないけど。
「まあ、キーファの場合は、色々と裏がありそうで」
「ふふ、裏の裏までありますので、実質表みたいなものですよ」
後ろを見た方が良いんじゃないかな?
マリアが若干呆れたような表情で、お前のこと見てるぞ。
「キーファが年相応にはしゃいでいるのを見るのは、いつぶりかしら」
……これ、はしゃいでるんだ。
色々と面倒臭い集団の引率をやることになったと、今更ながらに後悔。
色々と計画を立てていたのに、リーナの合流込みで予定も計画も色々と狂った。
まあ、これから先の訪問先の全てに、すでにフォルスが1人増えたことを根回ししていたのに感謝だな。
食事所で、いきなり用意された食事が1膳足りないとなったら。
間違いなくリーナのだし、リーナ自身気まずい思いをすることになるからな。
今じゃほぼ無関係の元祖ヒロインだけど、それはそれとして1人の少女として気にかけてしまうのは仕方ないだろう。
子供にそんな辛い思いをさせるのは、とてもじゃないが許せない。
だからといって、俺のを分けてあげても気にするだろうし。
うん、フォルスに感謝だ。
そしてリーナの執事の分の食事等も、別で用意してもらっていると。
気が利きすぎて、うん素晴らしいとしか言いようがない。
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