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最終章:勇者と魔王
第5話:勇者の軍勢
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父であるゴートがリカルドを怒鳴りつけている横で、一人呑気そうな男がいる。
そうベゼル帝国の第二皇子であり、自称勇者のジェファード皇子。
父とリカルドのやり取りを楽しそうに見ているが、どこからそんな余裕が。
いや……
「まずい!」
ジェファードの肩が動くのを見て一瞬で彼との距離を詰めるが、すでに手遅れだった。
「ルーク?」
俺の動きに気付いたアルトが、俺に声を掛けつつ剣を抜く。
そしてジェファードが大きく場所を移動したことに気づき、警戒心を高めている。
「さてと……我が軍も追いついたようですし、仕切り直しといきましょう」
当のジェファードは自身を縛っていたロープを切って、普通に立ち上がって首を鳴らしている。
父とリカルドもジェファードの方を見て、驚いた表情を浮かべている。
「ほら、リカルドも!」
「ぐっ! 待て!」
ジェファードの身体がぶれたかと思うと、一瞬で父を蹴り飛ばしリカルドのロープを斬る。
それから、2人そろって距離を一気に取る。
一瞬で自由を手に入れた2人相手に、騎士たちが全員剣を抜いて取り囲むように移動する。
いや、確かに俺もおかしいとは思った。
神の加護を得ている割には、あっさりと捕まったものだという疑問はあった。
しかし、リカルドならそういうこともあるかと思ってしまった。
ジェファードに関しては、良く知らない相手だったため油断したつもりはない。
それでも、ロープを解く動きを見抜けなかった。
どこか、侮っていたのかもしれない。
こいつは、リカルドとは少し違う気がすると感じていたにも関わらず。
「すまない。しかし、どうやって?」
「ふふ、この程度のロープ、魔法でどうとでもできますよ」
「魔封じの効果もあるロープだぞ!」
ジェファードの発した言葉に、国境警備隊の男性が声を上げていたが。
ジェファードはそちらを見ることなく、リカルドに剣を渡している。
いや、その剣はどこから出した?
「君は待てができないようでしたからね。とりあえず、ここで時間を稼いで我が軍が来るのを待っただけですよ」
「酷いことを言うな」
「ですが、私たち2人だけだと、ちょっとことだったのは確かでしょう」
「あれは、油断しただけだ! 最初から本気なら、こうはなってない」
リカルドの言葉に、ジェファードが呆れた表情を浮かべているが。
しかし、俺もリカルドが今更本気を出したところでと、思わなくもない。
「まあ、武器さえあればな! あの憎たらしい魔王を殺すことだって!」
そう言葉にしながら、リカルドが地面を蹴ってこっちに向かってくる。
向かってくるのだが……
「くっ! 避けられたか!」
遅すぎじゃないか?
光の女神の加護を受けた、光の勇者と言う割に。
ジェファードが苦笑いしているが、分からなくもない。
さっきのジェファードの動きの方が、よほどに速かった。
さらにいえば、アルトやガーラントどころか、ジャスパーよりも遅い動きだ。
「だが、反撃まではできなかったようだな! 避けるだけで、精一杯か?」
その後も追撃を仕掛けてくるが、どれも大振りなうえに遅い。
ボルトガフ辺境伯が、弱すぎると言っていたのが納得できる。
ちょっと待て、もしかして……
リカルドは勇者じゃないのか?
本当に担がれているだけだというのか?
「ちっ、すばしっこい奴め! 魔王の癖に恥ずかしくないのか?」
うん、色々と考える余裕があるくらいに、動きが止まって見える。
しかも、攻撃の後は隙だらけだときた。
思わず避けながら、腹に膝を入れようと思ったが。
嫌な予感がして、動きを止めてリカルドから距離を取る。
次の瞬間、さっきまで俺がいた場所に光の筋が放たれていた。
「へえ、勘もいいようですね」
その光の筋の出どころは、ジェファードだった。
そして光の筋の先は、地面を焦がしている。
こっちは、しっかりと魔法まで使えるのか。
「こっちは任せろ!」
「囲まれた状態で好き勝手できると思うな! 援軍も来ぬうちに、考えが甘いわ!」
ジェファードの横やりが入ると同時に、アルトと父も動いていた。
2人掛かりでジェファードに襲い掛かっていたが、またジェファードの身体がぶれて一気に離れた場所に移動していた。
ただ父は反応できていなかったが、アルトは違った。
「っ!」
「へえ、なかなか筋はいいみたいだね」
間髪入れずにジェファードに追いすがり、鞘にしまった剣を思いっきり振るっていた。
流石に殺すのはまずいと思ったのか、随分と余裕のある対応だ。
鞘の分、空気抵抗も重量も増えて、遅くなるはずだが。
ジェファードの顔に、焦りの表情が浮かんでいる。
すぐにジェファードの身体がぶれたが、次の瞬間身体を横にくの字に曲げて地面に叩きつけられていた。
正面には蹴りを放った体勢のままのアルト。
脇腹に直撃だな。
あれは、肋骨がいったんじゃないのか?
「ぐぅっ!」
ジェファードが苦しそうに顔を歪めながら受け身を取ると、すぐにその場から離れる。
直後ジェファードがいた場所に、アルトの踏み込みが入っていた。
そのまま寝ていたら、腹を踏みつけられていただろう。
「ランスロットくらいはやりそうだね」
「誰だ、それは!」
アルトの言葉に、ジェファードが苦々しい表情を浮かべて吐き捨てる。
脇腹を抑える手のひらから光が漏れている。
「兄上! 回復魔法です!」
「よそ見とは余裕だな!」
アルトに警告した直後に、リカルドが斬りかかってきた。
「殿下は遅いですから」
鈍い剣の風を切る音を聞いただけで、剣筋が予測でき見なくとも簡単に躱せる。
勇者がその程度の実力しかないことに、疑問が浮かぶ。
そもそも金属鎧なんか着ているせいで、カチャカチャとうるさい。
そんな鳴子のようなものを着込んでいて、本人は不意打ちしたつもりなのだろう。
ジェファードとのあまりの差に、思わず顔をしかめる。
「残念、時間切れですよ!」
すぐに、砂煙を上げて騎馬隊がジェファードの背後から、迫ってくるのが見えた。
300?
もっと、多い気がする。
「ふふ、聖教会の騎士がこの町にいて、ポルトガフ領にいないわけがないでしょう! あちらの国境の町から、周辺の町の騎士を全て召喚しましたからね? まあ、離れた町の騎士は、まだ時間が掛かるでしょうが……我が騎士団と合わせれば700はいますよ」
ジェファードが、一気に俺たちから距離を取って騎士団と合流する。
いや、リカルドは?
「リカルドも一端引いてください。仕切り直しです!」
「くっ、ここまで来て! まあ、すぐにその首を切り落としてやっ! なっ!」
リカルドも、ジェファードたちの方へと下がろうとしていたので、距離を詰めてこちら側へと投げ飛ばす。
父上がそれをキャッチして、後ろのうちの騎士たちに任せている。
「本当に役に立たない勇者様だ……」
ジェファードが苦々しい表情を浮かべているが、それでもまだ余裕がある。
「お前達、ジャストールの騎士は精鋭揃いだ! 三人一組で当たれ!」
騎士たちに指示を飛ばすと、側に寄った一際豪華な鎧を身に纏った騎士から剣を受け取っている。
「すまないなカース」
「いえ、しかしあれが魔王ですか? 見えませんね」
「ふふ、私もそう思う……が、我らが女神様があれを討伐せよと言ったのだ。致し方あるまい」
アルトに翻弄されていた割には、自信があるのだろう。
剣を握ってから、圧が増した気もする。
ただの剣じゃないんだろうな。
「聖剣クラウソラス……聞いたことあるだろう?」
聞いたことあるというか、地球の聖剣?
アイルランド神話に登場する、光の剣だよな?
なんでここに?
本物なのか?
そして、聖教会の騎士とジェファード以外は首を傾げている。
そんなに、有名じゃないのかもしれない。
「魔王を殺せる、伝説の剣だ」
そんな伝説は無かった思う。
あと、俺は神候補の普通の人だ。
鉄の剣で刺されても、死ぬんだが?
言ったらダメなんだろうな。
そうベゼル帝国の第二皇子であり、自称勇者のジェファード皇子。
父とリカルドのやり取りを楽しそうに見ているが、どこからそんな余裕が。
いや……
「まずい!」
ジェファードの肩が動くのを見て一瞬で彼との距離を詰めるが、すでに手遅れだった。
「ルーク?」
俺の動きに気付いたアルトが、俺に声を掛けつつ剣を抜く。
そしてジェファードが大きく場所を移動したことに気づき、警戒心を高めている。
「さてと……我が軍も追いついたようですし、仕切り直しといきましょう」
当のジェファードは自身を縛っていたロープを切って、普通に立ち上がって首を鳴らしている。
父とリカルドもジェファードの方を見て、驚いた表情を浮かべている。
「ほら、リカルドも!」
「ぐっ! 待て!」
ジェファードの身体がぶれたかと思うと、一瞬で父を蹴り飛ばしリカルドのロープを斬る。
それから、2人そろって距離を一気に取る。
一瞬で自由を手に入れた2人相手に、騎士たちが全員剣を抜いて取り囲むように移動する。
いや、確かに俺もおかしいとは思った。
神の加護を得ている割には、あっさりと捕まったものだという疑問はあった。
しかし、リカルドならそういうこともあるかと思ってしまった。
ジェファードに関しては、良く知らない相手だったため油断したつもりはない。
それでも、ロープを解く動きを見抜けなかった。
どこか、侮っていたのかもしれない。
こいつは、リカルドとは少し違う気がすると感じていたにも関わらず。
「すまない。しかし、どうやって?」
「ふふ、この程度のロープ、魔法でどうとでもできますよ」
「魔封じの効果もあるロープだぞ!」
ジェファードの発した言葉に、国境警備隊の男性が声を上げていたが。
ジェファードはそちらを見ることなく、リカルドに剣を渡している。
いや、その剣はどこから出した?
「君は待てができないようでしたからね。とりあえず、ここで時間を稼いで我が軍が来るのを待っただけですよ」
「酷いことを言うな」
「ですが、私たち2人だけだと、ちょっとことだったのは確かでしょう」
「あれは、油断しただけだ! 最初から本気なら、こうはなってない」
リカルドの言葉に、ジェファードが呆れた表情を浮かべているが。
しかし、俺もリカルドが今更本気を出したところでと、思わなくもない。
「まあ、武器さえあればな! あの憎たらしい魔王を殺すことだって!」
そう言葉にしながら、リカルドが地面を蹴ってこっちに向かってくる。
向かってくるのだが……
「くっ! 避けられたか!」
遅すぎじゃないか?
光の女神の加護を受けた、光の勇者と言う割に。
ジェファードが苦笑いしているが、分からなくもない。
さっきのジェファードの動きの方が、よほどに速かった。
さらにいえば、アルトやガーラントどころか、ジャスパーよりも遅い動きだ。
「だが、反撃まではできなかったようだな! 避けるだけで、精一杯か?」
その後も追撃を仕掛けてくるが、どれも大振りなうえに遅い。
ボルトガフ辺境伯が、弱すぎると言っていたのが納得できる。
ちょっと待て、もしかして……
リカルドは勇者じゃないのか?
本当に担がれているだけだというのか?
「ちっ、すばしっこい奴め! 魔王の癖に恥ずかしくないのか?」
うん、色々と考える余裕があるくらいに、動きが止まって見える。
しかも、攻撃の後は隙だらけだときた。
思わず避けながら、腹に膝を入れようと思ったが。
嫌な予感がして、動きを止めてリカルドから距離を取る。
次の瞬間、さっきまで俺がいた場所に光の筋が放たれていた。
「へえ、勘もいいようですね」
その光の筋の出どころは、ジェファードだった。
そして光の筋の先は、地面を焦がしている。
こっちは、しっかりと魔法まで使えるのか。
「こっちは任せろ!」
「囲まれた状態で好き勝手できると思うな! 援軍も来ぬうちに、考えが甘いわ!」
ジェファードの横やりが入ると同時に、アルトと父も動いていた。
2人掛かりでジェファードに襲い掛かっていたが、またジェファードの身体がぶれて一気に離れた場所に移動していた。
ただ父は反応できていなかったが、アルトは違った。
「っ!」
「へえ、なかなか筋はいいみたいだね」
間髪入れずにジェファードに追いすがり、鞘にしまった剣を思いっきり振るっていた。
流石に殺すのはまずいと思ったのか、随分と余裕のある対応だ。
鞘の分、空気抵抗も重量も増えて、遅くなるはずだが。
ジェファードの顔に、焦りの表情が浮かんでいる。
すぐにジェファードの身体がぶれたが、次の瞬間身体を横にくの字に曲げて地面に叩きつけられていた。
正面には蹴りを放った体勢のままのアルト。
脇腹に直撃だな。
あれは、肋骨がいったんじゃないのか?
「ぐぅっ!」
ジェファードが苦しそうに顔を歪めながら受け身を取ると、すぐにその場から離れる。
直後ジェファードがいた場所に、アルトの踏み込みが入っていた。
そのまま寝ていたら、腹を踏みつけられていただろう。
「ランスロットくらいはやりそうだね」
「誰だ、それは!」
アルトの言葉に、ジェファードが苦々しい表情を浮かべて吐き捨てる。
脇腹を抑える手のひらから光が漏れている。
「兄上! 回復魔法です!」
「よそ見とは余裕だな!」
アルトに警告した直後に、リカルドが斬りかかってきた。
「殿下は遅いですから」
鈍い剣の風を切る音を聞いただけで、剣筋が予測でき見なくとも簡単に躱せる。
勇者がその程度の実力しかないことに、疑問が浮かぶ。
そもそも金属鎧なんか着ているせいで、カチャカチャとうるさい。
そんな鳴子のようなものを着込んでいて、本人は不意打ちしたつもりなのだろう。
ジェファードとのあまりの差に、思わず顔をしかめる。
「残念、時間切れですよ!」
すぐに、砂煙を上げて騎馬隊がジェファードの背後から、迫ってくるのが見えた。
300?
もっと、多い気がする。
「ふふ、聖教会の騎士がこの町にいて、ポルトガフ領にいないわけがないでしょう! あちらの国境の町から、周辺の町の騎士を全て召喚しましたからね? まあ、離れた町の騎士は、まだ時間が掛かるでしょうが……我が騎士団と合わせれば700はいますよ」
ジェファードが、一気に俺たちから距離を取って騎士団と合流する。
いや、リカルドは?
「リカルドも一端引いてください。仕切り直しです!」
「くっ、ここまで来て! まあ、すぐにその首を切り落としてやっ! なっ!」
リカルドも、ジェファードたちの方へと下がろうとしていたので、距離を詰めてこちら側へと投げ飛ばす。
父上がそれをキャッチして、後ろのうちの騎士たちに任せている。
「本当に役に立たない勇者様だ……」
ジェファードが苦々しい表情を浮かべているが、それでもまだ余裕がある。
「お前達、ジャストールの騎士は精鋭揃いだ! 三人一組で当たれ!」
騎士たちに指示を飛ばすと、側に寄った一際豪華な鎧を身に纏った騎士から剣を受け取っている。
「すまないなカース」
「いえ、しかしあれが魔王ですか? 見えませんね」
「ふふ、私もそう思う……が、我らが女神様があれを討伐せよと言ったのだ。致し方あるまい」
アルトに翻弄されていた割には、自信があるのだろう。
剣を握ってから、圧が増した気もする。
ただの剣じゃないんだろうな。
「聖剣クラウソラス……聞いたことあるだろう?」
聞いたことあるというか、地球の聖剣?
アイルランド神話に登場する、光の剣だよな?
なんでここに?
本物なのか?
そして、聖教会の騎士とジェファード以外は首を傾げている。
そんなに、有名じゃないのかもしれない。
「魔王を殺せる、伝説の剣だ」
そんな伝説は無かった思う。
あと、俺は神候補の普通の人だ。
鉄の剣で刺されても、死ぬんだが?
言ったらダメなんだろうな。
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