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EX章:後日談閑話おまけ
戦勝パーティ後半戦
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「この度は、全てを押し付ける形になってしまって面目ない」
ジェニファとジェファード、ベロン男爵の茶番に付き合いきれなくなって、彼らが盛り上がってる間に食事を楽しもうと少し場所を離れたら金髪碧眼の美青年と、筋骨隆々とした美丈夫が揃って近づいてきた。
ロナウド殿下と、レオンハート公爵だ。
レオンハート公爵はオーウェン陛下の叔父で、この国の軍部のトップでもある。
そして、次期国王となる予定のロナウド殿下がすぐに俺に頭を下げてきた。
流石に皇太子が、たかだか男爵家の次男に頭を下げるのはどうかと思う。
まあ、それだけの出来事だったのだろう。
隣国が我が国に侵略を行い、魔王と女神を巻き込んでの大戦に発展したのだ。
ジャストール軍とアイゼン辺境伯軍が最前線に立って上手く治めたとはいえ、国が傾いてもおかしくない出来事だった。
まあ、俺に関する色々なあれこれも露見することになってしまったが。
それを踏まえても……いや、そのこともあって後ろめたい気持ちもあるのだろう。
その表情には迷惑を掛けた申し訳なさの他に、罪悪感も読み取れる。
心根が優しいのだろう。
つくづく同調の事象をスキルとして扱うことの難しさと、罪深さを噛み締める。
ちなみに周囲の貴族たちは、敢えて見て見ないふりをしている。
それはそうだ。
次期国王陛下と名高いロナウド殿下が、開口一番に謝罪の言葉を述べ頭を下げたのだ。
見てはいけないものだと、普通なら思うだろう。
だから、何も見えてないふりをしている。
……している……しているというのに。
ジェニファとジェファードが、満足げに頷いているのが視界の端に映る。
お前達は、何様だ。
いや百歩譲ってジェファードは皇子だからいいとして、ジェニファは公爵令嬢だ。
王族とはいえ、家臣格の家柄。
そもそもロナウドはジェニファの従兄でもあるんだから、年長者に対してもう少しその……考えるだけ無駄か。
ジェニファにとっての一番は俺だからな。
自惚れでもなんでもなく。
なんで、こんなに好かれたのか……
とりあえず、目の前の王子様をなんとかしないと。
気まずさがどんどんと増していくのが分かる。
このままにしておくと、俺に対する周囲の評価にも響く。
「殿下、頭をあげてください。このような場で、臣下に下げられるほど軽い物ではないでしょう」
「臣下……臣下か」
俺の言葉にロナウド殿下が、考え込むように呟く。
その横でレオンハート卿が、苦笑いをしている。
「今の立場で言えば確かに男爵家の次男なので臣下かもしれないが、本気を出せば国家転覆も難しくないのでは?」
このっ!
こんなジャストールよりの貴族が多く集まる場で、なんて爆弾を落としやがる!
この王子様は!
確かに難しい難しくないでいえば、難しくないかもしれない。
アルトは間違いなく俺につくだろうし。
父も、規格外の能力所持者だった。
加えて、うちの領軍はユニークな面子も多い。
しかしそれはそれ、これはこれ。
「私は手の届く範囲、目の届く範囲しか気を配ることができません。それに私は身勝手で、自分のやりたいことしかしませんよ? 広大な領地を治め、多くの貴族を手足のように使って国を治めるような大事には向きませんので。陛下の治世あってこそ、私の安寧があるのです。王様とか、そんな面倒なことは望んでません」
とりあえず反意がないことを、全力で訴える。
「面倒……」
あっ、次期国王予定の人だった。
ちょっと言い過ぎた。
ロナウド殿下が、微妙な表情を浮かべている。
あと、少し切なそうにも見える。
すぐに気を取り直したのか、張り付いた笑みを浮かべたが。
「王はできなくとも、国家転覆ができない……とは、言わないのだな?」
全力で卑屈すぎるだろう、この王子。
いや、できないと言うと嘘になるから、あえて嘘を吐かないで済むようにしたのに。
「魔王に至った私がついているのだ。それに、今の私なら帝国から3万は動かせるからね……まあ、主と私、あとはアルト殿の3人ならば、その3万の兵すら秒で躯にすることもできますが」
いつの間にか横に来て変なことを言うジェファードに、思わず秒で肘打ちを入れていた。
てか3万の軍を秒で全滅とか……兄上とこいつが居たら出来そうで怖い。
「ぐ……五臓六腑に染みわたります。誠にありがとうございます」
……こいつ、こんなやつだったっけ?
ちょっと……いや、かなりおかしな奴になってるけど。
「ヒュマノ公爵家からは、私がおじいさまと後ろ楯として参加致しますわ! そもそも、私とルーク様とで子を成せば、正統な王家の血筋に連なる子供になりますから、国民の感情的にもプラスに働くはずです」
「我が、ベロン男爵領からは後方支援として物資を出せます」
いや、堂々と次期国王に反乱宣言しないでほしい。
そもそも、俺が独立する気がないから。
「我が騎士団も、力になれるだろう」
レオンハート卿、悪乗りしないように。
思わず大げさに溜息を吐いてしまった。
ロナウド殿下の顔色が、やや悪い。
「一番平和的な解決方法でいけば、オーランド公爵に王族に戻ってもらって王位継承権を得たうえで、ジェニファにルークが婿入りする方法か……」
なにがどう解決するのか教えてもらいたい。
先ほど、王になるなんてまっぴらごめんだと言ったばかりなのに。
周りの空気も重苦しいものになってきているし、そろそろこの茶番を切り上げないと。
「お二人とも悪ノリが過ぎますよ。それよりも、パーティは楽しんでいただけてますか?」
とりあえず咳ばらいをして、ロナウド殿下とレオンハート卿を軽く睨んで話題を反らす。
2人とも普通に笑顔で頷いているところを見るに、やはり冗談だったようだ。
「色々な意味で楽しいね。今頃王城で父上が胃の痛い思いをしているかもしれないけれども、私はそこまで君に対して嫌悪感を抱いていなかったようだ」
「むしろ、わしはお主に期待をしておったようだな」
過去の記憶がおぼろげにあるのか、それとも見たという感じなのかは分からない。
ただ2人とも、前世での俺の在り方に関するなんらかの情報は記憶に焼き付けられたのだろう。
そのうえで、2人の印象がさほど悪いものではないことに、やや驚きを隠せない。
「私は……リカルドと父上の暴走が始まってすぐに、リックに匿われて国政から身を引いていたらしい。リカルドと揉めるのが得策ではないことと、リカルドでは国の運営はすぐに行き詰まると読んでいたリックによってな。埋伏の時を経て、リカルドと父上を上の方においやって、ヒュマノ王国の実権は取り戻せるよう他の貴族たちに根回しもしていたようだ」
どこか他人事のように話している姿を見るに、やはり知識として記憶に流れ込んできたのを覚えているのだろう。
上の方というのは、世界を統べる役割という意味だろうか?
世界を相手に統治をしようと思えば、国になんか構ってられないか。
計画倒れの女神の儚い夢でしかなかったけど。
ちなみに、レオンハートの方は……
「性格に難はあるが、実力は折り紙付きだったと期待していたようだな。わしの後継として、性格の矯正を含めて育て上げるつもりだったようだ」
折り紙付きか……邪神翻訳ここに極まれりといった言葉だな。
そっちが気になってしまって、その後の話があまり入ってこなかった。
ただただありあまる武術の才能を持ちながら、上手く消化できない生い立ちへの不満に折り合いをつけさせて、自身の後継にしようと目論むくらいには目を掛けていたらしい。
この人といいジャスパーといい、武闘派の人間というのはよくも悪くも真っすぐだな。
いや、本当に芯がある人間は、俺の同調の影響を受けても歪んだ行動を忌避するのかもしれない。
ふふ……そう思うと、兵たちの中にも嫌悪感じゃなく畏怖の感情を持つ者もいたような気がする。
うん、女性陣の中には、何故か俺に好意をもっている奇特な人も少なからずいたようだし。
趣味が悪いとしか言いようがない。
自分なら俺を救えると思い込んでいるあたり、いわゆるダメンズウォーカーという人種だろう。
前世でも、何人か知り合いにもいたし。
もっと他に良い人いるだろうと思うけど、なぜか茨の道を選ぶタイプというか。
まあ、本人が幸せなら何も言わないけど。
なぜか幸せな出来事に対する感受性が高すぎて、普通ならありえない欠点に目を瞑れるのは奇特だとしか言いようがない。
そう、世界中の全ての人がルークに対して、敵意をもっていたわけじゃないことが今回のできごとで分かった。
叔父が俺に残した、最後の希望だった。
少し切ない気持ちになる。
「ルーク様?」
「ジェニファ……いや、魔王だったかもしれない私も、世界中から憎まれていたわけじゃないことを知って、ちょっとね……それを教えてくれた叔父上のことを思い出していた」
こじらせていたとはいえ、全てを憎むにしても……その対象となりえない人たちがいたことに少し嬉しくなる。
惜しむらくは、そのような存在に気付けなかった最初の世界のルークの残念さか。
そして、パーティが終わったあと……レオンハート卿と、ポルトガフ辺境伯と、アイゼン辺境伯に捕まってあれこれと国交と国境に関する話し合いに巻き込まれた。
ポルトガフ辺境伯は、もうヒュマノ王国に侵攻されたことにして鞍替えしたいと愚痴っていたけど。
酔っ払いが集まって政治の話をしても、碌なことにはならんぞ? と、爺の頃の感情がひょっこりと覗かせたけど、敢えて何も言わずに見守っておいた。
明日には忘れているだろうし。
ジェニファとジェファード、ベロン男爵の茶番に付き合いきれなくなって、彼らが盛り上がってる間に食事を楽しもうと少し場所を離れたら金髪碧眼の美青年と、筋骨隆々とした美丈夫が揃って近づいてきた。
ロナウド殿下と、レオンハート公爵だ。
レオンハート公爵はオーウェン陛下の叔父で、この国の軍部のトップでもある。
そして、次期国王となる予定のロナウド殿下がすぐに俺に頭を下げてきた。
流石に皇太子が、たかだか男爵家の次男に頭を下げるのはどうかと思う。
まあ、それだけの出来事だったのだろう。
隣国が我が国に侵略を行い、魔王と女神を巻き込んでの大戦に発展したのだ。
ジャストール軍とアイゼン辺境伯軍が最前線に立って上手く治めたとはいえ、国が傾いてもおかしくない出来事だった。
まあ、俺に関する色々なあれこれも露見することになってしまったが。
それを踏まえても……いや、そのこともあって後ろめたい気持ちもあるのだろう。
その表情には迷惑を掛けた申し訳なさの他に、罪悪感も読み取れる。
心根が優しいのだろう。
つくづく同調の事象をスキルとして扱うことの難しさと、罪深さを噛み締める。
ちなみに周囲の貴族たちは、敢えて見て見ないふりをしている。
それはそうだ。
次期国王陛下と名高いロナウド殿下が、開口一番に謝罪の言葉を述べ頭を下げたのだ。
見てはいけないものだと、普通なら思うだろう。
だから、何も見えてないふりをしている。
……している……しているというのに。
ジェニファとジェファードが、満足げに頷いているのが視界の端に映る。
お前達は、何様だ。
いや百歩譲ってジェファードは皇子だからいいとして、ジェニファは公爵令嬢だ。
王族とはいえ、家臣格の家柄。
そもそもロナウドはジェニファの従兄でもあるんだから、年長者に対してもう少しその……考えるだけ無駄か。
ジェニファにとっての一番は俺だからな。
自惚れでもなんでもなく。
なんで、こんなに好かれたのか……
とりあえず、目の前の王子様をなんとかしないと。
気まずさがどんどんと増していくのが分かる。
このままにしておくと、俺に対する周囲の評価にも響く。
「殿下、頭をあげてください。このような場で、臣下に下げられるほど軽い物ではないでしょう」
「臣下……臣下か」
俺の言葉にロナウド殿下が、考え込むように呟く。
その横でレオンハート卿が、苦笑いをしている。
「今の立場で言えば確かに男爵家の次男なので臣下かもしれないが、本気を出せば国家転覆も難しくないのでは?」
このっ!
こんなジャストールよりの貴族が多く集まる場で、なんて爆弾を落としやがる!
この王子様は!
確かに難しい難しくないでいえば、難しくないかもしれない。
アルトは間違いなく俺につくだろうし。
父も、規格外の能力所持者だった。
加えて、うちの領軍はユニークな面子も多い。
しかしそれはそれ、これはこれ。
「私は手の届く範囲、目の届く範囲しか気を配ることができません。それに私は身勝手で、自分のやりたいことしかしませんよ? 広大な領地を治め、多くの貴族を手足のように使って国を治めるような大事には向きませんので。陛下の治世あってこそ、私の安寧があるのです。王様とか、そんな面倒なことは望んでません」
とりあえず反意がないことを、全力で訴える。
「面倒……」
あっ、次期国王予定の人だった。
ちょっと言い過ぎた。
ロナウド殿下が、微妙な表情を浮かべている。
あと、少し切なそうにも見える。
すぐに気を取り直したのか、張り付いた笑みを浮かべたが。
「王はできなくとも、国家転覆ができない……とは、言わないのだな?」
全力で卑屈すぎるだろう、この王子。
いや、できないと言うと嘘になるから、あえて嘘を吐かないで済むようにしたのに。
「魔王に至った私がついているのだ。それに、今の私なら帝国から3万は動かせるからね……まあ、主と私、あとはアルト殿の3人ならば、その3万の兵すら秒で躯にすることもできますが」
いつの間にか横に来て変なことを言うジェファードに、思わず秒で肘打ちを入れていた。
てか3万の軍を秒で全滅とか……兄上とこいつが居たら出来そうで怖い。
「ぐ……五臓六腑に染みわたります。誠にありがとうございます」
……こいつ、こんなやつだったっけ?
ちょっと……いや、かなりおかしな奴になってるけど。
「ヒュマノ公爵家からは、私がおじいさまと後ろ楯として参加致しますわ! そもそも、私とルーク様とで子を成せば、正統な王家の血筋に連なる子供になりますから、国民の感情的にもプラスに働くはずです」
「我が、ベロン男爵領からは後方支援として物資を出せます」
いや、堂々と次期国王に反乱宣言しないでほしい。
そもそも、俺が独立する気がないから。
「我が騎士団も、力になれるだろう」
レオンハート卿、悪乗りしないように。
思わず大げさに溜息を吐いてしまった。
ロナウド殿下の顔色が、やや悪い。
「一番平和的な解決方法でいけば、オーランド公爵に王族に戻ってもらって王位継承権を得たうえで、ジェニファにルークが婿入りする方法か……」
なにがどう解決するのか教えてもらいたい。
先ほど、王になるなんてまっぴらごめんだと言ったばかりなのに。
周りの空気も重苦しいものになってきているし、そろそろこの茶番を切り上げないと。
「お二人とも悪ノリが過ぎますよ。それよりも、パーティは楽しんでいただけてますか?」
とりあえず咳ばらいをして、ロナウド殿下とレオンハート卿を軽く睨んで話題を反らす。
2人とも普通に笑顔で頷いているところを見るに、やはり冗談だったようだ。
「色々な意味で楽しいね。今頃王城で父上が胃の痛い思いをしているかもしれないけれども、私はそこまで君に対して嫌悪感を抱いていなかったようだ」
「むしろ、わしはお主に期待をしておったようだな」
過去の記憶がおぼろげにあるのか、それとも見たという感じなのかは分からない。
ただ2人とも、前世での俺の在り方に関するなんらかの情報は記憶に焼き付けられたのだろう。
そのうえで、2人の印象がさほど悪いものではないことに、やや驚きを隠せない。
「私は……リカルドと父上の暴走が始まってすぐに、リックに匿われて国政から身を引いていたらしい。リカルドと揉めるのが得策ではないことと、リカルドでは国の運営はすぐに行き詰まると読んでいたリックによってな。埋伏の時を経て、リカルドと父上を上の方においやって、ヒュマノ王国の実権は取り戻せるよう他の貴族たちに根回しもしていたようだ」
どこか他人事のように話している姿を見るに、やはり知識として記憶に流れ込んできたのを覚えているのだろう。
上の方というのは、世界を統べる役割という意味だろうか?
世界を相手に統治をしようと思えば、国になんか構ってられないか。
計画倒れの女神の儚い夢でしかなかったけど。
ちなみに、レオンハートの方は……
「性格に難はあるが、実力は折り紙付きだったと期待していたようだな。わしの後継として、性格の矯正を含めて育て上げるつもりだったようだ」
折り紙付きか……邪神翻訳ここに極まれりといった言葉だな。
そっちが気になってしまって、その後の話があまり入ってこなかった。
ただただありあまる武術の才能を持ちながら、上手く消化できない生い立ちへの不満に折り合いをつけさせて、自身の後継にしようと目論むくらいには目を掛けていたらしい。
この人といいジャスパーといい、武闘派の人間というのはよくも悪くも真っすぐだな。
いや、本当に芯がある人間は、俺の同調の影響を受けても歪んだ行動を忌避するのかもしれない。
ふふ……そう思うと、兵たちの中にも嫌悪感じゃなく畏怖の感情を持つ者もいたような気がする。
うん、女性陣の中には、何故か俺に好意をもっている奇特な人も少なからずいたようだし。
趣味が悪いとしか言いようがない。
自分なら俺を救えると思い込んでいるあたり、いわゆるダメンズウォーカーという人種だろう。
前世でも、何人か知り合いにもいたし。
もっと他に良い人いるだろうと思うけど、なぜか茨の道を選ぶタイプというか。
まあ、本人が幸せなら何も言わないけど。
なぜか幸せな出来事に対する感受性が高すぎて、普通ならありえない欠点に目を瞑れるのは奇特だとしか言いようがない。
そう、世界中の全ての人がルークに対して、敵意をもっていたわけじゃないことが今回のできごとで分かった。
叔父が俺に残した、最後の希望だった。
少し切ない気持ちになる。
「ルーク様?」
「ジェニファ……いや、魔王だったかもしれない私も、世界中から憎まれていたわけじゃないことを知って、ちょっとね……それを教えてくれた叔父上のことを思い出していた」
こじらせていたとはいえ、全てを憎むにしても……その対象となりえない人たちがいたことに少し嬉しくなる。
惜しむらくは、そのような存在に気付けなかった最初の世界のルークの残念さか。
そして、パーティが終わったあと……レオンハート卿と、ポルトガフ辺境伯と、アイゼン辺境伯に捕まってあれこれと国交と国境に関する話し合いに巻き込まれた。
ポルトガフ辺境伯は、もうヒュマノ王国に侵攻されたことにして鞍替えしたいと愚痴っていたけど。
酔っ払いが集まって政治の話をしても、碌なことにはならんぞ? と、爺の頃の感情がひょっこりと覗かせたけど、敢えて何も言わずに見守っておいた。
明日には忘れているだろうし。
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