公爵一族の御令嬢に転生? 努力が報われる異世界で、可愛いもののために本気出します

へたまろ

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第三章:王都学園編~初年度後期~

第63話:第三章エピローグ……残念王子の外交問題

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 壮大なお見送りを受けて、トナリアーウ帝国の帝都を後にする。
 馬車は、当然のことながら手続き不要で門を素通りする。
 けれど、門の外の街道の両脇にも騎士や兵たちが並んでいて、槍を立てて道を作っている。
 先が見えないけど、帝都だけじゃなくて近隣の領地からも徴兵とかしてないよね?
 もしくは平民の方たちに、鎧を貸し出したり。
 そして、ところどころにレベル三桁の人が紛れているけれど。
 騎士や冒険者だけではなく、普通の服装をした人にも。
 それから、狩人というよりはマタギっぽい恰好の人のレベルが、異常に高かった。
 ああ、樵かな?
 だって、猟銃とかないはずだし……ないよね?
 魔法銃とか、開発してたり。
 帝国だし……
 転生者っぽい人の痕跡も多数あったし。

 だとしたら、転生者本人か、その子孫とかかな?
 詳細は不明だけれども、このお祭り騒ぎにノリノリで参加しているから、一般人なんだろう。
 低く見積もっても、ピッグスさんよりは強そう。

 そんなこんなで、途中で五泊しつつもようやく国境のオルブライト辺境伯領へ。
 お母さまが、是非見せたい景色があるといって、寄り道したから行きよりも一日長く時間が掛かってしまった。
 ちなみに、この馬車には私とお母様、クリントとレジーナのほかに、何故かエレオールが乗っている。
 彼女の侍女は、彼女の馬車に乗っているらしいけれど。
 主のいない馬車で、羽が伸ばせたらいいけど……気が気じゃないんだろうな。
 
「もう少し、クロードお兄さまとの仲を深めなくても良かったのですか?」
「私には隣国の皇子よりも、目の前のお姉さまの方が大事ですから」
「本当に、可愛い子ね」

 エレオールが凄く嬉しいことを言ってくれているけれど、一番肝心な用事をほっぽり出して私と同行してよかったのだろうか?
 そして、オルブライト辺境伯領の領都が丘の上から見えたあたりで、向こうもこちらに気付いたみたいだ。
 門が開いて、一騎の騎馬がこちらに向かってきていると、護衛の騎士から報告があった。
 何やら、慌てているような様子だとも。
 何かあったのかな?
 領都に入れないとかってのは、勘弁してもらいたい。

「リーナ様、エルザ様におかれまして、無事の御帰還、心より安堵いたしました。我が主より、手紙を預かっておりますので、是非お読みいただければと」

 騎士の人がすぐそばで下馬して、馬車の外から良く通る声で挨拶をしたあと書簡を護衛の騎士に渡していた。
 それをレジーナが受け取って、お母さまに手渡していた。
 中身をざっと確認したお母さまは、片方の眉をピクリとあげて、それから大きく溜息を吐いていた。
 
「本当に愚かだこと……まあ、サンディが来ているなら、うまいこと対処はしてくれるでしょうが……彼女だけだと、ちょっと荷が重いでしょうね」
「お母さま?」
「だからこその、オルブライト卿からの先触れなのでしょうが……正直、ここまで来るとどうでもよく思えるわ」

 何があったんだろう?
 サンディって、アレクサンドラ殿下のことかな?
 ステージアの王姉の……そして、私が尊敬してやまない女傑。
 この時点で、嫌な予感しかしないけど。
 うん、私の婚約者。
 ダリウスが何かやらかした……というか、国境よりこちら側に王姉殿下が来られている時点で、そういうことなのだろう。

「手紙を読むまでもなく、察したみたいね。はぁ……あの王子も、貴女くらいに察しがよければ」

 いやまあ、人生経験の差というか。
 一度は、成人を越えるまで人生を生きたからね。
 ちょっと、ズルではあるけれど。
 エレオールが反応に困っているけれど、これ……スペアステージアの直系の孫に見られてもいいものかな?
 ちょっとした、騒動になるだろうし。
 いや、私とお母さまの口添えがあれば、大丈夫なんだろうけれど。
 なんなら、クリントも前皇帝のお気に入りの孫枠だし。
 多少は我儘が許される面子……あっ、お母さまは帝国内どこでも我儘が通用する、お姫様だからなんとでもできるか。
 なんとかしたいとか、手助けしたいという気持ちにならないのが、一番の障害なだけで。
 
***
「すまないね。驚いただろう?」
「いえ、サンディがここにいるのなら、多少は気楽に対応できるから助かるわ」

 お母さまとサンディ様は昔から、仲が良い。
 私が彼女と親しくさせてもらえているのは、何度も我が家にお母さまを訪ねて遊びに来られて、顔を会わせる機会が多かったのもある。
 それに、美女同士だけれども、中性的なかっこよさも兼ね備えているサンディ様とお母様が並ぶ姿はとても絵になる。
 私のお手本ともいえるお方でもあるのだ。

「お嬢様に来ていただけて助かりましたよ。アレクサンドラ殿下が退屈な思いをされておられないか、気が気でありませんでしたから」
「いや、素晴らしいもてなしに、心から感謝する。ここに来た時は憂鬱な気持ちであったが、お陰でだいぶ気は晴れたからね」

 そして二人と一緒にテーブルを囲んでいるのはオルブライト辺境伯その人だ。
 隣国の王姉殿下を招いたのだ、そりゃ緊張もするだろうし大分気も遣っただろうね。
 お母さまも気を煩ったよな表情で、彼を見ている。

「しかし、本当にどうしたものか。恥ずかしいやら、面目ないやら。オルブライト卿には、うちの王子が本当にご迷惑をお掛けして申し訳ない」
「いえ、心痛をお掛けいたします」

 そう、サンディ様がここに居る理由は、私のおバカな婚約者が単身、国境越えをしようとしたからだ。
 ああ、文字通りの単身ではないけれど。
 最低限の護衛はつけていたみたいだけれど、いや、本当におバカすぎる。
 その、バカ王子は、いまこの街の衛兵の詰所にある牢に放り込まれている。
 サンディ様の裏どりが取れた時点で、すぐに釈放するはずだったんだけれど。

「もう少し、反省してもらわらないとな……それに、多少の脅しは必要だろう」

 サンディ様がブチ切れているから、そのまま投獄されている。
 とはいえ、辺境伯の立場からすると、隣国の王子と分かっていながら牢屋にいれておくことはできない。
 なので、実は牢屋の鍵は開けてあるらしい。
 しかも、その牢屋の扉の両脇に立っているのは、サンディ様が連れてきた彼女の護衛の騎士だ。
 サンディ様の提案で、鍵をしていければ牢屋に閉じ込めたとは言わないという屁理屈。
 そして、牢屋にはちゃんと迎えの騎士が来ているのに、ダリウスが出ようとしないという暴論だ。
 本人も、何故か自分の身分を明かして、証明する所持品を提示してからは優雅に座っているらしいし。
 話を聞いただけで、頭が痛くなる。

「それで、ようやく釈放ということで、宜しいですかな?」
「その言葉は、ちょっと語弊があるな。私が来た時点で、釈放はされているだろう? ただ、本人が出てこないだけで」
「そうでした」

 サンディ様の言葉に、辺境伯が苦笑いをしている。
 まだ、めちゃくちゃ怒ってるじゃん。
 お母さま……駄目だ、こっちも目に光が無い。
 これは、いよいよ本格的に、婚約解消が見えてきた。
 
 まあ、サンディ様が、なんでここで主導権を握っているかと言うと、本人のためにオルブライト卿が招いたことが一つ。
 隣国から王族を招いたのだから、最大限の便宜は図らないとだめだよね。
 それから、サンディ様が私のお母さまと仲が良いというのも、大きな理由だ。
 サンディ様の気分を損ねると、お母さまが不機嫌になるからね。
 だから、お母さまと会った時に、辺境伯は良くしてくれたと言ってもらう必要がある。
 最後に、辺境伯がサンディ様とお母さまの大ファンだということもある。
 お国柄から、強い女性に対して敬意を払うのは分かる。
 それとは別に、サンディ様は辺境伯の世代の女性に、絶大な人気を誇っているというのも大きい。
 そう、辺境伯の夫人も、サンディ様の大ファンなのだ。

 そういった諸々があって、彼女はこの国でも割と顔が利く。
 
「大分、反省はしていると思いますよ……あれだけ、脅されれば」

 最初の頃は、隣国の王子を投獄するとは! なんて、憤っていたらしいけど。
 先触れも、事前の交渉や通達も無く、国境を越えるような王族がいるわけがない! と、逆に王国の王族を騙った罪で、処刑が確定している状況だと教えられたらしい。
 一応、ステージアの法に則っても、王族を騙ることは処刑まったなしのタブーだし。
 そのため、一応はステージアにも、連絡はしたらしい。
 うん、レオブラッド辺境伯に。
 で、まあ形式だけでも、確認をとレオブラッド辺境伯が、ダリウスの顔が分かる部下を数人派遣したとか。

 びっくりだよね……本物だったんだから。
 これ、もう大問題だよ。
 外交問題まったなし。
 王子が帝国側の許可なく国境を越えようとしたのも、大問題だし。
 王子を投獄したのも大問題だ。
 だけれどさ……誰が、オルブライト辺境伯を責められようか。
 幸いにして、辺境伯も皇帝である私の伯父さまには、報告する前だったみたい。

 おそらく、今の王子の扱いにも、今後の扱いにも困っているだろう辺境伯に助け舟を出したのは、レオブラッド卿だ。
 まず、お母さまがステージアに戻る前に、オルブライト辺境伯領を通ることは確定だから。
 それまで、時間を稼げばという話に。
 次に、交渉役として、アレクサンドラ殿下を頼るという案を提案したらしい。
 勿論、国王陛下の耳にも入っているだろう。
 あれ? これ、下手したら廃嫡もあるんじゃ……
 だから、国王夫妻は頑張って、二人目の王子を作らないと駄目だったんだよ。
 初めてダリウスに会った日に、そんなことを考えたことを思い出したよ。

 この馬鹿の理論としては、私が勝手にお母さまと国境を越えて帝国に行ったんだから、自分が行くのも大丈夫だろうと考えたらしい。
 いやいや、こっちは里帰りだから。
 しかも、お母さまを拒否する皇族は、いない状態だから。
 それに対して、準備も何もしてない状態で、隣国の王子に電撃訪問とかされたら超迷惑だよね?
 帝国の皇子の誰かが、許可なくある日突然ステージア王国に入ってきたら、大変な事件だ。
 あっ、メル君だったら、私が音速で迎えに行って、全力でもてなすけど。
 ……音速は、遅すぎるか。
 転移魔法だから、光速ほどはないにしても、秒で迎えに行けるけどね。

 とりあえず、サンディ様の連れて来られた護衛の騎士が、だいぶ脅しは掛けたようだけど。

「本物の王子だったら……ふふ、そのまま人質にして、王国との交渉材料にできますね」
「一人しかいない王子を、帝国側が捕虜として捕まえたとなると、ステージア王も慌てるでしょうね」
「しかも、当の本人が許可なく国境を越えて捕まったわけだから、全面降伏するしかないでしょう」
「もし、本物ならですが」

 みたいなことを、牢の前で話していたらしい。
 それから、大人しくなったと。

 ……優雅に座っているんじゃなくて、そんな話を聞かされたら、流石に何も言えなくなって困って座っているだけでは?
 他にも

「まあ、見捨てられる線もあるかもしれませんね」
「ふむ……、とりあえず小指から送り付けるだろう……十回は指だけでイケるな。その後は、足の指か。殺さずとも、部位毎に送り付けて揺さぶりを掛ければ、いつかは折れるんじゃないか?」
「先輩、酷い事考えますね」
「まあ、先帝は熾烈な方だからな……皇帝陛下に助言して、最初から腕の一本くらいいくかもしれんな」

 とかって会話も。
 いや、まあ言ってることは、ごく当たり前のことなんだけど。
 オルブライト辺境伯が、独断で気を遣ってくれただけで。
 勿論、伯父さまに報告しないわけにはいかないから、お母さまのことを待っていたのだろう。
 お母さまから口添えがあれば、おじいさまも無茶はしないだろうし。

「腕の一本くらい、送ればいいのですよ。今なら、娘の魔法で生やせるみたいなので」
「やだよ」
「えっ?」
「嫌ですよ……確かにできますけれど、わざわざそんなしょうもないことのために、腕の断面とか気持ち悪くて見たくないのですが」
「はは、姫もなかなか辛辣ですな」

 辺境伯も私のことを姫呼ばわりしてくるけど、サンディ様の前というか……皇城と違って、少数派だからかなり恥ずかしい。

「私たちは明日先に帰りますので、三日後くらいに釈放して王都に送り付けてください。サンディも、それでいいわね?」
「まあ、あんなのでも居ないと困るしね。今回は反省だけじゃすまないと思うよ」

 ああ、本気で廃嫡の危機なんだね。
 次はないどころか、最初すらないほどの問題を起こしたわけだし。
 脳みそお花畑の王妃様が、助け舟を出すだろうけれど。
 婚約者である私に会うために、王子という身分でありながら危険を冒して国境越えをしたとか、あの人の好きそうなシチュエーションだし。
 夫婦喧嘩の原因にもなりそうだ。
 もしかして……焚きつけたりしてないよね?
 だとしたら、根回しくらいはしておくはず……もしかして、ダリウスって王妃様似なのかな?

「あの、会って行かれないので?」
「なんのために?」

 私に向かって辺境伯が話しかけてきたのに、答えたのはお母さまだった。
 いや、なんのためって……

「姫の婚約者ですよね?」
「さあ? 私の娘の婚約者が、まさか他国で牢に入れられるような愚かなはずはないでしょう?」

 辺境伯が困惑した様子で問い返したけど、お母さまの返事は冷たいものだった。
 そして、それを聞いた辺境伯は目を閉じて、スーッと息を吐くと笑顔になった。

「なるほど……分かりました。もう少し、身元の確認に時間が掛かりそうですね」
 
 分かっちゃったかあ……お母さまの怒り度合いが。
 これには、サンディ様も苦笑いだった。
 
 
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