一宮君と幽霊ちゃん

へたまろ

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恐いものは怖い

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 真っ暗な部屋でラップ音が。
 電気消した状態でラップ音はいままで無かった。

 そして、横で小刻みに揺れてる幽霊ちゃん。

「きゃっ!」

 パチン!

 俺も驚くからやめて欲しい。

 真っ暗な部屋で明々と光を放つ液晶。
 ロードショー的なあれを見てる。

 電気を消して。

 これなら一緒に見てる感出るかなという下心も。

 今週はホラー映画。

 電気を消してあるから、雰囲気出てる。
 
 やってるのは、有名なゾンビ映画。
 それも、アクロバティックなやつ。
 どっちかっていうと、爽快アクションなんだけど。

 ゾンビが出ても、弾けてもラップ音。

 まあ、幽霊とは違うからね。

「日本で良かった」

 何が?

「日本にはいないもん」

 世界にもいないと思う。
 とは、言えない。
 横に非現実的な存在がいるから。

翌週

 久しぶりに、全身金縛り。

「ひいいいい」

 バチバチバチ!

 凄いラップ音。
 テレビが何も聞こえない。
 というか、正面から抱きつくようにしがみついてきてるから少し邪魔。

 手で頭をどかそうとしたけど、すり抜けた。
 理不尽。

 いや、これなら大丈夫だと思ったのに。

 彼女の大先輩だし。
 超有名人だし。
 白衣の女性がブラウン管から出てくるあれ。

 ナースじゃないよ?

「テレビ消して!」
「夜中に勝手についたりして」
「やっぱ、消さないで」

 可愛い。
 どっちかっていうと、夜中に勝手につけてビビらせる側だよね?

「わたし、あんなとこから出てこないもん」
「まあ、テレビ薄いしね」
「太くて悪かったわね」

 いや、あれに収まるくらい薄い女の子は流石に怖いなー。

「ばあ!」

 よっぽど悔しかったのか、次の日テレビから出てきた。
 テレビの後ろに待機してたの、見切れてたんだけど?
 あと、ばあ! って……

「どーよ!」

 ドヤァって聞こえてきたから、あえて何も言わないでおいた。
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