化け物天使は常識知らず!

ユミグ

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全部で6国の王、または代わりの使者が来た。
1日毎に使者や王とお茶をして、3国は終えたところ。
国に来いとは言われない。
どちらかというとご機嫌取りをされて終わった。
今日は光のが気に入りの人間とのお茶会。

「改めて挨拶を申し上げる。ビタバレティモ国王、モナハン・ラングリッヂだ」

国王の後ろには淫魔。
めちゃくちゃ色っぽい淫魔だ…
この世界に女がいないから目立たなかったけど、そうやって立たれると私の幼稚さが露見してしまう…
いや、光のも麗しい女性だけども。

お胸バーン!お尻きゅっ!そして背も高くて目力も強い!
やめて!私がよちよち歩きから少し成長した子供に見えちゃう!
そしてなぜか私の横で一緒にお茶してるのは光の。
相当淫魔が気に入らないらしい。
なにが駄目なんだろ?

「ヒナノです、お座り下さい」

モナハンの国ではホットチョコレートが有名なんだって、それが目の前にある。
でもこれ、淫魔世界から輸入してるでしょ?
味も魔力も濃い、この世界からじゃ有り得ない。
知ってるのか知らないのか分からないけど、光のは美味しそうに飲んでる。

「チョコレートは好きか」

私がホットチョコレートを飲んだ後、モナハン王からそんな事を投げかけられた。
それとね?
今、私……淫魔に誘惑されてるの。

………

目で魅了する事も出来るから…そんな事する淫魔もなかなか居ないけどね?いいんだけどね?効かないフリをしようか、効いているフリをしようか悩む…
軽く誘惑されてるだけだし……
うん、とりあえずやめておこうかな?私の貞操の為に!
あ、なるほど?
私、淫魔か疑われております!
小さいからね!女だし!
その魅了は淫魔にも効くからね!むしろ淫魔なら抗わず楽しみそうだからやめておくね!

解せぬ。

「美味しいですね!私の国では黒い飲み物が主流だったので、嬉しくなりました!」

うん、コーヒーもココアも他の世界には……

「「…」」

お前……コーヒーだけじゃなくココア豆も盗んでるな!?
似てるもんね!?

あ。
どうやらビタバレティモ国王は淫魔に聞いているらしい、私が淫魔かどうか。多分だけど。
ネックレスに色々と付与されてるね、連絡用の付与もあるけど守りもあるのか。
美味しい男なんだな。

「きちんと食べているか?」
「美味しいご飯を毎日食べてます」
「病は貰わないか?」
「今のところ健康です」
「………籠もっていた方がいい」

どうやら弱い人間認定されました!淫魔ではないそうです!ありがとう!
そしてちょっと過保護になったビタバレティモ国王は私のおじいちゃんかなにかかな?

「食べるか?」

そんな大きいケーキを国王自ら取り分けなくていいです!私、あなたの国に行ったら護衛を15人くらいはつけられそうですね!

「ありがとうございます」
「よく食べた方がいい」

ありがとうおじいちゃん!でも私、食べても食べなくても病は貰わないから大丈夫だよ!

ギリッ……ギリッ………

私の横から聞こえるこの音はテーブルに爪を立ててる光のから。
淫魔がビタバレティモ国王を魔力で包んでる。お遊びなんだろうね。
それが気に食わないらしい。
えー?でも、光のだって闇のの魔力纏ってるじゃーん。

「あの、この世界でも女性がいるんですか?」
「ああ、いや、淫魔だ」
「淫魔?」
「種族が違うな、住む世界も違う」
「そうなんですね?」
「気にしなくていい」
「はあい」

淫魔世界を統率する為に、なりたい者がいたら王になってもらえるように、そして次代が現れるまでは管理しておくよう最初の神に頼んでおいたから大丈夫だとは思う。

「ヒナノ様!」
「なあに?」
「もう!もう!知りませんわ!」

どうにかしてくれると思ってたんだろうなぁ。でもねぇ?淫魔だし。
もう“淫魔”という事で納得しちゃうんだもん。
しかも光のがそうやって怒るから益々楽しんじゃってる。

「わたしく、他の人間の元に行ってしまいますよ!?」

これはビタバレティモ国王宛てだ。

「好きにしろ」
「もう!」
「光の、大人しくしようねぇ?」
「ひうっ…!?」

駄目だよ?呼ばれたら行けばいいけど、用もないのにイセトの所に行かないでねぇ?仕事の邪魔はしちゃ駄目だよぉ?

「し、失礼致しました…」
「うん、いい子」
「もう!淫魔なんて大嫌いだわ!」
「どうして?」
「わたくしの加護が薄れそうですわ!」

ああ、ね。
侵食されたくないんだろうな。気に入りには。
ネックレスは淫魔からだろうし、光のは加護だけで…

「加護?」
「そうですわ!」
「加護?」
「ですから!………」

ね?
加護だけじゃなくて力もあげたら?
精霊にだけ出来る事がある。
精霊は魔力の塊のような存在。
魂も存在しない。小さなカケラが胸の辺りにあるけれど、それは魂ではない。
魔力そのものだと思ってくれていい。
私も含め他の者達は、体内から魔力を生成しているが、精霊は世界から魔力を吸い取ってる。だからこそ強大な力に見えているんだ。
それこそ、神さえも敵わないような力がある。だからね?

「ふふ♡」
「ぐあっ!?」

加護を与えた人間に外から魔力を吸い取れるように、少量だけどね?すればいいじゃん。

「なに、を、」
「ふふ♡あら、大丈夫ですわ。わたしくのお遊びなので、ヒナノ様に害意はありませんの」

ビタバレティモ国王の異変を感じ、すぐに私を避難させようとしてるアルフ達に言い放った光のは手加減を知らない。

『あー、駄目だよ、それ以上は、もう少し弱めて』
『まぁ、お話も出来るのですね』

脳内に直接話しかけたら弱めてくれた光のの力を制御しようと頑張ってるビタバレティモ国王と、やっと気付いたの?可愛い子。みたいな表情で光のを見てる淫魔。
うん、淫魔に手のひらコロコロされてるよー。

『次からは許可を取って』
『ヒナノ様の運命には無断で致しませんわ』

それならいいんだよー、ありがとねー。
まぁ、光のの魔力と淫魔の魔力が混じり合っちゃってる感じだ。
強くなったねー。

「はぁっ、はぁっ、もっと早く寄越せ」
「まぁ、困った人ね♡」

ビタバレティモ国王も凄いな。
淫魔と精霊に遊ばれてもちゃんと手綱を握れてる。

「大丈夫ですか?」
「問題ない、むしろいい」

ああ、ね。
淫魔が興奮しちゃってるぅ。
力を与えられて興奮しちゃってるビタバレティモ国王に当てられて…
うん、私も当てられそうだから退散しよ。

「また遊んで下さいね!」
「ああ、もう休んだ方がいい」
「はい!」

子どもじゃないよ!おじいちゃん!
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