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しおりを挟む『人手が足りません、使われて下さい』
『はい!』
どうやら私の手でも借りたいらしいイセトからの要請です!
庭で本を読んでた暇な私を呼んで下さいました!
「リンジー…ふあぁぁ…寝てもいいー?」
「構いませんよ」
「ありがと……アルフ」
「ほら」
アルフに抱き上げられて今すぐにでも寝てしまいそうなヒナノちゃんは部屋に戻ると…
「いってきます!」
「気を付けろ」
「はい!」
「ええ?」
全てから見えなくした私はイセトの元へ転移した。
「ぐあっ!裏切り者が!」
「誘惑の混沌……名前の通りだ……」
「はぁ…困りましたね」
どうやら森の中でファイッ!が行われているようで、あちこちに人が散らばっている。
どうやら、どこかを拠点としていたワルワル達が一斉に逃げ込んだようで困った困ったしてるイセト。
うーん………
あ、光のからタバコ貰ってたから吸おうかな?ふぅー…スーツに……いや?だるだるの洋服に目元を隠す仮面にしようかな?黒目黒髪は目立つし。あー…めんどくせぇ…みたいな人間にしてー、あ、イセトを口説いてる最中にしよ!
男の姿になってから……あ、厚底履いてるとは分からないズボンにして、イセトよりちょっと高くみせよう。
180cmに満たない男の身長はこの世界でも小さいのだ。
投げナイフ?んー……いや、ナイフにしよ。
近距離特化型…あ、フード付きのパーカーにしよ。
あ、魔力量は……リリースくらいに見せておこう。
うん、行きます!
ズシャッ!
「ぎゃあああああ!」
まずは1人ー、イセトから離れた場所に逃げてる男を致命傷までは与えないように足止めしてから、くるくると木に括り付ける。
「てめぇっ!」
2人目ー、こんな感じで討伐していこう。うん。
ついでにバーナビーの為にもなるんだろうし!
「ぎゃあああっっ!!!」
5人目ー、あ、後ろから人が……うん、これくらいの人間なら負傷するかも?
「っっ」
「はっ!おせぇっ!ぎゃっっ……」
うんうん、これくらいかな?
リリースならこんな感じで怪我負うでしょ。
ザシュッ!
「は………?」
あとはイセトの近くだけー。
イセトがなんでか驚いてて……あ、男の姿だったや。
全員致命傷を負わないように気を付けてるけどー。
あ。
「殺せ!!!」
「あー…お前は殺すな?」
「なに……ぎゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」
うんうん。
イセトを捕えた奴だよね?罠にはめて。
さすがに生かせておけるほど優しくないかなー?でもでも、ほんの少しの苦痛で死ぬんだから優しいよねー?
「ぎっっ!!!」
あー、頭を踏んづけちゃったー。
ま、いいか。
もう死んでるし。
「なに突っ立ってんだ?」
「い、え……」
仕事中なのにどうしてか呆然と突っ立ってるイセトを視姦して、ニィッと笑ってついついあれこれを想像しちゃう。
「抱かれる気になったか?」
「………あり得ませんね」
いやん♡イセト素敵♡
あとは10人くらいかな?
「ぐあっ!」
よしよし、あと1人。
「ぎぃ゙!?!?」
あれ?あと1人残ってる?
喉元に向けようと動いた私のナイフを指先で止めたのはイセト。
あ。
「こちらは結構です」
「そうかよ」
そうだ、リリースもいたんだったや、ごめんねぇ?
「いい男だな」
「抱いてもいいか?」
「かまわ」
「あとは結構ですのでお帰り下さい」
む。
もう少し男の姿でイセトと会話したかったのにぃ…
リリースを抱こうとする私を止めてくれたのは助かったけどぉ。
もう少し側にいようかな。
目に見える形で転移してから女の姿に変えて、イセトとリリースには見えるようにして戻った。
「「「…」」」
イセトの後ろにぶらぶらとくっついてる私の事はもはや日常なのか、驚かないで黙々と人間を片付けていく2人。
「やべ」
「「…」」
上空まで一気に転移してイセトを見ていると……うん、アルフだね!
なんでここに居るの!?天使様の護衛は?
ねぇ?天使様守らなくていいの?
「う……わぁ……」
アルフがこっち見てるぅ………
雲の上くらいに居るんですけどぉ。
………
うん、帰ろ。
「リンジー」
「わっ!ぜ、全然気付かなかった……」
「アルフはー?」
「天使様に割く人員は側仕えだけにしたんだ」
「どうして?」
「強いからかな?」
ああ、加護がたくさんあるし、魔力量も増えたように見えるもんね。
「アルフは?」
「護衛に任命されてるけど、他の仕事もするよ」
「リンジーは?」
「俺も兼任」
「部屋に他の人間が入って来たら分かるようにする?」
「ありがとう、助かるよ」
なんで天使様の危機を天使様が感知しないといけないのかは疑問だし、天使様の護衛やら側仕えやらは割と機密だからバレないんだろうけど、さすがに分かる人間もいるだろう。
まぁ、そういうあれこれも………
「イセトだ!」
「ふふ、当たり」
天使様に仕える人間が要らないなんてバーナビーでも思わない。
イセトが丸め込んでくれたんだ!
「愛だね!」
「ふふ、そうだね?」
自由な私を自由にしてくれる!
あ、リンジーにも色々と石を渡しておこう。
あとでアルフにも渡しておこうかな?
*********************************
「おい」
「なによ、護衛しなくてもいいんでしょ?」
「仕事終わりだ」
「ああ、そう」
部屋で本を読んでる私はリンジーにお世話されながらまったりしてたのにぃ。
「どこ行ってた」
「空」
「その前だ」
「空」
「嘘だな?」
嘘だよー!なんで分かるのー?
「お前がやった人間共の内、1人死んでたぞ」
「なんの事だろう?」
「あれだけ殺したのはなんでだよ」
「殺しなんて……ヒナノこわーい」
「おい」
「いいのかなー?」
「あ?」
「バーナビーを幸福にする存在がもしも、本当に殺しなんてしちゃってたら……いいのかなぁ?問題にならないのかなー?」
「「…」」
「そういう全ては耳に入れない方が城に仕えてるアルフにとってはいいんじゃないかなー?なんにもしてないけどねー?」
「「…」」
うん、分かってくれたんなら良かったよ。
『こちらに』
「寝るねー?今日は寝室にいるー」
「あ?どこ行くんだよ」
「あれれー?いいのかなぁ?聞いちゃってー」
「…」
「おやすみヒナノ」
「うん!リンジーもおやすみなさい!」
分かってくれて良かったです!
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