化け物天使は常識知らず!

ユミグ

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泊まりは次の機会にした。
アレスの世界に戻ってからアルフが両親に連絡したら、興奮?しながら家においでー。と言われたらしく、夜ご飯はアルフの実家で食べます。

「はっ……なに考えてやがる」
「うん、そんな興奮しながらちゅーちゅーされると困惑するのだよ」
「まぁいいか」 

よくねぇ!
ちゅーちゅーちゅーちゅーと、タガが外れたようにしてくるんだよ………
丘でも散々したじゃん。
お陰で空が真っ暗になってたよ。

「なんで怖がってたんだよ」
「なんのこと?」
「最初だ、最初。聞こえてんの分かってただろ」

………

ああ!アルフがアタックしようとしてるのを感じて逃げてた時か!

「だって拒絶しないと押せ押せしてきそうだったんだもん」
「ありがとな、お陰で押せ押せする決意が出来た」

私のばかぁ!!!
拒絶すればするほど、メラメラと燃え上がるタイプみたいだ!
そんな奴に私は………興奮やら私を見るように誘導してたかのように拒絶してて………

「私のばかぁ……」
「そう言ってんだろ」
「ぅぅ……」
「ちゅ」
「…」

なんか、こう、もぞもぞってするよ。
お陰で発情するどころか心が凪くね。
今ならどんな媚薬でも勝てそうだよ。
アルフに肉欲がないなら全然平気なんだけどね。

「ちゅ」
「…」

困惑します。











「よく来たな」
「怪我はねぇか?」

わあ、なんてエロエロな雰囲気が漂っているんでしょうか。

「こんばんは!ヒナノです!アルフの運命ではありますが、今のところ伴侶になる予定はまだありません!」
「そうなのか?」「アルフはいいのか?」

いいんだよ!
もうこいつは好き勝手してるから!
私を労って欲しいよ!

「そのうちなる」
「分かんねぇだろ」
「なるんだよ」
「ぅぅ………どうしたってアルフと性行為するイメージが沸かないよぉ………」
「大丈夫だ、俺は常にエロエロだからな」
「馬鹿かな?」
「ちゅ」
「「…」」
「ぷはっ!お酒持ってきました!」
「「…」」

両親の前だと独占欲が発揮しないのか、ピリピリとした魔力を感じない。
むしろほわわーんだ。

「あ、これアルフに買って貰ったんです。この2つなら二人に似合いそうですよ」
「ちゅ」
「「…」」
「気に入りませんか?」
「…」「……その調子だ息子よ」
「「?」」

ガラス細工は気に入ってくれたみたいだから、2つあげた。
アルフにも1つあげた?返した?のかな?対になっているようなガラス細工を渡して席に着く。

「突然のわがままを聞いてくれて、ありがとうございます」
「いいんだ、ヒナノとよん」
「これが好きだ」
「そうなの?あー……もぐもぐ……うん、分かった」
「いつ作れる?」
「今日の夜?」
「夜は駄目だ、一緒に寝るぞ」
「うん、分かった。あーん」
「あー」
「「…」」

故郷の味は再現が1番難しい。
他の世界にある食物でも、この世界が何万年と経った後で採れた食材でも同じ味にはならないのだ。

「ちゅ」
「「…」」

だからこそ今のうちに材料を採っておかないと、似たような味にならない。

「ちゅ」
「「…」」

んん?興奮?竜人の方が興奮してるぞ?
いつだってエロエロなのか?

「ダン…あ、あーん…」
「ふざけんな」

どうやら魔人の父親はダンという名前らしい。

「違うぞ!?」

慌てながらアルフに言い訳するダン。

「ウェズリーが嫌な訳じゃねぇ!」
「ダン…!」
「分かってんよ、仲良しなんだろ?」
「なかっ!?」

竜人の父親はウェズリーという名前らしい。
そして、誤解されていた過去があるからなのか、一生懸命に言い訳するダンの横でコソコソと………

「うん、ウェズリー」
「なんだい?」
「出来れば夜ご飯は一緒に食べたいから、その媚薬はあとでにしてもらってもいいかな?」
「な!?おい!」
「残念だ………」

うん、本当に残念そうだね。
でも困るよね?こんな所でエロエロされちゃうと、アルフがエロエロしちゃうかもしれないし、そうなったら困るのは私だし?
人と食べる時は毒がないか無意識に調べる癖がついてる私は、ウェズリーの媚薬を発見してしまったよ。

「ちゅ」
「「いつ伴侶になるんだ?」」

どうしてだろうか。
みんなして伴侶伴侶と………
ならないって言ってるのに…さっき伝えたばかりなのにな?

「俺は今でもいいぞ」
「うん、性的に見れない」
「ちゅ、なんでだよ」
「なんでかなぁ?」

本当になんでだろうか。
運命でもあり、好ましい人間でもあるアルフにどうしてきゅんきゅんしないんだろう?
してもいいのにね。

「ダン」
「やめろ!」

今の状況はどうやらダンには恥ずかしい事だらけなのか、耳と頬を真っ赤に染めてウェズリーを拒絶する言葉を吐いてる。

「弟かな?」
「どっちでもいいな」
「一緒に遊べるね」
「楽しみだ」
「なんの話だ?」
「子作りしてんだろ?」
「んなっ!?な、な、な、なんで…!」
「あん?魔法陣かかってんじゃねぇか」
「そっ…!なっ…!?……っっ~~、ウェズリー!」

ダンは余程、外に出ないみたい。
子作りする時はお腹に魔法陣を施す仕組みだから見ればすぐに分かる。
もちろん外に出る時は外しても、擬似子宮は数日ついているから問題ない。
そうやって当たり前な“見られる”という事に対して無頓着というか……うん、まぁ、自ら囲われに来てるんだからそれでいいんだろう。

「あ?………お前、熱は出るっつってたな」
「うん」
「………熱あんぞ」
「うん」
「知ってたな?」
「うん」
「なんで言わねぇ」
「え?熱出た時って言わなきゃ駄目なの?」
「駄目だ」
「分かった、熱出てるよ」

どうやら温泉を出ては雪に埋もれるを繰り返したら熱が出たらしく、さっきから体がポカポカさむさむしてる。

「おせぇんだよ」
「うん」
「帰んぞ」
「え?ご飯の途中だよ?」
「横になんだよ」
「どうして?」
「安静にするっつー意味は分かんだろ」
「うん、でも熱出てるだけで対し」
「寝るぞ」
「はあい」

大丈夫なのに、アルフもご飯を中断して立ち上がる。

「ごめんなさい」
「いいんだ、ゆっくりやすみなさい」
「大丈夫か?」
「はい、大丈夫で」
「大丈夫じゃねぇんだよ」
「早く帰りなさい」
「ああ」
「ちゃんと寝るんだぞ?」
「はあい、また遊んで下さいね」
「もちろん」「ああ」

どうやら心配性なご家庭らしい。
みんなして不安そうな、心配な表情で見てくる。
あ、そっか。
両親は病にも罹らないし、毒も効かないっていう事は知らないんだったなぁ。とか思いながらアルフの家に転移してもらった。

「なにも効かねぇのか?」
「うん、熱出ただけ。菌とかも体に入り込んでないから、下がるまで待つだけ」
「寝とけ」

足早にベッドへと運ばれて、アルフの腕の中にするすると囲われながら眠りに落ち………

「あん?」
「なんか寝れない」

寒いのか熱いのか…多分両方なんだけど、そのせいか眠りにつけない。
体温を調節してみても、しっくりこないな。
まぁ、いいか。

「寝顔見てる」
「寝ろ」
「ご飯はいいの?」
「今日はいらねぇ」
「寝顔見てる」
「………」

目を瞑ったエロエロ乙女を見ながら自分自身の心について考えた。
心の中で言い訳してみたけど、これは温泉から出て寒い雪にダイブしたとかそういう熱じゃないのは分かってる。
ただの知恵熱だ。
アルフと繋がってしまったら楽園に行ってしまうのかも……なんて思う心に“それでもいいじゃん”なんて自分の中で答えが返ってきて解決したの。
アルフがアダムだと受け入れている今をもう、怖くはない。
私が信頼しているのも、クロノスが父親のように接しているのも、怖くないんだ。
だって海のが言ってくれた言葉を信じてるから。

何度生まれ変わっても愛すると。

愛する事に邪魔だったのは魂だけ。

魂を変え、人間として生まれ、人生を歩んでいる三人は私を愛そうと藻掻いてくれたから出会えたんだって信じてる。
確証なんて一生得られないのなら、私がなにを信じるかで決まるんだ。
海のの言葉を信じて、三人の愛を思い出して……
うん、そうだね。私もそうするよって誰にも届かない声を上げるんだ。

「……なに考えてやがる」
「…」

だからね?怖くもなければ、不安だってないの。
そんな今。
どうして知恵熱なんか出したのかというと……

「アルフにきゅんきゅんしないよおおおお!!!」
「………」

そうなんだよ!アダムの生まれ変わりとして見て、アルフとしても見て、ちゃんと1人の人間だと認識しているのに…!
認識しているからこそ…!

「きゅんきゅんしない!!!」
「………寝ろ」

どうしてこんなにもきゅんきゅんしないのかとぐるぐるぐるぐる考えてたら熱が出た。
設計図の彼はよく知らない。
イセトは私のどストライクな性格だからきゅんきゅんする。
アルフと好き好きー♡なんて言い合いたいと思えない!

「イセトの性格はもう、ヒナの好みそのものだから伴侶になりたいなぁ?とか、独占欲もわきゅわきゅするんだけどね?」
「…」
「アルフをどうしたら男として見られるのか分かんない」
「ぅ゙っっ…」
「伴侶として見たいんだけど…どうやったら見られるのかな!?助けてアルフ!」
「ちょっと待て……傷付きすぎた心がいてぇ…」
「あ、うん、ごめんなさい」
「ぐぅ゙………」

謝ると更にダメージがくるらしい。
アルフと伴侶になれればもう大団円もいいとこなんだよ!?男として私が見れればそれでいいのに…!
アルフを男として見るにはどうしたら……!

「あう……」
「変な事考えんじゃねぇ、熱上がってんぞ」
「ぐるぐるぐるぐる………」
「やめろ」
「でもでも……アルフを伴侶として見れたらもうそれで収まる事がたくさん……」
「………考えとけ」
「うん………」
「………やっぱやめとけ」
「ぅぅ………」
「ちゅーするぞ」
「ぅぅ……ちゅーちゅーしても、ん…」
「うるせぇな!?早く寝ろよ!」
「分かったよぉ……」

ぅぅ………ぐるぐるぐるぐる………
どうしたら伴侶になれるんだ………
今の関係性がしっくりきてる私の心をどう解したらいいのおおおおおお!!!
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