巡る旅の行き着く先は終焉と呼べるのか

ユミグ

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淫魔編

5-51

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鉱石掘ってたら時間になっちゃった。

今の私は無詠唱で人体以外の事は出来る。
魔力の流れを見るのも飛ぶのも浮くのも一通り出来る、陣はまだ魔石を使うけど。
でも1番得意なのは物作りだったりする、守りのブレスレットや懐中時計や薬の調合も詳しくなったし、昔より内臓にも詳しくなったけどまだ弱い、全てを自分の物にして寿命を延ばす事が出来るようになりたい。

あ、ちなみに宇宙はなかったよ。
上まで到達すると見えないなにかに阻まれる、そして必ず扉がある。

どの世界にも必ず扉があった。

上空に可愛らしい扉が着いていたよ。
開ける事は出来なかったけど、まだある。
私の知らないなにかがある、全て知って私の物に。

そしてリクと暮らすんだ。

とりあえず適当な部屋に入って支度を整えてからハジキンスの元まで飛んでいく。
転移はまだ怖いからね、する時は陣を使うのだ。

「ハジキンス」
「うあっ!お、おはようございます」
「おはよう、10時に会議。それまではまた聞いてみるから着いてきて」
「かしこまりました、全てに通達は」
「ならいい、放っておいて。後から首を絞めるのは自分の行動よ」
「はい」

また昨日の繰り返しを1日やって5時に帰した。
護衛もしばらくは必要ないと言っているから気楽でいい。

「おい!」
「監視は」

昨日の男がどうやら私の…いや、陛下の元から出てきたからちょうど良かった。

「寝てる!今から4時間だ」
「ああ、そう…ってなに?」

手を引っ張る行動が分からない。

「ヤらせろ!」

ああね、確かに。
最後っていつだっけ?
海のと居て…そろそろかな?

「4時間よ」
「部屋は何処だ」
「私も聞きたかったんだけど部屋ある?」
「あん?」





私が抱いた男はザッカリーというらしい。

「おい」
「なに」
「ベッドとは全然ちげぇな」
「楽しまなくてどうするのよ」
「それもそうだ、またヤらせろ」
「25日間は忙しいからまた声かけて」
「なげぇよ!」
「ザッカリーも忙しくさせる、配置を変えるっていうより好きに暴れて」
「いいのかよ」
「私が許可する」
「いってくる!」
「あ、訓練させて弱すぎる」
「知ってる!」

とりあえず適当な部屋に入った私達はきっかり4時間で事を終えた、ザッカリーは騎士の中でも下らしい。

窓から陛下の部屋に入って…と。

「「「「「「!」」」」」」

眼鏡なのだー!この眼鏡はサラサラ~てページを捲るだけで読める簡単眼鏡なのだー!
本を読むのは好きだけど、切羽詰まった状況も多かったからこういうのを作ってみた。
しょうがない、全部読むか。

それとなんでか完全暗記出来る、なんでか分からない。
いつからなのかも分からない、今回の召喚続きで気付いた事だ。




「陛下ここが分からない」
「…どれだ」
「指差してるでしょ?馬鹿なの?」
「…」

その日から常識と情勢を頭に詰め込んだ。
そして中の人間もある程度綺麗にした、辺境伯は私につくと決めたらしく連絡が来たけど遅い。
どうしてこうも判断が遅いんだろ。

浄化もした、ザッカリーを連れて。

この国じゃなく世界全てを浄化し続けたいからしばらく定期的な男を作るようにもした。

この国は堕落していく最中だった、だからこそ民の情報操作は簡単に出来た。
聖女が顕現しとても気さくに町を歩いて民に手を差し伸べる。
そして頭を賢く見せて陛下を悪く見せる、あっという間に女王になれた。

どこに行っても国と関わりがある私は国政が得意になってた。
その代わり食堂やら薬師やらをやるのは苦手だった、どうしても気さくに入り込む人間が居ると私の異質に気付くらしい。
私は常識を取り込みすぎてなにが正しいのか分からなくなってた。

もちろん私としての軸はある。

分からないのは今居る国の常識だ。
正しいと思って動いた事が間違いで、間違いが正しくなる時もある。






「国の名前を変える」
「どのような」
「考えて」
「は…」

女王になって10年、今のところ順調だ。

空き時間もあるし会議も昨日から減らした。
領地は合併させている最中。

ハジキンスは私の側仕えになった、ちなみにザッカリーは男とくっつき、私はハジキンスに声をかけられたのでハジキンスと一緒に浄化してる。

「ブラユグリ国はいかがです?」
「意味は?」
「造語を考えました、幸福な女神です」
「ふーん」

どうやら私を神として認識してるらしい。
どちらかというと化物なんだけど。

そう私は化物だ。

人になれず魔人になれず獣人になれない。
全てが半端でまるで創るのを失敗したみたいな人型だ。
化物と聞いて恐れる人も居るけれど、私は気に入っている。
だって聞いた事がない。

それは“唯一無二”だ。

「失礼致します!」
「私が」

もう少し有能な…ああ、そうだ。

『風の』
『なあに~?』
『魔法陣をそのうちばら撒く、精霊に警告しておいてくれない?』
『分かった~』

精霊を使うなんて考えは駄目。
それとこの間気付いたんだけど、海に入れるようにするのは駄目だ。
風のが嫌がってる。
まぁ、私は自由に潜れるしいいか。

「女王様、平民の子がなにやら様子がおかしいと」
「続けて」
「腹から産まれたのは獣だそうです」
「…すぐに行く、それと…いえ、まずは民に話がある。真実よ」
「日程を確認しておきます」
「全て整えて」
「かしこまりました」

護衛が地図を持ってるのは私がよく転移するから。
力は隠してない、私は召喚されなければずっと女王で居続けようと思ってるから。
楽しくはない。
本当は森の中で畑を耕して毎日を穏やかに過ごしていたいけど、数千年足らずでこの有様じゃ無理。
海のが可哀想だ、愛した心は続いてて欲しいと悪魔より傲慢な私の考えでここに居る。

転移した場所には平民が外に集まってるけど、先に子どもを見たい。

「女王様!わざわざありがとうございます!」
「私の不足よ、気にしないで」
「は、はい?」

家に入るとにーにー…と声がする。
魔力の流れも確認して、あ、そっか。
耳を出してみよう。

「みー!!!」

怖いらしい、なら問題ないか。

「誰か子どもを見ておいて」
「かしこまりました」

護衛に頼んで表に両親と共に出る。

耳はそのままで。

「聞いて下さい!私は永遠の命と新たな種族の母でもあります!この世界に居着く事はなかったので分かりませんでしたが、これから先の未来、人間・魔人・獣人という3種族が産まれ出てきます!分からない事は恐ろしい事だとも理解しております!ですが、これから先豊かに…もっと住みやすい国にするのはこの家の子のように新たな命が築くものです!もちろん子育てに必要な事、分からない事柄は国から支給致しますからどうか未来を恐れないで!未来は希望で溢れています!」

カーテシーをしたら歓声が鳴り止まない程の迫力だけど、こんなもの5日もすればすぐに収まる、すぐに動かないと。

「中に入りましょう、改めて説明致します」
「「はい」」

種族について細かく説明した、これから先の子育てに困らないように明日までに本と絵本を作ると約束もした。

「殺さないでいてくれてありがとうございます、国の宝を恐れず、温かい毛布でくるんでくれて感謝致します」
「いえっ…ふぅっ、ありが、とう、ございますっ!」

確かにお腹から毛だらけが出て来たら怖いよねー、と思うと同時に疑問が浮かぶ。
なんで人間同士で獣人が産まれるんだろ?
そんな事実…あ、あった。
おとぎ話だけど、どこかで見かけた事がある。

それにしても…私が居るから獣人が存在するのか、それとも元から存在していたのか…

獣人なんて聞いた事はなかった。

でも…魔国に居すぎた私は、他の国がどうなっていたのかは知らない。

私が獣王だから?でもそれなら……

ああ、いけない帰ろう。
今日からしばらくは忙しいんだから。

あ、そうだ。

『風のー』
『…』

どうやらお楽しみのようです!ごめんなさい!





あれから貴族と民、そして近隣諸国に事実を通達した。
魔人と獣人の育て方、生態についても詳細な本を渡して絵本で分かりやすい物も作った。
絵本は初めて作ったけどハマりそう。

人種差別は禁止にした、国として。
それと急いで薬を作ってる、興奮抑制剤だ。
ツガイの認識などないに等しいこの世界で獣人が襲ったら大変だ。

イレギュラーはあったけど、風のも協力してくれて私も浄化をして淀みがない世界を作り上げて落ち着いたのは200年後。

私が召喚されてから4973年後の出来事だ。

「んへへー」
「わくわくじゃの!」
「2人もやる?楽しそうだよー!」
「やるぞ!」
「僕は見てる~!」
「あ、じゃぁじゃぁ城の破片が飛ばないように防御したら派手にいけるんじゃない?」
「ヒナは凄いのじゃ!」
「うへ」
「はよ!はよ!」
「はあい」

ついに城を壊せる時が来ました!
悪趣味な城はいらない、それと海のの家近くに城を建てました、なんちゃって魔王城にはたくさんの工房と大きなキッチンと、海のとの部屋と、海のと風のの部屋と、風のの部屋と、土のの部屋も作りました!1人1人凄く凄く考えて作ったのだ!
みんな気に入ってくれたらしい!

「いっくよー!」
「やるぞ!やるぞ!」

会議はします、魔王城の出入りも自由です。
本当に必要な話があるならね?
もちろんこの城の跡に集まれる場所を作ったから、貴族の繋がりも薄くはならない。

ドオオオンッ!とザバアァァァッッ!って音がたくさん鳴ってきっと地響きもある。

「たのしー!」
「よいのじゃ!よいのじゃ!」

そうそう、そういえばカスケンはどこに行ったのか分からない。
そもそもアルナブが本当にカスケンの血筋かも分からないしね。
そういえば1度カスケンを助けてくれとアディティの子どもであるアイリッシュが来たくらいで他は聞いた事もないな。

「んひゃぁぁっ!ボッコボコぉ♡」
「じゃの!じゃの!」

あとは少しずつデズモンド様のような仕事をしていくだけ。

次の生は最初からそうしようかな?いや、アディティがいるんだった。
それなら駄目駄目な王がいつかなったらそうしよう。
召喚されてもリクがなんとかしてくれる!
絶対絶対長生きさせてやるんだから!

「はぁっ!はぁっ!でたらめたのしー!」
「そうじゃの!そうじゃの!」

満足するまで海のと暴れて海のの家に。

そういえばリクとの家は淀みがあり酒屋になってたよ。

リクの骨は掘り出さなかった。
私が持ってるのは手だけでいいの。

「早く緑茶とコーヒーと紅茶作りたい!あと美味しい果実も絶対ある!」
「早くコーヒーとやらを飲みたいぞ!」
「豆はあるからもう少し待ってねー」
「ミルクたっぷりがいーなー?」
「ミルクも美味しいの育てるからね!」
「楽しみじゃ!」

私はか弱く無力だった。
デズモンド様に頼る一生だったからこんなにも世界を感じた事はない。

「世界ってたのしー」
「そうじゃな!」
「本当に海のそう思ってるー?」
「当たり前じゃ!嘘はつかん!」
「なら、旅行にでも行ってきなよー、世界は楽しいよー」
「そっ」
「わー!楽しみだね~」
「風のっ」

目の前から消えた2人は相変わらずらふらぶだ。

新しい家に帰ってやっとひと息ついた。
この世界に戻って来て居場所をまた作れたね。

「………」
「おやすみ土の」

執務室に居た私の元に土のが眠りに来た。
これもこれからの当たり前になるだろう。

私はまだ弱い。

もっともっと強くならなくちゃ駄目なんだ。
必ず迎えに行くからね。

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