22 / 26
第二章
ダル視点
しおりを挟む
唯が消えた。かわいい俺の彼女。
昨日、兄の剛が足を無くした。薬草で一命は取り止めたが、ショックの唯は呆然としていた。
治癒魔法は、教会が取り仕切り、平民はとても受けることができない。
特に剛達は開拓民だ。
剛は、ソニアを庇ってワイパーンに襲われた。ソニアもひどいショックを受けていた。
唯に付き添っていたかったが、兄と2人にしてほしいと言われ家に帰った。
唯は口はたまに悪いが俺にとても優しい。
視線が、態度が全てで俺を好きと伝えてくれる。そんなの、惚れるって。
甘い物が好きとしれば、兄のついでと言いながら、きれいに焼けた方を俺にくれる。剛も俺も気付いているって!アナも唯の甘い物のファンだ。
何を作ってもおいしい。やさしくて、柔らかい唯。
全力で唯を支えていきたい。
そんな思いを抱いて、宿屋に行くと2人が消えていた。
唯だけでなく剛も。あんな体でどこに行く?
唯の匂いを辿りたいが、鼻に関しては、俺よりギムの方が有能だ。ギムに頼み、匂いを追ってもらう。ソニアも途中で合流する。
野営地に着くと、唯や剛の匂いが消えていた。
代わりに、薬草のような刺激臭が漂っている。
獣人なら、避ける匂いだ。唯達の匂いが薄いため、薬草のような刺激臭を追うことにする。
かわいい大切な唯。
何かを隠しているのは知っている。
ケーキなんて、結婚式に食べるくらいだ。それを日常の何気ない日にためらいもなく出してくれる。
開拓民ではないのかも知れない。俺なんかでは手の届かない人なのかも知れない。でも、俺は君のそばで君と寄り添いたい。
昨日、兄の剛が足を無くした。薬草で一命は取り止めたが、ショックの唯は呆然としていた。
治癒魔法は、教会が取り仕切り、平民はとても受けることができない。
特に剛達は開拓民だ。
剛は、ソニアを庇ってワイパーンに襲われた。ソニアもひどいショックを受けていた。
唯に付き添っていたかったが、兄と2人にしてほしいと言われ家に帰った。
唯は口はたまに悪いが俺にとても優しい。
視線が、態度が全てで俺を好きと伝えてくれる。そんなの、惚れるって。
甘い物が好きとしれば、兄のついでと言いながら、きれいに焼けた方を俺にくれる。剛も俺も気付いているって!アナも唯の甘い物のファンだ。
何を作ってもおいしい。やさしくて、柔らかい唯。
全力で唯を支えていきたい。
そんな思いを抱いて、宿屋に行くと2人が消えていた。
唯だけでなく剛も。あんな体でどこに行く?
唯の匂いを辿りたいが、鼻に関しては、俺よりギムの方が有能だ。ギムに頼み、匂いを追ってもらう。ソニアも途中で合流する。
野営地に着くと、唯や剛の匂いが消えていた。
代わりに、薬草のような刺激臭が漂っている。
獣人なら、避ける匂いだ。唯達の匂いが薄いため、薬草のような刺激臭を追うことにする。
かわいい大切な唯。
何かを隠しているのは知っている。
ケーキなんて、結婚式に食べるくらいだ。それを日常の何気ない日にためらいもなく出してくれる。
開拓民ではないのかも知れない。俺なんかでは手の届かない人なのかも知れない。でも、俺は君のそばで君と寄り添いたい。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
13
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる