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⑩『幼なじみの因縁の相手』
しおりを挟む寂れた公園で人を待つみずき。
み「随分懐かしいなぁ…かんなとつるんでた頃、よくたむろしたっけ。」
するとかんなが歩いてきた。
かん「待たせたな。」
み「うん。」
みずきは今回の襲撃事件の犯人の情報を
かんなに調べてもらっていた。
かん「やっぱりお前らを襲った奴らはアイツらで間違いないだろう。」
み「…だと思ってたよ。」
中等部の頃、みずきとかんなはよくつるんでいた。
その時によく揉めてはケンカしていた男女数人のグループがいた。
その中でもずっとケンカしていた少女がいた。
名前は『よつば』。
その少女がリーダー格だ。
み「けど、よつば達とは和解したんじゃなかったの?私はその時にはもう距離置いてたけど。」
かん「和解したさ。あの時まではな。」
み「あの時?」
かん「乱闘事件…覚えてるか?アタシが停学くらった事件。」
み「あぁ、でもあれは他校との乱闘でしょ?アイツらは学校には行ってないはず…」
かん「あの乱闘事件の元凶はアイツらだ。そしてアタシをハメたのもアイツらだ。」
み「…やっぱりなんかあったんだね。」
かんなが俯く。
み「なにがあったの?」
かん「…薬かなにかで眠らされて……集団で犯された。」
み「!?」
みずきが驚く。
かん「悪いがこれ以上は話したくない。わかるな?」
みずきは黙って頷いた。
かん「まぁおそらく復讐だろ。私がヤられ、お前がやられた。つまりはそういうことだ。」
み「なるほど。」
かん「アイツらはもはや不良とかそういう可愛いものでは無い。完全に半グレ集団だよ。」
み「白昼堂々と自宅を襲撃するくらいだからねぇ。」
かんなはみずきにメモ紙を渡した。
かん「言われた通り調べたぞ。そこに書いてるのがアイツらの溜まり場だ。」
み「廃倉庫か……いかにもって感じだな。」
かん「まさか乗り込む気じゃないだろうな?」
かんなはやめとけと顔を横に振る。
かん「昔は5~6人程度のグループだったが、今は15人以上はいるぞ。」
み「そのうちの3人は襲撃された時に重傷を負わせた。しばらくは使えないだろうね。」
かん「まったく、お前は相変わらずイカれてるな。」
かんなが笑う。
みずきも笑う。
2人で笑っている。まるで昔に戻ったように。
み「けど流石に分が悪いから、そういうのに詳しい人に助言でも貰おうかな……」
かん「ん?誰にだ?」
み「…私の爺ちゃん。あんまり頼りたくないんだけど流石に今回は…」
かん「お前のお爺さん?なんで?」
み「これはひまちゃんにも話してない私の秘密兵器だよ。」
ひまわりですら知らないみずきの祖父。
いったい何者なのか…!?
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