上 下
16 / 16

⑮『幼なじみの永遠の愛』

しおりを挟む


私はひまちゃんが待ってる病院に向かう。
けど血が出すぎたのか凄いフラフラする…




ダメだ…ひまちゃんの顔をみるまでは倒れるわけにはいかない……

ようやく病院の近くまで来た。
けど、もう足に力が入らない。
病院の入口をみると、
そこには車椅子に乗ったひまちゃんといちごが見えた。

み「ひ、ひまちゃ……」

声もうまく出ない。視界も霞んできた。
ダメだ。意識が……

その時、
ひ「みずきぃぃぃ!!!」




ひまちゃんが車椅子から立ち上がり走り出した。

ひまちゃん…動けるように…なったんだね……
よかっ……た…







目を覚ましたら病室だった。

み「ひま…ちゃん…」
私はひまちゃんをさがした。
するといちごがいた。

い「目が覚めた?」
み「ひまちゃんは?どこ?」

い「隣だよ。」
私は反対側を見た。
そしたらひまちゃんがベッドで寝ていた。

い「同じ病室だよ。てかなんであんな怪我だらけだったの!?」
み「野暮用だよ。ひまちゃん立って走れるようになったんだね。」

い「あの時だけだよ。みずきが倒れた後、いっしょにひまわりも倒れたよ。」

私は思わず姿勢を起こそうとしたけど、
上手く起こせなかった。

い「まったく……愛だねぇ。倒れたあともアンタ達、しっかり手繋いでたよ。」

み「色々とすまなかったね。いちご。」
い「気にしないで。友だちでしょ?。早く回復するといいね。」

み「うん。ありがとう。」

いちごはその後、また明日も来ると言い帰宅した。



病室には私とひまちゃん。2人きり。

み「倒れてても手を繋いでた…か。」
私はニヤけながらまた眠りについた。



あれから数週間が経ち、私もひまちゃんも無事に回復して元の生活に戻れた。

そのあいだ、私は初めてひまちゃんに祖父の事を打ち明けた。
案の定ビックリしてたけど、「みずきのお祖父さんにご挨拶したい」と言ってくれた。

なんだか結婚を申し込むみたいだね。というと、
「当たり前でしょ!結婚するんだからちゃんとご挨拶しなきゃ!」と怒られた(笑)







それからいっしょに3年の時を過ごし、
私たちは約束を果たした。



み「綺麗だよ。ひまちゃん。」

ひ「みずきも綺麗だよ。」

2人ともウェディングドレス。
お互い幸せな気持ちになる。


「みずきさん。あなたは病める時も健やかなる時も生涯、ひまわりさんを心から愛することを誓いますか?」

み「誓います。」

「ひまわりさん。あなたは病める時も健やかなる時も生涯、みずきさんを心から愛することを誓いますか?」

ひ「誓います。」



私たちは教会で永遠の愛を誓いあった。



幼なじみといっしょに season2』 Fin.
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...