『幼なじみといっしょに』

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⑭『幼なじみのアルバム』

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デートから2日後。
デートの時に撮ったプリクラ。
お互いそのプリクラの画像をスマホの待ち受けにしている。

スマホをみる度ニヤける2人。



そんな日の放課後、
2人はいつもといっしょに手を繋いで帰る。
向かうはみずきの家。
今日はひまわりが泊まりに来るらしい。
いっしょに過ごせる。これだけで幸せだ。

2人の時間をゆったり過ごす。
その時、ひまわりが大声を上げた。

ひ「あぁ!!!しまったァ!!!」
どうやら学校に忘れ物したらしい。
ひ「ちょっと取りに行ってくるね!!」


み「大丈夫?ついて行こうか?」
ひ「大丈夫だよッ!すぐ帰ってくるッ!」
そういうとひまわりが駆けだした。

み「((帰ってくるか……ふふふ))」
ひまわりの帰るべき場所は私の元なんだと感じたみずき。

ついニヤけてしまう。
み「よし!晩ご飯作っとくかッ!」
気合いを入れたみずきはキッチンに立った。





ひ「いやぁ…ほんと最悪…みずきとの時間が…」
忘れ物を後悔しながら学校にむかうひまわり。



学校に着きロッカールームへ。
慌てたのか開けるロッカーを間違える。
ひ「あ、間違えた。これ委員長のロッカーだ!…ってあれ?」

そこには見覚えのあるモノが。

ひ「((これ…このあいだ、いちごと買いに行った勝負下着じゃん。なんでここにあるの?))」

以前、いちごのお願いでいっしょに選んだ勝負下着。
思いもしなかった場所にあることに驚きを隠せない。

ひ「…なにか事情があるのか?とりあえず見なかったことにしよう。」

ひまわりはそっとロッカーを閉めた。


ひ「急いで帰らなきゃ!みずきが待ってる!」
ひまわりは忘れ物を手に取り、ロッカールームをあとにした。


走り続けるひまわり。
空はやや曇っている。ひと雨降りそうだ。
ひ「コレだけは濡らしちゃダメだ!」
ひまわりは忘れ物を強く抱きしめ走り続ける。

そう思ってたら本当に降ってきた。
ひ「最悪だぁぁ!走れひまわりぃ!」

やっとの思いでみずきの家につく。
呼吸を整えてドアを開ける。
するとタオルを持ったみずきが待っていた。

み「おかえり♡ひまちゃん」
ひ「…ただいま♡みずき」

何気無いやり取り。
けどこのやり取りでさえ幸せに感じてる2人。


み「ご飯にする?お風呂にする?それとも私にする?♡」
ひ「あっ、よく聞くヤツだ!(笑)もちろんみずきで!」
2人はキスをしてリビングへ向かった。

み「そういえば、なに忘れたの?」
ひ「あぁ。コレだよ。」
そう言ってひまわりはみずきに見せた。
それは1冊のアルバムだった。


み「アルバム?なんの?」
みずきが首を傾げる。
ひ「本当は日付け変わってから渡したかったけど…はい。どうぞ♡」
ひまわりはアルバムをみずきに渡した。
みずきはアルバムを開ける。

み「あっ……」
そこには2人の写真。
ひ「覚えてる?明日でウチ達付き合って3年だよ。」
み「もしかして…」
ひ「うん。このアルバムにはその3年が詰まっている」
自然と涙が出たみずき。
ひ「最後に何気なく1枚撮って隙を見計らって完成させようと思ったけど…たはは」
み「嬉しい…ありがと♡」
嬉し涙を拭うみずき。

み「じゃあ今から撮ろう!2人で完成させよう!」
ひ「うん♡」

これは2人の宝物。


幸せをいっぱい感じながら、
2人は一夜を過ごした。





【次回…最終話】
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