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第3章
鬼王神社の夏祭り 12
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「あの頃を思い出すねぇ」
二人の姿を見て、感慨深げなすみれおばあちゃん。
「はい」
かえでは、この町で生まれずっとこのお祭りを見てきた。
「思い出します」
そして大きなお腹をさすった。
「この子もするのかしらね…」
と、茂を見た。
…ぐすっ、鼻水をすする茂はもう泣きそうだ。
「あらあら…」
すみれとかえでは顔を見合わせて微笑んだ。
山車と違い通常御神輿には人は乗せない、神さまの乗り物だからだ。
しかし、神馬家は古くから伝わる、神さまからこの地を護る仕事を託された血筋だ。神の一部として、御神輿を邪念から護り、神社へと導いていく役目で御神輿に乗るのだ。
去年までは、乗り台に茂が乗っていた、それを今年からももとさくらに代替わりする事にした。その為今日は感触を確かめる稽古だった。
御神輿はまず、町中を練り歩き、鳥居を潜ると、鎮守の森の手間で子孫反映の象徴、乗り台の上の神馬家の末裔が元気な姿をお見せする。
その後、末裔が御神輿から降りて、御神輿は鎮守の森に入っていき境内で神事が行われる。
そして、神殿で神さまに御神輿の白い玉にお移り頂き、再び町中を練り歩くのだ。
これが、古から代々受け継がれてきた鬼王神社の神事だ。
「ストップ、あ、いや、やめェ! 」
マックの掛け声とともに、御神輿は止まった。ももは乗り台から飛び降りて下駄を履く。
幼稚園児のさくらはさすがに飛べない、茂に肩車されて降ろされた。
『ありがとうございました』
三人が少し離れると神馬家の面々が声を揃えた。
『ありがとうございました』
担ぎ手が応えると、御神輿は置き台に戻された。
茂は、さくらを肩車したまま、そっとももの横にいくと、しゃがんで顔を見つめた。
「もも、くれぐれも言っておく」
「なぁに? 」
「明日の本番、無茶するなよ」
「へへへ…」
「ねぇ、むちゃってなぁに?」
茂の頭にしがみつきながら、さくらが聞いた。
「う、うん…なんでもない」
茂が誤魔化す。
「うふふ、ないしょ」
ももは満面の笑みを浮かべた。
二人の姿を見て、感慨深げなすみれおばあちゃん。
「はい」
かえでは、この町で生まれずっとこのお祭りを見てきた。
「思い出します」
そして大きなお腹をさすった。
「この子もするのかしらね…」
と、茂を見た。
…ぐすっ、鼻水をすする茂はもう泣きそうだ。
「あらあら…」
すみれとかえでは顔を見合わせて微笑んだ。
山車と違い通常御神輿には人は乗せない、神さまの乗り物だからだ。
しかし、神馬家は古くから伝わる、神さまからこの地を護る仕事を託された血筋だ。神の一部として、御神輿を邪念から護り、神社へと導いていく役目で御神輿に乗るのだ。
去年までは、乗り台に茂が乗っていた、それを今年からももとさくらに代替わりする事にした。その為今日は感触を確かめる稽古だった。
御神輿はまず、町中を練り歩き、鳥居を潜ると、鎮守の森の手間で子孫反映の象徴、乗り台の上の神馬家の末裔が元気な姿をお見せする。
その後、末裔が御神輿から降りて、御神輿は鎮守の森に入っていき境内で神事が行われる。
そして、神殿で神さまに御神輿の白い玉にお移り頂き、再び町中を練り歩くのだ。
これが、古から代々受け継がれてきた鬼王神社の神事だ。
「ストップ、あ、いや、やめェ! 」
マックの掛け声とともに、御神輿は止まった。ももは乗り台から飛び降りて下駄を履く。
幼稚園児のさくらはさすがに飛べない、茂に肩車されて降ろされた。
『ありがとうございました』
三人が少し離れると神馬家の面々が声を揃えた。
『ありがとうございました』
担ぎ手が応えると、御神輿は置き台に戻された。
茂は、さくらを肩車したまま、そっとももの横にいくと、しゃがんで顔を見つめた。
「もも、くれぐれも言っておく」
「なぁに? 」
「明日の本番、無茶するなよ」
「へへへ…」
「ねぇ、むちゃってなぁに?」
茂の頭にしがみつきながら、さくらが聞いた。
「う、うん…なんでもない」
茂が誤魔化す。
「うふふ、ないしょ」
ももは満面の笑みを浮かべた。
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