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第2章 夏
◆静かな恋の進展と騎士とパン屋
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夜もとっぷりと更け、通りを行き交う人々もまばらになってきた頃。
ようやく客足が落ち着き、私はにっこりと笑って――
「じゃ、ロニーさん、ケイトさん、楽しんできてくださいね!」
二人を夜市デートに送り出すことができた。
見上げれば、濃藍の夜空に宝石をばら撒いたような星々が瞬き、ぷかりと浮かんだ三日月が、流れる雲の影にかくれんぼをしている。
「ん~っ」と通りに出て背伸びをしていたら――
「やっぱり大盛況だったようだね」
片手を上げながら現れたのは、ロイヤルブルーの髪を風に揺らすイケメン、リアムさん。
首には、なんと!うちのバンダナが巻かれている。
(あれ?うちのお店にはしばらく顔を出してなかったはずだけど……)
「少し休憩させてもらうよ」と、焼きユニ・コーンのバタートッピングと黄金芋のバター蜂蜜を一つずつ注文して、近くの木箱に腰を下ろした。
私とおばあちゃんが手際よく準備をしていると――
「「「ノエルちゃ~ん!!サボりに来たよ~!」」」
おなじみの騎士様方が私服でワチャワチャ登場!
「ギャッ」「ホゲッ」「いやぁー!」
案の定、レオンさんから一人ずつ丁寧にゲンコツが振るわれる。
「うるさくてすまない。今、交代で休憩中なんだ」
ラフな半袖シャツからのぞく丸太のような逞しい腕にはうちのバンダナが巻かれている。
(みんな巻いてる…でもギャング感すごい…)
「俺、一番おいしいやつ!」
「オレも~!」
「ユニ・コーンと黄金芋、どっちがいいですか?」
「えぇー?ユニ・コーン?珍しいけど、正直そこまで美味しい記憶が…」
その時、別の騎士様がぽつりと漏らす。
「でもさ……今日のすごくなかったか?」
「うん、あの騒ぎ――長年警邏やってきたけど、あんな大混乱、初めてだった」
「列が通りを塞いで、別の騎士団から増援が来る騒ぎになるなんてな。しかも、原因はノエルちゃんの屋台って…」
「南に人が集中しすぎたせいで、こっちが落ち着くまで西も東もガラガラだったらしいぜ?」
「うっわ、マジかぁ…。東の暴力沙汰専門の冒険者が緊急で駆り出されたってのは聞いてたけど…」
「あー…南の入り口、人が入りきれずに暴徒化しかけてたもんな」
どこか呆れ顔で笑い合う騎士様たち。
(あの戦場のような時間に騎士様達はそんなことになっていたのか…)
申し訳なく思いつつ「すみません。お世話になりました」とお礼を言って、ちょうどこんがりと焼き上がった一本をリアムさんへ手渡す。
「はい、お待たせしました」
「アッツアッツ」と言いながらバターがトロリと溶けた焼きユニ・コーンにリアムさんがかぶりつくと――
「んんん~~!!!!」
バターと香ばしいタレが匂い立ち、充満して、その唸り声に、騎士様方の喉が一斉にゴクリと鳴った。
「こ、これがあの人だかりの原因か……。お、俺、焼きユニ・コーン、バター付きで!」
「同じく!」
「オレは黄金芋も追加で!」
わぁぁ!注文殺到! 嬉しいけど忙しい!
すると、今度は――
「遅くなってすまない。やぁノエル、とても繁盛しているようだね」
クィールと共に現れたのは爽やか笑顔のアンジーさん。
リアムさんの隣りに腰掛けようとして、クィールが間に挟まるように阻止。
(…もしかして、やきもち?)
どうやら、うちの店の前で二人は待ち合わせをしていたみたい。
そんなアンジーさんの首元にはうちのバンダナが巻かれ、もちろんクィールのふわふわの尻尾にもバンダナが巻かれていた。
ここまでくれば鈍い私だってもうわかる!あの時のバンダナ…リアムさんのだ!!!
アンジーさんはリアムさんから「黄金芋のバター蜂蜜」を受け取り、とろ~りと蜂蜜をまとった一欠けらをパクリ。
(さすがリアムさん。アンジーさんの甘い物好きを見抜いてる!)
「ハフッハフッ…アッツ」
口をハフハフさせながら、次第に紅潮するアンジーさんの頬。それがやけに艶めかしくて…。
その顔のまま黙って私に向かって親指を立てた。
(………ズッキューーーン!!!)
アンジーさん、それ反則です。好きになりかけました。
でも、クィールの図体に阻まれてリアムさんはその顔を見逃してて…嗚呼、気の毒……。
「ノエルちゃん、芋のバター蜂蜜追加で!」
「オレも!オレもー!」
焼いて揚げて声張って、またも大忙し!
「…ユニ・コーン…なのか…?」「おいおい、もうこれ芋じゃねぇーだろ」「答え合わせできたな」「死人が出なかっただけマシだったってことか…」「んんん~~~好きッッ!!!」「全俺が泣いた」「あっ……あ……あ~……(咀嚼しながら崩れ落ちる)」「ありがとう……ありがとう世界…」
……騎士様方、情緒崩壊。
そしてレオンさんまでも「熱々のままマルセリーナに食べさせてやれたら…」と遠い目をしていた――
その時だった。
「キャァー!!!店長!!!!」
突如響く悲鳴。私たちは一斉に顔を上げる。
視線の先、道に散らばったコッペパン。
そして胸を押さえ、倒れ伏すマーヤさんの姿。
私は瞬時に駆け寄った。
足元には、あの時私が作った魔除けのミサンガが黒ずんで切れている。
(……呪いだ)
レオンさんは即座に部下へ「救護班を」と指示。
私は多めに作っておいたタリサブリリアントシルク製の巻きバラのコサージュ(※第141話)をマーヤさんの白いコックコートに取り付ける。
「…う…んん…」
次第に目を開き、呼吸を整えて、マーヤさんは何事もなかったように起き上がった
「……っ!?どういう…!?」
レオンさんが目を見開いて驚く。
私はしっかりとレオンさんの目を見て言った。
「マーヤさんを“呪おう”とした人がいます」
レオンさんの表情が険しくなる。
私は拳をギュッと握った。
マーヤさんが、どれだけの思いでパンを焼いてきたと思ってるの……!
私の肩に、ぽんっと温かな手が乗る。
「こういう時の俺達だろ?」
さっきまでユニ・コーンと芋で情緒崩壊してた騎士様方が、今は静かに頼もしく微笑んでいた。
「そうだな」とレオンさんがウィンクして――
「魔象班を呼んでこい」
部下がすぐさま走り去っていく。
(……魔象班?)
不思議そうな私の顔に気づいたのか、レオンさんが説明してくれた。
――“特異魔象研究班”。
王都騎士団直属の魔法犯罪調査機関。
魔力の痕跡、呪印、禁術の残滓などを分析し、真相を解き明かす者たち。
(……なにそれ、かっこよすぎない!?)
マーヤさんは騎士様たちに保護され、詰め所へ。
屋台は残ったスタッフが守ってくれるそうだ。
そして――
リアムさんは静かに、マーヤさんのスポンサーである「お金持ちさん」への報告のため、夜の帳へと消えていった。
-------------
いつもありがとうございます。
少しゆとりができたので明日も投稿します♪
「◆蜂蜜の女神と毒の涙、まさかの大口客」
ではでは、また明日。
猛暑が続きますので、皆様ご自愛くださいませ。
ようやく客足が落ち着き、私はにっこりと笑って――
「じゃ、ロニーさん、ケイトさん、楽しんできてくださいね!」
二人を夜市デートに送り出すことができた。
見上げれば、濃藍の夜空に宝石をばら撒いたような星々が瞬き、ぷかりと浮かんだ三日月が、流れる雲の影にかくれんぼをしている。
「ん~っ」と通りに出て背伸びをしていたら――
「やっぱり大盛況だったようだね」
片手を上げながら現れたのは、ロイヤルブルーの髪を風に揺らすイケメン、リアムさん。
首には、なんと!うちのバンダナが巻かれている。
(あれ?うちのお店にはしばらく顔を出してなかったはずだけど……)
「少し休憩させてもらうよ」と、焼きユニ・コーンのバタートッピングと黄金芋のバター蜂蜜を一つずつ注文して、近くの木箱に腰を下ろした。
私とおばあちゃんが手際よく準備をしていると――
「「「ノエルちゃ~ん!!サボりに来たよ~!」」」
おなじみの騎士様方が私服でワチャワチャ登場!
「ギャッ」「ホゲッ」「いやぁー!」
案の定、レオンさんから一人ずつ丁寧にゲンコツが振るわれる。
「うるさくてすまない。今、交代で休憩中なんだ」
ラフな半袖シャツからのぞく丸太のような逞しい腕にはうちのバンダナが巻かれている。
(みんな巻いてる…でもギャング感すごい…)
「俺、一番おいしいやつ!」
「オレも~!」
「ユニ・コーンと黄金芋、どっちがいいですか?」
「えぇー?ユニ・コーン?珍しいけど、正直そこまで美味しい記憶が…」
その時、別の騎士様がぽつりと漏らす。
「でもさ……今日のすごくなかったか?」
「うん、あの騒ぎ――長年警邏やってきたけど、あんな大混乱、初めてだった」
「列が通りを塞いで、別の騎士団から増援が来る騒ぎになるなんてな。しかも、原因はノエルちゃんの屋台って…」
「南に人が集中しすぎたせいで、こっちが落ち着くまで西も東もガラガラだったらしいぜ?」
「うっわ、マジかぁ…。東の暴力沙汰専門の冒険者が緊急で駆り出されたってのは聞いてたけど…」
「あー…南の入り口、人が入りきれずに暴徒化しかけてたもんな」
どこか呆れ顔で笑い合う騎士様たち。
(あの戦場のような時間に騎士様達はそんなことになっていたのか…)
申し訳なく思いつつ「すみません。お世話になりました」とお礼を言って、ちょうどこんがりと焼き上がった一本をリアムさんへ手渡す。
「はい、お待たせしました」
「アッツアッツ」と言いながらバターがトロリと溶けた焼きユニ・コーンにリアムさんがかぶりつくと――
「んんん~~!!!!」
バターと香ばしいタレが匂い立ち、充満して、その唸り声に、騎士様方の喉が一斉にゴクリと鳴った。
「こ、これがあの人だかりの原因か……。お、俺、焼きユニ・コーン、バター付きで!」
「同じく!」
「オレは黄金芋も追加で!」
わぁぁ!注文殺到! 嬉しいけど忙しい!
すると、今度は――
「遅くなってすまない。やぁノエル、とても繁盛しているようだね」
クィールと共に現れたのは爽やか笑顔のアンジーさん。
リアムさんの隣りに腰掛けようとして、クィールが間に挟まるように阻止。
(…もしかして、やきもち?)
どうやら、うちの店の前で二人は待ち合わせをしていたみたい。
そんなアンジーさんの首元にはうちのバンダナが巻かれ、もちろんクィールのふわふわの尻尾にもバンダナが巻かれていた。
ここまでくれば鈍い私だってもうわかる!あの時のバンダナ…リアムさんのだ!!!
アンジーさんはリアムさんから「黄金芋のバター蜂蜜」を受け取り、とろ~りと蜂蜜をまとった一欠けらをパクリ。
(さすがリアムさん。アンジーさんの甘い物好きを見抜いてる!)
「ハフッハフッ…アッツ」
口をハフハフさせながら、次第に紅潮するアンジーさんの頬。それがやけに艶めかしくて…。
その顔のまま黙って私に向かって親指を立てた。
(………ズッキューーーン!!!)
アンジーさん、それ反則です。好きになりかけました。
でも、クィールの図体に阻まれてリアムさんはその顔を見逃してて…嗚呼、気の毒……。
「ノエルちゃん、芋のバター蜂蜜追加で!」
「オレも!オレもー!」
焼いて揚げて声張って、またも大忙し!
「…ユニ・コーン…なのか…?」「おいおい、もうこれ芋じゃねぇーだろ」「答え合わせできたな」「死人が出なかっただけマシだったってことか…」「んんん~~~好きッッ!!!」「全俺が泣いた」「あっ……あ……あ~……(咀嚼しながら崩れ落ちる)」「ありがとう……ありがとう世界…」
……騎士様方、情緒崩壊。
そしてレオンさんまでも「熱々のままマルセリーナに食べさせてやれたら…」と遠い目をしていた――
その時だった。
「キャァー!!!店長!!!!」
突如響く悲鳴。私たちは一斉に顔を上げる。
視線の先、道に散らばったコッペパン。
そして胸を押さえ、倒れ伏すマーヤさんの姿。
私は瞬時に駆け寄った。
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私は多めに作っておいたタリサブリリアントシルク製の巻きバラのコサージュ(※第141話)をマーヤさんの白いコックコートに取り付ける。
「…う…んん…」
次第に目を開き、呼吸を整えて、マーヤさんは何事もなかったように起き上がった
「……っ!?どういう…!?」
レオンさんが目を見開いて驚く。
私はしっかりとレオンさんの目を見て言った。
「マーヤさんを“呪おう”とした人がいます」
レオンさんの表情が険しくなる。
私は拳をギュッと握った。
マーヤさんが、どれだけの思いでパンを焼いてきたと思ってるの……!
私の肩に、ぽんっと温かな手が乗る。
「こういう時の俺達だろ?」
さっきまでユニ・コーンと芋で情緒崩壊してた騎士様方が、今は静かに頼もしく微笑んでいた。
「そうだな」とレオンさんがウィンクして――
「魔象班を呼んでこい」
部下がすぐさま走り去っていく。
(……魔象班?)
不思議そうな私の顔に気づいたのか、レオンさんが説明してくれた。
――“特異魔象研究班”。
王都騎士団直属の魔法犯罪調査機関。
魔力の痕跡、呪印、禁術の残滓などを分析し、真相を解き明かす者たち。
(……なにそれ、かっこよすぎない!?)
マーヤさんは騎士様たちに保護され、詰め所へ。
屋台は残ったスタッフが守ってくれるそうだ。
そして――
リアムさんは静かに、マーヤさんのスポンサーである「お金持ちさん」への報告のため、夜の帳へと消えていった。
-------------
いつもありがとうございます。
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