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ep.15 魔王ショッピングモールに対抗するならドラゴンしかない
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――ルルドナが誘拐された。
しかし俺らはすぐにはできることがない。若い主人公みたいに突っ込んでいくこともできない。
店は臨時休業して、俺達はレンガパンをつまみながら、木陰で休んでいた。
「きっとアイツら魔王の配下は、魔力をある程度使い果たした『接客モード』のあと、接待を受けるモードに入るんだよ。『接客モード』では魔法とか使って攻撃して、それを耐えきればこちらのターンってわけさ。珍しい品を渡せばきっと帰ってくれる」
「いやあ、あんな不気味なものでよく帰ってくれましたね」
普段の態度に似合わずに毒舌のイゴラくん。今日はもうパンを配達したら休みらしい。
「わかるものにはわかる世界なんだよなあ」
――木漏れ日が揺れる。
この地域は今、初夏の陽気のような気候で、午後の風がとても心地よかった。
「……スコリィ、様子おかしくない? 眠い?」
イゴラくんの隣に座ったスコリィの様子がおかしいので声をかける。
「そ、そうっすか!? いやー! 今日は暑いなー!」
尋常ではないほど顔が赤くなっている。
「ホントだ。顔が。大丈夫です?」
イゴラくんが心配そうにその深淵な目元からスコリィを覗き込んでいる。
真っ赤になったスコリィが目を逸らす。
イゴラくんが覗き込むたびに、
さらに顔が赤くなっていく。
疲れ切っていた俺は、ぼーっと二人の様子を眺める。
「ちょっといいですか」
そう言ってイゴラくんは、手をかざしてスコリィを光で包み込む。
「回復魔法です。と言ってもボクの場合は、補助魔法の延長で回復促進ってところですけど」
「だだだ大丈夫っす。ただの魔法の使いすぎっすから」
面白いほどに真っ赤になっている。
ついに寝転がって眺めている俺。
「スコリィ……、もしかして、推し活の相手って……」
〈ドガガガガーーーー!〉
俺がそこまで口にしたとき、頭に大量の小石が降ってきた。当然口にも入る。
「それ以上喋ったら、轢死っす」
口の中に入ってしまった大量の小石を吐き出しながら、彼女の方を見ると、レンガのように真っ赤であった。
「だだだめですよ! スコリィさん! これ本当に死ぬやつですよ!」
慌てて俺の周りで山になった石を取り除くイゴラくん。優しい。
「いいんす。いつものコミュニケーションっす。そうっすよね、店長?」
笑顔ながら凄みがある。こちらは優しくない。
「はい左様でございます」
俺は馬に蹴られないように、大人しく引き下がった。
残った砂利石を吐き出して、俺は彼らから少し離れて寝転がり、木々の葉の隙間から太陽を仰ぎ見た。
太陽は少し薄雲をまとって、何もかもを曖昧にしてくれそうなぼんやりとした光を投げかけてくれていた。
**
「で、ここからどうするんすか」
これから、かなり迷うところである。
「一旦閉店して、三号店にいくんすか?」
俺は色々と疑問が浮かんでいたが、単純な質問だけをする。
「うん、たぶんね。ていうか魔王モールって何なの?」
イゴラ君が答える。
「田舎住まいだからよくわかんないですけど、世界中に店を展開している大きなお店みたいですよ」
イゴラくんはお店の手伝いをしているから、そういう事情にも通じているようだ。
「なるほど。異世界のショッピングモールか……。夢があるような、かえって白けるような……」
「でも、従業員にとってはかなりブラックって噂っすよ」
「就職活動したの?」
「いや、あそこは幹部以外、動物限定っす」
「は?」
動物が従業員? 動物園も兼ねているのか?
「そういう経営方針みたいっす。転生した動物たちが働いているみたいっす。転生してきた動物たちは個性的で人気があるみたいっす」
「まさか異世界で同郷の動物が働いているなんて……」
呆れていると、森の奥から恐ろしい声が響いてきた。
〈ゴオオォォォォ!!〉
***
〈ゴオオォォォォ!!〉
「な、なんだ?」
「これは、ドラゴンの声っすね……」
「ガーゴイルの次はドラゴンか。今日は厄日だな」
「基本は森の外では無害なはずですけど」
「もしかして、森を壊したから?」
「その可能性が大きいっすね……」
〈ゴオオォォォォ!!〉
唸り声がどんどん近づいてきた。しかし姿はまだ見えない。
ついに唸り声の主が茂みから飛び出した。
「森を壊したのはお前らか!」
かなり怒り心頭な様子で森の茂みから出てきたのは。
――小さなドラゴンだった。
そのサイズは柴犬サイズほど。
西洋タイプのどっしりしたドラゴンである。
しかしどこか愛らしい様子であり、子どものドラゴンであることがうかがえる。
「いえ勘違いです俺達じゃありません」
めちゃくちゃ早口でジャンピング土下座をして平謝りする。
「て、てんちょー……」
俺の情けない姿に失望の声が聞こえるが、聞き流す。
もう強敵と遭遇したらこの軽い頭を下げるしか無い。
「……あ! お前はあのとき月見草を採っていた泥棒だな!」
ゆっくりと顔を上げる。
「じゃあ、あのとき俺を突き落としたのは……!」
「そうだ。俺様だ!」
「……この山は俺が10億で買ったので、もう俺のものです。泥棒ではありません」
小さなドラゴンに言ったつもりが、後ろから声が上がる。
「ええ!?」
「10億!?」
後ろにいたスコリィとイゴラくんの驚嘆の声。
しかし俺は聞こえなかったふりをする。
「買った? この山は代々俺様の一族が寝床にしていた山だ。売り買いできるものではないはずだが。今は俺様一匹が使わせてもらっているが……」
「しかしあの家とセットで買ったのは事実です」
「ということは俺様も同時に買ったのか?」
一瞬考えるが、思い切ってそういうことにした。
「……えっと、そういうことになりますかね」
俺はポケットに入れていた契約書を取り出してドラゴンに見せる。
「ふーむ、ならば、お前が俺様の主人ということになるのか」
この異世界はどうも契約とかそういうものが強力な効果があるらしい。俺はカマをかける。
「そう、なりますかね」
「……正直なところ、こんな契約は初めてだ。住処ごと買われてしまうなんて」
「俺もドラゴン様がいる森とはつゆ知らず。しかし契約は契約で」
「ドラゴンではない。フォレストドラゴンだ!」
迫力たっぷりの怒声が俺にぶつけられる。怒るのそこか。
「ははー!」
地面の頭をのめり込ませる。
「まあいいだろう。主人にさせてやる。一人暮らし始めてちょうど暇を持て余していたし。何千年もある俺様の寿命から見たらお前らとの数年のお遊びも悪くない」
「ありがたき幸せ!」
「ただ、この森を汚したのは許されない。さっき自分たちではないと言っていたが、誰がやったのだ」
「えっと確か魔王モール三号店の店長とか……」
名前は忘れてしまった。
「何だと? あの魔王の手先がやったのか!?」
ドラゴンは怒り心頭という様子で、空に向かって咆哮を上げた。
しかし俺らはすぐにはできることがない。若い主人公みたいに突っ込んでいくこともできない。
店は臨時休業して、俺達はレンガパンをつまみながら、木陰で休んでいた。
「きっとアイツら魔王の配下は、魔力をある程度使い果たした『接客モード』のあと、接待を受けるモードに入るんだよ。『接客モード』では魔法とか使って攻撃して、それを耐えきればこちらのターンってわけさ。珍しい品を渡せばきっと帰ってくれる」
「いやあ、あんな不気味なものでよく帰ってくれましたね」
普段の態度に似合わずに毒舌のイゴラくん。今日はもうパンを配達したら休みらしい。
「わかるものにはわかる世界なんだよなあ」
――木漏れ日が揺れる。
この地域は今、初夏の陽気のような気候で、午後の風がとても心地よかった。
「……スコリィ、様子おかしくない? 眠い?」
イゴラくんの隣に座ったスコリィの様子がおかしいので声をかける。
「そ、そうっすか!? いやー! 今日は暑いなー!」
尋常ではないほど顔が赤くなっている。
「ホントだ。顔が。大丈夫です?」
イゴラくんが心配そうにその深淵な目元からスコリィを覗き込んでいる。
真っ赤になったスコリィが目を逸らす。
イゴラくんが覗き込むたびに、
さらに顔が赤くなっていく。
疲れ切っていた俺は、ぼーっと二人の様子を眺める。
「ちょっといいですか」
そう言ってイゴラくんは、手をかざしてスコリィを光で包み込む。
「回復魔法です。と言ってもボクの場合は、補助魔法の延長で回復促進ってところですけど」
「だだだ大丈夫っす。ただの魔法の使いすぎっすから」
面白いほどに真っ赤になっている。
ついに寝転がって眺めている俺。
「スコリィ……、もしかして、推し活の相手って……」
〈ドガガガガーーーー!〉
俺がそこまで口にしたとき、頭に大量の小石が降ってきた。当然口にも入る。
「それ以上喋ったら、轢死っす」
口の中に入ってしまった大量の小石を吐き出しながら、彼女の方を見ると、レンガのように真っ赤であった。
「だだだめですよ! スコリィさん! これ本当に死ぬやつですよ!」
慌てて俺の周りで山になった石を取り除くイゴラくん。優しい。
「いいんす。いつものコミュニケーションっす。そうっすよね、店長?」
笑顔ながら凄みがある。こちらは優しくない。
「はい左様でございます」
俺は馬に蹴られないように、大人しく引き下がった。
残った砂利石を吐き出して、俺は彼らから少し離れて寝転がり、木々の葉の隙間から太陽を仰ぎ見た。
太陽は少し薄雲をまとって、何もかもを曖昧にしてくれそうなぼんやりとした光を投げかけてくれていた。
**
「で、ここからどうするんすか」
これから、かなり迷うところである。
「一旦閉店して、三号店にいくんすか?」
俺は色々と疑問が浮かんでいたが、単純な質問だけをする。
「うん、たぶんね。ていうか魔王モールって何なの?」
イゴラ君が答える。
「田舎住まいだからよくわかんないですけど、世界中に店を展開している大きなお店みたいですよ」
イゴラくんはお店の手伝いをしているから、そういう事情にも通じているようだ。
「なるほど。異世界のショッピングモールか……。夢があるような、かえって白けるような……」
「でも、従業員にとってはかなりブラックって噂っすよ」
「就職活動したの?」
「いや、あそこは幹部以外、動物限定っす」
「は?」
動物が従業員? 動物園も兼ねているのか?
「そういう経営方針みたいっす。転生した動物たちが働いているみたいっす。転生してきた動物たちは個性的で人気があるみたいっす」
「まさか異世界で同郷の動物が働いているなんて……」
呆れていると、森の奥から恐ろしい声が響いてきた。
〈ゴオオォォォォ!!〉
***
〈ゴオオォォォォ!!〉
「な、なんだ?」
「これは、ドラゴンの声っすね……」
「ガーゴイルの次はドラゴンか。今日は厄日だな」
「基本は森の外では無害なはずですけど」
「もしかして、森を壊したから?」
「その可能性が大きいっすね……」
〈ゴオオォォォォ!!〉
唸り声がどんどん近づいてきた。しかし姿はまだ見えない。
ついに唸り声の主が茂みから飛び出した。
「森を壊したのはお前らか!」
かなり怒り心頭な様子で森の茂みから出てきたのは。
――小さなドラゴンだった。
そのサイズは柴犬サイズほど。
西洋タイプのどっしりしたドラゴンである。
しかしどこか愛らしい様子であり、子どものドラゴンであることがうかがえる。
「いえ勘違いです俺達じゃありません」
めちゃくちゃ早口でジャンピング土下座をして平謝りする。
「て、てんちょー……」
俺の情けない姿に失望の声が聞こえるが、聞き流す。
もう強敵と遭遇したらこの軽い頭を下げるしか無い。
「……あ! お前はあのとき月見草を採っていた泥棒だな!」
ゆっくりと顔を上げる。
「じゃあ、あのとき俺を突き落としたのは……!」
「そうだ。俺様だ!」
「……この山は俺が10億で買ったので、もう俺のものです。泥棒ではありません」
小さなドラゴンに言ったつもりが、後ろから声が上がる。
「ええ!?」
「10億!?」
後ろにいたスコリィとイゴラくんの驚嘆の声。
しかし俺は聞こえなかったふりをする。
「買った? この山は代々俺様の一族が寝床にしていた山だ。売り買いできるものではないはずだが。今は俺様一匹が使わせてもらっているが……」
「しかしあの家とセットで買ったのは事実です」
「ということは俺様も同時に買ったのか?」
一瞬考えるが、思い切ってそういうことにした。
「……えっと、そういうことになりますかね」
俺はポケットに入れていた契約書を取り出してドラゴンに見せる。
「ふーむ、ならば、お前が俺様の主人ということになるのか」
この異世界はどうも契約とかそういうものが強力な効果があるらしい。俺はカマをかける。
「そう、なりますかね」
「……正直なところ、こんな契約は初めてだ。住処ごと買われてしまうなんて」
「俺もドラゴン様がいる森とはつゆ知らず。しかし契約は契約で」
「ドラゴンではない。フォレストドラゴンだ!」
迫力たっぷりの怒声が俺にぶつけられる。怒るのそこか。
「ははー!」
地面の頭をのめり込ませる。
「まあいいだろう。主人にさせてやる。一人暮らし始めてちょうど暇を持て余していたし。何千年もある俺様の寿命から見たらお前らとの数年のお遊びも悪くない」
「ありがたき幸せ!」
「ただ、この森を汚したのは許されない。さっき自分たちではないと言っていたが、誰がやったのだ」
「えっと確か魔王モール三号店の店長とか……」
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