とある執事の日常 ~お嬢様の中身は恐らくギャル~

冬兎

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第一章 ギャル令嬢、塩を作る

第二話 二倍の力で二倍速く動いたら四倍早く終わる

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 領地視察からの帰還後、俺はすぐに執務室に籠もった。

 机の上には領内の地図と今日視察した街道の簡易図。それから、税収記録と人口統計。

 街道整備...口で言うのは簡単だが、実際にやるとなると——

「……途方もないな」

 俺は地図を見つめながら呟いた。
 領地から王都までだけでも百キロ以上。さらにそこからルミナス王国全ての街道を整備するとなれば、必要な人員は数百人規模。工期は十年以上。費用は——考えたくもない。

 まず必要なのは、正確な測量だ。

 道幅をどうするか。傾斜はどう処理するか。排水はどうする。
 石畳にするのか、砂利道にするのか。それとも別の方法があるのか。

 知識と技術的な問題だけでも山積みだ。それに加えて、資金と人員の確保。

 領民を雇うとして、その間の農作業はどうする。収穫期と重なったら大変なことになる。町里離れた街道については安全上の問題も考えなくてはならないだろう。

 それから、資材の調達。石材、砂利、木材——全て領内で賄えるのか。外部から購入するとなれば、輸送コストも馬鹿にならない。

「……クソ、どこから手をつければいいんだ」

 俺は頭を抱えた。
 お嬢様は俺が出来ないなど微塵も疑ってすらいない。

『クラウならできるっしょ! 余裕っしょ♪』

 あの溢れんばかりの笑顔を裏切れる訳がない。

 絶対にあってはならないことだが、俺が失敗したとしても絶対にお嬢様は俺を責めないし失望もしないのは分かっている。

 しかしそこに甘えてしまえば俺は二度とお嬢様専属の執事は名乗れなくなる。

「くそ……人海戦術しかないのか…」

 とにかく金で人を集めて物量で進める。だが、それには膨大な費用がかかる。

 領地の年間予算を全て注ぎ込んでも足りないだろう。それに、工期も途方もなく長くなるのが目に見えている。

「違う。もっと効率的な方法があるはずだ」

 俺は地図を睨んだ。
 何か、見落としている。何か、もっとスマートなやり方が。

 だが、一向に答えは出ず、時計の針だけが無情に時を刻んでいく...。

 翌朝―—。
 気付けば夜明けを迎えていた。
 
 寝ずに考えたがこれは無理だ。一人で考えていても埒が明かない。

 よし、息抜きがてら誰かに相談しよう。

 まず思いついたのは——俺の実父、アーロン・ハートレイだ。

 執事長として、リオネール家に長年仕えてきた人物。俺の武術の師でもあり、俺が最も信頼し尊敬する人物である。

 親父なら何か良い知恵を貸してくれるかもしれない。期待を胸に俺は親父の執務室を訪ねた。

「父上、クラウスです」

 扉をノックすると、低い声が返ってくる。

「入れ」

 中に入ると父は書類に目を通していた。

 銀髪短髪。鋼のような体躯。齢五十を超えてもその佇まいは一切の隙が見当たらない。現役の武道家そのものだ。

「父上、少々お時間よろしいでしょうか」
「……何だ」

 父は顔も上げずに答える。目線すら向けようとしない。
 相変わらず絶望なまでに愛想がない。お嬢様曰くクラウと全く一緒、とのことだが俺はここまで酷くないと思う。

「実は、街道整備の件で相談が——」
「却下だ」
「・・・・・」

 即答だった。取り付く島もないとはこのことだろう。

「……まだ何も言っていませんが」
「お嬢様はお前に指示を出されたはずだ」
「・・・・・]

 父がようやく顔を上げたかと思えば、人を殺せるんではないかと思えるほどの眼光で俺を射抜く。

「わからぬか? お嬢様はお前を信頼して指示を出したはずだ。…私は執事長とはいえ旦那様の専属執事だ。お嬢様の功績にするのであればお前が解決しなくてはならない」
「……はい、ありがとうございます」

 そう言われてしまえば、父を頼ることなど出来るはずがない

 頭を下げ部屋を出ようと扉へ向かうと―

「私以外の人間に相談しなさい。人からの支援、それもまたお前自身の力だ。そこを恥じる必要はない」

 クソ...突き放されたと思えば優しくしやがって。涙が出そうになるから俺の精神を揺さぶるのをやめてくれ。
 
 この親父には一生勝てる気がしない。

「次だ次だ!」

 気を取り直して俺は次の相談相手を考えた。


―—―


 母、マリア・ハートレイ。

 メイド長として屋敷の全ての家事を取り仕切る人物で、”元くのいち”という異色の経歴を持つ。情報収集能力で彼女の右に出る者はいない。

 そう考えて俺は母を探しメイドたちの執務室へ向かうと、扉の前で声が聞こえる。

「——それで、クラウ君とレティの関係はどうなの?」
「ふふ、それがですね——」

 母の声、ともう一人の声が聞こえる。リオネール伯爵夫人セシリア・リオネール、お嬢様の実母である。この二人は伯爵夫人とメイド、という関係を超えて姉妹のように仲が良い。

 まずい。俺は咄嗟に扉から離れようとしたが——

「あら、クラウじゃない。ちょうど良かったわ」

 元くのいちの母が扉を挟んで佇む俺の気配に気付かない訳がない。

 扉を開け俺を迎え入れようとする母に対し俺はすぐさま踵を返す。

「奥様、母上。それでは失礼しm——」
「入りなさい」
「・・・・・」

 有無を言わさぬ母の声色に俺は観念して部屋に入る。
 中では、奥様が優雅にお茶の入ったカップを傾けていた。

「クラウ君、座って座って♪ ちょうど良いタイミングだったわ」
「……何か御用でしょうか」
「何か用どころの話じゃないわ♪ レティとの関係、進展はあったの?」

 どストレートに来た。この二人が揃うといつもこの話題だ。

 百歩譲って我が母上は良いとしても奥様はそれでいいのだろうか。年頃の貴族の娘、例えあり得ないと分かっていてもいらぬ噂など無い方が良いに決まっている。

「...進展も何も、私とお嬢様は主と執事の関係です」
「嘘ばっかり。この間も一緒に領地視察に行ったでしょう?」
「私はお嬢様専属の執事ですので」

 ダメだ。この二人には言葉が通じないのかもしれん。

「執事でも何でも、二人きりで長時間——」
「奥様、申し訳ありませんが急ぎの用がありますので」

 否定することを諦め俺は立ち上がった。

「あら、もう帰るの?折角お茶淹れたのに」
「申し訳ございません。職務中ですので」

 俺は一礼して、足早に部屋を出た。

 背後から奥様と母の笑い声が聞こえるが無視。気にしたら負けだ。

「逃げましたわね」
「ええ、相変わらず素直じゃありませんね」

 ...逃げてねえし。

 相談は出来なかったがあの二人の質問攻めに遭うよりは余程マシだ。

 あの二人が揃っていると、話が明後日の方向に飛んでいく。俺とお嬢様の関係など、相談とは何の関係もない。

「……次だ」

 俺は廊下を足早に歩きながら溜息をついた。


―—―


 次の相談相手を探している最中。廊下を曲がったところで——

「あ、クラウお兄ちゃん!」
「クラウ兄!」

 甲高い声が二つ同時に響いた。

 フロラ嬢とフィオナ嬢、お嬢様の双子の妹君たちだ。

 金髪のツインテールと金髪のボブカット。初見では絶対に区別ができない程同じ顔をしている為、屋敷の人間以外は髪型で区別する。顔は瓜二つだが、接してみると性格が真逆なので実は判断は難しくないのだが。

 二人は俺を見つけると左右から抱きついてきた。

「クラウお兄ちゃん、遊んで!」
「おままごとしよ!」
「……申し訳ありませんが、今は少々——」

 愛くるしい二人の願いを断るのは忍びないが俺にも優先順位がある。

「いやだ!」
「遊ぶの!」
「・・・・・」

 二人は俺の服を掴んで離さない。

「フロラ様、フィオナ様、私には急ぎの用事が——」
「レティお姉ちゃんは今お勉強中だよ」

 フィオナが得意げに言った。

「だから、クラウお兄ちゃんは暇でしょ?」

「暇じゃないです」
「嘘だ!」

 フロラが頬を膨らませた。

「レティお姉ちゃんがいない時いっつも暇そうにしてるもん!」

 それは否定できない。

 確かに、お嬢様の用事がない時は——比較的時間に余裕があり筋肉二人とトレーニングに励むことも多いが今は忙しい。

「今日は本当に——」
「「やだやだやだ!」」

 二人は左右から俺の服を引っ張った。

 双子の力は、合わさると恐ろしい。俺は引きずられるように、客間へと連れていかれた。

 結局、俺は一時間ほどおままごとに付き合わされた。


―—―


 可愛いは正義なので仕方ないが、ようやく解放された時には日が傾き始めていた。

 俺は次なる相談相手を求め訓練場へ向かった。そこには、バルド師匠とロアンさんがいるはずだ。

 バルド・グレンー
 リオネール家私兵団長。元勇者パーティーの戦士で筋骨隆々の脳筋。俺の剣術の師匠だ。

 ロアン・バルクー
 リオネール家庭師で元商人という経歴を持つ。ちなみにロアンも”商人は体力が命”と、バルド師匠に負けず劣らずムキムキと肉体美を誇る。

 訓練場に着くと案の定二人が鍛錬していた。
 バルド師匠が丸太を担ぎ、ロアンさんが斧を振るっている。

「おう、クラウ!どうした?」
「クラウの坊っちゃんどうしたんすか?」

 師匠とロアンさんが汗を拭いながら笑う。

「お二人に相談がありまして」
「相談?珍しいじゃねえか」

 俺が街道整備の件を簡単に説明すると、二人は腕を組んで考え込んだ。

「なるほどねえ。人手が足りねえ、と」
「ああ、それなら簡単でっせねぇ」

 バルド師匠とロアンさんがにやりと笑った。

「二倍、力をつければいいんだ」
「……は?」

 二人を頼った自分を殴り飛ばしたい。こいつらは知能の全てを捨てて身体能力に振っている筋肉どもだった。

「二倍の力で二倍速く動く。そうすりゃ四倍早く終わるだろ?」
「……いや、意味がわからn——」
「いや、バルドの言う通りっすよ」

 ロアンが頷いた。

「あっしらも、そうやって鍛えてきやしたからね。速く動けば早く終わる。世の中の道理っすね」
「だろ? クラウ、お前ももっと鍛えろ! そうすりゃ全部解決だ!」

 バルドは俺の肩をがっしり掴み逃亡の芽を潰す。

「さあ、そうと決まれば一緒にトレーニングだ!」
「いえ、ですから——」
「問答無用!」

 俺は成人男性が3人いても持ち上げられなさそうな丸太を持たされスクワットを強制される。

 一時間後。

 俺は汗だくになって、訓練場の隅で膝をついていた。

「どうだ、クラウ!身体が軽くなっただろ!」
「……ええ、まあ」

 抱えていた丸太二本が無くなればそれは身体は軽いだろう。

「……相談相手を完全に間違えた」

 俺は小さく呟いた。
 自分一人が力をつけても街道整備の問題は解決しない。

 勢いに負けてトレーニングに付き合ってしまったが根本的にアプローチが間違っている。考える間でもない。

「失礼しました...」

 俺はフラフラと立ち上がり、出来る限り急いでその場を立ち去る。

「おいクラウ! まだ終わってねえぞ!」

 バルド師匠の声が背後から聞こえたが無視。他のメンバーと違って師匠とロアンさんは馬鹿だから明日には忘れているから問題ないだろう。

 あれは剣術以外は参考にしてはダメな大人だ。

 俺は廊下を歩きながら自分を呪った。なぜこの屋敷にはまともな相談相手がいないのか。

 親父は頑固。
 母上とセシリア様は話が逸れる。
 双子は遊びに誘う、というかそもそも相談相手ではない
 バルド師匠とロアンさんは双子よりも論外、あの二人はおそらく脳味噌がない。

「…そうなると残りは……」

 その時。

「クラウス」
「!?」

 丁度思い浮かべていた人物の低い声が背後から聞こえた。振り返ると——
 エルド・ノア。リオネール家家庭教師にして元宮廷魔術師。そして俺の魔法の先生でもある。

「エルド先生……」
「汗だくだな。何をしていた?」
「……す、少しトレーニングを…」
「…トレーニング? こんな時間にか?」

 ダメだ。この人は誤魔化しきれない。
 俺は今日一日の出来事をエルド先生に必死に伝える。

 お嬢様の発言を切っ掛けに、父や母と奥様とのやり取り、双子とのおままごと、最後は筋肉たちとのトレーニング。

「……ふむ」

 俺の話を聞き終えるとエルドは大きく溜息をついた。

「クラウス、馬鹿だ馬鹿だとは思っていたが、想像以上に馬鹿ですね」
「……はい?」
「領内に関する内容で、アーロンはまだしも私への相談の前にバルドとロアンに相談するなど、馬鹿以外表現しようがないでしょう」

 正論過ぎて泣きそう。ぐうの音も出ない。

「どうせあの二人のことだから『二倍の力で二倍速く動いたら四倍早く終わる』とでも言い始めたのでしょう」

 この人本当は一部始終見てたのではないだろうか。

「ときにクラウスよ、お前は魔法は戦闘にしか使わないのか?」

 エルド先生はこちらをじっと見つめた。

「……それは、どういう——」
「お前も筋肉二人に負けず劣らず、脳味噌が筋肉で出来ているようだな…」

 そう言ってエルド先生は歩き去っていった。

 あの二人と一緒にされたことに俺は隠しきれないショックを受け、遠ざかるエルド先生を見送る事しかできなかった。

 エルド先生がくれたヒントに気付くのはもう少しあとの出来事だった。
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