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蓮君の顔がやっと見られた。
良かった。元気そうで安心した。
ついつい、蓮君を見てしまう。
そして、橘に言われた。
蓮君を見過ぎだと。
だって、しょうがないじゃないか、可愛いんだから。
ほら、今もキョトンした顔の可愛い事。
うわぁぁ、、、抱きしめたい。
俺の腕の中にすっぽり入りそうだな。
や、ヤバい・・・勃ちそう・・
今まで、こんな事なかったのに。。。
女と、そう言う事は何度かあるが、、、
全然違う。
心が動くんだ。
俺の中に、こんな感情があったとは。。。
毎日、蓮君を見れる幸せを噛み締めながら仕事に向かい合う。
そんな日々の中、ある日。
蓮君が倒れた。
俺の目の前で、、、
胸を押さえて、苦しそうだ。
「蓮君!蓮君!大丈夫か!救急車呼ぼう」
と、叫ぶと
「呼ばないで」
苦しそうに言ったと思ったら、気を失った
もう、心臓が痛い。
俺は、そっと蓮君を抱き上げ、またビックリする。
軽すぎる。なんだ?これ?
いや、今は、先に横にさせないと。
「橘!桜木先生を呼べ!!直ぐに!」
そう、指示を出す。
会社の顧問の桜木先生なら、大丈夫だろう。
すぐに先生は来てくれた。
「先生!この子診てください。急に胸を押さえて、気を失いました。」
「はいはい、ん?この子蓮君じゃないか」
「えっ?先生知ってるんですか?」
「あぁ、休憩室に、いつも花を飾ってくれているんだよ。それが、どうして。とりあえず、診てみるよ。」
そう言うと、脈を見たりしていて、服を捲る。
俺達は、絶句した。
酷い。酷すぎる。
俺は、そっと目を逸らした。
一通り診た先生は、
「これは、酷い。酷いの一言だ。社長、私は医師です。これは黙ってはいられませんが、蓮君には、何か事情があるのでしょう?だから、今回は、黙っています。それと、多分肋骨が、折れてはいないが、ひびは入っていると思われます。」
「そうか、ありがとう先生。蓮君の叔父さんと、話をしてみます。」
先生が、部屋から出て、しばらくすると、蓮君が目を覚ました。
起き上がるのを手伝ってやる。
動揺してるのが、分かりやすい程に分かるから、送って行こうかと声をかけるが、断られた。
心配だが、蓮君のさせたいようにさせてやる。
すぐに部屋から出る蓮君に、なんとも言えない気持ちになる。
「はぁぁもう何なんだよ!橘、蓮君の身体みただろ?酷い。酷すぎる!」
「えぇ、流石にあれは酷すぎます。私も怒りを覚えました。」
「はぁ、蓮君の気持ちを考えると、俺は辛い。」
「まぁ、気持ちはわかりますが、それは社長の気持ちであって、社長も、私も今の段階では、何も聞けないし、出来ないんですよ。悔しいと思いますが。。。」
橘は、本当に悔しそうに言う。
珍しいな。あまり、感情を出す奴ではないのにな。
まぁそれだけ、蓮君の事を思ってくれるんだろう。
「橘、俺は、蓮君にこの気持ちを知られるのは、駄目だろうと、思っていたが、でも伝えられずには居られない。やっぱり、好きで大好きで、愛してるんだ。あの笑顔を守ってあげたい。振られるかも知れないだが、何度でも伝えてやる。蓮君の側に居たいんだ。」
「社長は、蓮君と、どうなりたいのですか?ただ恋人になれれば、それでいいと」
「いや、出来れば結婚したい。」
「そう、そうですか。跡取りの問題は?どうされるおつもりですか。」
「俺も、考えたさ。跡は、兄貴がいるだろう?だから、問題ない。」
「いや、いやいや、問題有りまくりでしょうに!」
「ん、んー。まぁ、そこはさ、俺達が養子もらえばいいな。女と、結婚したって子供が必ずしも、出来るとは限らないだろ?」
「まぁ、そう言われると、そうですが。」
「だろ?だからな。俺は蓮君に想いを伝える。」
「頑張って下さい。蓮君は、この会社にも大事な人ですからね。」
「そうだな。」
それから、俺は叔父さんに連絡を取り付けた。
数日後、俺は蓮君の叔父さんと、会っていた。
「先日は、蓮が大変お世話になり、ありがとうございました。」
頭を下げながら、叔父さんは俺に礼を伝えてきた。
「いえ、こちらこそ蓮君には、いつもお世話になっています。蓮君が綺麗な花を選んで持って来てくれるので、社内も明るくなったと、評判がいいんですよ。これからもお願いしたいと、思っています。」と、俺も礼を伝えた。
すると、叔父さんが
「えっと、今日はどういった話でしょうか?」
俺は、少し声のトーンを落として、
「あの、大変いい辛いのですが、、、この前、蓮君がうちで倒れた時に、病院の医師に診てもらったのですが、、、蓮君、身体に沢山の打撲痕や痣などが、ありますよね?」
叔父さんの顔色が悪くなる。
「見られましたか。。。蓮の父親の虐待です。あの時の風邪をひいたと言うのは、嘘なんです。あの時の蓮はとても酷い状態でした。顔は、腫れ上がり、肋骨も痛めたようでした。蓮を病院に連れて行こうと、何度も思いました。しかし、蓮が頑なに行こうとしませんでした。お父さんは、悪くない。悪いのはお母さんを死なせた僕なんだと。そんな事あるわけがないのに。今は、なんとか説得して、父親と離れて暮らしています。身内の事で、、、すみません。」
叔父さんは、涙ぐみながら、そう話す。
「お辛い事をお聞きして申し訳ございません。」
俺も、その事実に、苦しくて辛い。
「あの、他人の私が口を挟む問題ではないと、重々承知しております。ですが私は蓮君の力になりたいのです。勝手な事とわかっております。私は……蓮君が好きなんです。私の片想い……なんですが…もし、も
しも、蓮君が私と同じ気持ちなら、お付き合いさせて頂きたいと、思っています。」
目の前の叔父さんが、カチンと音が鳴りそうなくらい固まってた。
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