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しおりを挟む23、蓮
要さんの両親と、会う事になり緊張したけど、凄く優しくて暖かい人達で、もう大好きになっちゃった!
初めましてをする前に、あっ!この人、あの時のお客様だ!ってわかったけど、口にはしなかったんだよ?
黙って欲しそうだったからね!
そうか、この人達が要さんのご両親だったんだね。
納得。何となく誰かに似てるな?って思ったから。
花束。喜んで貰えたかな?
後で聞いてみよう。そう思ってたんだけど
案外早く、その時はやってきた。
要さんが、お仕事の電話で席を外した時、お父さんが、
「蓮君、驚かせてごめんね。要に好きな人が出来たと、聞いて居ても立っても居られなくて、会いに行ってしまったんだ。でもね、一目見て、あぁ、要が好きになった子は、この子なんだなってすぐにわかったんだよ。要には、蓮君と会ったのは今日が初めてと言う事に……要に怒られるからね。うちは、こう言う家だから相手の事も慎重になるんだよ。金目当ての輩もいたりするからね。だが、蓮君を見て、それはないとすぐにわかったよ。ありがとう蓮君。要を好きになってくれて。」
「本当に、ありがとう蓮君。あの時の花束とても感動したわ。あんな花束初めてよ!しかも、それを作ってくれた子が、要が好きな子で、こんな可愛い子だなんて!もう本当に嬉しくて。要には勿体ないくらいよね。」
お母さんが、笑顔でそう言えば
「勿体ないのは、僕の方なんです。あんなに優しくて、カッコいい人。僕の話をお聞きになりましたか?」
要さんのご両親は、笑顔から真剣な表情になり、僕は、苦笑しながら、
「僕は、父親から虐待を受けていました。でも…それは自分が母親を死なせてしまったせいだと、父親が僕を殴ったりするのは寂しさからだと思っていました。もう、僕さえ居なければ父親が楽になるんじゃないかと……僕も、もう辛くて死んで楽になりたかったんだと……でも、それは間違ってると、気付かせてくれたのが、要さんでした。僕の生きる理由を作ってくれました。そして僕を愛してくれました。もし、もしも、要さんが他の人に行ったとしても、僕は静かに身を引きます。そして、要さんを想いながら命が尽きるまで生きて行きたいと、思っています。それだけは許して下さい。お願いします。要さんに貰った命を大事にします。」
そう言って頭を下げる僕に、部屋に入って来た、要さんが僕を抱きしめて、
「蓮!俺が俺が!蓮以外の人の所に行くわけないだろ?一生一緒に生きていくんだろう?・・俺と蓮は・・・蓮」
ありがとう要さん。と、抱きしめ返そうと思ったが、ハッとする。
そうだ、要さんのご両親がいた!
恥ずかしい……
僕は、要さんの背中をポンポン叩く。
恥ずかしいからと、、、
要さんは、ポカンとした顔で、「あぁ」と
ご両親を見れば、泣きながら、でも、笑顔で、「よろしく」
と、僕も笑顔で
「はい。よろしくお願いします。」
要さんも、蕩けそうな顔で、僕を見てて僕は、腰が砕けそうだった。
それから、僕達は、僕達の家に帰った。
夕食も済ませて、ゆっくりまったりしてると、要さんが、座っている僕の前に膝を付くと、
「蓮。愛してる。他の誰よりも蓮の事を愛してる。蓮…俺と結婚して欲しい。一生大事にする。一生一緒に生きて行きたい。」
と、そう言って、小さな箱を取り出すと、パカッと開ける。
そこには、シルバーのリングがあった。
「要さん。凄く嬉しい。けど……僕、男だよ?赤ちゃん産んであげられない……」
「蓮、そんな事気にしてたのか?」
「うん、だって……要さんの会社の後を継ぐ人はいるでしょう?」
「それは、別に俺の子供でないと、ダメな訳ではないよ。優秀な人が継げばいいし、俺達が養子を迎えても問題はないしな。」
「そうなの?いいの?僕で?」
「あぁ、蓮しかいらない。俺と結婚してくれる?」
「はい。ありがとう要さん。ずっと要さんと、一緒にいたい。大好き要さん。」
「ありがとう蓮。一緒に幸せになろう?」
「うん!」
要さんは、僕の薬指に指輪をはめてくれたんだよ。
要さんが、もう一つ指輪を取り出すと、
「蓮。俺にも…」
と、僕は要さんの薬指に指輪を嵌めた。
2人で
「「お揃いだね!」」
そう言って、自然とキスを交わしていた。
そして、その日
2人は、初めて結ばれた。
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