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久しぶりに会うルーは、顔色も良くなり、元気そうだ。
しかし、何だろうか。
ますます目が離せないのは。
可愛さの中に、色気が出て来たように感じるのは、俺だけだろうか。
前は、儚さがあり守ってやらなければいけないと、思っていたが、今目の前にいるルーは、以前のようには思えない。
守ってやりたい気持ちは、もちろん今もあるが、一緒に同じ気持ちで進んで行けるような、頼もしさも感じる。
ふっ、強くなったな。ルー。
凄く前向きに考えるようになったんだな。
だが、俺の側から離れていくのは、嫌だなあー嫌だ!
こんな、ルーを見たら言わずにはいられない。
「好きだ。愛してる。」
俺の側にずっといてくれ。
誰よりも、何よりも愛してる。
試験が終わったら国に帰って、ルーに俺の気持ちを伝えよう。
もう、言わない選択はない。
だが、振られる可能性はある。
まぁ、諦めないけどな!
ルーが側にいるだけで、俺は幸せなんだ。
可愛くて、愛しくて仕方ないんだ。
今から試験に向かうルー。
「落ち着いて。ルーなら大丈夫だから。」
「ありがとう。ライ。僕頑張って来るから!」
俺に手を振りながら、試験会場に向かうルーの背中を見送る。
心の中で、
(頑張れ!ルー。応援してるから。自分の進むべき道を見つけたんだ。きっとルーなら大丈夫。)
そうエールを送った。
試験に受かれば、ルーは医師の資格を取る為に専門の学校に入る。
三年だ。
三年も、離れ離れだ。
すぐにルーの顔を見ることは出来なくなる。
耐えられない。
ずっと帝国にいる事も出来ないし、自分の仕事もある。
だから、俺はルーは自分の物だと。
誰にもルーを奪われないように、ルーを恋人、もしくは婚約者になって貰う。
強引で、自分勝手な事は、百も承知だ。
だが、当たって砕けろだ。
ルーに、キッパリ断られたら、諦めたくはないが、諦める。
そして、遠くからルーを応援する。
今のような関係には、戻れないかもしれないが、それでもルーを見守る事ぐらいはしても、いいだろう?
ルーが試験の間、俺は王宮に来ていた。
こちらに来てから、こちらの皇帝に挨拶の為に訪問したが、まぁ、特に問題はない。
何故なら、帝国の皇帝は、俺と同じ歳で友人でもある。
だから、茶を飲みながらの近況報告するくらいだ。
皇帝の名は
シュバルツルス・カンダス
俺と同じ25歳だ。
帝国とは、友好国なので、お互い幼い頃から良く知っている。
ルーが、産まれてくるまで良く一緒に遊んだものだ。
今でも、たまに連絡を取って近況を報告したり、友好な関係は続いている。
今回、ルーについて行く事も、事前に相談していた。
俺の大事な子が、医師になりたいと帝国に留学を希望していると。
皇帝のバル
(シュバルツルスで、バルな。)
は、根掘り葉掘り聞いて来たが、男だと知ってガッカリしてた。
何故だ?と聞くと、
「お前が、大事な子って言うから、てっきり女の子だと思ったんだ!いい話が聞けると思ったのに。あっ!!あれか!ルーカスと言う子か?」
「そうだ。俺が大事にしてるのは、ルーしかいないぞ!いい話って何だ?」
「いや、そろそろ結婚を考えてもいいんでは?と。」
「ん?考えてるぞ!ルーとな。」
俺が、ドヤ顔で言うと。
「はっ?えっ?お前・・・男と結婚?するのか?」
「あぁ、ルーとな。ルー以外とは、結婚する気はないぞ!」
「・・・はぁ、まぁ・・・あれだけ溺愛してれば、当然なのか?」
「バル、お前ルーに会った事ないだろ?会わせたくはないが、会って見ろ。俺の気持ちが分かる。」
「いや、いやいやいや、それはない。俺には、愛する妃がいる。子供もいるしな。だが、まぁ会って見るのもいいかもな。」
「まぁ、試験が終わって、帰る時に連れてくる。」
「わかった。楽しみにしてるよ。」
「あ、そうだ。その時、子供を連れて来るといいぞ。」
「何故?」
「子供は、素直だからな、ルーを見たら絶対好きになるぞ!」
「へぇ~、そんなにか?」
「あぁ、うちの王子達は、メロメロだぞこっちに来る時も、泣いて離れなかったくらいだからな。」
「ほぅ?それは、楽しみだな。よし、わかった。さぁ、うちのヤンチャ達がどうなる事やら。ははっ!必ず連れて来い。待ってるぞ!」
そんな話をしながら、俺は王宮を後にして試験会場までルーを迎えに行く。
しばらくすると、受験生達がパラパラと出て来る。
その中から、すぐにルーを見つけた。
一緒に試験を受けた者達と、話しをしながら歩いていたので、
「ルー!」
声を掛けると、パッと顔を上げ俺の方を見て、笑顔で駆け寄って来た。
・・・可愛いな・・・・
「ライ!迎えに来てくれたの!ありがとう!」
「どうだった?」
「うん。何とか大丈夫そうかな?」
「そうか。まぁルーなら大丈夫だろ。疲れてないか?」
「大丈夫。もう帰る?」
「宿に帰るがてら、甘い物でも食べるか」
「本当!行く!」
「それでは、行くか。」
本当は、ルーと2人で行きたかったが、他の3人も一緒にどうか?と声を掛けたので皆とお茶をしながら、宿に戻ったのだった。
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