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ジョルジュの企み (媚薬)
2
ジョルジュから受け取った小瓶を握りしめたままライザーは食堂の隅で莉人の姿を視線で追いかけていた。
莉人とリディオはトレイをそれぞれ持ち、席に向かう所だった。
あの神官は飲み物にこの液体を混ぜればいいと簡単に言っていたが、そんな好機が訪れるだろうかと現実的ではない計画のように思え、ライザーは今更ながら小瓶を受け取ってしまった事を後悔し始めた。だが、同時に必ず成し遂げなければならないという強い使命感に心は支配されていった。
───── 飲み物に入れろ
頭の中であの男の声が繰り返し囁かれた。ライザーはその声に従うように心の中で呟く。
そうだ、俺はコレを入れなければいけない
ライザーは小瓶をズボンのポケットに仕舞うと莉人達に近づいていった。すれ違う瞬間、肩がぶつかるようにわざと近寄る。
カシャン
食器が音をたて、珈琲がトレイの上で零れた。
「リヒト、大丈夫か?ライザー!まさかわざとじゃないだろうな」
リディオはまた絡みに来たのかと、ライザーに食って掛かった。
「違う、俺だってこの前はお前に言い過ぎたって反省してんだ」
ライザーは慌ててリディオに言い訳をし、莉人の持つトレイに手をかけた。そして、珈琲で塗れるのを免れたおかずの食器だけを莉人に手渡す。
「悪かった、これは俺が片付けて新しい珈琲持ってきてやるよ」
自然に言えただろうか、とライザーは内心ヒヤヒヤしながら珈琲を取りに向かう。
新たに注がれた珈琲カップを手にしたライザーは、ポケットから例の小瓶を取り出すと、周囲に気づかれないよう気を配りながら数滴垂らした。それを持って莉人達の元へと戻る。
「···置いておくぞ」
「ああ、ありがとう」
ライザーは莉人が珈琲カップに手をかけるのを見と届けると、少し離れた席に移動した。
これが第一隊長に知られればただでは済まない···。大それた事をしようとしている事は頭では理解しているのに、行動を止める事は出来なかった。僅かに震える手を握りしめ、後戻りは出来ないと青ざめた表情で莉人の様子を見守った。
莉人とリディオはトレイをそれぞれ持ち、席に向かう所だった。
あの神官は飲み物にこの液体を混ぜればいいと簡単に言っていたが、そんな好機が訪れるだろうかと現実的ではない計画のように思え、ライザーは今更ながら小瓶を受け取ってしまった事を後悔し始めた。だが、同時に必ず成し遂げなければならないという強い使命感に心は支配されていった。
───── 飲み物に入れろ
頭の中であの男の声が繰り返し囁かれた。ライザーはその声に従うように心の中で呟く。
そうだ、俺はコレを入れなければいけない
ライザーは小瓶をズボンのポケットに仕舞うと莉人達に近づいていった。すれ違う瞬間、肩がぶつかるようにわざと近寄る。
カシャン
食器が音をたて、珈琲がトレイの上で零れた。
「リヒト、大丈夫か?ライザー!まさかわざとじゃないだろうな」
リディオはまた絡みに来たのかと、ライザーに食って掛かった。
「違う、俺だってこの前はお前に言い過ぎたって反省してんだ」
ライザーは慌ててリディオに言い訳をし、莉人の持つトレイに手をかけた。そして、珈琲で塗れるのを免れたおかずの食器だけを莉人に手渡す。
「悪かった、これは俺が片付けて新しい珈琲持ってきてやるよ」
自然に言えただろうか、とライザーは内心ヒヤヒヤしながら珈琲を取りに向かう。
新たに注がれた珈琲カップを手にしたライザーは、ポケットから例の小瓶を取り出すと、周囲に気づかれないよう気を配りながら数滴垂らした。それを持って莉人達の元へと戻る。
「···置いておくぞ」
「ああ、ありがとう」
ライザーは莉人が珈琲カップに手をかけるのを見と届けると、少し離れた席に移動した。
これが第一隊長に知られればただでは済まない···。大それた事をしようとしている事は頭では理解しているのに、行動を止める事は出来なかった。僅かに震える手を握りしめ、後戻りは出来ないと青ざめた表情で莉人の様子を見守った。
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