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すれ違い (拘束)
2 ※
執務室からドアを挟んで二間続きになっている資料室へ連れ込まれた莉人は、背を様々なファイルや書類が収められている棚に押しつけられ、逃げ場を失っていた。
「な、何考えてんだ!誰か来たら···」
隊服の上はあっさり脱がされ首筋に口づけられながら、莉人は誰か執務室へ戻ってきたらと気が気ではない。
「エミリオはもう戻って来ないだろう」
「エミリオだけじゃなくて···」
他の隊員が執務室にいつ戻って来るか分からない。
シャツのボタンさえも外され始めたので、莉人はアシュレイの動きを止めようと腕を掴むが無駄な抵抗に終わり、前が開けられる。
「あまり暴れると棚から書類が落ちて危ないぞ。それともやはり暴れられないようにして欲しいのか?」
「っ!」
アシュレイは手早くシャツを肩から外し、腕が後ろになるように手首にシャツを纏わりつかせるように縛り上げた。
「手馴れてんだよ!どこが趣味じゃないって!?」
叫びながらシャツを外そうと踠くが、しっかり縛られているようで、少しも緩む気配がない。
くそっ······またかよ!
忌々しそうに舌打ちする莉人の首筋にアシュレイは軽く歯をたて噛みついた。
「痛っ ───···」
痛みに眉を顰めるが、直ぐに優しく舌で舐められ吸われる。
白い肌に朱色の印が刻まれた。
「リヒト···何故エミリオに何も言い返さなかった」
「····。別に···言わせとけばいいだろ。誰に何言われたってお前との関係が変わるわけじゃない」
単に俺の方が愛してるとかそんな恥ずかしい言葉を言える筈がないというのが本音だ。
しかも素面でとか···無理だろ
アシュレイは首筋に口づけを繰り返しながら、掌を脇腹から胸へと撫であげ、指で胸の突起を軽く撫でた。
「···っん···はぁ··っ····」
快楽を感じる吐息が莉人の呼吸に混ざり始める。
「少しは俺の事を ──···いや、何でもない」
好きでいるのか?と言いかけ、アシュレイは言葉を続けるのをやめた。
執務室へ戻ると、エミリオが莉人に絡んでいるやり取りが部屋の中から聞こえてきたのでアシュレイは暫く少し開けかけたドアの隙間から聞いていた。
抱かれている時は求めるような熱のこもった瞳をしているのに、先程の莉人のそっけない彼の態度と声にアシュレイは少し自信をなくしていた。
リヒトに好きにさせてみせると言ったのは自分だ
いずれはリヒトの口から愛してると言ってくれるだろうか···
まさか躰だけの関係だと思っているのか、と不安が過ぎらなかったかといえば嘘になる。この世界へ来る前は最後までシテいなかったとはいえ、経験がないわけではなさそうだった···。
言葉で応えてくれない莉人に、
少しだけ···
─── 意地悪をしたくなる
頻りにドアを気にする莉人の胸の突起にアシュレイは舌を這わせた。舌の先で転がし強く吸い上げる。甘い吐息が零れると時折、歯を立てて強めの刺激を与えた。
「んうっ···」
声が上がりそうになるのを、唇をキュッときつく結ぶ。
そんな莉人の様子を見ていたアシュレイはズボンに手をかけ、莉人の半身を露わにさせた。
「やめっ···」
逃げようとした腰を捕らえられ、アシュレイの指が絡みつく。止めさせようにも後ろ手に縛られた状態では為す術もない。
「気持ちがいいと素直に言ったらどうだ?」
もっと言葉で ───···
「な、何考えてんだ!誰か来たら···」
隊服の上はあっさり脱がされ首筋に口づけられながら、莉人は誰か執務室へ戻ってきたらと気が気ではない。
「エミリオはもう戻って来ないだろう」
「エミリオだけじゃなくて···」
他の隊員が執務室にいつ戻って来るか分からない。
シャツのボタンさえも外され始めたので、莉人はアシュレイの動きを止めようと腕を掴むが無駄な抵抗に終わり、前が開けられる。
「あまり暴れると棚から書類が落ちて危ないぞ。それともやはり暴れられないようにして欲しいのか?」
「っ!」
アシュレイは手早くシャツを肩から外し、腕が後ろになるように手首にシャツを纏わりつかせるように縛り上げた。
「手馴れてんだよ!どこが趣味じゃないって!?」
叫びながらシャツを外そうと踠くが、しっかり縛られているようで、少しも緩む気配がない。
くそっ······またかよ!
忌々しそうに舌打ちする莉人の首筋にアシュレイは軽く歯をたて噛みついた。
「痛っ ───···」
痛みに眉を顰めるが、直ぐに優しく舌で舐められ吸われる。
白い肌に朱色の印が刻まれた。
「リヒト···何故エミリオに何も言い返さなかった」
「····。別に···言わせとけばいいだろ。誰に何言われたってお前との関係が変わるわけじゃない」
単に俺の方が愛してるとかそんな恥ずかしい言葉を言える筈がないというのが本音だ。
しかも素面でとか···無理だろ
アシュレイは首筋に口づけを繰り返しながら、掌を脇腹から胸へと撫であげ、指で胸の突起を軽く撫でた。
「···っん···はぁ··っ····」
快楽を感じる吐息が莉人の呼吸に混ざり始める。
「少しは俺の事を ──···いや、何でもない」
好きでいるのか?と言いかけ、アシュレイは言葉を続けるのをやめた。
執務室へ戻ると、エミリオが莉人に絡んでいるやり取りが部屋の中から聞こえてきたのでアシュレイは暫く少し開けかけたドアの隙間から聞いていた。
抱かれている時は求めるような熱のこもった瞳をしているのに、先程の莉人のそっけない彼の態度と声にアシュレイは少し自信をなくしていた。
リヒトに好きにさせてみせると言ったのは自分だ
いずれはリヒトの口から愛してると言ってくれるだろうか···
まさか躰だけの関係だと思っているのか、と不安が過ぎらなかったかといえば嘘になる。この世界へ来る前は最後までシテいなかったとはいえ、経験がないわけではなさそうだった···。
言葉で応えてくれない莉人に、
少しだけ···
─── 意地悪をしたくなる
頻りにドアを気にする莉人の胸の突起にアシュレイは舌を這わせた。舌の先で転がし強く吸い上げる。甘い吐息が零れると時折、歯を立てて強めの刺激を与えた。
「んうっ···」
声が上がりそうになるのを、唇をキュッときつく結ぶ。
そんな莉人の様子を見ていたアシュレイはズボンに手をかけ、莉人の半身を露わにさせた。
「やめっ···」
逃げようとした腰を捕らえられ、アシュレイの指が絡みつく。止めさせようにも後ろ手に縛られた状態では為す術もない。
「気持ちがいいと素直に言ったらどうだ?」
もっと言葉で ───···
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