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すれ違い (拘束)
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黒髪はこの世界では珍しく、聖女様と同じ黒髪・黒い瞳では目を引いてしまうからと、グレースに髪の色を魔法で栗色に変えてもらった莉人はルークと共に市井へ来ていた。
日本とは違う街の雰囲気に思わず、きょろきょろと見渡してしまう。
「リヒト、逸れるなよ。迷子にさせたら、それこそ俺、隊長に殺されるわ」
「悪い···」
莉人は逸れないよう、ルークの横を遅れないようについていく。
「この店だよ」
案内された店のドアから中へ入と入る。こじんまりとした店構えだが、莉人がルークに伝えた通りシンプルな装飾品が取り揃えられている。
莉人はシルバーチェーンの物をいくつか見て回る。トップをどうするか莉人は迷っていた。プレートタイプにするか指輪を選ぶか···。
リングを見つめる莉人にルークは声をかけた。
「これ、指輪のサイズが選べるやつだな。リヒト、隊長さんの指のサイズ知りたい?」
ニヤッとルークは笑みを浮べた。
「···何でそんなの知ってんだよ」
「贈り物をする時は事前に色々調べとくでしょ。一個貸しな。何かあったら隊長の防波堤よろしく!」
抜かりのないヤツ···と、莉人はルークからリングを受け取った。
莉人は店主に向かい、
「すみません、これ一つは包んでもらって、こっちのは今着けて帰りたいんですけどいいですか?」
と、尋ねる。店主は快く構わんよ、と答えると包装して莉人に渡した。
「えっ、何で?隊長につけてもらえばいいのに···」
「·····いいんだよ」
これ以上は恥ずかしくて無理だ、と店主にお金を支払い自分の分のネックレスを身につけた。長めのチェーンを選んだ為、胸の辺りにリングがくる。
冷たい金属の感触は直ぐに肌の温もりにかわった。
「じゃあ、戻るか。早く帰ってやらないとリディオの身が持たないだろうからな」
ニッと笑うルークに、莉人も思わず笑いを零した。
日本とは違う街の雰囲気に思わず、きょろきょろと見渡してしまう。
「リヒト、逸れるなよ。迷子にさせたら、それこそ俺、隊長に殺されるわ」
「悪い···」
莉人は逸れないよう、ルークの横を遅れないようについていく。
「この店だよ」
案内された店のドアから中へ入と入る。こじんまりとした店構えだが、莉人がルークに伝えた通りシンプルな装飾品が取り揃えられている。
莉人はシルバーチェーンの物をいくつか見て回る。トップをどうするか莉人は迷っていた。プレートタイプにするか指輪を選ぶか···。
リングを見つめる莉人にルークは声をかけた。
「これ、指輪のサイズが選べるやつだな。リヒト、隊長さんの指のサイズ知りたい?」
ニヤッとルークは笑みを浮べた。
「···何でそんなの知ってんだよ」
「贈り物をする時は事前に色々調べとくでしょ。一個貸しな。何かあったら隊長の防波堤よろしく!」
抜かりのないヤツ···と、莉人はルークからリングを受け取った。
莉人は店主に向かい、
「すみません、これ一つは包んでもらって、こっちのは今着けて帰りたいんですけどいいですか?」
と、尋ねる。店主は快く構わんよ、と答えると包装して莉人に渡した。
「えっ、何で?隊長につけてもらえばいいのに···」
「·····いいんだよ」
これ以上は恥ずかしくて無理だ、と店主にお金を支払い自分の分のネックレスを身につけた。長めのチェーンを選んだ為、胸の辺りにリングがくる。
冷たい金属の感触は直ぐに肌の温もりにかわった。
「じゃあ、戻るか。早く帰ってやらないとリディオの身が持たないだろうからな」
ニッと笑うルークに、莉人も思わず笑いを零した。
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