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第一章・ヒーローに憧れていた男
(10)スカーレットを狙う男(3)
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男性が近付いてくるのが分かると虎丞は顔を真っ青にしていた。そして男性が手を差し出すと名刺を渡したのだ。
「(何でこの世界に内閣総理大臣が!?)」
すると男性は笑顔で虎丞に話しかけてきたのだ。
「やあ、君が拾ってくれたのか?ありがとうね!」
「は・・・はい・・・」
緊張のあまり虎丞は力のない声で一言言っただけであった。
「助かったよ。ところで君の名前はなんだい?」
「俺・・・じゃなかった。僕でしょうか?僕はティガー・・・」
「違うよ。本当の名前だよ。」
「本当の・・・は竜原虎丞と言います。」
「竜原君か。いい名前だな。私は浦剛三・・・知っていると思うが君と同じ世界に住む内閣総理大臣だ。」
「い!?それとなぜ僕のことを・・・?」
「それはすぐに分かるよ。私はこの世界では無名の存在なのに君は緊張していた。だから私のことを知っていると分かるんだよ。」
「ああ~!」
男性こと内閣総理大臣の浦剛三に同じ世界の人間だと見抜かれた虎丞は少し緊張がピークに達しているようだ。
「緊張しなくてもいい。私はこの世界では『ウーゴ・ラーゾ』の名前を名乗る一般人だ。だから同じ世界同士よろしく頼むよ。」
「は・・・はい!」
虎丞は勉強がてらに国会中継を時間がある日はよく見ているがいつも力強く答弁をするたくましい浦首相が優しく喋りかけてくるその姿にさらに感動したようである。
「そろそろ時間だ虎丞君、また会おう。」
「は、はいっ!!」
緊張のあまり少し大声で返事してしまったが剛三は笑顔で頷いて去っていったのだった。
「(ああ、総理大臣と話せるなんてすごく幸せだ~!)」
嬉しさのあまりスキップしながらサザムの元へと向かう虎丞であった。
◆◆◆◆◆◆◆◆
その頃、剛三は虎丞から離れたのを確認すると電話を取り出して誰かに連絡を入れたのである。
「やあズオン君。お疲れ様、今日は気になる子と出会ったよ。楽しみな存在だ。」
◆◆◆◆◆◆◆◆
虎丞が受かれているとある人物が後ろから声を掛けてきたのである。
「虎丞さん!」
「あ、エドガーさん!」
声を掛けてきたのはエドガーであった。しかしエドガーの顔つきは少しきついものであった。
「虎丞さん・・・さっきの人・・・」
「ええ、浦剛三さんと言います。」
「やはりさっきのは彼か。虎丞さん・・・実はあの人は・・・!!」
「!?」
エドガーはしゃべる度に鋭い目付きに変貌していくのであった。
「(何でこの世界に内閣総理大臣が!?)」
すると男性は笑顔で虎丞に話しかけてきたのだ。
「やあ、君が拾ってくれたのか?ありがとうね!」
「は・・・はい・・・」
緊張のあまり虎丞は力のない声で一言言っただけであった。
「助かったよ。ところで君の名前はなんだい?」
「俺・・・じゃなかった。僕でしょうか?僕はティガー・・・」
「違うよ。本当の名前だよ。」
「本当の・・・は竜原虎丞と言います。」
「竜原君か。いい名前だな。私は浦剛三・・・知っていると思うが君と同じ世界に住む内閣総理大臣だ。」
「い!?それとなぜ僕のことを・・・?」
「それはすぐに分かるよ。私はこの世界では無名の存在なのに君は緊張していた。だから私のことを知っていると分かるんだよ。」
「ああ~!」
男性こと内閣総理大臣の浦剛三に同じ世界の人間だと見抜かれた虎丞は少し緊張がピークに達しているようだ。
「緊張しなくてもいい。私はこの世界では『ウーゴ・ラーゾ』の名前を名乗る一般人だ。だから同じ世界同士よろしく頼むよ。」
「は・・・はい!」
虎丞は勉強がてらに国会中継を時間がある日はよく見ているがいつも力強く答弁をするたくましい浦首相が優しく喋りかけてくるその姿にさらに感動したようである。
「そろそろ時間だ虎丞君、また会おう。」
「は、はいっ!!」
緊張のあまり少し大声で返事してしまったが剛三は笑顔で頷いて去っていったのだった。
「(ああ、総理大臣と話せるなんてすごく幸せだ~!)」
嬉しさのあまりスキップしながらサザムの元へと向かう虎丞であった。
◆◆◆◆◆◆◆◆
その頃、剛三は虎丞から離れたのを確認すると電話を取り出して誰かに連絡を入れたのである。
「やあズオン君。お疲れ様、今日は気になる子と出会ったよ。楽しみな存在だ。」
◆◆◆◆◆◆◆◆
虎丞が受かれているとある人物が後ろから声を掛けてきたのである。
「虎丞さん!」
「あ、エドガーさん!」
声を掛けてきたのはエドガーであった。しかしエドガーの顔つきは少しきついものであった。
「虎丞さん・・・さっきの人・・・」
「ええ、浦剛三さんと言います。」
「やはりさっきのは彼か。虎丞さん・・・実はあの人は・・・!!」
「!?」
エドガーはしゃべる度に鋭い目付きに変貌していくのであった。
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