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【第一章】猫耳娘・菜苺の冒険開幕
キャンプ村のモンスター達
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トンネルをめがけていつもより速いスピードで走る菜苺。雄叫びをあげてモンスターから逃げ去る姿がまさに命懸けであることが伺える。。
「にゃおおおおーーーーっ!!」
そしてモンスターを振り切ってトンネルをくぐるとそこは暗かったのだ。
「暗い上に長いわね・・・それと何で私『にゃおおおおーーーーっ!!』って言ったのかな?人がいなかったとはいえ恥ずかしいわ・・・」
静かなトンネル内を歩いていたためか色々と考えごとをしてしまったために先程の雄叫び(?)が恥ずかしくなった菜苺であった。すると光が見えてきたのだ。
「出口ね!」
出口が見えてきたので少し走る菜苺であったが・・・何と出た先は崖で下は海だった。トンネルを出た瞬間に足場がないので菜苺は下へと転落したのだ。
「きゃあああああああーーーっ!!!!」
海にドボーンとダイブして海面に顔を出すと慌てた表情をしていたのだ。
「だ、誰か・・・誰か助けて~!!」
実は菜苺はカナヅチである。当然海は深いので助けが来なければそのまま溺死してしまう。必死で両手を上げて腕を振るも人気すらない。
「だ、誰か・・・誰か・・・!!」
菜苺はそのまま海の中へと沈んでいった。広大な海は青く、近くに島という島はない。
ーある建物の中ー
菜苺は布団の中で目を覚ますとそこは木製で出来た家であった。人気が無いので菜苺は起き上がってドアの代わりと思われるカーテンをくぐって家の外に出ると・・・なんと先程の恐竜タイプのモンスター達がキャンプファイアをしていたのだ。楽しそうに踊る姿だが菜苺は先程の恐怖の記憶が甦る。
「きゃあああああああーーーっ!!」
「あら、目覚めたかい?」
「しゃ、しゃべった!?」
「あら、ごめんね。驚かせたみたいわね。」
モンスターが喋ったのでまた驚く菜苺だが彼女に話しかけてきたメスらしきモンスターは笑顔であった。菜苺はそのモンスターの笑顔を見て気持ちが落ち着いたのか冷静に質問をする。
「あのー、この村は?」
「ああ、ここかい?ここは【キャンプ村】よ。」
「キャンプ・・・村?」
モンスター達が集う【キャンプ村】のモンスター達は皆、凶暴どころか陽気で楽しそうな表情をしていたのだ。すると菜苺の背中を別のモンスターがキャンプファイアをする皆の方へと押したのである。
「さあ、踊った踊った!!」
「わぁ!!」
菜苺はキャンプファイアの輪に入るといつの間にかこの世界に入ってから初めて心の底から楽しい気持ちになったのであった。
「にゃおおおおーーーーっ!!」
そしてモンスターを振り切ってトンネルをくぐるとそこは暗かったのだ。
「暗い上に長いわね・・・それと何で私『にゃおおおおーーーーっ!!』って言ったのかな?人がいなかったとはいえ恥ずかしいわ・・・」
静かなトンネル内を歩いていたためか色々と考えごとをしてしまったために先程の雄叫び(?)が恥ずかしくなった菜苺であった。すると光が見えてきたのだ。
「出口ね!」
出口が見えてきたので少し走る菜苺であったが・・・何と出た先は崖で下は海だった。トンネルを出た瞬間に足場がないので菜苺は下へと転落したのだ。
「きゃあああああああーーーっ!!!!」
海にドボーンとダイブして海面に顔を出すと慌てた表情をしていたのだ。
「だ、誰か・・・誰か助けて~!!」
実は菜苺はカナヅチである。当然海は深いので助けが来なければそのまま溺死してしまう。必死で両手を上げて腕を振るも人気すらない。
「だ、誰か・・・誰か・・・!!」
菜苺はそのまま海の中へと沈んでいった。広大な海は青く、近くに島という島はない。
ーある建物の中ー
菜苺は布団の中で目を覚ますとそこは木製で出来た家であった。人気が無いので菜苺は起き上がってドアの代わりと思われるカーテンをくぐって家の外に出ると・・・なんと先程の恐竜タイプのモンスター達がキャンプファイアをしていたのだ。楽しそうに踊る姿だが菜苺は先程の恐怖の記憶が甦る。
「きゃあああああああーーーっ!!」
「あら、目覚めたかい?」
「しゃ、しゃべった!?」
「あら、ごめんね。驚かせたみたいわね。」
モンスターが喋ったのでまた驚く菜苺だが彼女に話しかけてきたメスらしきモンスターは笑顔であった。菜苺はそのモンスターの笑顔を見て気持ちが落ち着いたのか冷静に質問をする。
「あのー、この村は?」
「ああ、ここかい?ここは【キャンプ村】よ。」
「キャンプ・・・村?」
モンスター達が集う【キャンプ村】のモンスター達は皆、凶暴どころか陽気で楽しそうな表情をしていたのだ。すると菜苺の背中を別のモンスターがキャンプファイアをする皆の方へと押したのである。
「さあ、踊った踊った!!」
「わぁ!!」
菜苺はキャンプファイアの輪に入るといつの間にかこの世界に入ってから初めて心の底から楽しい気持ちになったのであった。
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