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第3章・若さを保つ食材
いざ、頂へ⑤
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その頃、直露は山の方を眺めながら呟いた。
「ヒナちゃん大丈夫かな?やっぱり不安は拭えないや……」
直露は無事に帰ってくることを祈った。直露の家族も一緒に祈ったのであった。
一方のヒナは絶対絶命だった。足の部分しか防具がないためか身体には数ヶ所以上の傷ができ、ダメージが大きいのか怪物に囲まれながらうずくまっていたのである。
「ダメだわ……このままじゃ殺されてしまう……」
怪物の一匹が舌をペロッとしていた。やられたら食事にされてしまう……ヒナはもはや窮地に立たされていたのである。別の一匹が彼女に近づいたときだった。
“ピカッ!”
彼女の身体が光り、その光が怪物全員の胸に槍のように突き刺さったのである!
“グアアアアアアーーッ!!”
怪物の断末魔の叫びが山の中に響いた。ヒナが顔を上げると怪物は全て消えていて何かの気配すら無くなっていたのだ。
「え?今何が起きたの?」
ダメージの大きい身体を起こして周囲を見回したが誰もいない。自分が何をしたのか分からなかったが“何かが”起きたのは事実である。しかしあの光りは発生しなかった。ヒナは助かったことに溜め息をついて再び山頂へと目指したのである。
少し歩くと山頂へ近づいたのか森の向こうに光りが見えてきた。さらに光りに近づくと看板があり『いよいよ山頂です』と書かれていたのであった。
「わあ!もうすぐ山頂だ!よし、ここからは全力でいくぞ!!」
そう言って走ったヒナはあることに気がついたのである。身体の傷が何ヵ所が治まっていたのだ。オーシャン・エメラルドには癒しの力があるのかと思いつつもヒナは山頂へと走ったのである。
そしてやっと森の出口を越えようとした時に急に周りが暗くなったのだ。
「あれ、もう夜かな?それにしてはまだ夜になるのは早すぎるわね……しかもここはどこ?異空間?」
暗い世界の中に佇むヒナの目の前に巨大な武装した犬のような怪物が現れた!
“グルルルルルル!!!”
「こ……こんな時に……!もしかして山の中の怪物ってこの子かな?」
ヒナが呟くと怪物はヒナにタックルしたのである。ヒナが吹っ飛ぶと急に何もない暗闇の空を眺めて吠え出した。
“ウォーーーン!!”
「ぐっ!!大きい叫び声ね!!でもあなたには負けないわ!!」
ヒナは小刀を持ち出して怪物に斬りかかった!しかし……怪物は傷もなく痛がる素振りも見せない。
「うそ!?攻撃が聞いてないのぉ!?」
驚いた瞬間に怪物はヒナの背後に回り込み、背中を噛みついたのである。
“ガブッ!!”
「ひぃやああぁぁぁーーーっっっ!!!!!」
あまりの強烈な噛みつきに叫んだヒナは再びうずくまったのである。その隙に怪物は背中の首辺りを引っ掻くとヒナは激痛に悶絶した。
「ひぃぃぃーーっ!!」
「(でもダメだ……このままじゃ負けてしまう。何とかしないと……)」
痛さをこらえてヒナは小刀を振り回した。すると背中を斬った途端に怪物が今度は悶絶したのだ。
「背中が弱点なのね!よーしっ!!」
ダメージの大きい身体を無理矢理に激しく動かし、怪物の背中に飛びかかったヒナはいつものおっとりした表情とは180度違う獲物を討つ猛獣のような目で斬りつけたのである!すると怪物の背中から大量の血が涌き出てヒナがそれを避けると怪物は倒れてゆき、二人を暗闇が包んだのであった。
「お前は死の危険を冒してまでどうしてここまで行動するのだ?」
さっき倒したばかりの怪物がヒナに問う。
「私はね、家族も身近な人もいないの。だから辛いことばかりだったから危ないことをすることで自分をさらけ出していたの……でもこっちの世界に来て色々な人達が私と繋がってくれたの。分かるでしょ?家族のいない身がこうやってたくさんの人達に支えられることがどれだけ嬉しいのか……だから私は頑張れるの。あの人たちのために山頂にある実を持って帰ってきてあげたいという思いが強いのよ。」
ヒナの思いに怪物が問う。
「お前のお人好しではこの世界を簡単には生きていくことは出来ぬ!!それは覚悟しているのか?」
「うん、分かっているわ。だから命がけになるときは私も猛獣になるわ。あなたのように強くなりたい……私はお人好しだけでは生きていくつもりはないわ!!」
「小娘が……面白いやつだ。また私が生まれ変わったときに再び会えることを願う……」
「ええ、待ってるわ!」
会話が終わると再びヒナは森の出口付近に戻ってきたのである。あの怪物の姿も戦いで負ったダメージもない……不思議な現象かと思いつつ山頂へと向かうヒナであった。
「やっと……着いたわ!」
光りの先は野原が一面に広がり、綺麗な花がたくさん咲き乱れていた。そして空を見ると青色に染まっており空気も美味しかった。
「さて、実を探そう!」
少しの立ち止まりで休憩しただけでヒナは再び歩き始めたのである。
「ヒナちゃん大丈夫かな?やっぱり不安は拭えないや……」
直露は無事に帰ってくることを祈った。直露の家族も一緒に祈ったのであった。
一方のヒナは絶対絶命だった。足の部分しか防具がないためか身体には数ヶ所以上の傷ができ、ダメージが大きいのか怪物に囲まれながらうずくまっていたのである。
「ダメだわ……このままじゃ殺されてしまう……」
怪物の一匹が舌をペロッとしていた。やられたら食事にされてしまう……ヒナはもはや窮地に立たされていたのである。別の一匹が彼女に近づいたときだった。
“ピカッ!”
彼女の身体が光り、その光が怪物全員の胸に槍のように突き刺さったのである!
“グアアアアアアーーッ!!”
怪物の断末魔の叫びが山の中に響いた。ヒナが顔を上げると怪物は全て消えていて何かの気配すら無くなっていたのだ。
「え?今何が起きたの?」
ダメージの大きい身体を起こして周囲を見回したが誰もいない。自分が何をしたのか分からなかったが“何かが”起きたのは事実である。しかしあの光りは発生しなかった。ヒナは助かったことに溜め息をついて再び山頂へと目指したのである。
少し歩くと山頂へ近づいたのか森の向こうに光りが見えてきた。さらに光りに近づくと看板があり『いよいよ山頂です』と書かれていたのであった。
「わあ!もうすぐ山頂だ!よし、ここからは全力でいくぞ!!」
そう言って走ったヒナはあることに気がついたのである。身体の傷が何ヵ所が治まっていたのだ。オーシャン・エメラルドには癒しの力があるのかと思いつつもヒナは山頂へと走ったのである。
そしてやっと森の出口を越えようとした時に急に周りが暗くなったのだ。
「あれ、もう夜かな?それにしてはまだ夜になるのは早すぎるわね……しかもここはどこ?異空間?」
暗い世界の中に佇むヒナの目の前に巨大な武装した犬のような怪物が現れた!
“グルルルルルル!!!”
「こ……こんな時に……!もしかして山の中の怪物ってこの子かな?」
ヒナが呟くと怪物はヒナにタックルしたのである。ヒナが吹っ飛ぶと急に何もない暗闇の空を眺めて吠え出した。
“ウォーーーン!!”
「ぐっ!!大きい叫び声ね!!でもあなたには負けないわ!!」
ヒナは小刀を持ち出して怪物に斬りかかった!しかし……怪物は傷もなく痛がる素振りも見せない。
「うそ!?攻撃が聞いてないのぉ!?」
驚いた瞬間に怪物はヒナの背後に回り込み、背中を噛みついたのである。
“ガブッ!!”
「ひぃやああぁぁぁーーーっっっ!!!!!」
あまりの強烈な噛みつきに叫んだヒナは再びうずくまったのである。その隙に怪物は背中の首辺りを引っ掻くとヒナは激痛に悶絶した。
「ひぃぃぃーーっ!!」
「(でもダメだ……このままじゃ負けてしまう。何とかしないと……)」
痛さをこらえてヒナは小刀を振り回した。すると背中を斬った途端に怪物が今度は悶絶したのだ。
「背中が弱点なのね!よーしっ!!」
ダメージの大きい身体を無理矢理に激しく動かし、怪物の背中に飛びかかったヒナはいつものおっとりした表情とは180度違う獲物を討つ猛獣のような目で斬りつけたのである!すると怪物の背中から大量の血が涌き出てヒナがそれを避けると怪物は倒れてゆき、二人を暗闇が包んだのであった。
「お前は死の危険を冒してまでどうしてここまで行動するのだ?」
さっき倒したばかりの怪物がヒナに問う。
「私はね、家族も身近な人もいないの。だから辛いことばかりだったから危ないことをすることで自分をさらけ出していたの……でもこっちの世界に来て色々な人達が私と繋がってくれたの。分かるでしょ?家族のいない身がこうやってたくさんの人達に支えられることがどれだけ嬉しいのか……だから私は頑張れるの。あの人たちのために山頂にある実を持って帰ってきてあげたいという思いが強いのよ。」
ヒナの思いに怪物が問う。
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「ええ、待ってるわ!」
会話が終わると再びヒナは森の出口付近に戻ってきたのである。あの怪物の姿も戦いで負ったダメージもない……不思議な現象かと思いつつ山頂へと向かうヒナであった。
「やっと……着いたわ!」
光りの先は野原が一面に広がり、綺麗な花がたくさん咲き乱れていた。そして空を見ると青色に染まっており空気も美味しかった。
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少しの立ち止まりで休憩しただけでヒナは再び歩き始めたのである。
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