ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第17章・ステラガーデン死刑台編

宇宙会食⑦の29~75男の活動~

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 その頃、ゴーザではある人物が何らかの行動を見せていたのである。彼の名は【古座山こざやま真琴まこと】といい、古座山家75男で庸介の兄である。


 「ああ、分かっているさ。」


 電話で誰かと話すこの真琴は祖父にゴーザの大開発を進めた【神田かんだ京都けいと】がおり、その一人娘の【アワワ】の子である。彼は普段はゴーザで工事開発に従事しており、妻子もいる。しかし古座山家が何かしようとなれば工作活動もスパイ活動も何でもする人物である。


 「まあ、どうなるかな?」


 電話で意味深な発言をする真琴はとにかく何かに取り組むことには本気である。そして一部の古座山家関係者の動きを察知するとそこに合流して動き出すタイプだ。


 「とにかく父には負担をかけさせない。やましい輩がいれば僕が全部潰してやるから。」


 勢いあるタカ派の発言をする真琴はとにかくいつも以上に燃えているのであった。



 ー真琴生誕直後ー

 真琴は庸介より当然早くにゴーザにて生まれていた。祖父の神田京都と父親が彼の出産に立ち会っていた。


  「この子・・・絶対あなたの力になるわよ。この子がいればこの世界は大丈夫・・・!!」


 アワワは父・京都と夫・大主に向かってそう言うと静かに眠りについたのであった。最後の力を振り絞ってこの真琴を生んだのだ。


 「アワワ・・・ありがとう。」


 「京都さん・・・すみませんでした・・・!!」


 「何を言うか。君のお陰で病弱だった娘は未来への希望を産むことが出来た。君には感謝しているよ。」


 「京都さん・・・!!」


 ーー

 真琴の母は彼を産んで力尽きたがその真琴はしっかり成長し、自身も妻子を持ってこの世界のために取り組むのだ。


 「うん!僕は大丈夫!!それよりも君も体調に気を付けなよ!?家族が居るから僕も頑張れるんだから!!」


 真琴が会話していたのは最愛の自身の妻である。電話を切ると幸せそうな表情をする彼であった。家族を大事にする真琴は未来のために世の中を変えようと今日も必死で活動する。するとまた電話がかかり・・・


 「もしもし、古座山です。」


 {もしもし、真琴か?}


 「ああ!おじいちゃん!!どうしたの?」


 {今、大変なことが起きているんだ!!}


 「何だって!?」


 祖父・京都の言う大変なこととは?そしてそれに真琴はどう動くか?




 ※お知らせ

 この宇宙会食シリーズが⑦の30を終えましたら過去編を終わり、第18章のヒナ救出編へと進行します。過去編の伏線は少しずつ解いていきますので引き続き応援をよろしくお願いします。
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