ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第4章・ドーリンの洞窟と若さの効用のルーツ

洞窟の中の禁断の成分②

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不思議な洞窟の中を探索してみてなかなか面白いと感じたヒナはちょっと好奇心から夜8時までに睡眠を採り、夜中1時頃に目を覚ましたのであった。

ひっそりと自室から抜け出して静かに旅館の扉と鍵を閉めてあの洞窟に向かうのであった。洞窟に入り、駅まで向かう。駅につくと線路の先を確かめると3方向に分岐地点があった。

「どれかひとつ先に目的の場所があるのね。しかし身体ひとつだから1本しか進めないなあ。」

ヒナはそう呟くしかなく、とりあえず一番左端のトンネルへと入る。すると線路がなくなっていたので歩いてみると線路どころか足場すらなくなっていてやたら熱いと感じたので崖の下を見るとマグマが赤くグツグツと煮えていたのであった。

「どひゃー!こんなところから落ちたら一発でゲームオーバーだよ!!」

何を悠長なことを言っているんだと言われそうな言葉でその恐ろしさを表現したヒナは怖いのでその場を離れて再び分岐地点に戻ってきたのである。すると右先から何か青白い光が見えたのでヒナは右端の入り口に入って先を目指したのである。

線路をたよりに先に先に進んでいくとなんと電灯がトンネル内に用意されていてとても明るく懐中電灯が不要となった。これは分かりやすく気分良く先へ先へとあれよあれよと順調に進んでいったのであった。しかし一時間歩いてみると結局そこまででトンネルの出口が見えたので出ると線路がやはりなくなっており、下を見ると海のようなでかい湖となっていたのである。

「ここまで歩いたのに……真ん中だったんだ……」

悔しそうな顔で空を見上げると綺麗な星空が広がっていた。ここ数日は天気が崩れなかっただけか非常に綺麗な星空で悔しさを忘れてうっとりしながら眺めていると後ろから声がした。

「こらっ!!夜中に出歩いたらダメだろ!!街中ならまだしもこんなところに……!!」

ヒナは驚いて後ろを見ると直露がやって来ていたのである。

「え、何でここって分かったの!!?」

「あのなあ、物音がしたから起きて付いてきたんだよ。冒険好きなのは分かるけどかみさんの言ってたこと忘れてないよね……」

「ごめんなさい。忘れてないけど早く目的の場所が見たいと思って歩いてきたんだ。ワクワク精神がなかなか押さえられないの……」

「まあヒナちゃんらしいわ。それと足を痛めただろ?おんぶしてあげるわ。」

「何で分かったの?」

「だいたい顔でわかるよ。右足のところに手を近づけていて時々痛そうな表情していたからね……」

実はヒナは右足を筋肉痛で痛めてしまっていたのだ。それに気づいた直露はヒナを背負い、二人で車で旅館へと帰ったのである。ヒナは車内で完全に熟睡しており、直露は少し呆れて苦笑いしていた。

「(へっ……気楽な性格は羨ましいねえ……!)」

「むにゃむにゃ……直露くんあのトンネルの先に怪物が……」

「(夢でも冒険するか……でもこの子ならもしかしたらこの世のなかを変えてくれるかもしれない……殺伐したこの世界を建て直してくれるのでは……!?)」

信号待ちの際に真剣な顔をしながらヒナののんびりした寝顔を見た直露は彼女にある望みを託そうと思ったようだ。
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